浜松総局 宮崎浩一
みやざき・ひろかず 1979年、浜松市生まれ。2002年入社。事件事故を担当した3度目(計8年)の社会部勤務を経て、現在は2度目の浜松総局所属。支局は島田、富士、焼津を経験。酒をこよなく愛し、将来、「宮ちゃんの今日も一杯」という飲み歩きコーナーを作れないかと密かに画策中。
-
珠洲に中長期派遣 浜松市職員激励 能登地震の被災者支援
能登半島地震で被災した石川県珠洲市に中長期派遣される浜松市職員3人の辞令式と激励会が25日、同市役所などで開かれた。3人は6~11カ月、珠洲市で住宅の応急修理や道路災害復旧、下水道復旧の業務に当たる。 派遣されるのは、建築行政課の和田晃さん、中央土木整備事務所の松浦俊亮さん、天竜上下水道課の影山正弥さん。いずれも5月1日から、珠洲市環境建設課に技術職員として勤める。浜松市からはこれまで、対口支援先の珠洲市に職員延べ800人以上を短期派遣しているが、中長期の派遣は今回が初めて。 中野祐介市長は「使命感に感謝している。一日も早い復旧・復興に向けて尽力してほしい」と激励。3人は「被災地の復旧活動は
-
浜松の市立小中学校、児童生徒6万人割れ 減少傾向続く
浜松市教委は24日の定例会で、2024年度の市立小中学校の児童、生徒数を報告した。総数は前年度比1133人減の5万9184人と6万人を割り、減少傾向が続いている。 中学校(49校)の生徒数は230人減の1万9847人。新入学生徒は92人減の6575人だった。生徒数は浜名中(浜名区)の965人が最多で、水窪中(天竜区)の17人が最も少なかった。 小学校(97校)の児童数は903人減の3万9337人で、新入学児童は270人減の6045人となった。児童数は最多が内野小(浜名区)の1120人、最少は浦川小(天竜区)の8人だった。 発達支援学級は児童1710人、生徒756人とともに前年度から増加
-
自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一
-
自民・塩谷氏が離党届提出へ 浜松の地元支援者らに説明【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、離党勧告処分が確定している塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、浜松市中央区で地元支援者向けの会合を開き、近く離党届を提出する意向を伝えた。複数の出席者への取材で分かった。 会合は非公開で約1時間にわたって行われた。出席者によると、塩谷氏はこれまでの経緯を説明し、離党届を期限の25日までに提出することを明らかにした。出席者から次期衆院選への対応について質問が出たが、明確には答えず、さらに支援者らと相談して決める方針を伝えたという。 党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。塩谷氏と安倍派参院側会長だった世耕弘成氏の
-
浜松市が省エネ設備補助金 30日まで受け付け 中小企業など対象
浜松市は市内の中小企業や農林水産業者が省エネ設備・機器などを導入する際の事業費補助事業を行っている。エネルギー価格・物価高騰の影響を受ける事業者のコスト削減や、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの取り組みを後押しする。30日まで申請を受け付けている。 対象は、中小事業者や個人事業主、認定農業者、FSC認証取得事業体や同認証関連の林業家、漁船保険などに加入済みの水産業協同組合・同組合員など。高効率空調や高性能ボイラ、LED照明設備、農林水産業に関連する省エネ機器などの導入や機器更新などに要する費用の半額(上限50万円、下限10万円)を補助する。 既に着
-
新浜松市美術館の整備を 美術協会が市に要望書提出
浜松美術協会は22日、新たな浜松市美術館の整備を求める要望書を中野祐介市長宛てに提出した。 1971年開館の現在の市美術館(中央区)は老朽化が進んでいる上、市民からはカフェや図書コーナーの設置、駐車場の拡大などを求める声も出ている。要望書では市制施行120周年の2032年度をめどに、政令市にふさわしい新市美術館の設置を求めた。 同協会の根岸英会長ら役員5人が市役所を訪問し、「浜松市の文化がもっと豊かになるような、核となる施設を整備してほしい」と山名裕副市長に要望書を手渡した。山名副市長は「昨年度から具体的検討を始めている。皆さんの意見も聴きながら庁内全体で考えていきたい」と答えた。
-
産業強化、行財政改革に重点 鈴木康友氏が政策9分野発表 「幸福度日本一に」【県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は19日、政策骨子の発表記者会見を県庁で開いた。産業力強化や行財政改革など9項目を重点に掲げ、4期16年の市長時代に実績を挙げた施策を県全域に波及させることで人口減などの課題解決につなげる方針。「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指す」と決意を語り「2期8年で全力で仕事したい」と期限を切って結果を出す考えを示した。 浜松市は都市部と山間地の双方を抱える「国土縮図型都市」だとし「あらゆる行政課題があった。その経験は全県的に生かせる。自信を持って実現できる」と強調。住民の暮らしやすさや幸福感を数値化し
-
インクルーシブ社会考えて 6月にイベント 実行委が浜松市長訪問
障害の有無や年齢、性別、国籍にかかわらず誰もが楽しめるイベント「チャレンジ・トゥ・インクルーシブin浜松2024」(浜松市共催、静岡新聞社・静岡放送後援)の実行委メンバーらが18日、市役所を訪れ、中野祐介市長に開催趣旨や概要を説明した。 イベントは6月23日に浜名区の浜北総合体育館「サーラグリーンアリーナ」で開催する。多様な参加者が一緒にスポーツや遊び、浜松産食材で作った健康食などを楽しむ。互いの特性を理解した上で自分たちでルールなどを考えて遊んだり、ブースを設けて企業・団体のインクルーシブの取り組みを紹介したりする。県内12のスポーツチームも協力する。参加無料。 訪れたのは実行委員長の
-
【静岡県知事選】自民党浜松、特定候補の推薦見送り 各支部判断へ
浜松市議会最大会派の自民党浜松は16日、定例総会を開き、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選について、会派として特定候補の推薦を見送り、市内党13支部の判断に委ねることを決めた。 関係者によると、市長を4期16年務めた鈴木康友氏(66)を推す強い意見がある一方、党県連推薦候補の決定前のため、会派としての判断に慎重な意見があったという。鈴木氏が旧民主党出身であることや、地元選出の城内実衆院議員(静岡7区)が県連会長を務めていることなども影響しているとみられる。 同会派の鳥井徳孝会長は報道陣の取材に対し、「会派の意向が各支部の決定に影響を与えてはいけない。各支部でも(推薦候補の)温度差が
-
コスタリカで環境教育や緑化推進 JICA海外協力隊の祐嶋さん 浜松市長に出発報告
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として5月から中米コスタリカに派遣される浜松市中央区の祐嶋陽子さん(41)がこのほど、市役所に中野祐介市長を訪ね、出発報告を行った。 祐嶋さんはカニャス市役所に所属し、小中学校で環境教育を行うほか、生ごみを堆肥化するコンポストを普及することによってごみの減量を進めたり、堆肥を活用してまちの緑化を推進したりする。派遣は2年間。 祐嶋さんは「現地で勉強しながら緑化に貢献したい。2年間頑張り、浜松に戻ってきて経験を生かしたい」と抱負を語った。中野市長は「まずは安全第一で頑張ってほしい。日本や浜松の知見を現地で広げてきてください」と激励した。
-
浜松特産ガーベラ PR 生産量日本一 市長に花束寄贈 JA部会や俳優の志穂美さんら
「ガーベラ記念日」の18日を前に、JAとぴあ浜松の生産者部会「浜松PCガーベラ」は12日、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、市内産ガーベラの花束をプレゼントした。 中嶋宗一部会長ら役員をはじめ、同部会と親交があり、花のボランティアとして活動する俳優志穂美悦子さんら8人が訪れた。白やピンク、オレンジなど色鮮やかなガーベラ約150本を中野市長に手渡した。 同市はガーベラ生産量が日本一。中嶋部会長は「農業を取り巻く環境の変化に対応しながら全国にガーベラを届けたい」と語り、志穂美さんは「ガーベラは長く楽しめる。浜松のガーベラを多くの人に見てほしい」とアピールした。 志穂美さんは13日、「浜名湖花博20
-
浜松市長、知事選で「特定候補との連携視野」 新野球場への考え方も重視
川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に関連し、浜松市の中野祐介市長は8日の定例記者会見で、「候補者の政策方針を見極めたい。必要として選挙戦の連携も考えなくてはいけない」と述べ、特定候補との連携も視野に入れることを明らかにした。 中野市長は候補者の判断基準を「浜松市、県西部地域を含めた静岡県がどのように進むのか、成長していくのかという観点」とし、「県民の声をしっかりと聴き、地方自治と地方行政に十分な見識がある人に次の知事を担ってもらいたい」と述べた。県が同市中央区に整備する新野球場についても触れ、「知事の交代で動きが足踏みする、後退するというのは耐えがたい」と新野球場への考え方も重要な要
-
静岡知事選出馬 大村慎一元副知事が表明 鈴木康友前浜松市長も意欲
元総務官僚で、静岡県の副知事を務めた大村慎一氏(60)は8日、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補すると表明した。県庁前で取材に応じた大村氏は「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べた。同知事選への出馬表明は大村氏が初めて。一方、地元経済界の一部が擁立に動く元浜松市長の鈴木康友氏(66)は同日、浜松市中央区で静岡新聞社の取材に「市長の実績をベースにいろいろなことができる」と意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を決める考えを示した。 大村氏「愛する古里を豊かに」 地方行政精通、強調 静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前、県庁前
-
2024年春「ゆるキャン△」オープニング曲 浜松でPV全編撮影 自然や名所、次々登場
浜松市が登場し、4月からSBSテレビで放送が始まる人気アニメ「ゆるキャン△」の新シーズン。オープニングテーマ曲は音楽ユニット「キミのね」の「レイドバックジャーニー」で、プロモーションビデオ(PV)は浜松市や浜名湖周辺で全編撮影された。市内の広大な自然や名所が次々と登場するため、市は「作品を通じて世界中の人に浜松の魅力を知ってほしい」と期待を寄せている。 市観光・シティプロモーション課によると、PVは市がロケ地支援を行って撮影された。出演は7人組アイドル「キャンディー・チューン」。心地よいサウンドに合わせ、アニメに登場する弁天島海浜公園や渚園キャンプ場のほか、浜名湖体験学習施設「ウォット」や
-
あの作品のロケ地は…! 浜松市が紹介マップ作成 「ゴジラ-1・0」など70カ所
浜松市は市内で撮影された映画やドラマなどの作品とロケ地を紹介する「はままつロケ地マップ2024」を作成した。遠州灘や浜名湖で撮影し、米アカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ-1・0(マイナスワン)」など最新作を盛り込み、厳選したロケ地70カ所を紹介している。浜松の魅力を発信し、聖地巡礼などの観光振興にもつなげる。 マップはA4判6ページで3万部作成した。ドラマ「VIVANT」や公開中の映画「変な家」が撮影された青谷鍾乳洞、映画「次元大介」をはじめ多くの作品に使われる中田島砂丘、同市がモデル地のアニメ「夢見る男子は現実主義者」に登場するアクト通りなどを取り上げた。ウナギや浜松ギョーザなどのグルメ
-
米NFLでチアリーダー3年 猿田さん「悩みつつ、楽しみながら、やりきった」 地元・浜松で市長に活動報告
浜松市浜名区出身で、米プロフットボールNFL「シンシナティ・ベンガルズ」でチアリーダーを務めた猿田彩さん(26)=西遠女子学園中・高出=が3日、市役所を訪れ、中野祐介市長に在籍3シーズンの活動を報告した。 猿田さんは2021年に同チームのチアリーダー試験に合格。本拠地での試合を中心に応援を繰り広げ、王座決定戦スーパーボウルにも参加した。1年単位の契約のため3年連続で試験に合格し、2年目からは振り付けも担った。 猿田さんは「チアは踊るだけでなく、その街のファンとの交流や地域貢献が魅力。悩みつつ、楽しみながら、やりきった3年間だった」と振り返った。現在は帰国中で、高校時代の留学先だったユタ州
-
職業差別発言「いかがなものか」 中野浜松市長が批判、知事辞職表明受け
川勝平太知事が6月の静岡県議会で辞職する意向を表明したことを受けて、浜松市の中野祐介市長は3日、市役所で報道陣の取材に応じ「突然の話だったので大変驚いている。辞職に至った経緯や思いを説明いただく機会を期待したい」と述べた。辞任の引き金となった、職業差別とも受け止められかねない発言については「意図はなかったという思いだろうが、知事ともなると、どう受け取られるのかまで考えないといけない。優劣で語れないものを評価するのはいかがなものか」と批判した。 川勝県政については「最後の仕事まで見極めた上で評価すべき」とした上で、「長い間、県民の支持、人気が高く推移したという点では、静岡県の顔としての職責を
-
家庭ごみ有料化 条例改正 自分事で減量推進して【記者コラム 風紋】
家庭ごみの処理を有料化する条例改正案が浜松市議会2月定例会で可決された。ただ、開始する時期は条例改正案には明記されず、すぐに有料化が始まるわけではない。市民のごみ減量の努力次第では先送りされる可能性もある。 有料化の対象は、燃えるごみと燃えないごみ。市が従来の指定袋とは別に新たな袋を用意し、処理手数料を上乗せする形で販売する。料金は1リットル当たり1円と設定し、現在1枚10円程度の45リットル袋は35円程度値上がりする。実施の際には、減量が難しい紙おむつやストマ用装具などについては減免規定も設ける予定だ。 有料化の実施可否は、1年間の家庭ごみ排出量が大きな判断材料になる。市の計画では20
-
「日勤救急隊」正式運用を開始 浜松市消防局、人命救助へ体制強化
浜松市消防局は1日、救急要請が多い日中に特化して活動する「日勤救急隊」の正式運用を開始した。高齢化に伴って救急搬送需要が高まる中、日中の体制を手厚くし、市内救急医療体制の強化を図る。同日、中央区の同消防局で運用開始の式典を開き、人命救助への決意を新たにした。 静岡県内では静岡市に次いで2番目の導入。救急救命士3人を含む6人体制(男性5人、女性1人)で、同消防局を拠点に毎日午前8時半~午後5時15分に活動する。平日限定で試験導入し、市中心部の救急体制が強化された2023年度は、覚知から現場到着までの平均所要時間が10分24秒から9分12秒に短縮されるなど大きな成果があった。 市内の救急搬送
-
柔道・橋本選手 地元浜松で「パリ金」宣言 五輪へ市民有志が決起大会
浜松市出身で今夏のパリ五輪柔道男子73キロ級代表に内定している橋本壮市選手(32)=パーク24=を地元から応援しようと、浜松市民有志が29日夜、橋本選手を招いた決起大会を同市中央区で開いた。橋本選手は初の五輪舞台に向けて「浜松代表として団体、個人ともに金メダルを取る。皆さんからパワーをもらったのでパリで全てをぶつけたい」と意気込みを語った。 市内の政財界や柔道界が中心となって発足した「橋本壮市選手を応援する会」(会長・石川雅洋ソミック石川会長)が主催し、市民約260人が出席した。 石川会長は「応援する会は2266人が参加し、多くの市民が応援している。浜松を柔道で盛り上げてほしい」と激励。
-
天竜川水系上空のドローン航路 浜松市、平時から利用 物流や河川管理に
浜松市は28日、2024年度中の本格運用を予定している天竜川水系上空のドローン航路利活用の概要を明らかにした。官民連携で平時から物流や河川点検で航路を利用することで、災害時の速やかな対応や、医療や介護といった生活インフラの維持につなげる。 天竜川水系上空は経済産業省がドローン航路の先行モデル地域に選定した。市は同航路におけるドローン利活用の重点として防災、物流、インフラメンテナンスの3分野を設定。当初は拠点となる高齢者施設や病院などへの医薬品配送を物流事業のハマキョウレックス(中央区)、河川や橋の巡視・点検を測量・設計業のフジヤマ(同)が担う予定。 平時の利活用を重ねて効率化を図り、災害
-
浜松地域遺産に82件 市教委が認定
浜松市は26日、地域に親しまれた歴史や文化、自然などの地域資源を顕彰する「浜松地域遺産」として、市教委が2023年度に9分類82件を認定したと発表した。 分類別(計15分類)では史跡が41件と最多で、有形民俗文化財が16件、美術工芸品が15件と続いた。主な認定文化財は、日本武尊(やまとたけるのみこと)が休憩したという中央区大人見町の「腰掛岩」(伝承地)、三方原合戦の際に武田信玄の隊列が三方ケ原から刑部方面に下った道筋の一つである浜名区細江町の「祝田(ほうだ)坂」(史跡)など。同町の春の風物詩「姫様道中」で歌われる「細江小唄」は記憶遺産として2件目の認定となった。 制度を導入した16年度か
-
記者コラム「清流」 花博のフラワーパーク
はままつフラワーパーク(浜松市中央区)でたくさんの花に包まれ、さまざまな思い出がよみがえった。 子どものころはよく家族や遠足で訪れた。お気に入りは噴水池の斜面に施された三角花壇。三角の植栽が青空と緑の芝に映えた。意味もなく、池の周囲を走り回ったことも思い出す。家庭を持ったばかりのころはわが子をベビーカーに乗せて園内をゆっくりと歩き、写真を何枚も撮った。 十数年ぶりの園内は当時のままの趣で、なんだか落ち着く。フラワーパークは浜松市出身者の原風景かもしれないとしみじみ思う。 フラワーパークで23日から浜名湖花博2024が開催されている。月日の移り変わりとともに多種多様な花緑を楽しめ、新たに
-
浜松舞台の漫画「焼いてるふたり」実写ドラマ化 市長、新たな“聖地”誕生に期待
浜松市の中野祐介市長は26日の定例記者会見で、同市を舞台にした人気漫画「焼いてるふたり」の実写ドラマ化が決定したことについて、「浜松でのロケを最大限バックアップし、浜松を全国に発信したい」と市内の新たな〝聖地〟誕生に向けて期待を寄せた。 ハナツカシオリさんの同作は「週刊モーニング」(講談社)で連載中。地方移住を絡めた恋愛ストーリーで、作中には中田島砂丘や浜松城など市内各所が登場する。コミックは電子書籍を含めて100万部を突破し、発売中の14巻で実写ドラマ化が発表された。 中野市長は作中で浜松への移住や2地域居住、浜松の美しい自然などが描かれている点を挙げ、「市が進める『浜松からの地方創生
-
公共トイレに生理用品 不安解消、満足度高く 浜松市実証実験
浜松市は25日、女性が生理用品を取得しやすい環境をつくるため、公共施設の女性用トイレに生理用ナプキンのディスペンサーを設置する実証実験のアンケート結果を公表した。利用者のほぼ全員が満足し、精神的不安の解消につながるなど肯定的意見が多かった。市はアンケート結果などを基に新年度、子育て世代の母親の利用が多い「浜松こども館」(中央区)にディスペンサーを新設する。 ディスペンサーは手をかざすと扉が開き、ナプキンを1枚ずつ取り出せる仕組み。ナプキンは使用期限が近づいた防災備蓄品を利用し、昨年10月に市役所、中央図書館、あいホール、市立高(いずれも同区)の女性用トイレの個室に計40台を設置した。実証
-
ごみ有料化 条例改正案可決 実施時期盛り込まず 浜松市議会
浜松市の中野祐介市長が提出した家庭ごみ処理を有料化する条例改正案が22日の市議会2月定例会最終本会議で、賛成多数で可決された。条例に具体的な有料化の時期は盛り込まず、家庭ごみ排出量の年間削減目標の達成状況などを踏まえて最長2028年度まで、毎年1~2月に実施可否を判断する。 閉会後、中野市長は取材に「市民とともに削減目標の達成に向けて全力で取り組む」と改めてごみ減量の取り組みを推進する意向を示した。 家庭ごみ処理有料化は、家庭ごみ排出量の削減推進や行政サービスにおける市民の公平感の観点から検討を進めてきた。ごみ減量に伴い、焼却時の二酸化炭素(CO2)排出量や焼却施設建設のコストの削減、資
-
「どうする家康」で浜松訪問 観光客の経済効果、静岡県内に408億円
浜松市は19日、同市ゆかりの徳川家康が主人公の2023年大河ドラマ「どうする家康」に関し、同市を訪れた観光客がもたらした経済波及効果が静岡県内で408億円に上ったと明らかにした。市役所で同日開催された官民連携組織「家康プロジェクト推進協議会」(会長・斉藤薫浜松商工会議所会頭)の最終幹事会で報告した。 このうち、市内分は8割弱に当たる318億円を占めた。遠州ゆかりの女性武将・井伊直虎が主人公となった17年大河ドラマ「おんな城主 直虎」の際の経済波及効果248億円(うち市内分207億円)を大幅に上回った。 観光客が増加したことに伴う直接効果は264億円(同212億円)。地元の雇用所得が増え、
-
浜松市の家庭ごみ処理有料化 実施判断 毎年1~2月に 条例改正案 市議会委可決
浜松市は13日の市議会環境経済委員会で、開会中の2月定例会に提出している家庭ごみ処理の有料化に関する条例改正案について、実施可否は2028年度まで毎年1~2月に判断する方針を明らかにした。実施を決定した際にはその年の2月定例会をめどに関連予算案を提出する予定だが、実際の有料化実施までにはそこから1~1年半の準備期間を設ける。同委員会は同条例改正案を可決すべきと賛成多数で決定した。 市は同条例改正案に具体的な実施時期は明記せず、今後、規則で定める。市ごみ減量推進課の担当者は、家庭ごみ排出量の年間削減目標を達成した場合には原則として実施時期を1年先送りする方針を示した一方、目標達成の可否だけ
-
花壇に彩り 花博へ出迎え準備着々 浜名湖ガーデンパーク、ネパール庭園も
浜名湖花博20周年記念事業実行委員会は10日、「浜名湖花博2024」に向けて、浜松市中央区の浜名湖ガーデンパークで国際庭園エリアのネパール庭園や県民参加型の花壇「浜名湖フラワーパレット」の整備を行った。関係者や花壇愛好家らが庭園を確認し、花壇を彩って来場者を迎える準備を進めた。 パレットに見立て配色 藤田さんデザイン 愛好家ら植栽 「浜名湖フラワーパレット」はメインゲートからの入場者が最初に目にする花壇。応募した愛好家ら約80人が参加し、多彩な色合いの花壇を完成させた。 フラワーパレットは30カ所に連なる直径2メートルと3メートルの円形花壇「ツリーサークル」などで構成する。「喜び」「
-
浜松市「書かない窓口」全国自治体が注目 DX導入1年、市民と職員の負担軽く
浜松市がデジタル技術を活用して窓口の手続きを簡素化する「書かない窓口」を導入して2月で1年が経過した。市民サービス向上と業務効率化の両立を図る「窓口DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の一環で、市民の手間軽減や時間短縮、職員の煩雑業務の簡略化や処理速度の向上につながるなど成果を挙げ、全国の自治体からも注目されている。市は改善点の検証作業などにも取り組み、窓口業務のさらなる向上を目指す。 2023年2月、各区役所や協働センターなど58カ所で、証明書発行など29種に関する「書かない窓口」の運用を開始。同6月からは、住民異動や児童手当などの届け出手続き115種にもサービスを拡充した。
-
徳川財団の文化財2万点 収蔵展示には狭すぎ? 浜松大河ドラマ館建物、面積不足
浜松市は7日、1月に閉館した浜松城公園内の「浜松大河ドラマ館」(中央区)を活用して整備を計画する徳川記念財団の所蔵品展示収蔵施設について、国の指針に沿って規模を改めて概算した結果、現建物は貴重な文化財を収蔵・展示するには狭く、現施設だけでは必要面積の確保が困難であることを明らかにした。現時点で所蔵する資料の詳細も判明しておらず、3月中に予定していた施設整備案の提示を見送る。市議会2月定例会本会議で稲葉大輔氏(自民党浜松)の代表質問に答えた。 市によると、徳川宗家から管理を託された資料や各地の美術館に収蔵中の品を含めた所蔵品は約2万点。国指定重要文化財の茶道具「唐物肩衝茶入 銘 初花」や家康
-
家庭の再エネ利用 クレジット化へ 浜松市
浜松市は7日の市議会2月定例会本会議で、温室効果ガス削減に関する国の認証制度「J―クレジット」を活用して、一般家庭での再生可能エネルギー利用のクレジット(排出枠)化を進める方針を明らかにした。稲葉大輔氏(自民党浜松)の代表質問に対する答弁。 J―クレジットは森林管理による二酸化炭素(CO2)吸収量や省エネルギー設備の導入、再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量をクレジットとして国が認証する制度。クレジット購入者は日常生活や事業活動などで発生するCO2量などを置き換える「カーボンオフセット」(CO2の相殺)ができる。 市カーボンニュートラル推進事業本部によると、太陽光発電設備
-
