通学路 クマ警戒 裾野市対策 猟友会協力
相次ぐクマの目撃情報を受け、裾野市は小中学生の安全対策を始めた。目撃場所に近い学校の児童生徒にクマよけの鈴を配り、10月末から猟友会などの協力で通学路の見守り活動を実施している。
歩きながら音を鳴らす鈴は須山小の全校児童91人と須山中の全校生徒45人、富岡第二小の希望する児童に配布した。小中学生はランドセルやかばんに鈴をつけ、警戒音を発しながら登下校している。
見守り活動は今月10日までの予定。市職員や猟友会員らが登下校に合わせ、平日の朝と夕方の時間帯に下和田地区と須山地区の通学路を車で巡回する。
今秋は全国的にクマの出没と被害が増え、同市でも10月13~19日に3件の目撃情報が寄せられた。人里や工場の近くに現れ、風間忠純教育長は「クマがここまで(山から)下りてきたのは聞いたことがない。地域に協力をお願いしながら、子どもたちの安全を守りたい」と話した。