あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 政治しずおか

高橋雨水ポンプ場 法令違反の追加工事で報告書 経緯・原因まとめる 静岡市

 静岡市は27日、法令違反が相次いで明らかになった清水区の高橋雨水ポンプ場の追加工事に関し、一連の事案の経緯や原因、再発防止策をまとめた報告書を公表した。

静岡市役所
静岡市役所

 法令違反に至った原因について、着工に必要な確認済証の交付を受ける前に工事に着手していた事案では「予定日までになんとしても供用開始したいとの焦りもあった」と記した。工事監理者を置かずに追加工事を進めた件は「規模が小さいことから工事監理者を定める必要はないと誤った」とした。工事の担当課に建築の専門職員の配置がないことに触れ、「関係法令の細部にわたる知見が不足していた」と記した。
 再発防止策に向けては局内全職員対象のコンプライアンス研修などの「応急対策」と、関係機関との協議における議事録作成の徹底や関係法令に関するチェックリストの作成などの「恒久対策」に取り組むとした。
 同ポンプ場工事で相次いだ法令違反に関し、市は27日、信用失墜行為に当たるなどとして、上下水道局の課長級の50代男性職員を減給1カ月、50代の一般男性職員を戒告の懲戒処分にした。管理監督責任者である発生当時の所管部長を2022年3月30日付で訓告処分にした。
 森下靖公営企業管理者は「市民の信用と信頼を早期に回復できるよう、職員一丸でコンプライアンスの徹底と再発防止に取り組む」とコメントを出した。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む