日大三島、知徳高生 認知症学ぶ 店内対応を模擬体験 団体の啓発動画協力へ
日大三島高と知徳高のインターアクトクラブの生徒がこのほど、「認知症の人と家族の会駿東田方地区会」を講師に迎えたセミナーを日本大学三島校舎で受講した。同地区会が世界アルツハイマー月間の9月に向けて制作する動画に協力するため、認知症について理解を深めた。
両校の生徒は昨年から、同地区会の啓発活動に参加している。この日は約30人が受講し、同地区会前代表の熊井亮子さんから、認知症の人の見守り方や接し方を学んだ。
熊井さんは「歩いているお年寄りがいたら気にとめてほしい。それが認知症支援の第一歩になる」と伝えた。グループワークでは認知症とみられる高齢者への声掛け方法について意見を交わし、生徒たちは店内でうろつく高齢者役への対応も模擬体験した。
動画は生徒たちから意見を募り、テレビ局の構成作家やディレクターらの監修で制作。清水町の映画館で上映の合間に流すことを予定している。