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テーマ : シニア・介護・終活・相続

子どもの「居場所」夢育む 御殿場のNPO、施設開所

 障害者就労支援や自立支援ホーム運営などを行う御殿場市のNPO法人ノースガイア(岡田真也理事長)はこのほど、家庭での孤立、発達特性や経済的理由による学習や生活上の困難などに直面している子どもたちの居場所となる施設「子ども第三の居場所ふっじ~」を同市萩原に開所した。同施設を核として誰一人取り残さない地域子育てコミュニティーの形成や子育て女性の負担軽減などを目指す。

開所式後に内覧会が行われた「子ども第三の居場所ふっじ~」=御殿場市萩原
開所式後に内覧会が行われた「子ども第三の居場所ふっじ~」=御殿場市萩原


 困難に直面する子どもたちに居場所を提供し、未来の希望や自立して生きる力を育む日本財団の「子ども第三の居場所」事業の採択を受けた施設で、静岡県内では2例目。水、金曜日(午後1~8時)と土、日曜日(午前9時~午後6時)に営業し、元教職員や地域ボランティアが学習、生活を支援する。仲間とのまち歩きや自然教室、ボランティア体験などを通じ、保護者や子どもと地域住民とのつながりもつくっていく。
 行政や日本財団、地域の関係者らが集い、開所式が同日行われた。岡田理事長は「市内では子育ての負担が大きく、働き方が制限される女性たちもいる」と指摘。「子どもが気軽に立ち寄り、夢を持てる場所にするとともに、母親の雇用課題の改善にもつなげたい」と話した。
 運営費は2024年度末まで日本財団が助成する。勝又正美市長は「御殿場らしい共生社会の実現につながると期待している。市もどのような支え方が望ましいか検討する」とした。
 利用や入浴は無料で食事は1食100円。主に同市と小山町の小中学生のうち自力で来られる子どもが対象。市内の学校であれば送迎も可能。事前予約制で1日最大20人を受け入れる。

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