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テーマ : 沼津市

電動ボード貸し出し 沼津、公道で社会実験へ

 沼津市は市中心部と沼津港周辺で夏から秋にかけて、ヘルメットなしで公道を走行できる電動キックボードを貸し出す県内初の社会実験を計画している。市はIT技術も活用し、週末を中心に訪れる観光客や中心部で働く人の移動手段として普及の可能性を探る。

電動キックボードの社会実験エリア
電動キックボードの社会実験エリア

 実験は国の特例制度を活用し、手続き中の制度延長決定後の8~9月ごろに1カ月間を予定する。実験エリア内の7カ所に有料貸し出し場所を設け、どこでも返却できる。ボードに内蔵された衛星利用測位システム(GPS)機能を活用して走行データを取得し、利用者が市内のどのエリアを周遊しているかを検証する。
 電動キックボードは現在、原付き免許やヘルメット着用が必要。4月の法改正で2年以内に16歳以上は免許不要となる方向だが、事故も相次ぎ、安全対策の必要性が指摘されている。実験で使用するのは特例を受けた「小型特殊自動車」の扱いで、運転免許は必要な一方、ヘルメット着用は任意。貸し出す時は安全対策を利用者と確認する。
 沼津港は休日などに県内外から多くの来客が訪れ、沼津駅と往来する交通手段の充実が課題の一つとなっている。市まちづくり政策課の遠藤重由交通政策室長は「観光客が沼津駅から沼津港に直接行くだけでなく、中心街も訪れやすい交通手段として導入可能か探りたい」としている。

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