テーマ : 裾野市

岩波の未来、住民が開く 環境美化開始、ラジオ体操再開 裾野・ウーブン・シティ最寄り駅

 裾野市岩波区の住民有志が11日、JR岩波駅周辺で環境美化活動を始めた。地域コミュニティーの希薄化が叫ばれる中、有志で未来構想プロジェクト委員会を発足。トヨタ自動車による次世代技術の実証都市「ウーブン・シティ」の開設を見据え、交流活動を通して地域活性化を目指す。

花壇にヒマワリの苗を植える参加者=裾野市のJR岩波駅前
花壇にヒマワリの苗を植える参加者=裾野市のJR岩波駅前

 同駅はウーブンの最寄り駅で、約70人が三つのグループに分かれ、花壇の整備と休憩スペースの清掃、側道の草取りに汗を流した。花壇には故人の遺志を引き継ぎ、京都府から広まった「ひまわり笑顔だね(種)プロジェクト」から譲り受けた種で育てたヒマワリの苗を植樹した。
 人口減少で岩波区でも子ども会や老人会、婦人会などの活動が衰退し、コロナ禍で地域のイベントが減ったという。未来構想委員会は30~70代の男女13人を中心に立ち上げ、7月には立ち消えになっていた夏休みのラジオ体操を再開した。今後も交流イベントを企画しながら、ウーブン来訪者を温かく迎え入れるため、市の再開発事業に合わせて岩波駅周辺で奉仕活動に取り組む。
 発起人の田村守康さん(68)は「若い人たちの意見を取り入れながら、みんなで活力ある岩波を再構築したい」と話した。
 (東部総局・杉山諭)

いい茶0

裾野市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