地域課題解決へ産学連携 静岡英和学院大が参加 都内で会見
ソフトバンクと全国の大学や専門学校など16校による社会貢献を目的とした産学連携プロジェクトが28日、発足した。「デジタル教育・リスキリング(学び直し)」「ダイバーシティー(多様性)」「環境」を主要テーマに位置づけ、地域課題の解決に向けた研究や人材育成を推進する。静岡県内からは静岡英和学院大(静岡市駿河区)が参加した。永山ルツ子学長が関係者と都内で記者会見した。
同大とソフトバンクは2021年度から、デジタル格差解消を目指す富士市での高齢者向けスマートフォン教室に協力し、学生が講師や補助役を務めている。こうした実績がプロジェクトへの加入につながった。
永山学長はスマホ教室について「大学と学生にとって非常に有意義な取り組みになっている」と紹介。引き続き力を入れるとともに、他の大学と連携した新たな活動の展開も視野に入れていく考えを示した。
プロジェクトではソフトバンクが各校に対し、CSR(企業の社会的責任)専門社員の伴走支援や通信技術のサポートを提供する。同社の池田昌人CSR本部長は「300校を超える大学のリレーションが生まれることを期待している」との将来的な目標を掲げた。