浜松市ごみ有料化実施時期 減量勘案「28年まで継続」 市議会市長方針
浜松市議会2月定例会は7日、本会議を再開し、稲葉大輔氏(自民党浜松)と岩田邦泰氏(市民クラブ)が代表質問、丸英之氏(公明党)と湖東秀隆氏(創造浜松)が一般質問を行った。家庭ごみ処理を有料化する条例改正案を同定例会に提出している中野祐介市長は有料化の実施時期に関し、2028年までは家庭ごみ排出量の年間削減目標値の達成状況を判断材料とする方針を示した。稲葉氏に対して答えた。 市一般廃棄物処理基本計画では28年度に市民一人1日当たりの家庭ごみ排出量を20年度比20%(100グラム)減の404グラムとすることを最終目標値に定めている。中野市長は年間目標を達成した際には、実施の判断を1年ずつ先送りに
-
花と歩んだ20年 浜名湖ガーデンパークボランティアの大谷さん夫婦(浜松) 花博開幕間近「多くの人に見てほしい」
浜松市中央区の浜名湖ガーデンパークで20年にわたって花管理のボランティアを続けている高齢夫婦がいる。きっかけは2004年に同園で初めて行われた「浜名湖花博」。同園が会場の一つとなる「浜名湖花博2024」(浜名湖花博20周年記念事業実行委主催)の開幕まで半月ほど。「自分たちが管理してきた花を多くの人に見てほしい」―。間近に迫った花の祭典を、2人も待ちわびている。 同区の大谷康さん(81)は04年の花博でボランティア募集を知り、定年退職後の趣味をつくろうと応募した。当初は1人で地道に活動に取り組んできたが、17年ごろ、「楽しいから一緒にやろう」と妻行子さん(77)を誘い、今では夫婦で肩を寄せ合
-
浜松市「ウエルネスシティ」推進担う アンバサダーに4個人2団体
「予防・健幸都市(ウエルネスシティ)」の実現を目指す浜松市はこのほど、官民連携で取り組んでいる「浜松ウエルネスプロジェクト」を推進するため、市内の事業所や高校、大学の4個人2団体を「市ウエルネスアンバサダー」に委嘱した。同プロジェクトに関する情報発信や産学官民連携の推進役などを担う。 委嘱されたのは、聖隷福祉事業団保健事業部聖隷予防検診センターの池田孝行事務長、杏林堂薬局地域医療連携推進室の内山貴雄室長、バレーボールVリーグ女子2部・ブレス浜松の山岸真智事業部長、健康経営に取り組んでいる運送業アトランスの渡辺次彦社長、若年層の婦人科検診の啓発を行っている聖隷クリストファー大SGE♡プロジェ
-
卓球リーグ 浜松開催PR 静岡県内39年ぶり 関係者、市長訪問
日本卓球リーグ実業団連盟や静岡県卓球協会の関係者がこのほど、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、5月に浜松アリーナ(同市中央区)で開催する「デンソー 2024年度前期日本卓球リーグ静岡大会」をPRした。 同リーグは実業団やクラブチーム、学生チームが一堂に会して年2回、総当たりで戦う国内最高峰の卓球リーグ。前期戦は浜松アリーナで5月22~26日の5日間開催し、男女の1部と2部の計37チームが参加する予定。県内からは女子1部のデンソー(湖西市)が出場し、大会を特別協賛する。同連盟によると、県内開催は1985年以来39年ぶり。観覧は全て無料。 市役所を訪れたのは同連盟の佐藤真二専務理事や同協会の下
-
浜松市を「幸福実感できるまち」に 中野市長が初の施政方針演説、地方創生加速誓う
浜松市の中野祐介市長は27日に開かれた市議会2月定例会本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。50分間にわたる演説で市の目指すべき姿として「市民が幸福を実感できるまち」を掲げ、2024年度は「『まち・ひと・しごと』の創生を一体的・総合的に進めることで、浜松を元気にする取り組みを加速化する」と述べ、市長選から訴えている「浜松から地方創生」の実現に向けた決意を示した。 最大の課題である「人口減少」からの転換に向けて「市民の誰もがそれぞれの場面で活躍できる元気な社会を実現することが必要だ」と指摘した。その上で「市民が幸福を実感できるまち」とは「住んでいる人はいつまでも住み続けたいと望み、一度市
-
市民目線で「窓口改革」 課題把握、改善へ 浜松市職員が市役所手続き体験調査
窓口業務の改善、向上を目指して浜松市は22日、市職員による体験調査を市役所で行った。市職員が来庁した市民になりきって転入の届け出や証明書の取得、家族の死亡に伴う手続きを実際に体験し、窓口業務の現状を把握するとともに、課題や見直すべき点などを探った。 市は市民サービス向上と業務効率化を図る「窓口DX(デジタル・トランスフォーメーション)」に向けて昨年2月、証明書発行手続きを簡素化する「書かない窓口」の運用を開始。同6月には転入転出や印鑑登録など届け出手続きにもシステムを拡充し、区民生活課などの窓口1カ所で市民の届け出の大半に対応できるようになった。 体験調査は、「書かない窓口」導入後に浮
-
静岡文化芸術大生 浜松市浜名区で耕作活動 棚田の魅力発信に意欲 「市長と話そう」
浜松市は21日、中野祐介市長が市民と昼食を取りながら意見交換する「市長と話そう」を市役所で開いた。本年度3回目となる今回は、浜名区引佐町の久留女木の棚田で米作りに取り組む静岡文化芸術大の学生グループ「引佐耕作隊」のメンバー5人が参加し、日頃の活動を報告した。 グループは耕作者不足に伴って増加する耕作放棄地を解消しようと、2016年から地元耕作者の指導で米作りを行っている。現在は1~3年生13人が所属し、今期は棚田3枚計約480平方メートルから176キロを収穫したという。 参加したのは1年の原理純代表と佐久間藍さん、3年の植田勝也さん、冨田菜々美さん、森田瑞希さん。中野市長とカレーライス
-
静岡人インタビュー「この人」 はままつスマイルベーカリープロジェクトに参加する 杉本光希さん(静岡市清水区)
杏林堂薬局(浜松市中央区)のインストアベーカリー事業部管理栄養士。聖隷福祉事業団保健事業部(同)と進めるプロジェクトの第1弾として総菜パン「根菜と味噌(みそ)の挟み焼き」を開発した。2月末まで杏林堂薬局市内6店で販売中。パンを楽しんでもらいながら市民の健康増進を図る。28歳。 ―プロジェクトの概要は。 「浜松市の官民連携組織『浜松ウエルネス推進協議会』に参加する杏林堂薬局と聖隷福祉事業団保健事業部で立ち上げた。市民が抱えるさまざまな健康課題に対し、両者の管理栄養士がタッグを組んで課題解決に向けたパンの開発を行う」 ―開発した第1弾の商品は。 「市の第3次食育推進計画で目指す姿の一つに
-
若年女性の流出 意見交換 人口減対策へ 総合戦略推進会議 浜松市
浜松市は16日、産官学などの有識者らでつくる「市“やらまいか”総合戦略推進会議」(座長・中野祐介市長)の本年度第2回会合を市役所で開いた。委員12人が出席し、次期総合戦略(計画期間2025~29年度)の策定に向け、人口減の要因となっている少子化や若い世代の市外流出について意見を交わした。 総合戦略は最上位にある市総合計画を実現するため、人口減に対する独自の取り組みをまとめた個別計画。市が示した全国20政令市の人口データによると、市の自然動態は11年から減少に転じ、減少数は拡大傾向が続いている。女性比率が政令市で3番目に低いのが特徴で、特に0~9歳、15~29歳の比率
-
浜松市 市展 市長大賞 山口さん(中央区) 絵画、彫刻など 5部門に315点力作
浜松市は14日、第71回市展の審査結果を発表した。最高賞の市長大賞には、中央区の山口貴一さんの彫刻作品「鍵盤からの試み」が選ばれた。 絵画、彫刻、書、写真、工芸の5部門に計315点の応募があった。市長大賞に次ぐ大賞には、絵画部門が同区の松本忠雄さんの油彩画「ウクライナへの侵攻」、書部門が同区の大石悦子さんの「ときはなる松のみどり」、写真部門は浜名区の上杉三奈さんの「スポットライト」を選出。このほかにも奨励賞23点を決めた。 入賞、入選作品は3月13日まで、市美術館(中央区)で展示している。表彰式は2月25日に同美術館で行う。 (浜松総局・宮崎浩一)
-
浜松市予算案 投資と規律 バランス重視 地方創生に本腰
現役世代のための積極財政か、将来負担の軽減に向けて前市政からの規律重視を継続するのか―。16年ぶりに浜松市の新たなかじ取り役となった中野祐介市長が9日に発表した2024年度当初予算案。注目された初の当初予算編成は積極財政と規律重視の両立を目指し、バランスを意識した内容となった。24年度は市最大の課題である人口減少からの脱却に向け、昨年4月の市長選から訴える「浜松から地方創生」「まち・ひと・しごとの創生」に本腰を入れる。自ら手がけた当初予算案だけに実行力と成果が改めて問われる。 市長選の際、財政運営について思惑が異なる自民党と、市内の一部経済人から支援を受けたことから方向性が注目されていた。
-
DX支援者に職員29人委嘱 浜松市 変革マインド拡大に期待
浜松市は5日、デジタル技術を活用して市民サービスの向上や業務改革などを推進する「DX(デジタルトランスフォーメーション)支援者(メンター)」として職員29人を新たに委嘱した。部局の枠を超えて庁内に「変革マインド」を広げる役割を担う。 市役所で行われた任命書授与式では、中野祐介市長が「社会の変化に対応するためには、仕事のやり方やサービスを見直さないといけない。組織の変革、働き方改革を進め、市のDXをけん引してほしい」と激励し、デジタル形式の任命書を手渡した。 第2期生となる29人は昨年8月から計7回の研修に取り組み、ITの基礎に加え、6チームに分かれて実際業務に即した課題改善策の検討手段を学ん
-
特産ガーベラで彩り フラワーバレンタインをPR 浜松市役所
浜松市は5日、バレンタインデーに花を贈るキャンペーン「フラワーバレンタイン」をPRするため、市役所にガーベラの展示を始めた。14日まで庁舎内を色鮮やかな大輪の花が彩る。 浜松市は全国有数のガーベラの生産地。花は、JAとぴあ浜松のガーベラ生産者でつくる「浜松PCガーベラ」から提供を受けた。約130種の多彩なガーベラを紹介するパネルを1階ロビーに展示したほか、多くの市民が訪れる福祉や産業関係の各課窓口カウンターにもガーベラを飾った。 市農業振興課の担当者は「日常の中に花を取り入れ、安らぎの時間を探してほしい」と話している。 14日には午前10時半~午後2時半の予定で、市役所1階チャレンジド
-
若者らのNPO 浜松市長と懇談 「伝統芸能 継承モデル広げたい」 市に連携、協力求める
浜松市はこのほど、中野祐介市長と市民が昼食を取りながら懇談する「市長と話そう」を市役所で開いた。市内の若者が中心となって活動するNPO法人「わたぼうしグランドデザイン」(山本逸斗代表理事)のメンバーら5人が参加し、8年前から取り組んでいる地域伝統芸能の継承活動について紹介した上で、市との連携や協力を求めた。 同NPOは中山間地域事業の一環として、市指定無形民俗文化財「勝坂神楽」(天竜区)と国指定重要無形民俗文化財「川名のひよんどり」(浜名区)の継承活動に従事。現在は大学生を中心に社会人や中高生、専門学生など約30人が参加している。 山本代表理事らは担い手の高齢化や減少で運営が困難になっていた
-
弁天島公園再整備を再開 浜松市議会、環境経済委「慎重に時間かけ」
浜松市議会は2日、5常任委員会を開いた。市は環境経済委員会で、新型コロナなどの影響で3年以上にわたって凍結していた弁天島海浜公園(中央区、約2・7ヘクタール)の再整備事業を近く再開することを報告した。浜名湖観光の起爆剤として期待する声がある一方、住民から反対意見も出ていたことから、複数の委員が住民の意見を丁寧に聴くよう求め、市側は「慎重に時間をかけながら進めていきたい」と答えた。 同公園を巡っては、市が民間活力による再整備を目指して公募を行い、2019年10月、ホテルや結婚式場、飲食店などの一体整備を提案した呉竹荘(中央区)を代表とする5社の共同事業体が優先交渉権者に決定した。ただ、地元住
-
「よくかんで食べる」テーマに総菜パン 杏林堂と聖隷福祉事業団が健康課題解決へ
浜松市中央区の杏林堂薬局と聖隷福祉事業団保健事業部が、パンの開発を通じて健康課題を解決する「はままつスマイルベーカリープロジェクト」を立ち上げた。1日には、第1弾コラボ商品として「よくかんで食べる」をテーマにした総菜パン「根菜と味噌(みそ)の挟み焼き」を発売。根菜の食感と味噌の風味を楽しめる逸品で、健康増進に関係が深い「口の健康」に焦点を当てた。パン自体の味を楽しんでもらいながら、市民の健康寿命の増進につなげる。 両者が参加する同市の官民連携組織「浜松ウエルネス推進協議会」の取り組みの一環。同市が目指す「予防・健幸都市」の実現に向け、民間連携によるヘルスケア事業を展開する。 「よくかんで
-
常葉大の駅南移転、歓迎 浜松市長「若者呼び込む起爆剤」
浜松市の中野祐介市長は31日の定例記者会見で、学校法人常葉大学(静岡市)が常葉大浜松キャンパス(浜松市浜名区)をJR浜松駅南口近接地(同市中央区)に移転すると正式発表したことについて「まちづくりの観点で大きな意味がある。新幹線駅周辺に大学ができることで、若者を他地域から呼び込む起爆剤にもなる」と歓迎した。 同キャンパスの学生は計1640人(2023年5月1日現在)。中野市長は「多くの若者が駅近隣地域に集うことになり、人の流れ、まちのつくりが大きく変わる。人流変化のシミュレーションを行い、道路など基盤整備も考えていきたい」と述べた。 その上で、進学や就職を契機に市外転出する若者が多いことを
-
脱炭素へ中小支援充実 浜松市 常設窓口、補助制度 24年度予算案 3300万円計上へ
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、浜松市は24年度、市内中小企業の脱炭素経営を支援する事業を充実させる。常設の相談窓口を開設したり、金融機関からの融資手数料を補助する制度を創設したりして、中小企業をきめ細かく支援していく。24年度一般会計当初予算案に関連費用として計約3300万円を計上する。29日までの関係者への取材で分かった。 市などによると、多くの中小企業は知識不足や人材・資金面を理由に脱炭素化に二の足を踏んでいるのが実情。そのため、常設相談窓口の開設によって温室効果ガス削減計画の策定・実行を伴走支援し、セミナーや相談会の開催、専門家の
-
市営浜松球場の存続を 市民団体が市長に要望書
浜松市の市民団体「新球場と浜松百年の計を考える市民の会」(福井晃代表)は29日、同市中央区の市営浜松球場の存続を求める要望書を中野祐介市長宛てに提出した。 市は昨年7月、老朽化が進む四ツ池公園運動施設の再整備について、公園内の浜松球場を解体し、陸上競技場に特化させる方針を打ち出した。同球場が担う機能のうち、プロ野球開催は県が遠州灘海浜公園篠原地区(同区)に整備する新野球場でまかない、高校野球県大会開催は既存野球場の大規模改修などで確保することを視野に入れている。 同団体は、浜松球場は「浜松のスポーツ文化を醸成してきた聖地」と強調した上で、交通の便が良く、安価で利用できる同球場の存続を求め
-
浜松市、24年度一般会計3800億円 子育て支援、産業振興に注力 当初予算案大枠
浜松市は25日までに、2024年度当初予算案の大枠を固めた。一般会計の総額は過去最大だった23年度当初を数十億円下回る3800億円規模になる見通し。4年ぶりの減額となるものの、大型投資の新清掃工場(天竜区)整備事業が終了するため、実質的には23年度を上回る予算編成となり、子ども・子育て支援や産業振興の事業をはじめ、防災対策を踏まえた河川改良や道路維持修繕などに積極投資する。2月16日開会予定の市議会2月定例会に提出する。関係者への取材で分かった。 中野祐介市長が就任して初編成の当初予算。歳出は、注力する子ども・子育て支援として、6歳児までの医療費無償化拡大、親の就労に関係なく子どもを預けら
-
一緒に浜松を盛り上げまいか まちづくりテーマ、討論会も 中野市長が可美中で講話
浜松市立可美中の学校運営協議会は23日、中野祐介市長を招いた「やらまいか講演会」を中央区の同校で開いた。中野市長が全校生徒約380人や地域住民らを前に講話とトークセッションを行い、ユーモアを交えながら市長職のやりがいや市政運営の意気込みを語るとともに、「ふるさと・浜松、可美のまちづくりに関心を持ち、一緒に盛り上げていってほしい」と生徒にメッセージを送った。 中野市長が中学生を対象に講演するのは昨年5月の就任以来初めて。演台に立った中野市長は陸上部に所属した中学生当時を振り返りながら、「将来は『人の役に立つ仕事に就きたい』と漠然と考えていた」と紹介。総務省時代に北海道など5カ所の地方自治体
-
佐鳴湖のごみ事情紹介 2月2日まで、浜松市役所1階市民ロビー
ごみのない佐鳴湖を目指して活動を行っている浜松市民の団体「佐鳴湖・段子川ゴミバスターズ」(福島正義代表)による「佐鳴湖ゴミ事情展」が2月2日まで、市役所1階市民ロビーで開かれている。 同団体は2020年2月から佐鳴湖のごみ拾いを行っている福島代表の思いに賛同した市民らで構成。現在は10人がそれぞれのペースでごみ拾いに取り組んでいる。「ごみを捨てない人づくり」にも注力し、小中学校で出前講座も行っている。 同展では団体の活動や佐鳴湖の現状を写真や福島代表のメッセージを交えながら紹介。大量のたばこの吸い殻や空き缶、家庭ごみ、冷蔵庫などが不法投棄された状況をはじめ、4年間で約6万リットル分のごみ
-
地域で連携、防災力向上を 浜松中央区・住吉自治会などが学習会 避難所備蓄や運営法確認
能登半島地震を受けて、浜松市中央区の住吉自治会(下村哲生会長)などは22日、地域防災力の向上に向けた学習会を住吉地区内で開いた。同自治会の役員や地域の民生委員、同所周辺に立地する浜松学院中・高などの関係者ら約25人が参加し、避難所の備蓄品や資機材、運営方法などを確認するとともに、地域連携強化の必要性を再認識した。 参加者は、市中央区振興課職員の説明を受けながら、災害時の避難所に指定されている城北小と高台中を訪問。城北小では校舎1階の教室や体育館の器具庫、屋外の防災倉庫に飲料水やアルファ米、段ボールパーティション、毛布、発電機などが備えられていることや、避難所開設に向けた施設の安全確認の方法
-
静岡文化芸術大生と一緒に昼食 「中野(浜松)市長と話そう」初開催 民話採録調査活動を激励
浜松市は17日、中野祐介市長と市民が昼食を取りながら気軽に懇談する「市長と話そう」を市役所で開いた。前市政の「チャット!やらまいか」の名称を変更して初めての開催。10年間にわたって同市の北遠地域で民話の採録調査を行っている静岡文化芸術大(中央区)伝承文学ゼミの二本松康宏教授と学生7人が参加し、活動やその際の苦労、やりがいなどを紹介した。 同ゼミは2014年度から天竜区の水窪町(14~16年度)、龍山町(17年度)、春野町(18~23年度)を訪れて地元高齢者たちから家庭や地域で語り継がれる昔話や伝説を聞き取り、1年間の成果として書籍を刊行している。その際、口承文化財としての価値を尊重して方言や
-
フードロス減へ料理グランプリ 浜松市役所で家康くんPR 2月末まで投票可
家庭でのフードロス削減に向けて各都道府県の特産品を残さず使った料理の日本一を決める「捨てたもんじゃない!グルメグランプリ」(味の素主催)の静岡県代表サポーターを務める浜松市マスコットキャラクター「出世大名家康くん」が11日、市役所で同グランプリやフードロス削減の取り組みをPRした。 各都道府県のご当地食材を無駄なく使い切った47種の料理のレシピから一般投票などによって日本一を決定し、フードロス削減意識や食材使い切りレシピを周知する企画。静岡県からは切り落としたチンゲンサイの根元をバラの花に見立て、視覚でも楽しめるスープを出品した。市は家庭ごみ減量を推進していることから県代表サポーターに名
-
中野市長「浜松をもっと元気なまちに」 記者会見で今年の抱負
浜松市の中野祐介市長は9日の定例記者会見で、今年の市政運営について「浜松をもっと元気なまちにしていく。多くの市民に参加してもらい、ともに支え合う共助型社会の構築に向けて力を尽くしたい」と抱負を語った。 この日が今年初めての定例記者会見。中野市長は市政運営の基本方針に掲げる「浜松から地方創生」の実現に向け、中心市街地を含めたまちのにぎわい創出、子供・子育て施策の充実、稼げる産業への構造転換といった「『まち・ひと・しごと』の創生」を一体的に進める決意をあらためて示し、「浜松の元気をさらに加速化する取り組みを進めたい」と強調した。1日から新3区による市政運営がスタートしたことに関しては「行政区再
-
能登地震 珠洲市支援へ体制確認 浜松市 対策本部設置
石川県能登地方で最大震度7を観測した能登半島地震を受け、浜松市は4日までに、被災地支援対策本部(本部長・中野祐介市長)を設置した。同日、市役所で開いた初会合には部長級職員ら約30人が出席し、「対口(たいこう)支援」の相手先に決まった同県珠洲市の支援に向けた体制や方針などを確認した。 対口支援は、大規模災害時に特定の自治体が被災自治体のパートナーとなって支援する方式。浜松市は総務省と、全国の政令指定都市でつくる指定都市市長会の調整などによって、福井県とともに珠洲市を支援することになり、3日に同本部を立ち上げた。 浜松市は4日、現地到着済みの先発隊に加えて危機管理課と天竜区振興課の職員計4人を新
-
浜松市消防局、石川県に緊急消防援助隊を派遣 能登半島の地震受け
石川県で最大震度7を観測する地震が発生したことを受けて浜松市は2日までに、消防局や上下水道部、危機管理課の職員計39人と給水車などの車両を被災地に派遣した。 同消防局からは1日夜、緊急消防援助隊の8小隊32人が消防庁からの応援要請を受けて派遣された。同県珠洲市で活動を予定し、消火や人命救助、救急などの業務に当たる。 上下水道部の4人と危機管理課の3人は2日正午に出発した。上下水道部職員は4トン給水車と仮設水槽積載車に乗って断水している同県かほく市に入り、5日までの予定で給水作業に従事する。 危機管理課職員は、全国の政令指定都市でつくる指定都市市長会の行動計画に基づき、同県庁に連絡本部を
-
浜松市教委 市立中制服 小中生アンケート 必要性認識も機能不満
浜松市教委が27日に公表した市内小学4~6年生と中学生、保護者を対象にした市立中学校の制服に関するアンケートの報告書によると、小中学生と保護者のいずれも約半数が制服の必要性を認識しているものの、機能性や実用性について不満があり、改善を求めていることなどが明らかになった。 制服の必要性を示したのは小学生64・8%、中学生49・2%、保護者67・6%。中学進学前の小学生は制服への期待感が高い一方で、実際に着用する中学生になると、不満が増加する傾向が浮き彫りになった。「制服の悪い点」について中学生は「動きにくい」(55・7%)、「暑さ寒さに対応していない」(34・7%)、「洗濯・手入れがしにくい
-
市民活動支援強化へ 団体登録と補助制度 浜松市が見直し案
浜松市は19日、市民協働推進委員会の本年度第4回会合を市役所で開いた。市側は、市民活動を市民の寄付で支える「はままつ夢基金」や団体登録制度の強化に向けた支援内容の見直し案を提示した。 見直し案の方向性としては、現行設立1年以上としている団体登録の年数区分をなくして全ての団体に登録を求めた上で、市民が団体を選んで寄付を行う「希望寄付」と、市民活動全般を支援するために寄せられる「一般寄付」を原資とする補助制度を併用できるようにする。 一般寄付を原資とする補助制度は上限額を10万円(2分の1以内)とし、年1回の申請を可能にする予定。補助目的については、新体制への移行など組織の強化・継続に関する
-
裏金疑惑への関与 城内氏改めて否定 浜松で7区代表者会議
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、自民党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は17日、緊急の同区代表者会議を浜松市北区で開き、一連の疑惑への関与を改めて否定した上で、政治不信を招いたことについて謝罪した。 5月に森山派に入会した城内氏は「これまで無派閥だったので、派閥のパーティー券のノルマや販売実績は全くなかった」と説明。「国民に疑念が広がり、政治不信が高まっていることは国会議員としてしっかりと受け止める。非常に申し訳ない」と述べた。 会議は冒頭のあいさつを除いて非公開で行った。会議後に報道陣に応じた城内氏は党安倍派(清和政策研究会)の塩谷立座長(衆院比例東海)について「しかるべき
-
浜名湖観光に新戦略案 ツーリズムビューロー報告
観光庁の認定を受ける浜名湖観光圏(浜松市・湖西市)の事業を協議する浜名湖観光圏整備推進協議会(会長・中野祐介浜松市長)は15日、2023年度の第2回会合を開いた。23年度で解散する予定の同協議会の事業を集約する形で担うことになる観光地経営組織(DMO)「浜松・浜名湖ツーリズムビューロー」が24~28年度の新たな観光事業戦略「海の湖観光戦略」案を報告した。 「海の湖」は同観光圏のブランドコンセプト。両市の基本計画・構想の実現に向け、戦略の目的には「浜松・浜名湖エリアを『訪れてよし、住んでよし』の魅力ある地域に」を掲げ、稼げる地域、訪問客に選ばれる地域、観光産業を担う人材の発掘と育成を目指す。柱
-
パリ五輪内定柔道・橋本選手 ふるさと浜松市で市長に意気込み
来夏パリ五輪の柔道男子73キロ級代表に内定している橋本壮市選手(32)=パーク24、浜松市中区出身=が15日、市役所に中野祐介市長を訪ね、自身初の五輪舞台に向けて「地元に帰り、金メダルを取りたい気持ちが高まった。浜松に金メダルを持って帰ってきます」と意気込みを語った。 16日に行う柔道教室に合わせて帰省した橋本選手は「気持ちが引き締まった。地元の応援が力になる」と語り、子どもたちに向けて「全てをかけて戦う姿を見て何かを感じてほしい」とメッセージを送った。 32歳で五輪開幕を迎えるのは、柔道の日本男子で史上最年長になる。「個人、団体の金メダルはもちろん、橋本壮市らしい姿、この年でもやれるん
