友人の介護疲れが心配 地域包括支援センターに相談を【高齢者の相談室】
【問】 最近、家族による高齢者に対する虐待のニュースをよく目にします。私の友人も、お母さんを一人で介護していますが、介護が負担になっていると聞き、少し心配しています。介護の悩みについてはどこに相談すればよいでしょうか。（６０代・女性）
【答】 ご友人のように、介護の負担を抱え込んでしまうと、虐待につながる恐れもあります。
静岡県の調査で、家族など養護者による虐待は２０２１年度に４０９件ありました。高齢者虐待は、暴力や身体拘束などの「身体的虐待」のほか、「介護・世話の放棄、放任」「心理的虐待」「経済的虐待」などさまざまです。
虐待の原因を見ると、「介護疲れ・介護ストレス」が最も多く、さらに、息子や夫からの虐待が全体の６割を占めます。
虐待は早期発見・早期対応が重要です。早期に適切な介護サービスを利用することや、介護者が支援機関に悩みを相談することにより、未然に防ぐことができる場合もあります。介護に悩みを抱えている人や、虐待が疑われる高齢者を見つけたら、最寄りの地域包括支援センターまたは市町の高齢者福祉担当課にご相談ください。
また、静岡県は、認知症の介護に関する不安や悩みを抱える方への支援として、電話相談窓口の認知症コールセンター＜電０１２０（１２３）９２１＞を設置しています。相談内容は外部に漏れることはないので、お電話してみてはいかがでしょうか。（静岡県福祉長寿政策課）
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