線路迷い込んだ高齢男性を保護 原さんに感謝状 湖西署
線路に迷い込んだ認知症の高齢男性を発見し保護したとして、湖西署はこのほど、湖西市吉美の会社員原敬宜さん(39)に署長感謝状を贈った。同署で贈呈式を行い、川島好勝署長が原さんに感謝状を手渡した。
原さんは1月19日午後5時過ぎ、自宅近くで犬の散歩中、JR東海道本線の線路内を歩く同市の男性(89)を発見した。線路の周囲がフェンスで囲まれ土手になっていたため、原さんは道路側から男性に「何をやってるんですか?」と声をかけ、フェンスの近くに招き寄せた。男性と会話をしながらスマートフォンで同署の電話番号を調べて連絡し、駆けつけた警察官に保護を引き継いだ。
原さんは「暗くなってきている中で、いつ電車が来てもおかしくない場所。『助けないと』と体が動いた」と振り返った。川島署長は「最悪の場合、男性が命を落としてしまったかもしれない状況だった。勇気ある行動に感謝したい」と述べた。