最新サポートカー並ぶ 高齢運転者支援へ静岡県自動車学校がイベント
静岡県自動車学校(本部・静岡市葵区)はこのほど、車の運転を続けたい高齢者を対象に「高齢運転者支援フェスタ」を静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開いた。県内の自動車ディーラー12社が自動ブレーキなどを備えた最新のサポートカーを展示し、県警もドライバーの反射神経診断を行った。
高齢運転者に寄り添った車社会の実現に向け、初めて企画した。運転技能を評価・改善するサービス「セフモ」を搭載した同校の教習車も展示。車体の前後左右に付いたカメラで運転を記録して運転の特徴を人工知能(AI)が分析し、ドライバーの認知症の傾向などを数値化できるという。同校は11月から静岡、沼津、浜松各校の高齢者サポート講習でセフモ搭載車の使用を予定している。
セフモの機能について説明を受けた鈴木利夫さん(75)=同市葵区=は「最近運転中に右折や左折の判断が悪くなった。自分の運転能力を過信せず安全運転を心がける」と話した。
同校静岡校の田形卓也校長は「高齢者が長く安全に運転できる地域社会づくりに貢献できるよう、今後もイベントを続けていきたい」と継続に意欲を見せた。