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テーマ : シニア・介護・終活・相続

マジックで認知症啓発 マギー司郎さんの弟子塁さん 焼津の高校生らと交流グループ立ち上げ

 マジシャンのマギー司郎さんの弟子で認知症サポーターを務めるマギー塁さん(38)が、焼津市の高校生らとともに、認知症の啓発活動を実践するグループを立ち上げた。マジックでの指先を頻繁に使う動作が認知症予防策になると着目。高齢者や地域住民との交流の場を月1回設けて、マジックなどレクリエーションを通じて楽しみながら、認知症の理解促進を目指す。

マギー司郎さんのイラストを入れたオリジナルLINEスタンプのデザイン画を持つマギー塁さん(後列中央)ら「まあ、えーらの会」メンバー=焼津市本町
マギー司郎さんのイラストを入れたオリジナルLINEスタンプのデザイン画を持つマギー塁さん(後列中央)ら「まあ、えーらの会」メンバー=焼津市本町
マギー塁さんの伝授したマジックを披露する参加者(左奥)=焼津市本町の焼津市市民活動交流センター
マギー塁さんの伝授したマジックを披露する参加者(左奥)=焼津市本町の焼津市市民活動交流センター
マギー司郎さんのイラストを入れたオリジナルLINEスタンプのデザイン画を持つマギー塁さん(後列中央)ら「まあ、えーらの会」メンバー=焼津市本町
マギー塁さんの伝授したマジックを披露する参加者(左奥)=焼津市本町の焼津市市民活動交流センター

 グループ名は「まあ、えーらの会」。メンバーはマギー塁さんと焼津高3年の増田晶来さん(17)、同高2年の山本優羽さん(16)、岩崎正史さん(72)、萩原初江さん(80)の5人。マギー塁さんと増田さんが市内の会合で意気投合したのがきっかけとなり、同じ認知症サポーター仲間に声を掛けて、趣旨に賛同する5人で結成した。
 マギー塁さんは、マジックを行う師匠の生き生きとした姿から、健康維持に役立つと実感した。グループでは、参加者にマジックを見るだけではなく参加させることで、自発的な認知症予防策の実践を浸透させていきたい考え。若い世代に認知症に対する理解の輪を広げたいという思いから、高校生を仲間に入れた。増田さんと山本さんは生徒会に所属し、地域の高齢者と交流ができるという理由から参加した。ゆくゆくは同級生に声を掛け、交流促進を図っていく考え。
 まずは活動のとっかかりとして認知症啓発を目的としたオリジナルLINEスタンプを制作した。マギー司郎さんをモデルに体操をしたり、「まあ、えーら」と言ったりするデザイン計16種類を用意した。マギー塁さんは「認知症になっても安心して暮らせる街づくりに自分たちの得意分野が役に立てば」と語る。
 (焼津支局・福田雄一)

初イベント 親睦深める 参加者全員で挑戦
 「まあ、えーらの会」がこのほど、グループ発足初のイベントを焼津市市民活動交流センター(同市本町)で開いた。マギー塁さんや高校生メンバーがマジックを披露したり、参加者全員で簡単なマジックに挑戦したりして、楽しみながら交流を深めた。
 高校生メンバーの増田晶来さんと山本優羽さん、マギーさんは、カードやサイコロ、絵本を使ったマジックを披露。マギーさんは真打ちとして登場し、師匠仕込みの巧みな話術で、場内を沸かした。
 マギーさんはマジックがもたらす健康面の効果を説明。身の回りの道具を使ったマジックの一つとして、封筒とリボンを使った手品を紹介した。マギーさんの手本に続いて、参加者の一人が全員の前で即興で披露すると、大きな拍手が送られた。
 岩崎正史さんが考案した「手のひらを太陽に」のメロディーに合わせて手を動かす体操も行われた。会場内は笑い声が絶えない温かい雰囲気に包まれた。

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