記者コラム「清流」 援農の“恩返し”
昨年末、沼津市特産「西浦みかん」の収穫を取材した。対応してくれた農家によると、農家も援農ボランティアも高齢化が進んでいる。快く取材に応じてくれた農家に恩返しをしようと考え、休日に2日間、援農ボランティアに参加した。
普段の職場と違い、自然に囲まれた畑での作業は想像以上に楽しかった。鮮やかに色づいたミカンを1個ずつ素早く、丁寧に収穫する作業は、あっという間に時間が過ぎた。大量のミカンを1カ所にまとめる力作業もあり、若い働き手の必要性を痛感した。農業に興味のある東京の大学生が参加した日もあった。
どんなに豊作の年でも、人手がなければ収穫が追いつかない。いつまでも安定してミカンが食べられるように、援農ボランティア参加を呼びかけたい。
(東部総局・田中秀樹)