御殿場市高齢者福祉計画を策定 委員会が市長に報告
御殿場市における2024~26年度の高齢者福祉施策のあり方を定める「市第10次高齢者福祉計画・第9期介護保険事業計画」の策定委員会は1日、同計画をまとめたことを勝又正美市長に報告した。
計画期間中の25年には団塊の世代全体が75歳以上となり、高齢化の進展や要支援者の増加と多様化、地域の担い手減少などの問題が予測される。計画では制度や分野の枠、「支える側」「支えられる側」という関係を超え、元気な高齢者がほかの高齢者を支えたり居場所をつくったりするような地域共生社会の実現、地域包括ケアシステムの推進などに重点を置いた。
介護サービス基盤の計画的な整備として、市内一部の特別養護老人ホーム(特養)建て替えと30床の増床計画が盛り込まれた。介護人材の確保や介護現場の生産性向上の推進も主要な視点となっている。
同日に斎藤昌一委員長が市役所を訪ねた。報告を受けた勝又市長は「計画を基に、市の実情に合った独自の施策を考えていきたい」と述べた。