-
家康ゆかりのミカン 中野市長、収穫 浜松城公園 16日に大河ドラマ館で配布
浜松市の中野祐介市長が13日、同市中区の浜松城公園で徳川家康公ゆかりのミカンを収穫した。16日に隣接する「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者に配布する。 ミカンの木は2000年に静岡市から寄贈された駿府城公園(静岡市葵区)の「家康公お手植えみかん」の苗から育った。鎌倉時代に中国から入ったミカンの一種で、香りが強く、種のある小ぶりの実が特徴。今年は例年以上に多くの実をつけたという。 中野市長は市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」が見守る中、はさみを使って直径5センチほどに育った実を一つずつ丁寧に切り取った。収穫したばかりのミカンの皮をむいて口にすると「香りが良く、ほどよい
-
浜松市の家庭ごみ有料化 実施時期は24年以降の減量状況を考慮
来年、家庭ごみ処理を有料化する条例改正案を提出する方針を示している浜松市の中野祐介市長は13日の定例記者会見で、有料化の実施時期について今後の社会情勢と2024年以降の家庭ごみ排出量の年間目標達成状況を考慮して判断する方針を示した。 中野市長はここ数年、横ばい状態が続いていた市内の家庭ごみ排出量が、本年度は減少傾向となっている点を挙げ、「市民と目標値を共有し、最終的には通年の目標値の達成状況で見極めたい」と、24年のごみ減量状況を判断材料の一つとする意向を示した。 一方で、将来的なごみ処理費用負担の公平性の観点から、「目標値達成だけをみて、(有料化を)やりませんとは言い切れない」とも述べ
-
浜松の新野球場周辺まちづくり にぎわい創出に期待高まる【ニュースを追う】
スポーツや関連施設を中心とした地域振興が全国的に注目される中、浜松市が、県が遠州灘海浜公園篠原地区(同市西区)に整備する野球場施設周辺のまちづくりに向けて本格的に動き出した。10月下旬には市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会とつくる「新野球場建設促進期成同盟会」で、スポーツ施設を核としたまちづくりの成功事例や課題を学ぶため、北海道を視察。野球場施設近隣地への「道の駅」設置に関する調査も開始し、中野祐介市長は市議会11月定例会本会議で、年度内に整備候補地を選定する考えも示した。視察への同行取材などを通じて、現状やまちづくりに必要な視点を探った。 道の駅 整備向け着々 「県西部のスポーツ
-
浜松モデルで中小脱炭素化 市と地元金融機関、連携事業開始 温室ガスデータ共有、政策立案へ
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、浜松市と地元金融機関が連携して市内中小企業の脱炭素経営を支援する動きを本格化している。1日からは金融機関側が集めた市内中小企業の温室効果ガス排出量データを市との間で共有し、支援の政策立案に役立てる連携事業をスタート。「浜松モデル」と銘打ったこの事業などを通じ、資金や知識不足、人材面で脱炭素化に二の足を踏んでいる中小企業を浜松地域全体で支える。 協力するのは静岡銀行と浜松いわた信用金庫。市や両金融機関など計7機関でつくる「浜松地域脱炭素経営支援コンソーシアム」の取り組みの一環で、両金融機関が中小企業に原則
-
はますくヘルパー制度拡充 子育て世帯の負担軽減へ 浜松市議会
吉積慶太こども家庭部長は子育て世帯の負担や不安を軽減するため、子育て支援ヘルパーの利用料を市が補助する「はますくヘルパー」制度の拡充を検討していることを明らかにした。石津氏に対して答えた。 同制度の対象は現在、妊娠中から1歳未満の子供を持つ保護者。食事の準備や洗濯などの家事支援、授乳やおむつ交換などの育児相談といったサービスを市の委託業者が提供し、市が利用料のうち、1時間1050円を負担する。利用は1日2回までの最大4時間。子供が1歳になるまでの利用可能時間は通常50時間以内で、多胎児世帯などは100時間以内となっている。 吉積部長は子供の対象年齢や利用時間の拡大を検討していると説明し「
-
ブラジル「銀」に貢献 野球「パンアメリカン大会」 ヤマハ2選手 浜松市に報告
野球のブラジル代表として「パンアメリカン大会」(10月20日~11月5日、チリ)に出場し、同国初の銀メダル獲得に貢献したヤマハ野球部の2選手がこのほど、浜松市役所を訪れ、中野祐介市長に大会結果を報告した。 訪れたのは、今年の都市対抗野球大会で33年ぶりの決勝進出にも貢献したフェリペ・ナテル投手とエンゾウ・ユウスケ・サワヤマ投手。在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事も同席した。 メキシコ戦に先発したサワヤマ投手は「メダルはうれしいが、ヤマハとしても代表としてもあと一歩届かなかった。次は金メダルを目指したい」と語った。15歳から代表として活躍し、決勝を含む3試合に先発したナテル投手
-
有隣川(浜北区)抜本的治水へ 浜松市議会、代表・一般質問
浜松市議会11月定例会は30日、本会議を再開し、斎藤和志(自民党浜松)、幸田恵里子(公明党)、森田賢児(創造浜松)の3氏が代表質問、北野谷富子(市民クラブ)、松本康夫(自民党浜松)の2氏が一般質問を行った。大雨による浸水被害が相次いでいる浜北区の有隣川流域の治水対策について、伏木章尋土木部長は抜本的な河川改修を計画していることを明らかにした。北野谷氏に答えた。 有隣川は2級河川馬込川の支川で、大雨の際は水位上昇が著しい。特に五反田川との合流部の下善地区では昨年9月と今年6月の豪雨で深刻な浸水被害が発生し、地元からも治水対策を求める声が上がっていた。 伏木部長は対策として、五反田川合流部
-
家庭の省エネ設備、導入促進 購入費補助で申請急増 半年で底つく 浜松市、11月補正予算案に追加
浜松市が家庭での脱炭素化に向けて導入している省エネ住宅や設備、電気自動車(EV)などの購入費補助制度への申請が急増している。本年度当初予算に計上した関連費用1億1700万円は約半年間で底をつき、現在は受け付けを一時中断。市は28日に発表した11月補正予算案に同制度の追加費用として9230万円を盛り込み、家庭での省エネをさらに促進する。 同制度の対象は、エネルギー消費量が実質ゼロの住宅「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH、ゼッチ)」の新築(定額30万円)をはじめ、蓄電池(同10万円)、ヴィークル・トゥ・ホーム(V2H)対応型充電設備(同10万円)、エネファーム(同6万円)、太陽熱利用
-
鍋島焼「浜松城主」に“献上” 佐賀・伊万里市など オリジナル酒器制作
佐賀県伊万里市と伊万里鍋島焼協同組合(同市)は21日、地域に伝わる伝統技術を生かして作った鍋島焼(伊万里焼)の酒器「色鍋島青海波橘文瓶子(いろなべしませいかいはたちばなもんへいし)」を浜松市に寄贈した。伊万里市の深浦弘信市長や同組合の畑石真二代表理事らが浜松市役所を訪れ、浜松城主となぞらえた中野祐介市長に“献上”した。 伊万里市にかつて佐賀鍋島藩の藩窯があり、将軍家や諸大名、朝廷などに献上する高品質な焼き物「鍋島」が作られていたことにちなんだ恒例事業。鍋島焼のPRや伝統継承を狙って1989年から毎年、城のある自治体の首長らに寄贈している。今年は大河ドラマの主人公徳川家康にゆかりのある浜松市を
-
記者コラム「清流」 バルの出会いを堪能
浜松市中心市街地の飲食店を巡りながら酒や自慢の逸品を楽しむ「浜松城下町バル 秋の陣」に参加した。もちろん、仕事ではなくプライベートで。10年来の知人と3500円で購入した電子チケット3枚で3店舗を回り、普段とは違う浜松の夜を満喫した。 このような飲み歩きイベントの魅力はなんといっても「出会い」。新たな店の発見もさることながら人との触れ合いがたまらない。 実行委は今回、拠点施設での振る舞い酒を久々に復活した。100円のビール以外の酒は全て無料。イベント出発前の立ち寄り先としての位置づけだが、実行委メンバーや別の参加者との会話が弾み、おかわりの回数とともに、時間はどんどん過ぎていった。 新
-
浜松市行政区再編 議員定数46巡り議論本格化 27年選挙見据え
浜松市議会(定数46)が議員定数に関する本格的な議論を始めた。現行7区が3区になる2024年1月1日の行政区再編に伴い、27年4月予定の次期市議選は前回選の7選挙区から新たな3選挙区で実施する。人口減社会での持続可能な自治体運営を目的に、紆余(うよ)曲折を経て市議会は行政区再編を決断した。自らも身を削り、議会改革を進めようと定数削減に積極的な意見がある一方、既に全国の政令市で定数が最少ということもあり、少数派や地域の意見をきめ細かく吸い上げられなくなることを危惧する声も根強い。 10月中旬の市議会議会改革検討会議。要綱を定めた15年以降、非公開で行ってきたが、定数議論が市民に直結することか
-
王の舞面「浜松の宝」 津毛利神社、市に保存協力要望 「国重要文化財以上」の評価も
浜松市南区参野町の津毛利(つもり)神社の矢野次男宮司や伊藤博氏子総代代表らが13日、市役所に中野祐介市長を訪ね、同神社所有の静岡県指定有形文化財(彫刻)「王の舞面(ぶめん)」の適正保存に向けて協力を求めた。 王の舞面は鎌倉時代に作られたとみられ、舞を伴う雅楽「舞楽」で用いられた面と伝えられている。矢野宮司らによると、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に合わせて神奈川県立歴史博物館から企画展への出展依頼があり、鶴岡八幡宮(同県鎌倉市)が所有する国重要文化財の類似面よりも「価値がある」と評価されたという。 矢野宮司らは「民間の保管方法では限界がある」などとして市に委託保管を求め、「文化財に適
-
思い出のランドセル 1年生の背中に リユース事業開始 浜松市中区・曳馬社協
浜松市中区の曳馬地区社会福祉協議会が創立20周年を記念し、同地区を対象にランドセルのリユース事業を開始した。使わなくなったランドセルを譲り受け、同地区の希望する新1年生に届ける取り組み。「6年生の背中から1年生の背中へ、地区内でランドセルをつなぐリレーに参加してほしい」。同社協はこんな思いを込めて、協力者や利用希望者を募っている。 小学校卒業後、家に眠ったままになっているランドセルを有効活用し、福祉のまちづくりにつなげようと企画した。口コミレベルで協力を呼びかけたところ、現時点で十数個が集まった。若干の傷はあるものの、きれいな状態を保っているものばかり。再利用する際は、さらにクリーナーや
-
魅力発信へ連携強化 静岡県知事と西部8首長、浜松でサミット
静岡県西部8市町の首長と川勝平太知事が意見交換する「西部地域サミット」が10日、浜松市中区で開かれた。安心・安全な地域づくり、魅力の発信と交流の拡大、人口減社会などをテーマに課題を共有し、県と市町のさらなる連携強化の必要性を確認した。 大場規之袋井市長は外国人の流入増に伴って人口増が続く市の現状に触れ、多文化共生対策としての日本語教育の重要性を指摘。久保田崇掛川市長は高齢化によって死者数が増えていく「多死社会」に対応した社会の確立を課題に挙げ、「諸問題の洗い出し、広域的視点による対策の検討が必要」と提案した。 開催地の中野祐介浜松市長は県と2024年に同市西区で開催する浜名湖花博20周年
-
24年度 家庭ごみ排出減施策 バッグ型コンポスト普及へ 浜松市11月補正予算案
浜松市が10日発表した11月補正予算案は、家庭ごみ減量施策の推進や医療体制の充実、道路の整備・維持管理などに重点を置いた。市は家庭ごみ排出量の削減に向けて2024年度、生ごみの堆肥化や雑がみの資源化を促進するための新たな施策をスタートする。持ち運びができるトートバッグ型コンポストの普及や企業事務所内への雑がみ回収カートの設置を進める。同予算案に関連費用として追加補正で260万円、債務負担行為で330万円を計上した。=関連記事5面へ トートバッグ型コンポストは縦37センチ、横50センチ、奥行き21センチ。市はこれまで、住宅の庭などで使える据え置き型コンポストの無料配布を積極的に進めてきたが
-
静岡人インタビュー「この人」 浜松市副市長に就任した 朝月雅則さん(浜松市東区)
1982年に浜松市職員となり、東区長や政策補佐官、健康福祉部長などを歴任。定年退職後は再任用でデジタル・スマートシティ推進事業本部長を務めた。前任は市水道事業・下水道事業管理者。64歳。 ―3副市長の中での役割は。 「2024年1月の行政区再編に合わせて新設された区政担当を担う。3区移行後は天竜区役所に常駐し、中山間地振興も担当する。区役所の業務は防災や福祉、まちづくりと幅広く、“ミニ市役所”的な機能を持っている。本庁各部局との連携をしっかりと取っていきたい」 ―区政担当の意気込みを。 「当時の市長が『環浜名湖政令指定都市構想』を掲げた直後の02年9月に企画課
-
保護者負担金、減免へ 放課後児童会、委託で規定新設 浜松市議会
市は市民文教委員会で、2024年度から放課後児童会の運営を完全委託化することに伴い、就学援助受給世帯や多子世帯の児童を対象にした保護者負担金の減免規定を設けることを報告した。 対象は原則、就学援助受給世帯の児童と、兄弟姉妹3人以上が同時利用した際の3人目以降の児童で、基本料の半額が減免される。市は運営委託への順次移行に合わせて現在、就学援助受給世帯に負担金の助成を行っているが、今後は減免措置に切り替え、多子世帯も支援対象に加える。 市内の放課後児童会の運営はこれまで地域主体だったが、負担軽減のため、19年度にモデル事業として民間委託を導入。22年度から本格実施し、切り替え作業を進めてきた
-
浜松市浜北区で「出張市長室」 子育て、観光 意見交換
浜松市の中野祐介市長が市内各地に出向いて住民と対話し、市政報告を行う「まちを元気に!出張市長室」が6日、浜北区の複合施設「なゆた・浜北」で開かれた。就任1年目の中野市長が、市民との対話と現場の把握を重視して企画した事業。2回目の今回は同区の各団体や区役所の若手職員ら計7組約35人と20~30分ずつ意見交換を行い、現場の生の声を聴いた。 参加したのは同区自治会連合会や浜北商工会、浜北観光協会、少子化対策や食・環境・農業に取り組む二つの団体、同区を拠点に活動するバレーボールVリーグ女子2部のブレス浜松、区役所の若手職員ら。 中野市長は施設内の区役所に特設した“市長室”
-
ブラジル、浜松で事前合宿へ 2025年デフリンピック 代表団が来訪
ブラジルろうあスポーツ連盟(CBDS)の代表団が1日、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、2025年に東京都を中心に開催される聴覚障害者の国際総合スポーツ大会「デフリンピック」の事前合宿を同市で実施する意向を伝えた。 事前合宿は25年11月上旬に行い、サッカーやバレーボール、陸上など11競技の選手やスタッフ計205人が参加する予定。練習会場候補としては、江之島ビーチコート、浜松アリーナ、遠州灘海浜公園球技場など9施設を想定している。 代表団は、ダイアナ・サザノ・デ・ソウザ・キョセン会長ら3人。ダイアナ会長は、東京五輪・パラリンピックで同市がブラジルの共生社会ホストタウンとして選手団計464人を受
-
浜松市、朝月副市長が抱負「市民寄り添い丁寧に」
浜松市水道事業・下水道事業管理者から1日付で副市長に就任した朝月雅則氏(64)が同日、市役所で就任式に臨み、「それぞれの地域の立場を尊重し、市民に寄り添いながら声を聞く。分かりやすい説明、丁寧な応対を行うことを念頭に置いて精いっぱい職務を務めたい」と抱負を語った。 朝月副市長は1982年入庁。東区長や健康福祉部長、デジタル・スマートシティ推進事業本部長などを歴任した。3人目の副市長として、2024年1月1日の行政区再編後の3区政と区役所業務を所管し、3区移行後は天竜区役所に常駐して中山間地域振興の特命事項も担う。 朝月副市長は12市町村合併や政令市移行の業務に関わった経験を、地域特性が
-
11月1日、就任半年 中野浜松市長インタビュー 初の編成 24年度当初予算 人口減少脱却へ対策本腰
浜松市の中野祐介市長(53)が1日で就任から半年を迎えるのを前に静岡新聞社のインタビューに応じた。初の編成となる2024年度当初予算について「浜松をもっと元気にし、市の最大の課題である人口減少から脱却していくというメッセージが市民に伝わるような予算にしたい」と思いを語り、人口減対策として「まち・ひと・しごとの創生」に本格的に乗り出す方針を示した。 前市政は全国でも高い目標を掲げた中期財政計画(計画期間15~24年度)に基づいて財政支出を制約し、市債残高の削減を積極的に進めたため、市議会でも賛否が分かれていた。財政運営の考え方について「現財政計画は24年度までなので、目標達成に向けてはしっか
-
市民の声 施策に生かす 中野浜松市長 就任半年インタビュー
16年ぶりに浜松市の新たなかじ取り役を担った中野祐介市長(53)が1日で就任から半年を迎えた。人口減など社会課題が山積し、来年1月に行政区再編に伴う3区移行を控える浜松市。中野市長は「今まで以上に市民の声を聞き、市民が行政との距離を感じないように注力する」とあらためて決意を語った。 =関連記事4面へ ―半年間を振り返って。 「総務省時代に地方自治体で5回勤務し、地方行政の現場は分かっているつもりだったが、市長の仕事はこんなにも大変なのか、と。市民の期待と批判がダイレクトに来るので、あらためて重責を感じている。いろいろな現場に行き、多くの人から話を聞きたい。25日からは住民と対話し、市政報告を
-
三遠南信道、効果全域へ 浜松でサミット宣言発表
静岡、愛知、長野の3県境域の自治体や経済団体でつくる三遠南信地域連携ビジョン推進会議(SENA)は30日、「第31回三遠南信サミット」を浜松市中区で開いた。SENA会長の中野祐介浜松市長は、三遠南信自動車道の整備効果を地域に最大限波及させるための交流や取り組み、連携の検討、持続可能な広域生活圏の形成に向けた共感による関係人口の拡大、魅力や発信力の強化による地域ブランド力の向上―の3項目を重点に掲げたサミット宣言を発表した。 サミットテーマは「地域に新たな価値の芽吹きを―“気づき”からの魅力共創―」。自治体や経済界の関係者、地域住民が一堂に会し、地域連携による課題解
-
「eモータースポーツ」腕競う 浜松で企業対抗レース、9社8チーム熱戦
「eモータースポーツ」の企業対抗レース「浜松eグランプリ2023『最速企業決定戦・秋の陣』」(実行委主催)が28日、浜松市中区のアミューズメント施設「XCUBE(エクスキューブ)」で開かれた。市内9社8チームが出場し、社の威信を懸けて人気レーシングゲーム「グランツーリスモ7」の腕を競った。 企業間の連携を深めるとともに、新たな産業の創出や市外からの誘客を図ろうと初めて企画した。各チーム3人のドライバーが交代しながら規定コースを15周走行し、予選と決勝でタイムを争った。 ドライバーはモニター前のシートに座り、ゲーム用のハンドルやアクセルなどを実際に操作して車を走らせた。レース中は巨大モニタ
-
ロボット制御国際大会 佐治兄妹(浜松北高)世界4位
小中高校生がロボットの制御技術などを競う国際大会「WROフレンドシップ・インビテーショナル・トーナメント」(9月、デンマーク)のフューチャー・イノベーターズの部(シニア部門)で、浜松市中区の浜松北高3年佐治由洋さん(18)と妹で同1年愛美さん(15)による兄妹チーム「ウルトラS」が4位入賞を果たした。2人はこのほど、静岡大情報学部教授でコーチを務める父親の斉さん(60)とともに浜松市役所を訪れ、中野祐介市長に大会結果を報告した。 同大会には国内3チームが出場した。同部は社会課題を解決する自律型ロボットを製作・発表し、企画力やプレゼン力を競う。「水上輸送」をテーマにした今回は世界各国の予選を勝
-
カーボンニュートラル達成へ認定制度 浜松市、先駆事業者顕彰へ
浜松市の中野祐介市長は24日の定例記者会見で、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の実現に向けて、CNを達成している事業者を顕彰する認定制度を創設することを明らかにした。脱炭素に先駆的な事業者を顕彰し、広く紹介することで、他事業者の取り組み促進、波及効果を狙う。 対象は市内に事業所を立地している法人。市内事業所の全てで、電力消費に伴う二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを達成した事業者に「一つ星」、電力に加え、熱エネルギー消費によるCO2排出量実質ゼロを達成した事業者に「二つ星」の認定をそれぞれ与える。いずれも一部除外規定を設けている。 第1期募
-
聖隷福祉事業団(浜松)運営のセンター 総理大臣表彰 逮捕の知的障害者、高齢者ら支援
聖隷福祉事業団(浜松市中区)が運営する同市生活自立相談支援センター「つながり」(同)がこのほど、本年度の「安全安心なまちづくり関係功労者表彰」の「再犯の防止等に関する活動」で内閣総理大臣表彰を受けた。逮捕された知的障害者や高齢者らの生活自立支援を行い、再犯防止の社会づくりに貢献してきた功績が評価された。同表彰を受けたのは全国の16個人・団体で、県内では同センターだけ。関係者が23日、市役所を訪れ、中野祐介市長に受賞の喜びを報告した。 市は2014年4月、生活困窮者を支援する同センターを開設し、受託した同事業団が運営を担ってきた。検察庁の依頼を受けて、逮捕された知的障害者や高齢者らの釈放方針
-
北海道「Fビレッジ」視察 新野球場周辺整備の参考に 浜松の期成同盟会
浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会でつくる「新野球場建設促進期成同盟会」(会長・中野祐介市長)は20日、北海道北広島市を訪れ、プロ野球・日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」を核とした一帯エリア「北海道ボールパークFビレッジ」を視察した。県が野球場を整備する遠州灘海浜公園篠原地区(西区)や最寄りとなるJR高塚駅(南区)周辺のまちづくりの参考にする。 視察に参加したのは中野市長や浜松商議所の斉藤薫会頭、市自治会連合会の広野篤男会長ら。北広島市役所で担当職員から整備に至る経緯や概要などについて説明を受けた後、Fビレッジ内の農業学習施設や宿泊施設、エスコンフィールドを見学した。
-
浜松市議会議員定数 識者活用し協議 2025年5月方針決定へ 改革検討会議
浜松市議会(定数46)は17日、議員定数などについて協議する議会改革検討会議を開き、2024年1月の3区移行に伴って新たな定数で実施される次期市議選(27年4月予定)に向け、25年5月に増減や維持などの定数の方針、26年2月に3区の配分を含む具体的定数を決めるスケジュールを内定した。外部有識者による客観的考察などを基に、市議会が主体的に判断する。 24年度に1年間をかけて他都市との比較や地域特性の分析、市民意識把握などの検証作業を進め、26年3月に関係条例案の議決を目指す。調査会設置や参考人招致など外部有識者活用の具体的手法は年内に決める。 会議では、外部有識者の活用について全会派が賛成
-
ねんりんピック 選手団 健闘誓う 浜松市役所で結団式
シニア世代のスポーツと文化の祭典「第35回全国健康福祉祭えひめ大会(ねんりんピック愛顔=えがお=のえひめ2023)」(28~31日、愛媛県)に出場する浜松市選手団の結団式がこのほど、市役所で開かれた。 市内からはソフトボールやサッカー、健康マージャンなど20種目に計130人を派遣する。最高齢は男性が水泳に出場する石津好章さん(89)=中区=、女性が囲碁に出場する板野昭恵さん(83)=南区=。 山名裕副市長が「日頃の練習の成果、競技への思いを存分に発揮するとともに、開催地の自然や文化、食に触れ、全国の選手とも交流を深めてきてください」と激励し、テニスに出場する高木郁生団長(68)=中区=に市旗
-
浜松を空から守る 市消防局・浜崎さん 消防庁・防衛省の養成事業「全国第1号」ヘリ操縦士
浜松市消防局職員の浜崎翔太さん(36)が、消防防災ヘリコプターの操縦士不足解消を目的に総務省消防庁と防衛省が実施している連携養成事業を活用し、操縦士の国家資格を取得した。同事業による国家資格取得は全国第1号。浜崎さんは今後、市消防ヘリ「はまかぜ」に搭乗するための型式限定資格を取得した後、全国2番目の面積を有する浜松市の消防・救助活動を、副操縦士として空から支える。 消防庁は全国で自治体が運航する消防防災ヘリの墜落事故が相次いだことを受けて2018年頃、機長と副操縦士の2人を搭乗させる「ダブルパイロット制」の導入に着手し、22年4月に義務化した。ただ、深刻な操縦士不足に加え、年齢層の偏りか
-
ビッグモーターが費用約246万円納付 街路樹問題で浜松市発表
中古車販売大手ビッグモーター(東京)の各地の店舗前で街路樹が枯れていた問題で、浜松市は6日、市内4店舗前の街路樹の伐採や植え替えなどに要した全費用245万9328円が同社から納付されたと発表した。 同社が除草剤散布の有無にかかわらず街路樹が枯れた事実があれば、請求費用を負担する意向を示したため、市は9月22日に関連費用を請求していた。同社からの支払いを受け、市は被害届の提出を見送る。 市内では営業中の浜松東店(東区)、閉店した浜松柳通り店(同)、浜松店(同)、浜北店(浜北区)の前の街路樹や低木などが枯れていたことが確認され、市は倒木の危険性から伐採などを行っていた。
