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テーマ : 裾野市

裾野高卒業生に記念の地酒 思い出のハーブ香る 老舗酒店「将来、地元思い出し味わって」

 裾野市の老舗酒店「みしまや」とハーブ栽培の「ボスカス」は1日、卒業記念として裾野高の3年生21人に新しい地酒「青い新(あらた)」を贈った。卒業生は在学中に実習を兼ね、市内の畑で原料の青いハーブ「バタフライピー」の栽培に協力した。熟成させるほど香りが開いて深い味わいになり、生徒が20歳以上の飲酒可能な年齢になる頃、楽しめるという。

卒業記念の地酒などを受け取る生徒と保護者(右)=裾野市のみしまや
卒業記念の地酒などを受け取る生徒と保護者(右)=裾野市のみしまや


 卒業式を終えた生徒が保護者と一緒にみしまやを訪れ、青い新と酒造りにも使われた十里木温泉の「富士山健康美容温泉水」のセットを受け取った。森実海翔さん(18)は「生産者の話を聞いたり、農作業を体験したり貴重な機会になった。お酒を飲める日を楽しみにしたい」と喜んだ。
 みしまやは創業100年を迎えた2020年に、遊休農地解消と地域活性化に向けたプロジェクトとして焼酎づくりを始めた。青い新は本格米焼酎にバタフライピーを漬け込んだスピリッツ(蒸留酒)で、昨年9月に発売した。
 人口減少が進む中、「裾野の未来を一緒に作りたい」との思いを込め、ハーブは裾野高コミュニティービジネス系列の生徒と一緒に育てた。みしまや4代目の江森慎さん(42)は「近い将来、裾野市や高校時代を思い出しながら味わってほしい」と話した。
 (東部総局・杉山諭)

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