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【記者解説】森町長3選の太田氏 実績に一定評価、実行力の発揮期待

 知名度で勝る太田康雄氏が川崎知哉氏の猛追を振り切った。両氏の主張に大きな違いがなく、現町政への信任投票の色合いが濃かった今回選。有権者は太田氏の実績に一定の評価を示し、3期目の成果に期待を寄せた。

当選を決め、支援者と握手する太田康雄氏(中央)=11日午後10時24分、森町森の事務所
当選を決め、支援者と握手する太田康雄氏(中央)=11日午後10時24分、森町森の事務所

 太田氏は2期8年間で、ふるさと納税による財源確保や、「遠州の小京都」の魅力を再構築する計画づくりなど、活性化への「種まき」を進めてきたと主張した。少子高齢化や人口減少が加速する中、有権者はこうした取り組みに町の発展を託した。
 一方で、行動力やスピード感を掲げた川崎氏と接戦にもつれ込んだのは、現町政に物足りなさを感じる批判票も多かったからだ。3期目はこれまでの土台の上に移住・定住促進や産業振興などへ大胆な施策を打ち出す実行力と、町民が実感できる結果が求められる。
 (袋井支局・北井寛人)

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