静岡市葵区に地域共生拠点 明光会 6月開所へ
静岡市葵区の社会福祉法人「明光会」は10日、同区鷹匠の北街道沿いで建設を進めていた福祉と地域の共生拠点施設「明光会館レキシア鷹匠」の完成式を同施設で行った。同施設では全世代を対象とする多様な福祉サービスを提供するほか、一般も利用可能なカルチャーセンターを設ける。開所は6月1日の予定。
同施設は、6階建てで延べ床面積915平方メートル。北街道に面する1階に就労継続支援A、B型の両事業所が入り、利用者がカフェの運営やパン、スイーツの販売などを展開する。2~4階には生活介護や放課後等デイサービス、民間児童クラブ、地域密着型通所介護事業所などが入る。カルチャーセンターを開設する5階のフロアには来春に、特別支援学校高等部の生徒らが卒業後も技能や知識の習得を続けるための新たな福祉サービス「明光学館大学」の開設を予定する。
拠点の整備は明光会の創立60周年記念事業の一環。明光会の寺田亮一会長や寺田千尋理事長ら法人関係者、地元住民など約30人が式典に出席し、完成を祝った。寺田理事長は「全世代型の共生施設を建てたいと思い、事業を進めてきた。人が入って初めて完成となる」と協力を呼びかけた。