-
新野球場早期実現を 浜松の期成同盟会、静岡県に要望
浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会でつくる「新野球場建設促進期成同盟会」(会長・中野祐介市長)は3日、静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場の早期建設を要望した。規模や機能については、自然環境への配慮を前提に、プロ野球が開催可能な2万2千人規模、天候にかかわらずプロ野球以外の幅広いイベントも開催できる「多目的ドーム型スタジアム」の実現を求めた。 要望に訪れたのは、中野市長、戸田誠議長、斉藤薫会頭、広野篤男会長の4人。ドーム型や照明設備のない屋外球場などを軸に、規模や構造を絞り込む県の作業が大詰めを迎えていることから、前年に続いて要望を
-
初発行予定の環境債15億円 浜松市議会一般質問 新清掃工場など整備費に
浜松市議会9月定例会は2日、一般質問2日目を行い、大城七瀬(市民クラブ)、平野岳子(自民党浜松)、高林修(同)、太田利実保(創造浜松)の4氏が登壇した。中野祐介市長は浜松市を含む全国42自治体が11月に初めて共同発行する予定の「グリーンボンド(環境債)」の調達資金15億円を、2024年度に稼働を予定している天竜区青谷の新清掃工場と新破砕処理センターの整備費に充てる方針を示した。高林氏に対して答えた。 環境債は地球温暖化対策に関する資金調達手段の一つで、他の債券に比べて利率が低く、使い道は環境問題を解決するためのインフラ整備事業に限られる。最少発行額が50億円と高額だったため、導入のハード
-
子ども一時預かり 検索システム導入 10月から 浜松市議会
吉積慶太こども家庭部長は子育て支援の一環として、0~5歳児を対象に行っている認可保育施設での一時預かり事業について、施設の空き状況をネットで簡易に検索できるシステムを10月から導入することを明らかにした。鈴木氏に答えた。 市は現在、月末に市子育て情報サイト「ぴっぴ」で翌月分の各施設の一時預かり空き状況を一覧で公表している。システム導入によって利便性が向上し、子どもの年齢や利用希望日、区を選択すると、空き状況が一目で確認できるようになるという。利用申し込みは現在と同様、保護者が直接各施設に行う。 市内では計148施設で同事業を行い、2022年度は延べ1万2797人が利用した。市幼児教育・保
-
浜松市 全国初多言語化システム構築 外国人市民に災害情報“速報”
浜松市はこのほど、外国人市民に正確な災害情報を迅速に提供するため、定型作業を自動化するデジタル技術「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」を活用し、災害時の緊急情報を多言語化するシステムを全国の自治体で初めて構築した。日本語からの翻訳を正確、迅速に行うため、多言語版防災メールの配信までの時間が大幅に短縮し、外国人市民に正確な情報をリアルタイムで提供できるようになる。 自動で正確翻訳→メール配信 日本語との時差解消 同システムは日本語で作成した災害情報を、RPAがデータベース上のテンプレートから自動的に多言語に翻訳する仕組み。全国自治体で行われている職員や自動翻訳機能
-
夢見る男子は現実主義者 舞台の浜松でイベント 声優2人と監督ゲスト
浜松市は10月29日午後3時から、同市中区のえんてつホールで、同市がモデル地になり、静岡放送などで放送されたアニメ「夢見る男子は現実主義者」のトークイベントを開く。主人公の佐城渉らが通う「鴻越(こうえつ)高校」の「文化祭」と銘打ち、声優で佐城役の宮瀬尚也さん、ヒロイン・夏川愛華役の涼本あきほさん、古賀一臣監督をゲストに招く。入場無料。 同作は、進学校に通う高校生の恋愛模様を描いた「すれ違い青春ラブコメディー」。「HJネット小説大賞2019」で大賞に輝き、小説とコミックも刊行されている。アニメ化に当たっては浜松フィルムコミッション(FC)が支援し、校舎は浜松市立高と西遠女子学園、通学路はアク
-
中野浜松市長 初の予算編成方針「市民の声を反映」
浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、2024年度の予算編成方針について、「元気なまち・浜松の実現」を基本方針に掲げ、「市民、企業、地域の希望や期待を可能な限り反映できる予算をつくりあげていきたい。市民の声を積極的に取り入れる」と述べた。5月に就任した中野市長にとって今回が初めての当初予算編成になる。 前市政は中期財政計画(計画期間15~24年度)に基づいて財政支出を制約し、市民1人当たりの市債残高の削減などを積極的に進めた。中野市長は「財政計画で掲げる目標達成は当然考える」と従来の行財政改革路線を一定程度継承する方針を示した一方で、「予算が財政計画に縛られるものでもない。行政とし
-
オール浜松で人口減対策 「元気なまち」基本方針 24年度市戦略計画
浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、2024年度の重点施策の方向性を示す「市戦略計画の基本方針」を発表した。基本方針には「元気なまち・浜松の実現」を掲げ、あらゆる施策を総合的に展開するとともに、市、市民、地域、企業の総力を合わせた「オール浜松」の体制で人口減少に歯止めをかけ、誰もが活躍し、住み続けたいと思い、幸福を実感できるまちを目指す。 戦略計画は市の基本構想「市未来ビジョン」(計画期間15~44年度)の実現に向けた単年度の実施計画。24年度も産業・経済、子育て・教育、安全・安心・快適、環境・エネルギー、健康・福祉、文化・生涯学習、地方自治・都市経営の7分野ごとに、基本政策と具
-
浜松VS飯田“領土”懸け 10月、4年ぶり開催の国盗り綱引き 両軍火花
浜松市天竜区水窪町の「遠州軍」と長野県飯田市南信濃の「信州軍」が互いの“領土”を懸けて争う伝統行事「峠の国盗り綱引き合戦」の両軍関係者5人が21日、浜松市役所に中野祐介市長を訪ね、10月22日に4年ぶりに開催される決戦に向けて意気込みを語った。 新型コロナの影響で2020年から中止となっていた綱引き合戦は今回で33回目。県境の「ヒョー越峠」で有観客開催し、両市長も大将として参戦する。 これまでの通算成績は遠州軍の15勝17敗。遠州軍の主将山本功さんが「今年、来年と勝って、再来年は信州軍の領土に入りたい。先輩方から続いた絆を大切にし、今後もこの伝統行事を続けていく」
-
記者コラム「清流」 20人からのメッセージ
浜松市役所1階ロビーに並ぶ20体の人形パネル。無免許や飲酒、危険運転など違法ドライバーの犠牲になった死者20人の等身大で、本人の写真や生前はいていた靴、遺族の悲痛なメッセージが添えられている。 「生命(いのち)のメッセージ展」と題した企画で、13日までの期間中は多くの来庁者が足を止めて、パネルに見入っていた。 県警や自治体のハード、ソフト両面の対策によって近年、全国で事故件数は減少傾向にある。車の安全技術の進歩などもあり、重大事故の減少も期待される。 だが、最後に重要なのは個人の交通安全意識だ。浜松市は2022年、人口10万人当たりの人身交通事故件数が政令市で14年連続最多を記録した。
-
浜松市長 知事に予算要望提出 野球場整備、政令市の助成除外見直しなど
浜松市の中野祐介市長は12日、県庁に川勝平太知事を訪ね、県の2024年度予算編成に対する要望書を提出した。重要事項として、遠州灘海浜公園篠原地区への野球場整備と、政令市が対象外になっている市町向け県単独助成事業の取り扱いの見直しを求めた。 野球場については、サブ球場や室内練習場などを併設したプロ野球が開催可能な2万2千人規模、自然環境に配慮した全天候型ドーム構造の施設整備を要望。中野市長は「まち、暮らしの魅力を高めることは人口流出を防ぎ、流入を増やすことにもつながる。施設を核に地域一帯のまちづくり、にぎわい創出を進めたい」とし、野球だけでなく幅広いイベントが開催可能な「多目的スタジアム」の
-
「がむしゃらに戦いたい」アンプティサッカー 浜松初の日本代表 小寺選手 国際大会前に副市長を訪問
手足の切断障害がある選手がつえを使ってプレーする「アンプティサッカー」の日本代表に、浜松市北区の会社員小寺雄貴選手=ガネーシャ静岡AFC所属=が初選出された。同市からの代表選出は初めて。小寺選手はポーランドで16、17日に開催される国際大会「アンプフットボールカップ2023」を前に6日、チーム関係者らと市役所を訪れ、山名裕副市長に意気込みを語った。 小寺選手は小学校でサッカーを始め、学生時代もフットサルなどを続けてきた。19年に左足を切断し、アンプティサッカー歴はわずか2年6カ月。競技は「サッカーとは似て非なるスポーツ。技術はまだまだだが、サッカー経験を生かした『考え方』をチームに還元し
-
俳優・田中道子さん 故郷・浜松は「エネルギーもらえる場所」 市広報番組、10月に放送
浜松市出身で、市やらまいか大使を務める俳優の田中道子さんが5日、市広報番組「NEW 浜松ふかぼり部」の撮影に合わせて市役所を訪れ、中野祐介市長に故郷・浜松への思いなどを語った。 番組は「田中道子のはままつアートな旅」と題し、静岡文化芸術大(中区)で都市デザインや建築などを学んだ田中さんが「芸術」をテーマに市内の見どころや魅力、楽しみ方を自身の目線で伝える。芸術の秋に合わせて10月にユーチューブの市公式チャンネルなどで放送する予定。 撮影前に市役所を訪れた田中さんは浜松について「新幹線に乗ってアクトタワーが見えたくらいから心がやすらぐ。初心に返ることができ、エネルギーをもらえる場所」と笑顔
-
浜松市内、「雑がみ」分別袋を配布開始 リサイクル意識醸成
家庭ごみ排出量の削減を目指して浜松市は9月から、市内の民間事業者と連携して、菓子箱やティッシュ箱、包装紙など「雑がみ」の分別用紙袋の無料配布を開始した。協力事業者の各店舗や開催するイベントなどで、購入商品の持ち帰り用袋として計3万1400枚(なくなり次第終了)を配り、雑がみの分別やリサイクルの促進に向けて市民の意識醸成を図る。 配布しているのは、谷島屋の全9店舗、杏林堂薬局の西伊場、ピーワンプラザ天王、和田、芳川、引佐、内野の計6店舗、長坂養蜂場はちみつスイーツアトリエ(中区)。JAとぴあ浜松のイベントや同区の砂山銀座サザンクロス商店街で開催される浜松サザンクロスほしの市でも配布する。
-
医療費無償 6歳まで拡大 浜松市、子育て環境整備
浜松市は2024年4月から、現在0歳児が対象の医療費無償化を未就学の6歳児にまで拡大する。1日発表した本年度9月補正予算案に、制度周知などのための関連事業費800万円を計上した。妊婦の健康診査費用助成の拡充に向けた事業費82万円も補正予算案に盛り込み、安心して妊娠、出産、子育てができる環境の整備を加速させる。 市は現在、1歳から高校生までの通院を1回500円の自己負担としている。新たに無償化の対象となるのは約3万6千人で、未就学の0~6歳児全員が通常の時間内診療について自己負担がゼロになる。対象拡大によって市の負担は年間2億円程度、増加するという。休診日や時間外診療はこれまで通り、1回500
-
市有施設の脱炭素推進 カーボンニュートラル実現へ 浜松市が方針 意欲的目標に
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の実現に向け、浜松市は1日、全庁を挙げてCNの取り組みを推進するため、公共施設や公用車など市有施設に関する脱炭素化方針を公表した。市によると、国が温室効果ガスの排出削減に向けて定めた「政府実行計画」に盛り込まれている事項を網羅し、全国自治体の中でも特に意欲的な目標を設定した。各部署は同方針に基づき、取り組みを推進する。中野祐介市長が同日の定例記者会見で概要を説明した。 方針では重点取り組みとして、市有施設のエネルギー消費量を実質ゼロにする「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」化▽30年度までに全照明のLED
-
看護専門学校に「湖西市枠」 浜松市議会常任委
浜松市は厚生保健委員会で、湖西市の看護師確保に協力するため、浜松市立看護専門学校に、湖西市内の医療機関に勤務する看護師を養成する「湖西市枠」を設けることを明らかにした。本年度実施の入学試験から適用し、募集定員70人のうち、最大3人分を湖西市枠として充てる。 湖西市が湖西市枠活用の希望者を募集・選考し、入学試験合格を経て正式に決定する。決定者は湖西市から3年間分の授業料相当額の支援を受けられる。入学試験は通常と同じ選考方法・基準で行い、同校が看護師養成に要した費用については湖西市側が負担するという。 両市が2022年11月に「浜松医療センター及び市立湖西病院における持続可能な地域医療提供体
-
浜松市の施策推進協、障がい者計画案提示 地域で支え合うまちへ
浜松市障害者施策推進協議会(会長・新宮尚人聖隷クリストファー大リハビリテーション学部長)は30日、本年度初会合を市役所で開いた。市側は2024~29年度を計画期間とする次期「市障がい者計画」の骨子案を提示した。 障害者の自立や社会参加のための施策を総合的・計画的に推進するために策定する。現行の第3次計画は本年度で最終年度を迎えている。次期計画骨子案は引き続き、基本理念に「支え合いによって、住み慣れた地域で希望を持って安心して暮らすことができるまち」を据えた。 基本目標には、地域で安心して暮らすための地域社会への理解促進▽自己決定と自己選択の尊重▽地域生活を支えるためのサービス提供基盤のさ
-
「こども絵画コンクール」入賞者を表彰 遠鉄百貨店で28日まで作品展示
住友生命が主催する「第46回こども絵画コンクール」の浜松支社審査会(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式が26日、浜松市中区の遠鉄百貨店6階ギャラリー・ロゼで開かれた。 今回のテーマは「しあわせ、みつけた!」。「0~4歳」から「中学生」まで年齢別6部門に同支社管内の県西部から計842点の応募があり、審査の結果、18点の入賞作が決まった。 吉田佳代支社長らが入賞者に賞状と記念品を手渡した。入賞作のうち、7点が全国審査に進み、全国審査の上位入賞作は2024年3~4月にフランスのルーヴル美術館に展示される。 同ギャラリーでは28日まで、入賞作など200点を展示している。友達と元気いっぱいに遊ん
-
四ツ池 陸上の“聖地”に 浜松市の再整備方針、前進へ 球場機能は他で維持
浜松市が7月の市議会特別委員会で打ち出した四ツ池公園運動施設(中区)の再整備方針は、浜松球場を解体し、陸上競技場に特化する案が了承され、施設が陸上競技の“聖地”として新たに生まれ変わる公算が大きくなった。市は本年度9月補正予算案に同施設再整備の調査費約3千万円を盛り込み、事業を前へと進める方針だ。同施設を巡っては陸上と野球の両競技団体がそれぞれ、専用施設としての活用や存続を市に要望してきた経緯がある。陸上関係者は競技の活性化や競技力の向上を期待する一方、野球関係者からは惜しむ声が漏れる。 再整備する陸上競技場はメイントラックが国際大会を誘致可能な公認第1種か、全国
-
静岡人インタビュー「この人」 全国青色申告会総連合の新会長 伊藤升吾さん(浜松市東区)
全国各税務署管内402の青色申告会(青申会)で構成する組織。常任理事、副会長を歴任し6月、トップに就任した。県青色申告会連合会、浜松西青色申告会、浜松市納税意識啓発市民会議の会長も務める。70歳。 -青申会とは。 「個人事業主を中心とした納税者団体。記帳から決算、申告に至る一連の指導だけでなく、経営や労務、登記、建築、相続など事業に付随するさまざまな問題の相談に乗ることができる体制を整えている。会員にとっては同規模の事業主との異業種交流も魅力の一つだと思う」 -全青色の主な活動は。 「青申会の会員は全国に100万人、県内では3万人。各青申会員の獲得と指導に向けたサポートに注力している
-
“中学生議員”市政に提言 浜松 地方創生テーマに「未来議会」 若者の移住定住、魅力発信策…
浜松市はこのほど、市内の中学生が市政や浜松の将来について考える「中学生未来議会」を市議会本会議場で開いた。テーマは「浜松をもっと元気にするために―浜松から地方創生」。56校から2年生各1人が“議員”として参加し、中野祐介市長や幹部職員に対して市政課題の質問や解決策の提言を行った。 前年度までの「はままつ未来議会」を名称変更した。生徒は7月の事前学習会で、課題ごと六つのグループに分かれて準備を進めてきた。本番では市議会本会議の質疑を模して議員役の生徒が登壇し、中野市長ら市側が答弁する形式で実施。進行役の議長、副議長も生徒が務めた。 若者世代の移住・定住に向けて魅力的な企業の誘致や職場環境の整備
-
青春の日々「五七五」に乗せ 浜北西VS浜松修学舎 中区で高校生俳句選手権 「浜」「殿」お題に熱戦
浜松市内の高校生が俳句の出来栄えや鑑賞力などを競う「市高校生俳句選手権」(市東区俳句の里づくり事業実行委、市主催)が20日、中区の市ギャラリーモール「ソラモ」で開かれた。浜北西高と浜松修学舎高の代表生徒が青春の日々とその思いを「五七五」の17音に乗せて披露し、熱い俳句バトルを繰り広げた。 生徒は3人一組で出場し、「浜」「殿」をお題にして2試合を行った。お題に沿った句を1対1で披露したほか、相手に対し、入れた言葉の背景や使用した漢字の意図などを3分間で質問。市出身の俳人高柳克弘さんら審査員5人が作品の出来栄えと質疑内容を総合判断して勝敗を付けた。 1回戦のお題「浜」で、浜北西高が「夏の浜 人描
-
浜松市「市民の声」6割超を反映 22年度広聴年報公表
浜松市はこのほど、2022年度に寄せられた市政への意見や要望、苦情などをまとめた「市民の声 広聴年報」を公表した。総数は前年度比188件減の4024件。このうち、63・4%に当たる2553件が市政に反映されたという。 全体では新型コロナウイルスの収束に伴って関連意見が減少し、コロナ禍前の水準に戻りつつある。「市民の声」のうち、Eメールや手紙、ファクスなどで受け付ける「市長へのご意見箱」は407件減の1187件。新型コロナの感染対策やワクチン接種、県が西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する計画の新野球場、大河ドラマ「どうする家康」などに関する意見が多かったという。 このほかの市民の声は、要
-
浜松市、脱炭素加速へ組織〝衣替え〟 「スマートシティ」から官民連携組織を発展的に
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、浜松市は本年度、官民連携のプラットフォームとして15年度から活動してきた「市スマートシティ推進協議会」を「市カーボンニュートラル推進協議会」に発展的に衣替えし、脱炭素の取り組みをさらに加速させる。 エネルギーの最適利用による低炭素社会の実現などに重点を置いたスマートシティ推進協の取り組みに、脱炭素や、脱炭素に伴う企業成長などの事業を追加・強化する。脱炭素関連技術の情報収集や研究会、脱炭素化に向けた会員企業への支援、分野横断的なモデル事業の構築、実証・実装事業の推進などを行う。市スマートシティ推進協の会員
-
浜松市長が祝福 浜松開誠館高の甲子園初勝利
浜松市の中野祐介市長は10日の定例記者会見で、浜松開誠館高(中区)が甲子園球場で同日行われた全国高校野球選手権大会で初勝利を挙げたことについて「初出場で初勝利を勝ち取った。この勢いで2回戦、3回戦と勝ち進んでほしい」と祝福した。 同市からは21年ぶりの夏の甲子園出場ということもあり、中野市長は7日の段階で10日午前に予定していた定例記者会見を午後に変更。東海大熊本星翔高(熊本県)との第1試合を現地で観戦し、とんぼ返りで午後には市役所に戻った。 最も印象に残った場面には、4番・新妻恭介選手による5回の逆転2点本塁打を挙げ、「先制されて雰囲気は悪かったが、本塁打で打線に勢いが出た」と振り返った。
-
24年春に花博20周年 浜名湖ガーデンパーク 国際庭園エリア再整備へ ネパール出身 ナレスさん(焼津)助言
来春の浜名湖花博20周年記念事業の一環として、静岡県や市などでつくる実行委員会は会場の一つとなる浜松市西区の浜名湖ガーデンパークの国際庭園エリアを再整備する計画を進めている。8日にはエリア内ネパール庭園の魅力向上に向け、同国出身で、ふじのくに親善大使のマハラジャン・ナレスさん(50)=焼津市=を現地に招いて助言を受けた。 再整備するのは、2004年の浜名湖花博終了後から、現在も保存されているネパールや韓国、インドネシアなどアジアゾーンの庭園が中心。このほか、日本庭園を新設する予定。 ネパール庭園は、木やれんがを使用した休憩所「パルツァ」や仏教の平和のシンボル「サンティディプ」など同国の文
-
「秋葉信仰」調査 事業概要を報告 浜松市文化財保護審
浜松市文化財保護審議会(片桐弥生会長)はこのほど、本年度初会合を市役所で開いた。市は、本年度からおおむね5年計画で実施する「秋葉信仰」関連の文化財群調査事業の概要などを報告した。 本年度は9月ごろ~来年3月末に天竜区春野町の秋葉山表参道の調査を行う。委託業者や市文化財サポーターなどの協力を得て、現道・旧道の把握や文化財の写真撮影をはじめ、文化財の基本情報調査票、概要図、位置原図を作成する。 2024年度以降は秋葉山裏参道、掛川宿や浜松宿からのルートなど、東海道と接続する主要ルートを優先的に調査する。ウオーキングイベントなどに活用できるデジタルマップなども作成し、県西部の周遊コースも提案し
-
廃棄物処理施設の敷地位置など了承 浜松市都市計画審
浜松市都市計画審議会(藤井康幸会長)はこのほど、市役所で本年度初会合を開いた。西区坪井町の廃棄物中間処理施設の新設工事について、敷地の位置などを審議し、了承した。 工事を予定するのは太洋サービス(西区篠原町)。約2万6千平方メートルの敷地に、市内の食品残さや食品製造過程で発生する規格外廃棄物、農作地の農業残さなどを破砕、乾燥、中和するバイオマスの中間処理施設などを新築する。操業は365日(1日24時間)。 市側は担当課職員が、敷地の位置は都市計画上の支障がないことに加え、同社がこれまでに関係条例に基づく地元説明を行い、地元の篠原地区自治会連合会と環境保全協定を締結した経緯などを説明。浸水
-
浜松中心街 リノベーション促進 市のスクール卒業生らに補助新設
浜松市は本年度、中心市街地の空き店舗など遊休不動産を再生・利活用してまちづくりを進める「リノベーションまちづくり」の取り組みを加速するため、市主催のリノベーションスクールの卒業生らを対象にした事業費補助制度を新設した。資金確保に悩む出店希望者らを後押しし、中心市街地の魅力創出や活性化などにつなげる。 市が2014年度から開催しているリノベーションスクールの卒業生や、エリア全体のにぎわい再生を目指す「エリアリノベーション」のサロン受講生らが中心市街地などで出店する際、リノベーションに関する施設整備費や備品費、敷金礼金などを最大500万円(補助率2分の1)まで補助する。関連費用として本年度一
-
浜松市友愛の福祉基金に10万円寄付 市設備設計事務所協議会
浜松市設備設計事務所協議会はこのほど、市の社会福祉に役立ててもらおうと、市友愛の福祉基金に10万円を寄付した。 会員事業所からの会費の一部を充てた。辻信之会長ら役員9人が市役所を訪れ、中野祐介市長に「有効に使ってください」と目録を手渡した。中野市長は「毎年の寄付をありがとうございます」と謝辞を述べた。 寄付は1988年からほぼ毎年続けていて、今回で38回目。累計額は460万円になった。
-
浜名湖観光圏認定申請せず 整備推進協 DMOに事業集約
観光庁の認定を受ける浜名湖観光圏(浜松市・湖西市)の事業を協議する浜名湖観光圏整備推進協議会(会長・中野祐介浜松市長)は3日、2023年度の総会を市役所で開き、観光圏の認定を更新しない方針を了承した。同観光圏と、官民でつくる別の観光地経営組織(DMO)の対象区域や取り組みなどが重複していることから、事業をDMOに集約し、従来の同観光圏整備実施計画に代わる新計画を策定する。 再認定を申請しないことから、協議会も解散する。ただ、機能や組織の枠組みもDMOに継承し、新計画の進捗(しんちょく)管理、環浜名湖地域の課題協議などを行う。新計画策定は年内中を予定している。 同観光圏の事業は浜松、湖西両
-
浜松開誠館、ヤマハの快挙祝う 浜松市役所に懸垂幕
浜松市は2日、第105回全国高校野球選手権記念静岡大会で優勝し、初の甲子園出場を決めた浜松開誠館高(中区)を祝福するため、市役所北館の外壁に懸垂幕を掲示した。 懸垂幕は縦12・6メートル、幅1メートルの大きさ。「祝 甲子園出場」の文字が躍り、灰色とえんじ色を基調とする同校のユニホームをイメージした配色が施されている。 横には第94回都市対抗野球大会で33年ぶりに決勝進出を果たし、準優勝に輝いたヤマハをたたえる懸垂幕も。手続きのために来庁した中区の70代男性は「浜松市からは21年ぶりの甲子園。ヤマハのように大躍進し、浜松を盛り上げてほしい」とエールを送った。掲出は20日までの予定。
-
全国で輝く“浜松の力” ヤマハ野球部「応援に感謝」 準優勝報告会
