裾野市 路線バス再編 循環から往復運行に 新ルート10月開始目指す
裾野市は16日の地域公共交通活性化協議会で、自主運行する路線バス「市内循環線」を2024年度に再編する計画を明らかにした。循環型の運行形態を往復型に変え、1日の運行本数を増やす。
市内循環線は廃止路線を引き継ぎ、22年4月に運行を始めた。JR裾野駅を発着点にした1日3便で、3ルートを循環している。「8の字型」に市内を循環運行しているため、利用者から「時間がかかり、片道しか利用できない」「料金体系が分かりにくい」などの意見が上がっていた。
市が示した再編案は裾野駅を拠点に東西と南北をそれぞれ結ぶ往復運行とし、曜日を変えながら朝晩の時間帯を中心に増便する。買い物や通院などの往復に少ない待ち時間で乗車できるように配慮する。
再編後の新しいルートの運行は10月開始を目指す。現行の市内循環線を運行しながら、4月から一部で試験運行を始める予定。
市は3月末で、JR岩波駅を発着点に北部地域を循環する自主運行路線「岩波駅線」を廃止する方針も示した。乗客減少で路線維持が難しくなったという。