静岡県内障害者就職3000件超 静岡労働局、22年度 コロナ前上回る
静岡労働局がまとめた2022年度の県内障害者の就職件数は前年比12・6%増の3074件に上り、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度(2993件)を上回った。前年からの増加は2年連続。
内訳は精神1476件(31・4%増)、知的794件(10・4%増)、身体657件(9・1%増)、その他147件(48・6%減)。産業別では医療福祉が1072件で最も多く、製造業(583件)、卸売・小売業(345件)と続いた。就職件数はコロナ禍の20年度に前年比で約500件落ち込んだものの、最近は景気の回復傾向を受けて企業の障害者に対する求人意欲も高いとみられる。
新規求職申し込み件数は10・6%増の6994件で、就職率は44・0%(0・8ポイント上昇)。22年度は2年ぶりに就職面接会が県内で開催され、障害者と企業の接点が増えたことが要因。就職率はコロナ前の19年度(49・1%)には届かなかった。同局は「障害者、事業者の双方に向けた支援を継続したい」としている。
(経済部・金野真仁)