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裾野 おいしい!楽しい!! 高校生が動画に「故郷愛」凝縮

 裾野高3年生が、学校のある裾野市の名所と食材を紹介するPR動画の制作に取り組んでいる。箱根や富士山、御殿場市など国内有数の観光地に囲まれ、埋没しがちな裾野市の魅力を広く発信するのが目的。市や地元企業の協力を受け、交流人口の拡大とUターンに結びつく動画配信を目指している。

地元食材を味わう裾野高生。動画を撮影して配信する=2日、裾野市
地元食材を味わう裾野高生。動画を撮影して配信する=2日、裾野市


 課題研究の授業で動画を制作するのはビジネス商業科の27人。1学期に携帯端末での撮影と編集方法を学び、市内の名所を調べた。夏休みを利用し、8月2日にはバスで巡る撮影会に出発。十里木高原や牧場、戦国時代の遺構が残る葛山城跡、県指定天然記念物の屏風岩などを訪れた。
 「富士山をはじめ豊かな自然が裾野の魅力」と口をそろえるのは市内在住の小森結衣さん(18)と工藤瞳さん(17)。「若者向けの店が少ない」「買い物は市外へ行く」などと現役女子高生の本音もこぼれるが、「ふるさとをアピールしたい」と意気込む。
 撮影には市職員が同行し、猛暑の中で公式マスコットキャラクター「すそのん」にふんして協力した。市内の店舗と事業所はイチゴや銘菓など地元の特産品を提供。生徒が学校周辺の商店街で購入したり、保護者が裾野産食材で手作りしたりした弁当と一緒に、昼食風景も映像に収めた。
 夏休み明けに編集し、市と学校の公式サイトで公開する予定。観光客に来訪を呼び掛けるとともに、市外の裾野出身者が故郷に思いをはせる内容に仕立てる。
 指導するビジネス商業科の山田勝利科長(59)は「高校生ならではの目線で裾野のすばらしさを伝えてほしい」と期待する。
 (東部総局・杉山諭)

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