裾野・帝人アカデミー富士 24年3月末 営業終了 JFA福島活動拠点
裾野市の研修・宿泊施設「帝人アカデミー富士」が2024年3月末で営業を終了することが18日、分かった。15年から日本サッカー協会のエリート選手養成校「JFAアカデミー福島」女子部門の活動拠点にもなっていた。
所有する化学・繊維大手の帝人(大阪市)によると、1972年の開所から50年以上が経過して施設の老朽化が進むとともに、企業の研修のあり方が大きく変わり、閉鎖を決めたという。オンライン研修やeラーニングが普及し、コロナ禍もあって集団研修は減っていたとみられる。同社は跡地利用について、現時点で未定としている。
福島県で活動していたJFAアカデミー福島は東日本大震災後、本県東部に拠点を一時的に移した。多くの日本代表選手を輩出する女子部門は、中高生世代が帝人アカデミー富士で生活しながら練習に励んでいたが、24年度から福島県に戻ることが決まっている。
帝人アカデミー富士は約8万5千平方メートルの敷地に研修施設、宿泊施設、レジャー施設、食堂などがある。一般に開放され、近年は大学や実業団のスポーツ合宿にも広く使用されていた。