浜松市は1日、第94回都市対抗野球大会に市代表として出場し、33年ぶりの決勝進出を果たしたヤマハの準優勝報告会を市役所1階市民ロビーで開いた。ヤマハ野球部の杉山俊道部長、室田信正監督、川辺健司主将、伊藤直輝マネジャーが準優勝の「白獅子旗」と賞状を手に参加し、集まった市職員や来庁者から大きな祝福の拍手が送られた。 室田監督は「選手やスタッフの日頃からの努力があり、準優勝という結果を得ることができた。悔しさの方が大きいが、秋の日本選手権に向けて力をつけていきたい」とあいさつ。川辺主将は「たくさんの声援に背中を押してもらった。来年以降も決勝の舞台を目指し、(優勝旗の)黒獅子旗を浜松に持って帰って
-
記者コラム「清流」 中学生 悔いのない夏を
新型コロナの感染症法上の位置付けが5類に移行した後も感染対策を続けている。理由は一つ。中学3年の子供が部活動で“最後の夏”を迎えているためだ。小学校からの仲間と同じ公立中に進み、目標に向かって努力を重ねてきた。この暑さでマスクはつらいが、子供にもチームにも迷惑をかけるわけにはいかない。 公立中の部活動については浜松市でも地域移行の議論が始まった。市教委は2026年9月以降、休日の部活動を段階的に地域移行する方針を打ち出している。進学先の選択や家庭の負担増など影響が大きい問題なだけに、しっかりと議論を進める必要がある。 部活動には人を成長させる特有の力があると実感し
-
しずおかFGと浜松市協定 官民でカーボンニュートラル実現へ
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル(CN)の実現に向け、浜松市としずおかフィナンシャルグループ(FG)は13日、包括連携協定を締結した。資金や人材面で脱炭素化に二の足を踏んでいる市内中小企業の支援、市が調査を進める市内森林資源を生かした「J―クレジット」の地域展開などに関して連携し、サステナブル(持続可能)な地域の発展につなげる。中野祐介市長と柴田久社長が市役所で協定書を交わした。 同FGの静岡銀行が中小企業などに原則無料提供する予定の温室効果ガス排出量算定ツール(開発中)の市内データを「見える化」して共有し、中小企業の脱炭素経営を支援する市の政策立案
-
陸上特化再整備方針の四ツ池公園 「まちの魅力高める施設に」 浜松市長
浜松市の中野祐介市長は11日の定例記者会見で、浜松球場を解体し、陸上競技場に特化して再整備する方針を示した四ツ池公園運動施設(中区)について、「暮らしの魅力を高める上でスポーツの力は大きい。市民が陸上を楽しみ、力を発揮する場であるとともに、まちの魅力を高めるような施設にしていきたい」と思いを語った。 同施設の再整備方針は4日の市議会大型公共施設建設特別委員会で初めて公表した。中野市長は県が遠州灘海浜公園篠原地区(西区)に整備する野球場の議論と切り離して同施設の再整備方針を検討することに関して「(同施設は)老朽化が進み、待ったなしというところに来ている」と説明。両施設を改修した際にはそれぞれ専
-
空自浜松基地 管制回数が最多 22年度 練習機訓練増加
防衛省南関東防衛局は10日に浜松市役所で開かれた市基地対策協議会代表委員会で、航空自衛隊浜松基地(中区)の2022年度管制回数(航空機離着陸時や近傍通過機への管制対応回数)が2万9473回に上り、過去10年で最多だった前年度を2944件上回ったことを報告した。 21年10月に鳥取県の美保基地から第41教育飛行隊が移転し、練習機「T―400」の訓練が年間を通じて行われたことが要因。同隊移転により、21年度の管制回数も前年度から5303回増えていた。同局は他基地への訓練分散やカリキュラムの見直しなどにより、当初見込みよりも月100回程度の抑制に努めていると説明している。 年間騒音発生回数は測定全
-
四ツ池公園運動施設の再整備 浜松市、「陸上競技場」特化の方針案
浜松市は4日、老朽化が進む四ツ池公園運動施設(中区)の再整備について、公園内の浜松球場を解体して陸上競技場に特化させる案を市議会大型公共施設建設特別委員会に示し、了承された。再整備は長年の懸案だったが、静岡県が遠州灘海浜公園篠原地区(西区)に整備する野球場と絡んで議論が進んでいなかったことから、県の動きと切り離して検討を進める。市が同公園の再整備方針案を公表するのは初めて。 陸上競技場は国際大会を誘致可能な公認第1種か、全国大会が開催できる現在と同じ公認第2種とする。アスリートの練習の場を確保するため、サブトラックも併設する。陸上専用か他競技もできる多機能にするかを含めて今後、議論を深める
-
浜松大河ドラマ館 来館記念ステッカー人気 第2弾17日まで配布
浜松市が中区の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者に配布している来館記念特別ステッカーが人気を集めている。徳川家康やゆかりの人物をデザインし、同館でしか手に入らない逸品とあって、既に配布を終了している第1弾には、デザイン全5種のコンプリートを目指してドラマファンを中心にリピーターが続出。市は3日、さらなる来館や歴史発信につなげようと、第2弾(全8種)の配布を開始した。 ステッカーは縦約9センチ、横約3センチ。ドラマ中のイメージカラーをベースに、武将の名前や家紋、モチーフのイラストなどを施している。 第1弾は5月27日~6月7日、家康を演じる松本潤さんがドラマで着用した甲冑(かっ
-
仕事場の笑顔見え安心 浜松の就労支援施設 AI検知→家族にLINE
浜松市北区の障害者就労支援施設で5月、利用者の笑顔をAI(人工知能)で検知し、家族に通知して安心感の醸成につなげる実証実験が行われた。笑顔の回数を「見える化」し、幅広い分野に活用する試み。将来的には見守りサービスとしての活用に加え、笑顔の回数に応じて寄付金を贈る事業展開も見据えている。 実証実験は5月15日から31日、くるみ共同作業所を舞台に進められた。浜松大河ドラマ館(中区)で販売中の土産物、ポンせんべいや乾パンの製造に励む同施設利用者の傍らに、4基のタブレット端末やスマートフォンを設置。カメラで施設内を映し、笑顔を検知すると、画面上に「ONE SMILE(ワン・スマイル)」と表示され
-
家康正妻の瀬名、嫡男信康しのぶ 浜松ドラマ館にメッセージボード
浜松市は2日夜、大河ドラマ「どうする家康」の同日の放送で徳川家康の正妻・瀬名(築山殿)と嫡男・信康が非業の死を遂げたことを受け、中区の「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」に2人への追悼メッセージボードを設置した。来館者やドラマファンは家康や国のために自ら死を選んだ2人をしのび、思い思いにメッセージを寄せた。 メッセージボードはドラマ終了後に設置し家康のかぶとにちなんだシダや瀬名が好んだボタンなどをあしらった。来館者や集まったファンらは花の形のカードに「2人が目指した平和な世は殿が必ず実現します」「徳川家を守ってくれてありがとうございました」とメッセージを書き、ボードに貼り付けた。17日まで
-
浜松・中野市長就任2カ月 大雨被害対応で決断力 自民と経済界の“綱引き”懸念
浜松市の中野祐介市長が就任して1日で2カ月。16年ぶりのトップ交代とあって、まずは現場に足を運び、市政課題の把握に努めている。6月2日の台風2号接近に伴う大雨被害への対応では早々に被害現場を視察し、本年度一般会計5月補正予算に急きょ、災害復旧費として50億円を追加するなどスピード感や決断力を発揮。行政経験豊富な実務型としての力をうかがわせた。 5月補正予算案発表を翌日に控えた7日、中野市長は出張先の都内から、電話やウェブ会議で市役所の財務部局とやりとりを重ねた。目的は大雨被害の災害復旧費。市民生活に影響を与え、出水期を控えて二次災害が懸念される中、何とか5月補正に計上し、早期に対策を進め
-
スタートアップ拠点開設 中区・ザザシティ 浜松市 人材育成、交流の場に
浜松市は30日、中区のザザシティ浜松中央館4階にスタートアップ(新興企業)やリノベーションの拠点施設「スタートアップクロスはままつ」を開設し、供用を開始した。8月からは高校生や大学生など次世代人材の育成や、起業家、エンジニアなど多彩な人材が集まる交流の場としても活用し、ビジネス創出やスタートアップ、企業誘致の促進を図る。 スタートアップの「お試しオフィス」や浜松出張中のワーキングスペースとして開設していた「はままつトライアルオフィス」の機能を拡充。名称も変更し、「新たなことを起こす人」(スタートアップ)が「交差する」(クロス)場所との意味を込めた。 登録制で利用無料。無料通信Wi-Fi(ワイ
-
「地方創生、市民と」 浜松市長 市政運営へ思い語る 21世紀倶楽部
浜松市中区のプレスタワーで28日開かれた静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の記念講演会で、中野祐介浜松市長は「浜松は成長途上にある。浜松から地方創生を進め、浜松をもっと元気にするためには市政への市民の理解と協力、参加が必要。市民と一緒になって浜松を成長させていきたい」と市政運営に懸ける思いを披露した。 中野市長は、北海道など5カ所の地方自治体勤務の経験から「住民に一番身近な基礎自治体の仕事が最も重要だ」と指摘。「政令市移行から十数年の若い浜松はあらゆる部分でまだ力が足りない。市民と一緒になり、浜松が力を付ける作業を進めたい」と意欲をのぞかせた。 「今が時代の転換点」との認識も示し、軽工業
-
会員交流を充実 21世紀倶楽部、浜松で総会
静岡県西部の経済人らが集う静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部は28日、本年度総会と記念講演会を浜松市中区のプレスタワーで開いた。本年度の事業計画として、会員交流の場や月例セミナーなどの活動を充実させるとともに、新規会員獲得の取り組みを進めることなどを確認した。 同倶楽部代表を務める静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長は「2022年度も新型コロナの影響を受けたが、会員交流の場である懇親会を再開することができた。今後もより役に立つ情報を提供し、満足していただける内容にしていきたい」とあいさつした。 記念講演会では中野祐介浜松市長が「浜松をもっと元気に―浜松から地方創生―」と題して講演し、市の
-
日勤救急隊を試験導入 浜松市、需要増に対応 平日日中に特化、体制充実
日中に集中する救急要請への対応や多様な働き方ができる職場環境の整備に向け、浜松市消防局は本年度、平日の日中に特化して活動する「日勤救急隊」を試験導入している。2022年の救急出動件数が過去最多を記録するなど、高齢化に伴って救急搬送需要が高まる中、平日日中の体制を手厚くし、市内救急医療体制の充実を図る。 日勤救急隊は女性1人を含む4人体制。隊員個人の事情に柔軟に対応できるように配慮して1人多く配置し、3人が出動して残る1人は事務作業に当たる。通常の24時間勤務と異なり、活動は平日の午前8時半~午後5時15分。市消防局警防課に所属し、救急要請が多い市街地を管轄する中消防署(中区)を拠点に活動
-
中野市長 初の浜松市議会 「重要性改めて感じる」 定例会見
浜松市の中野祐介市長は26日の定例記者会見で、就任後初めて臨んだ市議会5月定例会について「市民の代表である市議会の重要性を改めて感じた。今後も市議会と議論を重ね、議論の中で浜松を良くするための方策を見いだしていきたい」と所感を述べた。 中野市長は北海道副知事時代を含めて複数自治体で議会対応してきた経験に触れ、「議会が行政にとって一番大切な場ということはどこの自治体でも共通している」と強調。同日閉会した5月定例会を通じて「代表質問で熱心に議論していただき、少子化や人口減少などの課題対応の重要性については市議会と同じ思いだと感じた」とする一方、「目指す方向は同じでもアプローチが異なるものもある。
-
中小脱炭素へ新組織 浜松市など 地域ぐるみ支援 環境省事業採択
2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル実現に向け、浜松市は今夏、浜松商工会議所や地域の金融機関などと連携し、中小企業の脱炭素化を支援する組織「(仮称)浜松地域脱炭素経営・GX支援コンソーシアム」を発足させる。資金や人材面で脱炭素化に二の足を踏んでいる中小企業を地域ぐるみで支える体制を整える。地域独自の支援体制を構築するこの取り組みが23日、環境省のモデル事業に採択された。 市と浜松商議所のほか、静岡銀行、浜松いわた信用金庫、遠州信用金庫、産業支援機関の浜松地域イノベーション推進機構、再生エネルギーの地元活用を進める浜松新電力が参加する。 中小企業の支援体制を
-
記者コラム「清流」 問われる倫理観
「もう一歩壁に近づいてもらえますか?」「目線をこの辺にお願いします」。イベントや展示会などの取材で写真を撮影する際、対象者に立ち位置や動きなどをお願いすることがある。 もちろん「やらせ」ではない。演出の一環の「絵づくり」だ。新聞に掲載される写真は構図が肝で、伝えたい内容を1枚に凝縮する。20年以上前の新人時代には、上司から「写真で何のニュースかが分かるように撮れ」と指導を受けた。 ただ、この絵づくりは時と場所を選ぶ。浜松市北区で2日、台風2号の接近に伴う大雨で土砂崩れが起き、1人が死亡した。後日取材に訪れた他社のカメラマンは被害間もない災害現場で周囲に絵づくりを求めていた。マスコミの倫理
-
市有施設で方針策定 浜松市、7月末までに カーボンニュートラル達成けん引
浜松市は20日、本年度庁内に立ち上げた「市カーボンニュートラル(CN)推進本部」の初会議を市役所で開いた。2050年までに温室効果ガスの排出量をゼロにするCNの達成に向けて市が先頭に立って取り組むため、7月末までに市有施設の脱炭素化方針、年度末までに同方針に基づく24~30年度の全体計画を策定することを決めた。 CNの前段として国は30年度の温室効果ガス排出量を13年度比で51%削減するよう目標を定めている。21年度の市有施設における二酸化炭素(CO2)排出量の削減率は5・9%にとどまり、市の年度目標(13・8%削減)を達成できていない。さらに、24年度には天竜清掃工場(天竜区)が稼働し、
-
浜松市議会 代表質問 天竜区役所に本庁部署 市長、来年1月担当課長配置へ
浜松市議会5月定例会は16日、本会議を再開し、鳥井徳孝(自民党浜松)、斉藤晴明(市民クラブ)、黒田豊(公明党)、関イチロー(創造浜松)の4氏が代表質問を行った。5月に就任した中野祐介市長にとっては今回が市議会との初の論戦。中野市長は行政区再編に伴う2024年1月1日の新3区移行時、中山間地域振興を所管する本庁部署を天竜区役所内に移設し、担当課長を新たに配置する方針を示した。鳥井氏に対して答えた。 区内全域が中山間地域の天竜区では、人口減少が進む集落の維持、林業の再生、保健福祉や医療の確保、防災など地域固有の課題が山積している。市はこれらの課題に対応した施策を現場により近い場所で推進するため
-
浜松市、家庭ごみ有料化条例案 9月議会提出見送りも 年度内に方向性
浜松市が家庭ごみ処理有料化に向けた関連条例案について、提出時期のめどとしていた市議会9月定例会への提出を見送ることも視野に検討を進めていることが15日までの関係者への取材で分かった。原油価格や物価の高騰に伴って家庭への負担増が続いている社会情勢などを踏まえ、慎重に検討を続けるという。提出時期については年度内にも方向性を示すとみられる。 関係者によると、市は9月定例会への条例案提出の可否について最終判断していない。ただ、現状が急転し、早期に家庭の負担が緩和する見通しが立たないことから、提出時期を慎重に見極めるという。 関連条例案を巡り、市は2022年の市議会11月定例会で、原油価格・物価高
-
憩いの場コーヒーいかが 浜松・新川モールに初の常設店舗
浜松市中心街の新川モールに10日、常設のコーヒースタンド「BON COFFEE(ボン・コーヒー)」がオープンした。同所での常設店舗は初めて。市民の憩いの場としても活用されている同所で県内外のセレクトコーヒーを提供し、中心街の活性化や回遊性の向上につなげる。 同所の指定管理者「HACK(ハック)」(高林健太代表)が運営し、市内でコーヒー移動販売店「Tsuideni coffee(ツイデニコーヒー)」を手がける藤森靖さんが店長を務める。スタンドは六角柱のデザインで移動式。イベント時などには掲示板をポップアップし、屋上部分を櫓(やぐら)として活用することもできる。 現在は全国のコーヒーショップ
-
多様性の虹 静岡県内にも 浜松で性的少数者らパレード
LGBTなどの性的少数者らが差別や偏見のない社会の実現を訴えながらパレードする「はままつレインボープライド」(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、浜松市中区の中心街で繰り広げられた。市内を中心に県内外から集まった性的少数者や支援者ら約300人が小雨の中、「ハッピー・プライド」とかけ声を響かせ、笑顔で中心街を練り歩いた。 性的少数者らのパレードは国内外で開催されているが、県内では初めて。若い世代のトランスジェンダー当事者に対し、地元にも仲間や支援する人がいることを伝える意味も込めて、1年前から準備してきた。 参加者は音楽に合わせ、性の多様性を象徴する虹色の旗を振ったり、「誰もが
-
被災者支援早急に 中野市長が現場視察 台風2号・記録的大雨
浜松市の中野祐介市長は5日、台風2号などによる記録的大雨で死傷者を出した北区引佐町渋川と西区協和町の土砂災害現場を視察し、二次災害を防止する応急対策や被災者への支援などを早急に行う方針を示した。 北区引佐町渋川では住宅が倒壊し、中山間地の活性化に携わる市の「浜松山里いきいき応援隊員」として2022年3月まで活動していた水野真彰さん(35)が亡くなった。中野市長は献花台に花を手向けて追悼した後、市の担当職員から説明を受けながら、現場の状況などを確認。「異常な出水がたびたび起こりうることを前提とし、住民の命を守るためにソフト、ハード両面から対策を点検し、構築していく」と述べ、応急対策として現場
-
静岡人インタビュー「この人」 浜松市議会初の女性副議長に就任した 須藤京子さん(浜松市中区)
浜松市教育委員長、NPO法人理事長などを歴任し2015年に初当選。今年4月の統一地方選で3選を果たし、市議会5月定例会初日の副議長選で選出された。女性議員が副議長に就くのは1911年の市制施行以来初めて。富山市出身。68歳。 ―就任の感想を。 「県内の他自治体でも女性の議長や副議長が増えているが、浜松市議会においても副議長は男女にかかわらず、重責だと思っている。大変恐縮するとともに、選んでいただいたことに感謝している。公平性と、あらゆる多様性を認める包摂性を大切にしながら、議長をしっかりと補佐していきたい」 ―政治上のモットーは。 「夫の仕事の都合で浜松に移り住んで約40年。3人の子
-
鈴木前浜松市長 山梨県顧問に就任 政策アドバイザーを務める
前浜松市長の鈴木康友氏(65)が1日付で山梨県の顧問に就任したことが、同日までの関係者への取材で分かった。市長時代に力を注いだスタートアップ(新興企業)支援などの施策について同県政に助言する政策アドバイザーを務める。 任期は2024年3月末までで、再任も可能。常駐はせず、スタートアップのほかに、ものづくり産業の振興、観光プロモーション、織物などの地場産業活性化策についても必要に応じて助言するという。 鈴木氏によると、同県の長崎幸太郎知事とは市長時代の10年近く前から親交がある。21年には両市県でカーボンニュートラルや幸福度向上に関する共同宣言を行うなど交流事業を進めてきた。スタートアップ
-
浜松市総合産業展示館本館 大規模改修が終了 産業発信、交流促進の場に
浜松市総合産業展示館本館(同市東区)の大規模改修工事が終了し、市は1日、現地でリニューアルオープニング式典を行った。東名高速道浜松インターチェンジに近接する立地を生かして見本市や展示会、コンベンションの誘致・開催を進め、産業関連などの情報発信、交流促進を図る。 本館は地上2階、地下1階建て(約5千平方メートル)で収容3千人の第1展示場(約1900平方メートル)と同1200人の第2、第3展示場(各約800平方メートル)の床や壁などを張り替え、LED照明に変更した。第1展示場は暗転機能を設け、控室も増やした。 2階には新たにラウンジを設置した。エレベーターや授乳室を新設するなどユニバーサルデ
-
物価高対策、60億円追加 浜松市5月補正 市民生活、中小を支援
浜松市が本年度5月補正予算案の大枠について、一般会計と特別、企業会計を合わせた総額で60数億円を増額する方針を固めたことが30日までに、関係者への取材で分かった。国の臨時交付金などを活用し、原油高や物価高騰の影響で負担が増している市民生活や中小事業者を支援する。関係予算案を開会中の市議会5月定例会に追加提出する。 原油高などの対策に、補正の大半を占める50数億円を充てる。電気、ガスなどのエネルギー価格、食材費高騰による負担感が大きいと指摘される市民生活を支えるため、低所得の子育て世帯に子ども1人当たり5万円、住民税非課税世帯に1世帯3万円を給付する。 福祉施設などを対象とした光熱費支援、
-
浜松で国内初の総会 6月2、3日 国際音楽コン世界連盟
浜松国際ピアノコンクール(浜松市など主催)が加盟する国際音楽コンクール世界連盟(本部・スイス)は6月2、3日、同市中区のアクトシティ浜松コングレスセンターで総会を開く。日本での開催は初めて。総会を前に30日、同連盟理事で、浜松国際ピアノコンクール審査委員長を務める小川典子さんが市役所に中野祐介市長を訪ね、開催内容などを説明した。 小川さんは、各国の加盟コンクールから約75人が参加し、ヤマハや河合楽器製作所など世界的なピアノメーカー5社によるパネルディスカッションを予定していることなども紹介。その上で、「コロナ禍の前より大規模で、素晴らしい総会になると確信している。参加者も浜松の食べ物を楽し
-
「スピード感」「成果出す」 中野浜松市長、初の定例会見
浜松市の中野祐介市長は29日、初の定例記者会見に臨み、就任1カ月の所感として「改めて大変な仕事だと実感している。子供・子育て支援などすぐに取りかからないといけないことにはスピード感を持って取り組みたい」と述べた。 市政運営の独自色について聞かれると、パフォーマンスや見栄えなどではなく、「市民や市にとって必要なことをどんどんやっていくことで、じわじわと“中野カラー”が出てくると思っている」と強調。人口減少社会からの脱却・転換を市の最大の課題に挙げ、「浜松は子供を産み、育てるための良い環境はそろっている。少し時間はかかるかもしれないが、この課題に早急に取りかかり、しっか
-
浜松市、新野球場の用地買収に10億円 全体では40億~50億円
浜松市は26日の市議会大型公共施設建設特別委員会で、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場の用地約8・9ヘクタールの買収費用が約10億円に上ることを明らかにした。 市公園課によると、野球場を含む同地区東側全体(約24ヘクタール)の用地買収費用は40億~50億円程度になる見通し。県と市で費用負担についての正式な取り決めはないが、野球場に関しては市が用地を取得し、県が施設を建設することも視野に調整が進められている。 同市は市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会で期成同盟会を結成し、プロ野球が開催可能な2万2千人規模のドーム型球場の実現を川勝平太知事に要望している。 県は野球場
-
診療単価上昇で9億黒字 浜松医療センター 入院・外来患者は減
浜松市と市医療公社は26日、浜松医療センター(中区)の2022年度連結決算(速報値)を市議会大型公共施設建設特別委員会で報告した。入院・外来患者延べ数は減少したものの、診療単価の上昇などで入院収益と外来収益が増加し、9億円の黒字を確保した。 新入院患者は前年度比63人減の1万3456人。平均在院日数が12・2日と0・4日短縮したため、入院患者延べ数も4203人減の16万4214人だった。病床利用率は1・9ポイント減の75・0%。入院収益は4億1100万円増の125億3400万円に上った。 外来患者延べ数は391人減の23万5725人、初診の外来患者は1166人増の1万9603人。外来収益
-
浜松食材で元気モリモリ「栄養はなまる弁当夏の陣」 パワーフード弁当第10弾
浜松市内の食に関する団体や社会福祉法人などが地元産食材を使ったフレイル(虚弱化)予防弁当や、免疫力アップを意識した健康食を開発し、24日、市役所でお披露目した。官民連携で「予防・健幸都市」の実現を目指す浜松ウエルネスプロジェクトの取り組みの一環。6月1日から販売、提供し、市民の健康増進に一役買う。 浜松パワーフード学会や聖隷福祉事業団などが発表したのは、フレイル予防を支援する「浜松パワーフード弁当」の第10弾「20品目の風味豊かな栄養はなまる弁当 夏の陣」。関係者らが中野祐介市長と一緒に昼食を取りながら新弁当を紹介し、思いを伝えた。 メニューは「浜松産米の鮭(さけ)わかめゆかりご飯」「
-
ドック利用者向け健康食「夏味」考案 発酵食品活用、免疫力アップ 聖隷クリストファー大など
浜松市内の食に関する団体や社会福祉法人などが地元産食材を使ったフレイル(虚弱化)予防弁当や、免疫力アップを意識した健康食を開発し、24日、市役所でお披露目した。官民連携で「予防・健幸都市」の実現を目指す浜松ウエルネスプロジェクトの取り組みの一環。6月1日から販売、提供し、市民の健康増進に一役買う。 聖隷予防検診センター(北区)と聖隷クリストファー大(同)は同センターの人間ドック利用者向け健康食「夏味」を考案した。「免疫力を高める食事」をテーマに、腸内環境を整える効果がある発酵食品と食物繊維を意識したメニューに仕上げた。 夏味は「アジの唐揚げ 銀あんかけ」「ナス揚げびたし」など7種。このうち
