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浜松市を「幸福実感できるまち」に 中野市長が初の施政方針演説、地方創生加速誓う

 浜松市の中野祐介市長は27日に開かれた市議会2月定例会本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。50分間にわたる演説で市の目指すべき姿として「市民が幸福を実感できるまち」を掲げ、2024年度は「『まち・ひと・しごと』の創生を一体的・総合的に進めることで、浜松を元気にする取り組みを加速化する」と述べ、市長選から訴えている「浜松から地方創生」の実現に向けた決意を示した。

就任後初の施政方針演説を行う中野市長=浜松市議会
就任後初の施政方針演説を行う中野市長=浜松市議会

 最大の課題である「人口減少」からの転換に向けて「市民の誰もがそれぞれの場面で活躍できる元気な社会を実現することが必要だ」と指摘した。その上で「市民が幸福を実感できるまち」とは「住んでいる人はいつまでも住み続けたいと望み、一度市外へ出ても安心して戻ってくることができ、市外や県外の人に住んでみたいと思われるようなまち」との思いを描いた。
 「まち」の創生は観光や文化、スポーツなどを生かして都市の魅力を高める方針を打ち出した。「ひと」の創生には子ども・子育て施策の充実に注力する考えを強調。「しごと」の創生には1次、2次、3次産業のさらなる成長促進を図る決意を示した。「産業経済」「安全・安心・快適」「環境・エネルギー」など、市総合計画で掲げる7分野の重点施策についても意図を込めて説明した。
 市民が地域の将来を「自分事」と捉えて参加し、支え合う「共助型社会」を構築する必要性も挙げ、「市長就任時の初心を忘れることなく、現場に足を運び、多くの市民の声を聴きながら、『オール浜松』で『元気なまち・浜松』を実現していく」と語った。

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