「するがの極」生育順調 静岡県東部ブランド米 JAふじ伊豆が調査
JAふじ伊豆は12日、静岡県東部のブランド米「するがの極(きわみ)」の収穫に向けた今シーズン最後の生育調査を沼津、裾野両市の水田で実施した。育ちは順調で、10月中旬から販売予定。
5月下旬に田植えをした場所をJA職員らが巡回し、病害虫の発生状況や穂の長さや数などを調べた。サンプルに採取したもみの色合いを丁寧に確認し、最適な収穫期も予測。営農アドバイザーの中村善昭さんは「厳しい暑さの影響が心配されたが、生産者が水の管理を徹底してくれた。おおむね順調で良い米ができそうだ」と期待を込めた。
するがの極はJAふじ伊豆なんすん地区本部で栽培される「きぬむすめ」のうち独自の基準を満たした一等米。中村さんによると、小粒で食べやすく、冷えてもおいしいことから弁当にも向いていて人気がある。
生産者も年々増え続けている。本年度は96人(昨年比12人増)で、作付面積は約4万8700平方メートルとなり、収量186.9トンを見込んでいる。
(東部総局・田中秀樹)