-
⚽ようこそベトナムのサッカー男子U―17代表 浜松で合宿、アジア杯に向け最終調整
ベトナムのサッカー男子U―17(17歳以下)代表チームが浜松市で強化合宿を行うため来日し、23日、同市中区で歓迎式典が開かれた。 来日したのは選手、監督、コーチら約40人。6月5日までの間、同15日からタイで開催されるU―17アジアカップに向けた最終調整を行う。同チームは昨年9月にも同アジアカップ予選のために市内で強化合宿を実施した。 歓迎式典では、浜松市の中野祐介市長が「最近のベトナムサッカーに勢いを感じる。ベトナムや浜松から世界で活躍する選手が生まれるよう期待しています」と激励。歓迎の気持ちを込めて、市内産牛肉「峯野牛」を贈った。 同チームは南区の遠州灘海浜公園球技場などで練習に取
-
オーダーメード求人奏功 就職想定上回る49% 浜松市のシニア就労支援窓口1年
浜松市が市役所2階の市ジョブサポートセンター内に高齢者就労支援窓口「シニア専用デスク」を開設して1年が経過した。2022年度の就職率は想定を大きく上回る49%。専門相談員による丁寧なカウンセリングに加え、職種や勤務時間など本人の希望に沿った求人企業を新たに開拓する「オーダーメード求人」を進めたことが奏功し、利用者の半数が就労に結びついた。市は高齢者活躍社会の実現に向け、窓口のさらなる利用を呼びかけている。 市とハローワーク浜松は22年4月、障害者や生活保護対象者の就労支援を行っていた同センター内に「シニア専用デスク」を開設。四つあった相談ブースのうち、一つをおおむね55歳以上で市内企業へ
-
中野市長「浜松から地方創生」 就任後初議会
浜松市の中野祐介市長は16日、就任後初議会となる市議会5月定例会本会議であいさつに立ち、市政運営の基本方針として「浜松から地方創生に取り組む。浜松をもっと元気にし、明るい未来を築くため、全力を尽くす」と述べた。 中野市長は浜松市の魅力として豊かな自然や厚い産業基盤、温暖で暮らしやすい気候風土、人柄に根付くやらまいか精神などを挙げ、「全国のどこにも負けない魅力があり、大きなポテンシャルを持つ。ポテンシャルを生かして人口減や少子高齢化の流れを食い止め、転換を図る」と強調した。地方創生とともに、安心安全な都市基盤の構築、持続可能な浜松の実現に取り組む方針も示した。 また、行政区再編に伴う来年
-
鈴木氏→中野氏 市長引き継ぎ書に署名 継続事業など確認 浜松市
浜松市は11日、市長交代に伴う事務引き継ぎ式を市役所で行った。中野祐介市長と前市長の鈴木康友氏が事務引き継ぎ書に署名し、浜松市の発展に向けて新市政に継続する各種事業などを確認した。 引き継ぎ書は、施策事項や財産目録、企業会計など9項目で構成。施策事項では、県が遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野球場、静岡大と浜松医科大の運営法人統合・大学再編、行政区再編に伴う来年1月1日の新3区移行など継続事業206件、徳川記念財団の資料所蔵施設整備など23年度着手予定事業39件を含む288件を掲載した。 鈴木氏は「事務引き継ぎを行い、ほっとしている。一つの区切りがついた」と表情を緩ませ、「築き上げた強固
-
政令市連携を確認「共通課題多い」中野浜松市長と難波静岡市長 静岡で就任あいさつ
中野祐介浜松市長は2日、就任あいさつのため、静岡市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ねた。両市長は、ともに広大な面積を有する政令市として「共通の課題は多い」との認識を共有し、各分野で連携を進めることを確認した。 中野市長が「選挙で浜松市内を回る中で、課題が多いことを実感した」と切り出すと、難波市長は「それぞれに暮らし方、なりわい、災害の姿が違う。全てに対応する必要があり、政令市は権限も広い。やることが山積」とうなずいた。 両市長は産業やまちづくり、観光、商業などについても意見を交わした。難波市長は浜松市のスタートアップ支援の取り組みなどを挙げて「いろいろと勉強させていただきたい」と伝え、中野
-
中野市長が就任 浜松市役所に初登庁 職員に訓示「元気なまちに」
浜松市長選で初当選した元総務省課長の中野祐介氏(53)が1日、新市長に就任した。市役所で行った就任式では職員に向けて「皆さんは同志。浜松をもっと元気なまちに、浜松をより良いまちにできるよう、共に全力で頑張っていきたい」と訓示し、中野市政のスタートを切った。 午前8時過ぎに登庁し、幹部職員約150人の出迎えを受けた。花束を受け取ると、深く頭を下げて市長室へ。市長の椅子に腰を掛け、「80万都市のかじ取りを任された重責を感じる」と表情を引き締めた。 ■就任式 進学で故郷を離れた自分自身を職員にとっての「よそ者」と表現しながら、地方自治や地方創生に携わった経験に触れ、「根っこは浜松にある。地
-
中野市長「市民もさらに関心を」 就任後初会見 定例記者会見は月2回に
中野祐介浜松市長は1日、就任後初の記者会見に臨み、「市民に信頼される市政を目指す。市民にもさらに市政への関心と関わりを持ってほしい」と述べるとともに、毎月1回開いていた定例記者会見を2回に増やし、情報発信を強化する考えを明らかにした。 中野市長は「市役所だけが頑張るのではなく、市民と市が一体になって、よりよいまちにしたい」との思いを強調。北海道や京都府など過去5度の地方自治体勤務経験を踏まえ、「トップの定例会見としては(月1回では)頻度が少ないと感じる。トップの生の声を発信し、市が何を考え、どういう施策を進めようとしているかを市民に理解してもらいたい」と述べた。 市長選で支援を受けた自民
-
鈴木浜松市長が退任「覚悟とやる気で物事成就」 車乗り思わず涙
4期16年にわたって浜松市政を担った鈴木康友市長の退任式が28日、市役所で行われ、鈴木市長は集まった幹部職員約150人に対して「覚悟とやる気があれば、物事は成就する。どんどん新しいことにチャレンジしてほしい」とエールを送った。車に乗り込むと思わず感涙し、多くの職員や市民に拍手で見送られながら市役所を後にした。 鈴木市長は登庁最終日も普段通りに公務をこなした。退任式では就任当時、マニフェストを市総合計画に反映させて工程表を作成するなどし、2008年のマニフェスト大賞首長部門でグランプリに輝いた経緯を振り返り「皆さんと一緒に仕事をしていけると確信した。大きな自信になった」と感謝を伝えた。 「
-
浜松まつり武者行列 中心街厳戒 群衆雪崩やテロ対策 松本潤さん来浜
浜松まつり最終日の5月5日に浜松市中区の中心街で初開催される「家康公騎馬武者行列」。大河ドラマ「どうする家康」で徳川家康を演じる俳優松本潤さんらが出演することから、観覧当選者(2万2千人)だけでなく、落選者も含めて大勢の来場が予想されている。市や県警は群衆雪崩や不特定多数を狙ったテロ行為などの発生を懸念し、交通規制や警備体制を強化するなど厳戒態勢を敷く。 騎馬武者行列はザザシティ浜松前から鍛冶町通りを東に進み、JR浜松駅前を左折した板屋町交差点までの約800メートル区間で行う。松本さんをはじめ、井伊直政役の板垣李光人さん、平岩親吉役の岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんらがパレードする。
-
4期16年「やりがいのある場所、悔いはない」 鈴木康友浜松市長最後の定例会見
任期満了で今月末で退任する鈴木康友浜松市長は27日、最後の定例記者会見に臨み、4期16年の市政運営を振り返って「常に全力で取り組んできた。やりがいのある場所だった。悔いはない」と述べた。今後の市の発展に向けては「やらまいか精神で常に新しいことにチャレンジし、まちを活性化してほしい」と次期市政や市民にエールを送った。 鈴木市長は「無力感を感じていた」という野党の衆院議員時代とは打って変わり、市長職は「政策を次々と実現できた。楽しい仕事をさせてもらった」と振り返った。その上で、最も印象深い出来事として、10年以上の議論を経て決定した行政区再編を挙げた。 県が遠州灘海浜公園篠原地区に整備する野
-
浜松市長 知事に退任あいさつ 「成果挙げ、一区切り」 行政区再編や防潮堤整備
鈴木康友浜松市長は26日、退任あいさつのため、県庁に川勝平太知事を訪ね、市議会で行政区再編の関連条例案が可決されたことなどに触れながら、「自分なりに(4期)16年やってきて、いろいろな成果を挙げることができた。一区切り付いた」と伝えた。川勝知事は「見事な引き際。立派な区切り」とねぎらいの言葉を掛けた。 鈴木市長の就任と川勝知事の静岡文化芸術大(同市中区)学長就任はともに2007年。交流は長く、川勝知事は同市の魅力を国内外に伝える「やらまいか大使」を委嘱されている。 2人が一番の思い出として挙げたのは東日本大震災を教訓に市と県が連携して遠州灘海岸に整備した全長17・5キロの防潮堤。鈴木市長
-
地震想定抜き打ち訓練 浜松市、新体制で初動確認
浜松市は26日、早朝の大規模地震発生を想定した抜き打ちの職員参集訓練を行った。職員らは春の人事異動後の新体制で、初動対応などを確認した。午前6時40分の招集連絡から60分以内に登庁できたのは46・8%(147人)で、前年度から4・4ポイント低下した。 市内で震度7を観測する地震が発生したとの想定。鈴木康友市長や幹部職員をはじめ、市役所や区役所などの災害対策本部を担う314人を対象に実施した。 招集連絡から90分以内の登庁率は前年度比7・4ポイント減の78%(245人)だった。市危機管理課は大雨の影響により、職員が登庁手段を自転車から徒歩などに切り替えたことなどが登庁率低下の要因とみている。
-
浜松地域遺産に114件 記憶遺産を初めて認定
浜松市は25日、地域に親しまれた歴史や文化、自然などの地域資源を顕彰する「浜松地域遺産」として、市教委が2022年度に8分類114件を認定したと発表した。このうち、記憶遺産としては初めて、西区神久呂地区の「神久呂の民話」を認定した。 分類別(計15分類)では、史跡が41件と最も多く、有形民俗文化財32件、美術工芸品27件が続いた。主な認定文化財は、浜北区の有形民俗文化財「大平の秋葉山常夜灯群」や西区の史跡「水神宮境内」など。区別では浜北区46件、北区25件、西区15件、天竜区12件、東区10件、中区5件、南区1件だった。 制度を導入した2016年度からの累計認定数は計659件になった。
-
23年度の浜松市立小中学校 児童、生徒数 ともに減少
浜松市教委は25日の定例会で、2023年度の市立小中学校の児童、生徒数を報告した。中学校(49校)の生徒数は前年度比229人減の2万86人、小学校(97校)の児童数は同908人減の4万242人と、ともに減少した。 学校別の児童、生徒数を見ると、最も多いのは浜北区の内野小(1246人)と浜名中(955人)。最少は天竜区の浦川小(11人)と水窪中(17人)だった。発達支援学級は児童1620人、生徒708人でともに前年度から増加した。 市教委教育支援課の担当者は「少子化の影響で今後も児童、生徒の減少傾向は続いていくとみられる」と話している。 このほか、市立幼稚園(60園)の園児数などについて
-
浜松市議会 女性議員初の30%超え
9日に投開票された浜松市議選(定数46)で、女性は現職11人と新人3人の計14人が当選し、前回2019年から2人増えて過去最多を更新した。この結果、女性市議の割合が初めて30%を超えた。全体では現職が、出馬した40人中39人当選し、強さを見せた。 同市議選には新人22人を含む62人が立候補し、無投票の天竜区を除く6区で選挙戦を繰り広げた。このうち、女性の出馬は19人。女性の新人は中、東、西区でそれぞれ、初当選を果たした。女性議員比率は30・4%となり、前回から4・4ポイント増加した。 超党派の市議でつくる女性議員の会代表で、6選を果たした小黒啓子氏(70)=中区=は「女性議員が女性の埋も
-
「浜松をもっと元気に」中野氏、市長選から一夜明け 決意新たに
浜松市長選で初当選した中野祐介氏(53)は10日、同市北区で事務所の閉所式に臨み、「これからが本当のスタート。浜松をもっと元気にするため、地方行政に携わってきた力、経験を生かしていく。期待に応えられるよう頑張りたい」と決意を新たにした。 前夜は市議選や県議選の当選者事務所を回り、帰宅したのは午前3時ごろ。疲れをにじませながらも初当選を伝える本紙朝刊に目を通し、「25万人近い有権者に支持をいただいた。責任の重さを強く感じている」と表情を引き締めた。 中野氏は市役所で行った当選証書授与式に出席し、原拓也市選管委員長から激励を受けた。市長就任は5月1日。 静岡市長選で初当選を果たした元副知事
-
浜松市 中野氏、具体的展望早期に 現市政の路線継承支持【政令市長選解説】
自民、公明推薦の中野祐介氏(53)が大差で共産推薦の嶋田博氏(74)を破り、初当選を果たした。自民や一部経済界の強い後押しに加え、連合静岡など幅広い団体、企業の支援を取り付け、市全域で支持を広げた。嶋田氏は共産支持者を固め、現市政に対する批判票の取り込みを図ったが、出馬表明が告示直前となった出遅れ感も響き、浸透しなかった。 退任する現職鈴木康友市長が中野氏を実質的に後継指名したことから、現市政の路線継承か、刷新かを問う選挙になった。事実上、中野氏の信任投票となった戦いは盛り上がりを欠き、政策や市政課題の議論は深まらなかった。投票率は過去最低だった2015年を4・12ポイント下回る49・44
-
西区の建設業×北区の民宿カフェ 雇用創出へ異業種タッグ 浜松
浜松市の建設業「トオヤリペアテック」(西区舞阪町)と農家民宿カフェ「coco-Rin(ココリン)」(北区三ケ日町)が6日、雇用創出や地域活性化に向けて業種の枠を超えた連携を開始した。トオヤリペアテックの新入社員が1年間、ココリンに出向して飲食業のノウハウや地域に根付いた取り組みを学び、地域振興につなげる。 トオヤリペアテックは2022年に飲食事業を立ち上げ、キッチンカー運営を始めた。事業拡大に加え、人手不足に悩む建設業界で飲食を通じた新たな雇用創出を狙う同社と、若手の人材育成や地域の雇用拡大を目指すココリンの思いが一致し、連携につながった。 出向するのは高校を卒業し、今月入社したばかりの
-
“松潤家康公”に3家臣お供 板垣李光人さん、岡部大さん、甲本雅裕さん 浜松まつり・騎馬武者行列
浜松市は2日、浜松まつり最終日の5月5日に俳優松本潤さんを招いて中区の中心街で開催するイベント「家康公騎馬武者行列」の出演者を追加発表した。 松本さんのほかに出演するのは、徳川家康役で松本さんが主演する大河ドラマ「どうする家康」で、井伊直政を演じる板垣李光人さん、平岩親吉役の岡部大さん、夏目広次役の甲本雅裕さんの3人。それぞれの役に扮(ふん)し、中心街の約800メートル区間で行われるパレードに参加する。 パレードは午後2~4時に開催する。観覧スペースはコースの道路両側に2万人分設ける。市の特設ホームページ「出世の街浜松」で3~21日に申し込みを受け付け、27日に抽選結果を通知する予定。
-
浜松市 トリプル選突入 混乱防止へ万全態勢 市長選×市議選×県議選
浜松市では市長選に続いて31日、市議選と県議選が告示され、市議選、県議選ともに無投票の天竜区と、県議選無投票の西区、浜北区を除き、“トリプル選”に突入した。同市は2007年と15年にもトリプル選を経験し、19年の前回選は行政区再編の是非を問う住民投票を加えた四つの投票を同時に行った。市選管は過去の経験も踏まえ、4月9日の投開票に向けてミスや混乱のないよう万全の態勢で臨む。 31日は立候補の届け出を済ませた陣営が掲示板に候補者のポスターを張り、空白だった市議選と県議選の広い掲示スペースが次々と埋まった。市内の期日前投票所では、記載台の増設準備が進められた。 市選管に
-
浜松市長選、市議選 未来のために投票を【記者コラム 風紋】
無所属新人2氏による浜松市長選は29日、4日目を迎えた。市内では31日に市議選と県議選が告示され、“トリプル選”となることから選挙ムードはいっそう高まり、舌戦はさらに熱を帯びる。人口減少や物価高騰など社会課題が山積する上、市は行政区再編による3区移行を来年1月1日に控えている。大きな節目を迎える中で、将来の浜松を誰に託すのか。有権者はしっかりと見極めて1票を投じてほしい。 市長選に出馬しているのは、元総務省課長中野祐介氏(53)=自民、公明推薦=、市民団体代表嶋田博氏(74)=共産推薦=。4期務めた現職の鈴木康友氏が今期で退任するため、16年ぶりに新たなかじ取り役を
-
ブラジル議員団 浜松訪問 市役所 市と連携強化へ意見交換
国の事業で来日しているブラジル議員団が27日、浜松市役所に山名裕副市長を訪ね、両国・市の連携強化に向けて意見を交わした。 訪れたのは、団長のネルソン・トラッジ上院議員や元バレーボールブラジル女子代表のレイラ・バッホス上院議員ら国会議員や州議員、市議会議員の計9人。21日に来日し、東京や福島県で環境施策や震災復興の様子を視察した。浜松には26日に訪れ、浜松城を見学したという。 ネルソン上院議員は「全国で最も多くのブラジル人が住む浜松市に来るのを楽しみにしていた」とあいさつ。山名副市長は東京五輪・パラリンピックの事前合宿で同国選手団464人を受け入れたことに触れ、「浜松の共生社会の実現につながっ
-
伝承の昔話 若い力で次代へ 静岡文化芸術大生4人 書籍「春野の民話」刊行 高齢者から聞き取り87話
静岡文化芸術大(浜松市中区)伝承文学ゼミの二本松康宏教授と学生4人が22日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、同市天竜区春野町に伝わる民話をまとめた書籍「春野の民話」(三弥井書店)の刊行を報告した。 ゼミ生4人は2022年5月~23年1月に同町の豊岡、宮川両地区で計23回の集団・個別採録などを実施。家庭で語り継がれている「昔話」や地域に伝わる「伝説」など、高齢者52人から聞き取った241話のうち、87話を掲載した。 口承文化財としての価値を尊重し、聞き取った高齢者の方言や語り口調は変えずに収録。学生4人が調査を重ねた結果を「地域解説」として掲載した。 文化政策学部3年の中沢明音さん(中区)は「同じ
-
浜松市、飲酒伴う花見解禁 18日から「さくらまつり」
浜松市は18日~4月9日に中区の浜松城公園で開く恒例の「さくらまつり」で、アルコール類を含めた飲食を伴う団体の花見を解禁する。前年までは新型コロナ感染症対策として家族単位によるピクニック程度の飲食のみを認め、アルコール類は持ち込みも販売も禁止していた。 指定管理者の遠鉄アシストによると、公園内のマスク着用について屋外は個人の判断に委ねるとし、屋内をはじめ、人が集まる場所では着用を推奨する。今年は期間中のカセットコンロ使用、アルコール類を含む飲食の持ち込みや販売も認めるという。 直火や炭火の使用、発電機の持ち込みは禁止する。シートを敷いた団体の花見は午後8時半まで。期間中は日本庭園内をライ
-
浜松市長選、新人2人の構図固まる 現路線継承か刷新か
26日に告示される浜松市長選は元総務省課長の中野祐介氏(52)=自民、公明推薦=に加え、市民団体代表の嶋田博氏(74)=共産推薦=が10日に立候補を表明し、無所属の新人2人による選挙戦の構図がほぼ固まった。16年ぶりに新たな市政のかじ取り役を決める選挙で、現市政の路線継承か、刷新かを問う戦いになりそうだ。投開票は4月9日。 中野氏は自民党と市内経済界の一部が連携して擁立し、市長を4期16年務めて今期で退任する鈴木康友氏が実質的な後継指名を行った。幅広い支援態勢づくりを目指し、連合静岡などの団体や企業の推薦も取り付けた。 「浜松をもっともっと元気に」との合言葉を前面に、産業振興や安心・安全
-
浜松市 家庭ごみ有料化条例案の提出 「社会・経済情勢で判断」
浜松市は8日の市議会環境経済委員会で、家庭ごみ処理有料化に関する条例案を9月定例会をめどに提出したい意向を示していたことについて、提出時期の社会・経済情勢などを踏まえて提出の可否を再度判断する考えを改めて示した。 市は、市民グループが提出した家庭ごみ処理有料化に反対する陳情書を審査する中で、ごみ減量推進課の担当者が2022年11月定例会で示した23年9月定例会への関連条例案提出の意向は、市民にスケジュール感を提示する上での「一応のめど」だったと説明。22年11月定例会での答弁の通り、「最終的には社会状況をみて市議会に諮るかを考えることになる」と強調した。 一方、「ごみ減量の目標値を示し、
-
記者コラム「清流」 マスク生活の功罪
人と接するサラリーマンとしてはマナー違反かもしれないが、最近、朝のひげそりを怠ることが多い。マスク生活が長くなり、口元をあらわにする機会が減ったためだ。忙しい朝の1分は昼間の10分に相当すると思っている。マスク生活をポジティブに捉えると、「功」の部分はそんなところだろうか。 感染対策を除けば、もちろんマスク生活は「罪」の方が多い。記者は相手に質問する際、微妙な表情の変化や反応で真意を感じ取る。顔を合わせて会話をすることで信頼関係の構築にもつなげている。 13日からはマスク着用は個人の判断にゆだねられることになる。感染対策に留意しつつも、マスクを外す機会は増えるだろう。人との触れ合いが増え
-
浜松市議会 一般質問 「グリーンボンド」発行へ 環境対策向け資金調達
浜松市議会2月定例会は7日、一般質問を行い、松下正行(公明党)、久米丈二、須藤京子、和久田哲男、鈴木育男(以上自民党浜松)の5氏が登壇した。石切山真孝財務部長は、環境課題解決の事業に要する資金を調達するための公募公債「グリーンボンド」を新たに発行する方針を明らかにした。松下氏の質問に答えた。 グリーンボンドは近年、脱炭素や持続可能な成長を後押しする資金調達手段として、発行側と投資側の双方から注目されている。既に静岡県や東京都、川崎市、仙台市、福岡市などが導入している。 最少発行額が50億円と高額だったために導入へのハードルが高かったが、国は発行の拡大を目的に2023年度から、複数自治体が
-
企業立地支援事業費補助金 税収増、財政運営に寄与 浜松市議会
鈴木康友市長は、企業立地促進や雇用拡大を目的とした「企業立地支援事業費補助金」の実績について、交付企業からの税収が交付額を上回り、税収増につながっている状況に言及し、「市の健全な財政運営に寄与している」と述べた。酒井氏への答弁。 市は、同補助制度が創設された2007年度からの15年間で計約237億円を交付したのに対し、交付した209社からの税収は計約285億円に上り、交付額を約48億円上回っていると説明した。サプライチェーン(供給網)の立地促進などの波及効果も見られ、新規雇用従業員は3千人を超えたという。 鈴木市長は今後3年間で新たに79社が創業予定で、さらなる税収増が見込まれることを説
-
リノベで新たなまちづくり 専門家トークショー こだわり商品も並ぶ 浜松市がフェス
遊休不動産や空間をリノベーションの手法で再生しながらエリアの価値向上や振興を図る「リノベーションまちづくり」をテーマにしたイベント「浜松リノベーションフェスティバル」(浜松市主催)が4日、同市中区の市ギャラリーモール・ソラモと新川モールで始まった。こだわり商品のブースを開設したり、専門家によるトークイベントを行ったりして、市が進める新たなまちづくりの方策を市民にアピールした。5日まで。 ブースを設けたのは、市が2015年から実施しているリノベーションスクールの受講生や関係者。大人向けの文房具や世界のクラフトチョコレート、ペーパーステンドグラスなどを扱う約30店が出店した。店主らは来場者との
-
「秋葉信仰と街道」 関連文化財調査へ 浜松市、2023年度に
浜松市文化財保護審議会(片桐弥生会長)は3日、本年度の最終会合を市役所で開いた。市は、浜松など8市町が関わる「秋葉信仰と街道」が県の「しずおか遺産」に認定されたことを受け、2023年度に関連文化財群の調査や関係市町の担当者連絡会議を始めることを報告した。 関連文化財群の調査は、文化財の価値の明確化、適切な保存や活用、観光・歴史資源としての発信を目的に実施する。調査期間は5年間を予定し、秋葉山表参道の調査や既存資料の収集・整理などを進める。連絡会議では関連イベントの情報集約を行い、観光連携についても協議する。 「秋葉信仰と街道」は秋葉神社(天竜区)や可睡斎(袋井市)など48件で構成し、交易
-
俳句の世界観 音楽と踊りで 浜松市中区 幽玄な舞台、観客魅了
俳句と音楽、日本舞踊を融合した新たなジャンルのステージ「俳句で踊る」が26日、浜松市中区の結婚式場で開かれた。俳句の朗読や歌をメロディーに乗せ、俳句の世界観や情景を踊りで表現した初めての企画。市内外から約200人が来場し、日本の伝統文化が詰まった幽玄な舞台を堪能した。 俳句は中村建設(中区)の中村信吾会長の句集から約10句を選定した。ギタリストの中村ヨシミツさんらが句の真意をくみ取ったメロディーをギターや、しの笛、はやしで幻想的に奏で、歌手三原ミユキさんの朗読と歌、日本舞踊家による踊りを組み合わせた。 出演者は「七夕や 子供の夢の きらめける」「星月夜 漁場を移す たきや舟」「曳馬野に
-
写真集にブラジル選手団 浜松写真連絡協議会 東京五輪・パラで事前合宿
浜松市の写真同好会「浜松写真連絡協議会」(大石秀夫会長)はこのほど、写真集「光の奇跡―ファインダー越しの世界―」を作製した。国内外の美しい風景や動植物に加え、同市で東京五輪・パラリンピックの事前合宿を行ったブラジル選手団の様子を収めた。大石会長ら5人が20日、市役所を訪れ、鈴木康友市長と在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事に写真集の完成を報告した。 同協議会として約5年ぶりの写真集(A4判168ページ)。会員のうち52人が撮影した約200枚を掲載した。同選手団の写真は市の要請を受けて2017年6月~19年11月、柔道や車いすマラソンなど各競技の事前合宿や市民との交流イベントの
