裾野市 東西公民館存続へ 講座、サークル利用者 要望強く
裾野市は14日までに、同市平松の東西公民館を存続させる方針を決めた。教育関連施設の再編に伴い、閉館を検討したが、利用者から存続を求める意見が多く寄せられたという。
東西公民館は中心街に近い鈴木図書館の3階に入り、同じ建物の2階には不登校の小中学生らが利用する教育支援センターがある。市は不登校の増加を受け、同センターの機能を拡充するため、東西公民館を閉館して同センターを跡地に移転する計画を検討。合わせて、生涯学習センター(同市深良)にある教職員研修施設「学びの森」を同じフロアに移し、経験豊富な学びの森の指導員にも不登校の小中学生ケアに協力してもらう方針を示した。
一方、社会教育法に基づいて開設した東西公民館は地区の集会所として利用されている他の公民館とは異なり、広域から利用者が集まるコミュニティーセンター機能を持っている。説明会では、講座やサークル活動などの利用団体から存続要望が相次いだという。
教育支援センターの機能拡充について、市は別の計画を再検討する。
(東部総局・杉山諭)