静岡県営住宅原団地　ＰＦＩで建て替え

　静岡県は１０日、県営住宅原団地（沼津市）の建て替えを、民間資金活用による社会資本整備（ＰＦＩ）を導入して行うと発表した。県が直接実施するのと比べ、財政負担額を８・３５％削減することが期待できるとの評価結果が出たという。
　ＰＦＩによる県営住宅の建て替えは佐鳴湖団地（浜松市中区）、麻機羽高団地（静岡市葵区）に次いで３例目。
　建て替えは全体の団地敷地面積約５万８５００平方メートルのうち、約２万２千平方メートルが対象。９棟（３１０戸）を解体し、同じ敷地内に２５０戸程度整備する。整備に伴い発生する余剰地約４千平方メートルの活用や、対象の９棟に入居している１９２世帯（４月１日現在）の移転支援も事業内容に含まれる。
　２０２９年９月までの事業完了を目指す。民間事業者は一般競争入札で選定する。今月１７日に入札を公告し、２３年１月に落札者を決定する予定。詳細は県ホームページに掲載している。