-
書かない窓口運用開始 証明書手続き迅速化 浜松市内58カ所
浜松市は24日、市内の各区役所や協働センター、市民サービスセンターなど58カ所で、窓口での証明書発行手続きを簡素化する「書かない窓口」の運用を開始した。各種証明書の手続きの際、職員が必要事項を聞き取りながら申請書を作成するため、待ち時間の短縮や複数証明書の取得時に住所などを何度も記載する手間の軽減につながる。 来庁者が窓口で身分証明書を提示すると、市職員が住民基本台帳のシステムデータを参照し、必要事項を聞き取りながら申請書を作成する仕組み。来庁者は印刷された申請書の内容を確認し、署名するだけで手続きが完了する。従来は来庁者が記載台で申請書を記入し、窓口に提出していた。10分ほど掛かっていた
-
浜松大河ドラマ館の来館者 5万人達成見込み プレオープン期間中
浜松市は24日、産官学などの有識者らでつくる「市“やらまいか”総合戦略推進会議」(座長・鈴木康友市長)の本年度第2回会合を開いた。大河ドラマを活用した地方創生について協議し、市側は「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」(中区)の来館者がプレオープン期間中(28日まで)に5万人に達するとの見通しを示した。 大河ドラマ館は1月22日にプレオープンし、歴代大河ドラマなどを紹介する限定展示を行っている。連日多くの利用があり、平日でも入場制限が掛かる人気ぶり。来館者はすでに4万人を超えていて、市の担当者は「(プレ期間目標の)5万人も間もなく達成する」と説明した。 グランドオー
-
スリランカと連携強化を 特命全権大使が浜松市長訪問
駐日スリランカ大使館のエルッピティムディヤンセラーゲ・ロドニー・マノーランジャン・ペレーラ特命全権大使が24日、浜松市役所を訪れ、両国・市間の連携強化に向けて鈴木康友市長と意見交換した。 同国は深刻な経済危機からの脱却を図るため、新大統領を選出するなどし、新たな改革を推進している。ペレーラ特命全権大使は「さまざまな分野で末永く、浜松と交流、連携したい。日本からウナギの輸出要望も多いが、技術がないので、浜松の会社と協力できれば」と語った。 鈴木市長は「浜松は自動車を中心に産業が集積し、農業なども盛ん。新たなビジネス連携が生まれるよう期待している」と述べた。 ペレーラ特命全権大使は同日、市
-
女将お勧め観光名所冊子に 浜松市長を訪問PR 静岡県内旅館団体
静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合女性部「あけぼの会」の役員が20日、浜松市役所を訪れ、観光振興に向けて製作したリーフレット「ふじのくにの女将(おかみ)花さんぽ」を鈴木康友市長にPRした。 リーフレットは、隠れた桜の名所を紹介する「桜」と、ご神木があるパワースポットをまとめた「樹」の2種類。コロナ禍で観光業界が打撃を受ける中、女将が協力して県内観光を盛り上げようと企画し、地域を知り尽くした女将お勧めの名所などを盛り込んだ。県内のホテルや旅館、観光案内所などで配布している。 市役所を訪れたのは石上智子部長(焼津・月と鮪石上女将)、山下純乃副部長(浜松・呉竹荘副社長)、岡部結子花暦ワーキンググ
-
教育3政策を協議 はままつ人づくり未来プラン推進委
浜松市教委は14日、「はままつ人づくり未来プラン推進委員会」の2022年度第2回会合を中区の市教委で開いた。市教委側が「第3次市教育総合計画」の本年度取り組み状況や調査結果などを報告し、成果や課題について協議した。 市教委職員をはじめ、教育委員や有識者らが出席。教職員や保護者、児童・生徒らを対象に実施した調査の結果を基に、キャリア教育、教育の情報化、コミュニティ・スクールの3政策の推進について意見を交わした。 市側は全市的にキャリア教育が進んでいるものの、将来の夢を持っている児童・生徒が77・8%と20年度から7・4ポイント減少している点などを課題として指摘。教育の情報化に関しては「自分
-
「大河」起爆剤 観光回復狙う 家康ゆかりの地と連携(浜松市観光・シティプロモーション課長/北嶋秀明氏)【本音インタビュー】
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送が始まった。家康ゆかりの地の浜松市は好機と捉え、コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復に力を注ぐ。行動力とアイデアで観光振興とプロモーションを先導する。 ―ドラマへの期待は? 「約3年前の就任以降、新型コロナ感染防止対策の飲食店認証制度やスマートフォンを使った大型ポイント還元キャンペーン、飲食代1億円キャッシュバックなどに取り組み、飲食店やホテルなど観光関連産業の厳しい状況を肌で感じた。これからが観光をV字回復させるタイミングだ。幅広い年代のファンを持つ松本潤さん主演の大河ドラマの舞台地になったことはありがたく、浜松があらためて全国から注目さ
-
浜松市、デジタル政策推進に重点 一般会計3895億円 2023年度予算案
浜松市は7日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は22年度当初比7・01%増の3895億円で、2年連続で過去最高を更新した。24年度稼働予定の新清掃工場(天竜区)整備事業費がピークを迎えたことが主な要因で、実質的にはほぼ横ばいの規模となる。持続可能な共助社会の実現に向け、子育て世代支援、デジタル・スマートシティ政策、地域産業やスタートアップの支援、若者人口拡大などに重点を置く。既存事業を軸とし、新規事業を絞り込んで編成した。=関連記事2面へ 一般会計は3年連続で前年度当初を上回った。特別、企業会計を合わせた総額も過去最高の7086億9100万円(6・1%増)。総市債残高は22年度末
-
静岡人インタビュー「この人」 シードライブラリーに取り組んでいる 川田忍さん(浜松市西区)
種の大切さを伝える活動に取り組む生産者の任意団体「はままつ種ねっとわーく」の代表。「固定種」や「在来種」と呼ばれる地域に根付いた野菜の種を守ることを目的にした「シードライブラリー(種の図書館)」の活動を浜松市内で進めている。沼津市出身。57歳。 ―シードライブラリーとはどのような活動か。 「種を市民に貸し出し、その種で作物を栽培してもらう。作物が収穫できたら、その種の一部を返却してもらう仕組み。全国的にも広がっている活動で、図書館の本の貸し出しを想像してもらうと分かりやすい」 ―始めたきっかけは。 「ゲノム編集食品の種が自然界に無秩序に広がることに危機感がある。食の安全や、固定種、在
-
障害者団体の陳情不採択 福祉交流センターの無料利用継続 浜松市に厳しい意見も
浜松市議会厚生保健委員会は2日、市内障害者団体から提出された市福祉交流センター(中区)の無料利用継続を求める陳情書を審査し、採決の結果、賛成少数で不採択とした。市条例の厳格な運用に理解を示す声が大半を占めた一方、センターの在り方や曖昧な運用を続けてきたことに対しては厳しい意見が相次いだ。 陳情書を出したのは市身体障害者福祉協議会と市視覚障害者福祉協会。市の厚意で20年以上施設を予約して無料利用し、リハビリの一環で卓球に取り組んできたが、規約を定める市条例に基づき、4月から団体として利用する際には料金の支払いを求められていた。 市福祉総務課は「現在約5割の稼働率を上げたい。公平性を保つ観点
-
妊娠・出産時に各5万円 浜松市 2月1日から支給開始
浜松市は2月1日から、国が創設した「出産・子育て応援交付金事業」を開始する。妊娠や出産時に各5万円を支給し、出産や子育てにかかる経済的負担の軽減を図る。妊産婦の不安解消に向けて相談支援も拡充する。 妊娠届提出時の面談後に5万円、出産後4カ月以内に行う「こんにちは赤ちゃん訪問」の面談後に新生児1人当たり5万円をそれぞれ支給する。 2022年4月1日以降に妊娠届を提出、または出産した人が対象。23年1月末までに出産した人はさかのぼって申請できる。対象者には順次、案内などを郵送する。 保健師や助産師による面談は現在、妊娠届提出時と「こんにちは赤ちゃん訪問」の際に行っている。新たに妊娠8カ月ご
-
家庭ごみ減へ事業強化 浜松市 堆肥、資源化促進
浜松市は2023年度、家庭ごみの減量に向けた事業を強化する。生ごみの堆肥化や剪定(せんてい)枝の資源化などを促進する計画。家庭ごみ処理の有料化の検討と並行して減量策も積極的に推進し、総量の削減に取り組む。新規・拡充事業の関連費用として当初予算案に計約5600万円を計上する方針を固めた。 21年度に行った家庭から出た可燃ごみの内訳調査では、生ごみが36・3%と最も割合が高かった。家庭ごみ処理の有料化議論が進んだ22年度は、市が無料配布している生ごみ堆肥化容器への応募が急増したため、23年度は配布数を22年度の約2倍となる1800個に拡充し、家庭での処理を促進する。 再利用を目的に家庭から出
-
4回目の質問状 「浜松・市民まちづくり懇話会」が提出
浜松市の市民グループ「浜松・市民まちづくり懇話会」(鈴木基之代表委員)は30日、市が検討を進めている家庭ごみ処理の有料化に関する公開質問状を、市に対して提出した。 同グループからの質問状は4回目。有料化反対の立場から、関連条例案の2022年度中の提出を見送った理由をはじめ、過去3回の質問に対する回答への疑問点など10項目について説明を求めている。 メンバー6人が同日、中区の市役所鴨江分庁舎を訪問し、担当職員と意見交換して質問状を手渡した。
-
ホームゲームで浜松の魅力PR B1三遠ネオフェニックス
バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)の三遠ネオフェニックスは29日、浜松市東区の浜松アリーナで開催したホームゲームで「浜松DAY(デー)」を実施し、来場者に浜松の魅力や取り組みをPRした。 島根スサノオマジックとの2連戦2日目に開催。市はアリーナ内にブースを設け、22日にプレオープンした大河ドラマ「どうする家康」の大河ドラマ館(中区)や、市公式ヘルスケアアプリ「はままつ健幸クラブ」などを紹介した。 ゲーム前には山名裕副市長が「大河ドラマとともに浜松も盛り上がってくる。浜松を多くの人に楽しんでほしい」とあいさつ。地元の市立丸塚中女子バスケットボール部と愛知県のクラブチーム「ブルーイーグ
-
記者コラム「清流」 「先生」の影響、自覚を
20年以上前の話になる。浜松市内の高校を卒業し、都内に進学して半年がたった頃、高校の同級生から久々に連絡があった。電話口で興奮気味の同級生。伝えられたのは高校時代の担任が逮捕されたという驚きの内容だった。 担任は女子高生とみだらな行為をしたとして県青少年環境整備条例違反容疑で逮捕された。「先生」「教諭」の呼称は報道で「容疑者」に。逮捕容疑も重なってショックは大きく、帰省時は出身校を言うのも恥ずかしかった。 市内では今月、中学校教諭の男が男子高生にみだらな行為をしたとして同容疑で逮捕された。生徒や保護者、これまでの教え子らの戸惑いや怒りは想像に難くない。逮捕はもちろん、「先生」の言動が、子
-
浜松市で雪やみぞれ 27日、山間部で積雪の見込み
低気圧が日本の南を通過する影響で静岡県内は27日朝から、気温が下がり、浜松市の平野部では雪やみぞれが降った。 同市中区のJR浜松駅周辺では午前11時ごろから雪が降り、通行人らは足早に目的地に向かった。 静岡地方気象台によると、午前11時半現在の同市中区の気温は2度。山間部では雪が積もる所もある見込み。今後、県中東部でも降雪の可能性があるという。 同気象台は路面の凍結や交通障害に警戒を呼びかけている。
-
野菜の”種”貸します 浜松「種の図書館」 食の安全へ固定種守る 育てて収穫、一部を返却
貸すのは本ではなく種―。「固定種」「在来種」と呼ばれる地域に根付いた野菜の種を守ることを目的にした「シードライブラリー(種の図書館)」の活動が浜松市で進む。借りた種で作物を栽培し、収穫した種の一部を返却する仕組みで、図書館の本の貸し出しになぞらえている。遺伝情報を変えたゲノム編集食品の登場により、地域で育まれてきた作物の環境が変化する中、種や栽培の新たな循環の形を目指している。 取り組んでいるのは市内の生産者らでつくる任意団体「はままつ種ねっとわーく」(川田忍代表)。種の消滅を防ぎ、子どもの食の安全を守ろうと、あいホール(中区)とはまゆう図書館(西区)の協力を受けて2022年4月、両施設に
-
ヤングケアラー支援強化 浜松市23年度予算案 ヘルパー派遣など
浜松市は2023年度、大人に代わって子どもが家族の介護や世話を日常的に行う「ヤングケアラー」の支援体制を強化する。状況に応じたサポートを考えるコーディネーターを市に配置するほか、ヘルパーや外国語通訳の派遣なども始める。市は関連費用として新年度の当初予算案に750万円を盛り込む。 コーディネーターは家族の高齢化や生活困窮、ひとり親、障害といった家庭状況に応じて助言するとともに、対象家庭が適切な福祉サービスを受けられるように関係機関と結びつける役割を担う。家事などに追われている子どもの家庭には、養育ヘルパーを派遣して支援に当たる。 日本語を話せない保護者の通訳をする外国人の子どもが負担に感じ
-
浜松市福祉交流センター無料利用継続、市に要望 2障害者団体
浜松市の障害者団体が25日、鈴木康友市長宛てに市福祉交流センター(中区)の利用に関する要望書を提出した。市の好意で20年以上にわたってセンター内施設を予約して無料利用し、卓球に取り組んできたが、2023年度からは団体予約の際には利用料の支払いを求められたためだ。市は市条例や他団体との公平性を理由に挙げるが、団体側は障害者の負担増や、活動がリハビリに加え、障害者の“居場所”の役割も担っているとして無料利用の継続を訴える。 要望書を出したのは市身体障害者福祉協議会(二橋真洲男会長)と市視覚障害者福祉協会(安松和男会長)。両会長らが25日、市役所を訪れ、山下昭一健康福祉部
-
浜松の新野球場近接地 市が「道の駅」調査費計上 23年度予算
浜松市は2023年度、県が野球場整備を計画している遠州灘海浜公園篠原地区(同市西区)近接地への「道の駅」設置に向け、調査を始める方針を固めた。当初予算案に関連費用1500万円を盛り込む。新野球場の整備を巡り、道の駅に特化した予算計上は初めて。24日までの関係者への取材で分かった。 新野球場との相乗効果で周辺地域のにぎわい創出を図るため、道の駅の先進事例や整備の概算費用、施設の規模や建設場所に対する地域振興効果の調査、民間活力導入手法の検討などを進める。最寄りのJR高塚駅周辺の振興も含め、幅広く調査・研究する。 現地付近を通る国道1号は、掛川、湖西市間約60キロの区間で「道の駅の空白地」。
-
ドイツと浜松 企業連携支援へ決意語る ジェトロ高塚所長
日本貿易振興機構(ジェトロ)ミュンヘン事務所(ドイツ)の高塚一所長が24日、浜松市役所を訪れて長田繁喜副市長と面会し、同国南部と浜松の企業の連携支援に向けて意気込みを伝えた。 高塚所長は牧之原市出身。25日に浜松市内で開くセミナー「ドイツ南部から学ぶ次世代自動車への対応とスタートアップ企業との連携」で講師を務める。同国南部にBMWなどの大手自動車メーカーや、ものづくり系のスタートアップが集積していることを紹介した上で「ドイツ南部の企業が日本進出する際、輸送機器が盛んな浜松は有力な候補地。浜松の企業やスタートアップがドイツで事業展開する際も支援したい」と強調した。 長田副市長は「現地の話は
-
「幸せの王者」ベルト企画 宝くじ販売店、市長に紹介 政令市幸福度1位の浜松PR
浜松市中区板屋町の宝くじ販売店「マスミ」の中村通店長が23日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、市の幸福度ランキング1位をPRするための企画「HCH(ハッピー・チャンピオン・オブ・ハママツ)」王座について紹介した。 同店設置のチャンピオンベルトを巻いて写真を撮ると、誰でも「王者」に認定され、記録簿に永久に名前を刻むことができる企画。市が2022年の政令市幸福度ランキングでトップになったことを記念し、同年11月に開始した。 ベルトは金運に御利益があるとされる七福神の布袋(ほてい)様や、縁起物の「一富士二鷹三茄子」をデザインし、パワーストーンもあしらった。製作は都内ベルト業者に依頼するなど「本物」
-
幸福感向上目指すデジタル取り組み 公開シンポジウム 浜松市長
浜松市など全国10県・市や大学、企業などでつくる「オープンガバメント推進協議会」は19日、公開シンポジウム「自治体におけるデジタル戦略―データを活用した持続可能なまちづくり―」をオンラインで開いた。パネル討論では首長らが事例発表を行い、同市の鈴木康友市長は市民の「Well―being」(幸福感)の向上に向けたデジタルの取り組みを発表した。 鈴木市長は市役所から参加し、ウエルネス、カーボンニュートラル、モビリティ、スタートアップの4分野について先行的に施策を進めていることを紹介した。市民が支え合う共助型社会の必要性も説き、「デジタルを駆使して利便性を上げれば、市民が住みやすいだけでなく、外か
-
国内最高峰のブラインドサッカーPR 22日に準決勝R 浜松・浜北区
浜松市浜北区の浜北平口サッカー場で22日に開催されるブラインドサッカーの日本選手権準決勝ラウンドを前に18日、関係者が市役所を訪れて鈴木康友市長に大会をPRし、多くの来場を呼びかけた。 訪れたのはNPO法人日本ブラインドサッカー協会の塩嶋史郎理事長と市サッカー協会の岡本知之理事長。塩嶋理事長は「決勝進出チームを決める大事なラウンド。これまで勝ち抜いてきた8チームの迫力ある試合を楽しんでほしい」とアピールした。 出場する県外8チームのうち、7チームの監督や選手もオンラインで参加。静岡市出身で大学時代に3年間浜松市に住んでいたという「たまハッサーズ」(東京)の田中章仁選手は「地元でいいプレ
-
浜松から大河盛り上げ 家康賞に松岡さんら3人 小中学生絵画コンクール
浜松市はこのほど、「家康公と浜松」をテーマに小中学生を対象に募集した「子ども絵画コンクール」の入賞作を発表した。家康賞には、有玉小3年の松岡なほさん、気賀小5年の鶴見琥珀さん、湖東中3年の野島創さんを選出した。 徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、子供たちに家康や浜松の歴史を学ぶきっかけにしてもらおうと企画した。応募175点を小学1~3年、同4~6年、中学生の3部門に分けて審査し、入賞作各9点を決めた。 入賞作は「徳川家康公ゆかりの地 出世の街 浜松」のホームページで紹介している。 家康賞以外の主な入賞者は次の通り。 市長賞 黒田研介(県居小2)小粥紗奈(曳馬
-
浜松市総合水泳場トビオ 2024年以降改修 最大1年利用停止
浜松市は2024年以降、PFI(民間資金活用による社会資本整備)方式によって西区の市総合水泳場トビオの改修を行う。改修中は最大1年程度、同水泳場の利用停止の可能性もあるという。12日の市議会市民文教委員会で報告した。 市スポーツ振興課によると、改修対象は大規模空間天井や大型映像装置、入退場管理システム、プール可動床など12項目。 同水泳場が第2期事業期間(24年5月~38年3月)に入ることに伴い、統括管理していた隣接の西部清掃工場を切り離し、スポーツ事業に特化した同水泳場単体での運営形態に変更する。改修と維持管理を民間に委託する手法を採用し、23年4月に入札公告、同10月に落札者を決定す
-
オペラ初心者でも気軽に レクチャー、曲披露 浜松の実行委 13日に入門コンサート
第8回浜松市民オペラ実行委員会(玉川昌幸委員長)は13日、オペラ入門レクチャー・コンサート「オペラってなあに?」(静岡新聞社・静岡放送後援)を中区のクリエート浜松で開く。オペラの基本情報も紹介しながら、初心者でも気軽に楽しめる内容に仕立てる。 24年9月に9年ぶりに開催する市民オペラ「音詩劇 かぐや」に向けたプレイベントの第2弾。オペラについて解説するレクチャーと、代表的なアリアを披露するコンサートの2部構成となる。 レクチャーでは、玉川委員長が大学生や高校生に発声方法を指導する様子を公開するほか、市民オペラプロデューサーの松田淳一さんがオペラの舞台裏を紹介する。コンサートには同市出身
-
オートバイ駐輪場を拡充へ 1月1日から浜松市
浜松市は2023年1月1日から、オートバイを駐車できる市駐輪場を拡充する。9カ所で125cc以下、4カ所で全てのオートバイの駐車が新たに可能になる。 125cc以下が駐車可能になるのは、JR天竜川駅南口西、同駅北口西、遠州鉄道の助信駅東、曳馬駅東、上島駅北、さぎの宮駅、西鹿島駅西、天竜浜名湖鉄道の二俣本町駅、天竜二俣駅前の各駐輪場。JR天竜川駅北口東、同駅南口東、舞阪駅南口東、弁天島駅前の駐輪場は全てのオートバイが駐車できる。いずれも無料。 125ccオートバイの利用者が増加するなどしたため、駐車スペースの拡充を求める声が高まり、市は市議会11月定例会で関連条例を改正した。市内各駅などに
-
ごみ焼却熱を新球場電力に 浜松市、転用可能性探る
浜松市は27日の市議会大型公共施設建設調査特別委員会で、県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場に関連し、近接する市西部清掃工場の焼却処理で発生した熱エネルギーを電力として活用できるかを探る調査研究を始めたと明らかにした。 県が球場案の一つとして示すドーム型球場は昼間でも照明が必要なため、屋根のない球場に比べ利用料金が少なくとも5倍超に膨らむと試算されている。ごみの焼却熱から得た電力を有効活用することで利用料金問題を改善し、市などが求めるドーム型実現を後押しする狙いがある。 同清掃工場は既に熱エネルギーで発電し、隣接する市総合水泳場トビオに電力と熱を供給している。市公園課の
-
中学生議員 将来へ提言 人口減少や伝統文化継承、温暖化…「はままつ未来議会」
浜松市内の中学生が市政や浜松の将来について考える「はままつ未来議会」が26日、市議会本会議場で開かれた。今年のテーマは「サステナブル(持続可能)な地域社会を目指して」。市内58校から2年生各1人が代表として参加し、鈴木康友市長や幹部職員に対して、市政の課題に関する質問や解決策についての提言を行った。 生徒は11月の事前学習会で、課題ごと六つのグループをつくって準備を進めてきた。この日は、市議会本会議の質疑を模して議員役の生徒が登壇し、市側が答弁する形式で実施。進行役の議長と副議長も生徒が務めた。 人口減少について考えたグループは「メタバース(インターネット上の仮想空間)やICT(情報通信
-
ホンダFC JFL3位報告「来季こそ優勝」 浜松市役所を訪問
サッカー・日本フットボールリーグ(JFL)のホンダFCの関係者が22日、地元の浜松市役所を訪れ、リーグ3位となった今季の結果報告を行った。 訪れたのは、ゴールキーパーの楠本祐規副主将、ベストイレブンと新人王に選ばれた草刈龍星選手、安部裕之監督、稲垣充孝部長の4人。今季は16勝6敗8分けで、優勝した奈良クラブとの勝ち点差3の3位だった。 稲垣部長は「今季は対策を取られて攻めあぐね、得点が20点減った。先制されることも多く、悔しい思いをした」と振り返った。楠本副主将は「自分たちで試合を難しくし、勝てる試合を引き分けや負けにしてしまった」と悔やみ、来季に向けては「『点を取り切る』『守り切る』と
-
行政区再編「結」実 浜松市長、市政主な出来事発表 今年象徴の漢字も
浜松市の鈴木康友市長は20日の定例記者会見で、2022年の市政の主な出来事を発表した。24年1月1日に現行7区を3区とする行政区再編案の決定など20件を挙げた。長年の懸案だった行政区再編が「実を結んだ」として、恒例の今年を象徴する漢字には「結」を選んだ。 行政区再編を巡っては、市民アンケートの結果を踏まえて行政区画等審議会から再編後の区名を中央区、浜名区、天竜区とする答申も行われた。新3区移行まであと1年。「職員一丸となって万全の体制づくりを進める」と意気込みを語った。 また、「施設の新設やリニューアルが多かった年」と振り返り、浜松科学館のプラネタリウム、遠州鉄道高架下の新川モール、市福
-
浜松の脱炭素加速へ連携 ヤナセと浜松市が協定、EV無償貸与
2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向け、浜松市とメルセデス・ベンツ正規販売店の浜松ヤナセ(同市東区)は19日、連携協定を締結した。市は同社からベンツの電気自動車(EV)を無償で借り受け、市民への啓発活動などに活用する。 両者は、脱炭素化や省エネルギー化に向けた取り組み、環境問題に関する知識・情報の共有を行う。ベンツが30年までにEV専業への転換を宣言していることもあり、国内で伸び悩むEVなど次世代自動車の普及に向けた取り組みも進める。 市役所で行われた調印式では、鈴木康友市長と鈴木秀利社長が協定書を交わした。鈴木市長は「豊富な知見や知識を持った
-
浜松西、東法人会 税制改正で提言 鈴木市長訪問
