テーマ : 裾野市

不適切保育、刑事告発を検討 裾野市長「虐待、犯罪であると認識」

 裾野市の私立さくら保育園で保育士が1歳児に暴力や暴言を繰り返していたとされる問題で、同市は30日、刑事告発を検討する方針を明らかにした。市役所で臨時記者会見を開き、経緯と今後の対応を説明した村田悠市長は「虐待、犯罪であるとの認識を持っている」と強く非難した。=関連記事29面へ

さくら保育園への対応などを説明する裾野市の村田悠市長=30日午後、市役所
さくら保育園への対応などを説明する裾野市の村田悠市長=30日午後、市役所

 既に裾野署などに情報を提供しているという。被疑者や該当する罪名を検討し、刑事告発に向けた準備を進める。
 村田市長は「言葉も十分に出せない園児(1歳児)に対し、許しがたい行為。大変強い憤りを感じている」と述べた。
 市は今後、被害に遭った園児と保護者に個別に謝罪するよう園に指導するとともに、臨床心理士を派遣して関係者の心のケアに努め、監査体制を強化する。県と合同で、園と運営する社会福祉法人桜愛会(同市)に対する特別指導監査も実施する方針。
 市によると、内情を知る関係者が8月17日に市に通報して一連の行為が発覚した。園長との面談や指導を重ねて園を通常の運営体制に戻したが、「市の対応にも子ども・子育て支援法に基づく監査をしなかったり、庁内の情報伝達が遅れたりする不手際があった」としている。
 園では6~8月に、1歳児クラスを担当する女性保育士3人が園児に不適切な行為を行っていたとされる。

いい茶0

裾野市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