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テーマ : 選挙しずおか

浜松市長選終盤情勢 中野氏、政財界軸に幅広い支持  嶋田氏、刷新訴え浮動票を狙う

 無所属新人2氏が争う浜松市長選は、自民党と経済界の一部が擁立し、退任する現職鈴木康友氏が実質的に後継指名した元総務省課長の中野候補が全域で支持を集め、リードしたまま終盤戦に突入した。市民団体代表の嶋田候補は市政刷新を訴えて浮動票を狙うが、浸透し切れていない。
 中野候補は昨年11月の出馬表明以降、選挙戦を見据えて準備を進めてきた。告示後は同日実施の市議選、県議選の自民候補と連携した組織戦を展開。相乗効果を視野に、合同街頭演説を重ねている。
 鈴木市長の後ろ盾となっていた鈴木修スズキ相談役ら企業経営者をはじめ、推薦を受けた連合静岡など幅広い団体、企業の支援も取り付けた。鈴木市政で不十分と指摘される子育て支援や文化・芸術分野の充実も政策に織り込み、無党派や現市政に批判的な層からの集票も狙う。
 陣営は前回選の鈴木氏と自民系候補の合計得票数を基準に30万票を目標に掲げる。選対幹部は上滑りを警戒して「気を緩めず、最後まで全力で戦い抜く。さらに支持を広げていく」と気を引き締める。
 嶋田候補は支持母体の共産党支援者を固めた。中野候補が鈴木市政の路線を大筋で継承する意向を示していることから、家庭ごみ処理の有料化や新野球場整備計画の中止、大企業への補助金廃止などを訴えて対立姿勢を鮮明にし、現市政への批判票や高齢者層の支持獲得に全力を挙げる。
 出馬表明が3月10日と出遅れたため、知名度向上を目指して市の中心部などで街頭活動を積極的に展開する。市議選や県議選の共産候補とも連携を図り、終盤の巻き返しを図る。

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