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テーマ : 選挙しずおか

静岡、浜松市長選 投票率過去最低 有権者冷ややか、新市政には期待 「選択肢少なすぎ」「争点乏しい」

 それぞれ12年と16年ぶりに新市長が選ばれた統一地方選の静岡、浜松両政令市長選は、ともに投票率が50%を割って過去最低を更新し、市民の関心が低調だったことを浮き彫りにした。初当選した2氏は各政党や経済界から幅広い支援を受け、終始優位に選挙戦を展開。投開票から一夜明けた10日、有権者からは「候補者の選択肢が少なすぎた」「『自分が投票しなくても』という雰囲気があった」との声が聞かれた。一方で行政経験豊富な両氏の政策実行力に期待も寄せられた。

統一地方選前半戦の投開票から一夜明け、静岡市役所静岡庁舎と県庁の前の交差点を行き交う人々=10日午前、同市葵区追手町
統一地方選前半戦の投開票から一夜明け、静岡市役所静岡庁舎と県庁の前の交差点を行き交う人々=10日午前、同市葵区追手町

 静岡市長選は自民、公明、立民、国民の推薦を受け共産を除く市議会各会派の支持も得た元副知事難波喬司氏(66)が当選した。浜松市長選も自民、公明の推薦や経済界の重鎮の支援を得た元総務省課長中野祐介氏(53)が制した。
 このような構図に、自身は投票したという静岡市駿河区の会社員松浦雄太さん(24)は「自分の1票が影響を持つと思えなかった人も多かったのでは」と想像する。浜松市中区の市民団体代表佐藤光春さん(59)も「これといった争点に乏しく、投票所に足を運ばせるテーマが少なかった」と低投票率の要因を推測する。
 それでも新市長の就任を機に、市民も市政の改善や発展を期待している。静岡市葵区の事務職石川美香さん(59)は「昨年9月の台風15号で対応が遅れたことで不安を感じた」と防災対応の迅速化を望む。同区の自営業千々岩拙應さん(80)も「市政はもっと実行力を高め、スピーディーな対応を」と求めた。
 浜松市西区の病院非常勤職員野中真八郎さん(78)は「地域経済の停滞を打破するため活性化への投資を」と期待。同市南区の大学生芳野琴那さん(19)は「若い世代が浜松に住み続けたいと思えるよう、子育て支援に力を入れて」と訴えた。

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