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テーマ : シニア・介護・終活・相続

リハビリで粘土制作 岡本さん夫妻(清水区)が作品展 静岡市葵区

 夫婦で「粘土作家」として活動し、教室も開いている静岡市清水区の岡本恭一さん(58)と秀美さん(54)の作品展が30日まで、同市葵区の市長尾川老人福祉センターで開かれている。2人の創作は3年前に心疾患となった恭一さんに、秀美さんがリハビリの一環として粘土制作を勧めたのがきっかけ。カエルやタコ、カニなどの愛らしいキャラクターの作品で来場者の目を楽しませている。

岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター
岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター
岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター 
岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター 
岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター
岡本さん夫妻の粘土作品が並ぶ展示会=静岡市葵区の市長尾川老人福祉センター 

 会場には樹脂粘土の約30点が並ぶ。カエルの「ケロッチー」が縁日の屋台や月見を楽しむ様子のほか、清水区の三保松原にタコやカニなど海の生き物が集う作品など、独自のキャラクターの生き生きとした姿が表現されている。
 リハビリで粘土制作を始めた恭一さんの1作目の題名は「あの世ってどんな所?」。地蔵や閻魔(えんま)大王などが登場し、病気と闘う苦悩を作品に投影した。それ以来、こねるほど味わいが出る樹脂粘土に没頭。恭一さんは「指を動かし、夫婦で話しながら作品を作る時間が楽しかった」と振り返った。
 恭一さんと秀美さんは介護福祉の仕事にかつて従事していた縁で、老人センター2施設で教室を開催し、利用者との作品作りにも取り組んだ。秀美さんは「利用者が『こんな作品を作れた』と家族に話している姿を見るのがうれしかった」と笑顔で語る。恭一さんは「キャラクターの豊かな表情を見て日常の悩みを忘れ、ほっとしてくれたら」と話し、活動の継続に意欲を示している。
 (社会部・鈴木紫陽)

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