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テーマ : 選挙しずおか

静岡県内2政令市新市長 一問一答 市政課題どう取り組む?

 9日投開票された静岡、浜松の両政令市長選はいずれも元官僚の新人が初当選を決めた。静岡市長選を制した難波喬司氏(66)、浜松市長選で勝利した中野祐介氏(53)に10日、選挙結果の受け止めや市政課題にどう取り組むかを聞いた。

難波喬司氏、中野祐介氏
難波喬司氏、中野祐介氏


中野祐介氏(浜松) 3区移行 市民と歩む
 ―投票率が過去最低の49・44%だった。どのように受け止めているか。
 「16年ぶりに浜松の未来を選ぶ選挙だった。浸透できなかったことが低投票率につながった点は残念だ。さまざまな場を通じて、やりたいことや浜松をどうしていくべきかを訴えたい。その中で共感、支持していただけるよう努めていく」
 ―支援を受ける自民党が市議会で過半数を維持した。議会との関係をどう考えるか。
 「市と市議会は車の両輪。思いを同じくする市議が過半数を占める議会は非常に心強い。ただ、地方行政においては、住民生活や地域を良くするという意味で目指す方向が同じ市議ばかり。推薦を受けた自民、公明だけでなく、できるだけ多くの会派の賛同をいただき、施策を進めたい」
 ―行政区再編に伴う来年1月1日の3区移行をどのように進めるか。
 「移行が円滑に進むよう着実に準備する。行政区再編は、人口減少社会の中で持続可能な行政をつくる改革。目的をもう一度市民に伝えたい。決して市民サービスが低下しないよう区の再編で捻出した財源を活用し、市民を支える。市民とともに歩む体制をつくる」
 ―県が整備する新野球場についての考えは。
 「事業主体は県だが、まちの活性化や浜松創生という観点で、全天候型多目的野球場が最良。その上で、地元としても施設を生かしたまちづくりに向け、ハード、ソフトの両面から周辺環境の整備を考えていく」

難波喬司氏(静岡) 市の方針 即断即決で
 ―選挙結果をどう受け止めるか。投票率は45・61%で過去最低だった。
 「支持、応援してくれた方に感謝したい。気持ちを切り替え、しっかりやる。相手候補に票を入れた方も地域を良くしてほしいとの思いは一緒。票を入れていない方も50%以上いる。社会の声を市政の中で受け止めるシステムを作る必要がある。皆さんの思いを全部受け止め、いい市政を運営する決意だ」
 ―あえて政策をアピールしない戦い方だった。
 「『何、何します』というのは政策ではない。私の政策はあくまでも市政の運営方針。温かい市政、結果を出す市政が大事だということ。政策や事業イメージは千も2千も自分の中にあり、24時間語れる。そこはあえて封印し、今の市政の問題はどこにあるのかを中心にしている。これからも愚直に話をしていく」
 ―市の資料を取り寄せるなど市政運営の準備は。
 「第4次市総合計画(2023~30年度)は政策、施策、事業イメージまで一つ一つ全部見て理解している。所管(の部局)からは単に説明を受けるのではなく、最初の瞬間から方針を決める。スピード感ではなく、スピードが必要。即断即決で方針を出す」
 ―まず最初にやりたいことは。
 「全部瞬時にやる」
 ―川勝平太知事に当選を報告に行く予定は。
 「就任後、どこかのタイミングで公式に訪問したい。できるだけ早いうちにうかがいたいと思う」

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