浜松市内の企業経営者らでつくる浜松西法人会の辻祥治会長と浜松東法人会の荒沢光彦会長が19日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、2023年度税制改正に関する提言書を提出した。 提言書は新型コロナ対策費の借金返済を最大の課題に挙げ、「負担を将来世代に先送りせず、現世代で解決するよう返済計画を策定することが急務」などと指摘している。その上で、税と社会保障の問題の一括議論▽固定資産税の抜本的見直し▽固定資産税と二重課税的な性格を有する事業所税の廃止―などの必要性を訴えている。 辻会長は「市の財政が厳しく、少子高齢化の中、市民を増やし、市の税収を上げることが重要」と強調。鈴木市長は「企業誘致を進めること
-
地方自治功労者 大臣表彰など報告 浜松市役所
自治会など地縁団体の代表を務め、地方自治に顕著な功績があったとして本年度、叙勲や総務大臣表彰などを受けた浜松市内の男性4人がこのほど、市役所を訪れ、鈴木康友市長に表彰を報告した。 訪れたのは、秋の叙勲を受けた東区の元笠井上町自治会長の田中充さん(83)、中区の元富塚町北自治会長高橋邦武さん(82)、東区の和田町自治会長米山英二さん(85)の3人と、「自治会等地縁による団体功労者総務大臣表彰」に輝いた中区の元浜町自治会長藤野直也さん(77)。米山さんは全国自治会連合会表彰も受賞した。 鈴木市長は「長年にわたって地域に貢献いただいた。われわれにとっても名誉で、大変うれしく思っている」とたたえ
-
将来の学校施設 整備構想案を提示 浜松市の教育会議
浜松市は15日、鈴木康友市長と教育委員が直接協議する市総合教育会議を市役所で開き、「新しい時代の学びを実現する学校施設の在り方」などをテーマに議論した。市教委側は、将来の学校施設整備に関する基本構想の骨子案や、整備する学校施設空間の「標準モデル」案を示した。 骨子案では、学校の基本的な考え方として①児童や生徒の学習・生活の場②地域の共生の場③教職員の働く場―を3本柱に据えた。80年間の使用、社会の変化に対応可能な施設整備を前提にする。 「標準モデル」案は改築・改修に要する多大なコストや少子化を見据えて策定した。普通教室や職員室などの「教育専用施設部分」、運動場や図書室、体育館などの地域と
-
浜松の幼児教育を視察 カンボジア関係者ら市長訪問
幼児教育や保育の質向上に向けて浜松市天竜区の社会福祉法人天竜厚生会で研修に取り組んでいるカンボジアの幼児教育関係者らが13日、市役所を訪れ、鈴木康友市長と意見交換した。 同法人が協力する国際協力機構(JICA)の「草の根技術協力事業」の一環。国やバッタンバン州、教員養成校の関係者ら9人が9~17日の予定で来日し、同法人運営の認定こども園「やまびこ」(同区)で「遊び」を通じた教育や保育などについて学んでいる。 この日はこのうち、3人が同法人の関係者らと訪問。代表して同国教育青年スポーツ省幼稚園課長のチョン・チエンさんが「研修を通じて幼児教育の重要性が理解できた。経験と知識をカンボジアで生か
-
行政区再編 議員定数維持、3区に割り振り 浜松市議会、条例案2023年2月提出
浜松市議会の太田康隆議長は13日の11月定例会閉会後の記者会見で、2024年1月1日の行政区再編に伴う市議の新たな選挙区と議員定数に関する条例改正案を23年2月定例会に提出する考えを明らかにした。 行政区は現在の7区を3区に再編する。同選挙区は行政区に合わせて現行の7選挙区から3選挙区に変更した上で、定数(46)を維持したまま新しい3選挙区に割り振る方針。定数削減については、23年4月の改選後の新たな市議会に議論を持ち越すことになった。 同4月の次回選は7選挙区で実施するが、公職選挙法の規定に基づき、行政区再編後の次々回選からは3選挙区に変更する必要が生じていた。このため、市議会各会派の
-
記者コラム「清流」 他山の石
休日は中学生の娘の部活を応援に行くのが唯一の楽しみになっている。コロナ禍で観戦が制限される中、わが子や小学校からのチームメートがスポーツを通じて成長している姿を間近で見られるぜいたくな時間で、ありがたさをかみしめている。 努力の成果もあって娘の学校は先日、大会で好成績を残し、チーム写真が他紙に掲載された。記者として思うが、新聞に載ることなんてなかなかない。朝からコンビニに走って4部購入した。ただ、よく見ると、チームメートの1人は目をつむっている。別チームでは端の1人が写真からカットされていた。 他山の石という言葉がある。載った本人の、その家族や関係者の一生の思い出になるよう、記事や写真の
-
給食のオーガニック化を 浜松の団体 市長に宣言提案
浜松市はこのほど、鈴木康友市長と市民が昼食を取りながら懇談する「チャット!やらまいか」を市役所で開いた。市内などで種を守る活動に取り組む任意団体「はままつ種ねっとわーく」の川田忍代表らが学校給食のオーガニック化や、地域ぐるみで有機農業に取り組む市町村を支援する国の制度「オーガニックビレッジ宣言」を行うよう提案した。 川田代表のほかに参加したのは各団体で食や健康などの活動に取り組む男女3人。「ヘチマおじさん」として啓発活動を行っている川田代表はオーガニック給食を取り入れた保育園などでの実績を紹介し「一度に全てをオーガニック食材に変えるのではなく、部分的でも子供の食の意識は変わる。子供の未来を
-
冨士物産が100万円寄付 浜松市友愛の福祉基金に
エネルギーや不動産などの事業を手がける浜松市中区の総合商社「冨士物産」は12日、病気などで親を亡くした遺児らの福祉事業に役立ててもらおうと、浜松市友愛の福祉基金に100万円を寄付した。 渥美誠社長らが市役所を訪れて鈴木康友市長に目録を手渡し、「先輩方から継承してきた取り組み。今後も社会のために寄付を続けていきたい」と話した。鈴木市長は「今年もありがとうございます」と謝辞を述べた。 同社は1966年の創立以来、市への寄付を毎年2回ほど継続的に行っている。交通遺児等福祉事業基金や防火・消防関係への寄付、救急車の寄贈なども含めると通算115回、累計1億965万4千円に上る。
-
浜松市ごみ有料化 素案修正へ 草や葉を対象外検討
浜松市は5日、市議会環境経済委員会で、家庭ごみ処理の有料化について、市民に提示していた制度素案の内容を修正し、有料化の対象品目から草や葉を除外する方向で検討していることを明らかにした。市が素案の具体的な修正内容を示すのは今回が初めて。 素案では、家庭の庭などの剪定(せんてい)枝は無料回収を続ける一方、関連する草や葉は有料化の対象になっていた。制度素案に関して7~10月に市民から募った意見の中には、緑化保全の観点での矛盾などを指摘する声もあり、内容修正の検討に入ったという。市は今後、市民意見などを基に、さらに制度を改めて整理する方針を示している。 市は市議会11月定例会の代表質問で、物価高
-
ドラマ館、放送後は/ユニバーサル農業/エコ容器転換策/豪雨時の車高所退避/浜松アリーナ改修【浜松市議会一般質問答弁】
浜松市議会11月定例会は2日、前日に続いて一般質問を行い、露木里江子(自民党浜松)、山崎とし子(公明党)、馬塚彩矢香(市民サポート浜松)、波多野亘(自民党浜松)、柳川樹一郎(同)の5氏が登壇した。 大河ドラマ館 放送後は歴史資源展示施設に 鈴木秀司観光・ブランド振興担当部長は来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせてオープンする大河ドラマ館(中区)について、ドラマ終了後も存続させ、市の歴史資源展示施設として活用する方向で検討する方針を示した。柳川氏に対して答えた。 市によると、元城小跡地に整備しているドラマ館は、期間を定めて一時的に設置される「仮設建築物」の許可を受けて建設してい
-
三ケ日にマリンスポーツ拠点/医療的ケア児の支援拡充/商品用中古軽の課税軽減【浜松市議会一般質問答弁】
浜松市議会11月定例会は1日、岩田邦泰(市民クラブ)、小黒啓子(共産党市議団)、井田博康(自民党浜松)、鈴木恵(浜松市政向上委員会)、花井和夫(自民党浜松)の5氏が一般質問を行った。一般質問は2日も行い、5氏が登壇する。 三ケ日青年の家隣接地 マリーナ整備へ基本構想 嶋野聡文化振興担当部長は、浜名湖のマリンスポーツの拠点として、県立三ケ日青年の家(北区)の隣接市有地に、ヨットなどを停泊・保管するマリーナの整備を検討していることを明らかにした。本年度中にマリーナの機能や規模などを盛り込んだ基本構想を策定する計画という。井田氏に答えた。 市スポーツ振興課によると、予定するマリーナは、セーリ
-
浜松市の家庭ごみ処理の有料化、23年9月めどに判断 本年度の条例案提出見送り
浜松市議会11月定例会は30日、本会議を再開し、松本康夫(自民党浜松)、太田利実保(創造浜松)、丸英之(公明党)の3氏が代表質問を行った。藤田信吾環境部長は、市が検討している家庭ごみ処理の有料化について「現状を鑑みると、(関連条例案に関する)本年度の市議会での審議は難しい」と述べ、来年9月定例会をめどに条例案を提出したい意向を示した。松本氏に答えた。 市環境審議会は2021年10月、「有料化がごみ減量に有効」と答申した際、「実施する場合には社会及び経済情勢などを十分に考慮する」と付け加えていた。市は物価高騰などで家計の負担が増加している現在の社会情勢を受け、現段階での導入は現実的ではないと
-
浜松 新アニメ「夢見る男子は現実主義者」舞台に “聖地化”期待
浜松市は29日、ネット小説が原作の新規テレビアニメ「夢見る男子は現実主義者」のモデル地に選ばれたと発表した。2023年に放送される予定。主人公が暮らす街として、市内の風景や観光名所などが登場する。 進学校に通う高校生の恋愛もようを描いた「すれ違い青春ラブコメディー」。同名の原作(おけまる作)は小説投稿サイトに連載中で、「HJネット小説大賞2019」で応募3356作の中から大賞に選ばれ、書籍や漫画化もされている。 原作で特定の舞台設定はなかったが、アニメ化に伴ってリアリティーや共感性を求め、自然環境や中心街などロケーションが豊富な浜松市をモデル地に選んだという。 18日公開のプロモーシ
-
浜松市長選 鈴木市長、中野氏を全面支援 「最もふさわしい」
任期満了(2023年4月30日)に伴う来春の浜松市長選に出馬せず、退任意向を明らかにしている鈴木康友市長は29日の定例記者会見で、無所属での立候補を表明した前総務省都道府県税課長の中野祐介氏(52)=同市出身=について「政策の継続性という点で、最もふさわしい後継候補」と述べ、全面支援する考えを示した。 鈴木市長は数日前に市内で中野氏と面会し、注力した施策や市の現状を伝えたと明かした。その上で、行財政改革や財政健全化、企業誘致、デジタル化推進などを挙げ、「順調に進めてきた施策については継承していただけるという感触を得た。政策づくりなどで役に立てることは協力したい」と述べた。 中野氏を擁立し
-
定例記者会見に手話通訳を導入 浜松市
浜松市は29日、市長定例記者会見に手話通訳の導入を開始した。聴覚障害者に分かりやすい情報を提供する。 定例記者会見は月1回開催し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の市公式アカウントでライブ配信している。この日は、市登録手話通訳者協会の女性2人が交代で鈴木康友市長の横に立ち、市の新型コロナについての発表や、記者からの市長選に関する質問などを伝えた。 鈴木市長は「今後も分かりやすい説明を心がけたい」と話した。
-
たき火料理 父子で挑戦、防災意識高める 浜松市中区
男性の家事参加促進や防災意識向上を目的とした料理講座「父と子でつくる たき火deかんたんクッキング」が26日、浜松市中区の市青少年の家で開かれた。共働き家庭の小学生と父親の9組25人が電気やガスが使えない災害時を想定し、「たき火」を使った料理に取り組んだ。 親子は浜松調理菓子専門学校(同区)の友永茂雄校長から指導を受け、トマトソーススパゲティ、コーンクリームスープ、フルーツジュースゼリーの3品の調理に挑戦した。木を出し入れして火の強さを調整しながら中華鍋で牛肉を炒め、トマトソースと一晩水に漬けておいたスパゲティの乾麺を加えて、ゆでる手間を掛けずに一品を完成させた。スープやゼリーは飯ごうを
-
「浜松パワーフード弁当」第8弾 12月1日発売 塩分、過去最少2.3グラムに
浜松市の浜松パワーフード学会、聖隷福祉事業団などは25日、栄養価の高い地元食材を生かした減塩料理でフレイル(虚弱化)予防を目指す「浜松パワーフード弁当」の第8弾「21品目の風味豊かな栄養はなまる弁当 冬の陣」を発表した。12月1日から、遠鉄ストア全33店で販売する。税込み678円。 昨年の「冬の陣」弁当からメニューを一新。「野菜と美味鳥の南蛮漬け」「野菜としめじのバター炒め」など9種を詰めた。21食材のうち、鶏肉や米、大根、タマネギなど13食材が地元産の「浜松パワーフード」。素材の味に加え、ユズやレモン、酢の酸味を生かし、使用した塩分はシリーズ過去最少の2・3グラムに抑えた。 1食600
-
小中体育館など利用手続き簡略化 浜松市、23年度本格稼働へ
浜松市は市民スポーツ団体などの負担軽減や利便性向上に向け、小中学校の体育館やグラウンドを利用する際の手続きのスマート化を図る。市内137小中学校にスマートキーを設置し、ネット予約やキャッシュレス決済のシステムも導入する。市議会11月定例会に上程された11月補正予算案に、関連費用約1億円を計上した。 スマートフォンやパソコンでの施設予約が可能になる上、予約の際に送付された暗証番号をスマートキーに入力するだけで施設の扉などが解錠できるようになる。これまで手書きしていた予約や利用報告、課題だった鍵の受け渡しの手間を省く狙いがある。クレジットカードや口座引き落としでの支払いもでき、将来的にはスマ
-
新幹線、間近に JR東海浜松工場110周年 住民招き感謝の催し
JR東海は19日、浜松市中区の同社浜松工場で、地元住民を対象にした創立110周年感謝イベントを開催した。招待された地元の220組約840人が間近で新幹線を見学したり、運転体験を行ったりして、楽しみながら新幹線や同工場への理解を深めた。 新幹線「N700A」や工場内で車両を運ぶ「入換動車」などを公開。来場者は普段はあまり見ることができない車両床下の台車や先端部分の「前頭オオイ」を外した先頭車なども見て回った。子供たちは乗務員の制服を着て先頭車の前で記念撮影を楽しんだ。 同工場の歴史を紹介するパネル展示やDVD上映のほか、実際の運転装置を使ったミニチュア模型の運転や、音でボルトの緩みを確認す
-
雑がみ分別袋 学生考案新デザイン 浜松市、リサイクル推進へ制作
浜松市は家庭ごみの排出量削減に向けて、ティッシュ箱や菓子箱などの「雑がみ」の分別・リサイクルを推進するため、新たなデザインの「雑がみ分別袋」を制作した。静岡文化芸術大(中区)の学生を対象にコンクールを行い、デザイン学科3年の佐野颯海さん(21)=中区=の作品を採用。若者を中心とした幅広い世代のごみ減量・分別意識が高まるよう、普段使いができるシンプルなデザインに仕上げた。 紙の原料である木にちなんだ葉の形や、リサイクルをイメージして大きな「∞」の矢印を配置。「LET’S COLLECT! ZATSUGAMI」のキャッチフレーズを添えた。雑がみの種類や出し方などを記載し
-
浜松市労働者福祉協議会 市の基金に27万円寄付
浜松市労働者福祉協議会(武藤憲司会長)は15日、市友愛の福祉基金に27万6257円を寄付した。 同協議会は10月に西区の浜名湖ガーデンパークで3年ぶりに開催した「第37回はままつ労福協まつり」でチャリティー募金を実施。来場者や会員からの善意を浄財に充てた。 武藤会長ら5人が市役所を訪れ、「有効に活用してください」と山下昭一健康福祉部長に目録を手渡した。 同協議会の寄付は今年で35回目。累計は1032万4686円になった。
-
浜松市中心街「旬の味・採れたてバザール」30年 24日、記念バザール
静岡県西部の農家らが浜松市中区の市中心街で新鮮な農産品や自慢の加工品を直売する「旬の味・採れたてバザール」が30周年を迎えた。主催する「地域農林水産物をPRする会」(河島美紀会長)は24日、同区の市ギャラリーモール・ソラモで記念バザールを開き、地場産品の魅力をあらためてアピールする。 バザールは1992年から始まり、主に第2、4木曜日の月2回開催してきた。生産者と消費者の貴重な交流の場で、直接のやりとりが魅力の一つ。会場は旧フォルテや新川緑地を経て2012年からはソラモに移した。 記念バザールには約25店舗が並び、旬のサツマイモやミカン、花などを販売する予定。普段よりもお得に買い物が楽し
-
中野氏「浜松創生」に意欲 市長選出馬表明、地方行政経験強調
任期満了(2023年4月30日)に伴う来春の浜松市長選で、総務省都道府県税課長を12日付で退職した中野祐介氏(52)=同市出身=は14日、同市役所で開いた出馬記者会見で、「地方創生、浜松創生に取り組みたい」と述べ、地方行政にかかわってきた経験を生かして地域振興を図る考えを強調した。 無所属で立候補し、擁立に当たった自民関係者や市内経済界の一部に加え、各政党などにも支援を要請し、政財界の幅広い支援を受けた「オール浜松」の候補者を目指す。 中野氏は北海道副知事など5回の地方自治体勤務や地方創生担当大臣秘書官を務めてきた。この経験などを踏まえ、「外から見た浜松はポテンシャルにあふれ、日本をけん
-
スタバと‘‘浜松‘‘初コラボ 「JIMOTO Made」 天竜杉スリーブと特製カップ 14日発売
スターバックスコーヒージャパン(東京)は14日、浜松市の天竜杉を使ったカップカバー「スリーブ」と、同市をモチーフにした特製カップ(237ミリリットル)をセットにした新商品を市内13店舗で発売する。店舗がある地域の産業や素材を取り入れた商品をその地域で販売する企画「JIMOTO Made」の第15弾商品で県内での実施は初めて。10日には中区の浜松城公園店で発表会があり、鈴木康友市長が商品の説明を受けた。 スリーブは製材会社「永田木材」(北区)が厳選した天然乾燥の天竜杉を使用し、オーダー家具を手掛ける「黒田家具工房」(西区)の職人が手作業で仕上げた。「暴れ天竜」と恐れられたかつての天竜川をイ
-
五輪事前合宿受け入れ評価 浜松市に勲章授与 ブラジル柔道連盟
浜松市はこのほど、ブラジル柔道連盟から勲章を授与された。東京五輪の事前合宿受け入れの取り組みに対する功績が評価された。 鈴木康友市長がブラジル訪問中の3日(現地時間)、リオデジャネイロ市内の同連盟事務所で、シルビオ・アカシオ・ボルジェス会長から勲章を受けた。柔道家以外への授与は初めてという。 市は2017年6月~21年7月の間の計6回、事前合宿で同国柔道選手団の選手やコーチなど延べ205人を受け入れ、市民との交流も推進した。
-
土壌調査「問題なし」 浜松の江之島ビーチコート整備予定地
浜松市議会は7日、5常任委員会を開いた。市は市民文教委員会で、有害物質を含む廃棄物層が見つかっていた江之島ビーチコート整備予定地(南区)での土壌調査の結果について、廃棄物層の下の土壌からは環境基準値を超える有害物質は検出されず、環境面で利用上の安全が確認されたことを報告した。市は今後、民間活用を含めた事業手法の調査に着手する。 市スポーツ振興課によると、調査は4~10月に実施。敷地内386カ所の3メートル地中で廃棄物の有無を確認し、その下層の土壌分析を行った。調査の結果、202カ所で廃棄物層が見つかったが、その50センチ下の土壌に含まれたカドミウムやフッ素は全て基準値に適合し、地表への影響
-
友好深化へ協定 浜松市とブラジルパラ委員会 サンパウロで締結
浜松市は31日(現地時間)、ブラジルパラリンピック委員会(CPB)と東京パラリンピックのレガシー協定を締結した。同国を訪問中の鈴木康友市長がミザエル・コンハード会長と協定書を交わし、友好関係の強化に期待を寄せた。 協定書締結式はサンパウロ市内のCPB事務所で行った。鈴木市長は「事前合宿を通じ、共生社会に対する市民意識が高まった。協定を機に、互いの友好関係をさらに深め、共生社会の実現に取り組みたい」と語った。 協定書は、浜松市はCPBや関連団体が市内で大会前の事前合宿を行う際、宿泊施設や練習会場などを無償提供し、CPB側は市民との交流イベントへの参加や大会後のオンライン結果報告会の開催に努
-
浜松・浜名湖の味、楽しんで 日本郵便がカタログ販売スタート
日本郵便は1日、浜松・浜名湖エリアの食を扱うカタログ販売企画「浜松・浜名湖よくばり三昧」をスタートした。東海4県の全郵便局に備えたカタログやインターネットで受け付ける。2023年2月末まで。 昨年12月に浜松市と締結した地方創生に関する包括連携協定の一環。第2弾の今回は、三ケ日みかんやウナギのかば焼き、浜松ギョーザをはじめ、もなかやどら焼きなど、浜松、湖西両市内の13事業者が手がける自慢の20品をそろえた。 お歳暮など贈答用に利用できるよう送料込みのお得な値段設定にし、希望でのし紙も付けられる。前回は郵便局窓口だけで3千以上の注文があった人気企画。 浜松地区統括局長の後藤文彦・増楽郵便
-
ユニバーサルデザイン 市民の理解、認知向上 浜松市第2期推進計画総括「行動つながらず」
浜松市は31日、市ユニバーサルデザイン(UD)審議会の本年度第2回会合を市役所で開き、第2次市UD計画(2012~21年度)の後半5年間(17~21年度)を期間とする第2期推進計画の事業評価報告書を提示した。総括では市民のUDの理解度や認知度が向上している一方、思いやりのある行動にはつながっていない現状を指摘。事業所に対する啓発や取り組み促進も課題として挙げた。 市は庁内取り組みとして、UDの普及・啓発、ソフト、ハードの三つの基本目標を掲げ、第2期計画では50事業を計画。このうち、32事業を「達成」、14事業を「おおむね達成」、4事業を「一部実施」と自己評価した。未実施は無かった。新型コ
-
児童が企画・運営、子供バザー 浜松市中区・萩丘放課後クラブ
浜松市中区の放課後児童クラブ「萩丘児童クラブ」で29日、利用児童が企画・運営する子供バザーが開かれた。児童らが制作した手芸品を販売したり、企画したゲームのコーナーを設けたりと、アットホームな雰囲気の中で児童や父母らが楽しい時間を過ごした。 ハロウィーンに合わせて仮装姿の児童らが交代で“店員さん”を務めた。店頭に並んだのは、児童らがクラブの活動で制作したかわいらしいビーズのブレスレットやポケットティッシュケース、アイロンビーズのストラップなど。手作りの的当てやボウリング、輪投げのゲームコーナーでは「楽しいですよ」と呼び込みの声が響き、児童らは景品を目指して狙いを定めた
-
幼保の将来像、素案提示 浜松市の検討会 統廃合検討の目安など
浜松市は28日、市立幼稚園・保育園適正化等検討会の第3回会合を市役所で開き、市の幼児教育や保育の将来像についての素案を示した。集団での学びの充実を図るため、3歳児以上のクラスで原則15人以上を確保することや、市民ニーズや地域の実情に合わせた認定こども園化の検討、園児数や施設状況に応じた統廃合検討の目安などを盛り込んだ。 目指す姿には「質の高い幼児教育・保育を官民が連携し、地域の実情に合わせ、持続的に提供する」を掲げた。実現に向けた具体的方策として、幼児教育・保育の提供体制の強化▽市立幼稚園・保育園の運営強化▽市立幼稚園・保育園施設の機能強化―の3点を設定。具体的方策の下には「集団での学びの
-
浜松新球場 早期実現へ4者 期成同盟会を発足
浜松市と市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会は27日、県による新野球場建設を後押しするため、「新野球場建設促進期成同盟会」を発足した。4者一体となった「オール浜松」の体制で、プロ野球が開催できる2万2千人規模、幅広いイベントが開催可能な全天候型ドームタイプの新野球場の早期実現を目指す。 個別に行ってきた県への要望活動を地域ぐるみで行い、働き掛けを強めることが狙い。県が同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区に建設する新野球場は「浜松地域の長年の悲願」とし、ドームタイプにすることで「交流人口の増加や経済波及効果が期待できる。地域振興の起爆剤になる」と訴えている。 市役所で行われた発足式には鈴木康
-
ブラジル五輪委とレガシー協定締結 浜松市、スポーツ通じ交流継承
浜松市は27日、東京五輪・パラリンピックを契機とした友好関係を強化するため、ホストタウン相手国のブラジルオリンピック委員会(COB)とレガシー協定を締結すると発表した。 市は既に同国パラリンピック委員会(CPB)と同協定を結ぶことが決まっている。五輪、パラリンピック両委員会と協定を締結することで、スポーツによる幅広い連携、交流が期待できる。 協定は、ホストタウンなどの取り組みで生まれた関係を、共生社会に資するレガシーとして継承する試み。市は国際大会開催時に両委員会や関係団体が市内で事前合宿を行う場合、練習会場となるスポーツ施設や移動手段を提供し、両委員会側はその際、市民との交流に努める―
-
四ツ池公園運動施設 浜松市「必要な修繕行う」 市議会特別委
浜松市議会は27日、大型公共施設建設調査特別委員会を開いた。市側は、再整備に向けた議論が中断している中区の四ツ池公園運動施設について、「老朽化がさらに進んでいる。再整備方針が決まったとしても、当面は現在の施設を利用しないといけない」などと述べ、再整備とは関係なく、必要な修繕を進める方針を示した。 市スポーツ振興課によると、同施設の浜松球場は1979年、陸上競技場は81年の建設で、ともに築40年以上が経過している。老朽化や劣化が進み、雨漏りや湧き水、塗装はがれ、照明やスコアボードの不良、街路灯の腐食などの不具合が各所で出ているという。 同施設の再整備方針について市は、市内野球場の機能重複を
-
浜松市やらまいか大使 鈴木さん(プレジデント社長)ら7人委嘱
浜松市は26日、市の魅力を国内外にPRする「浜松市やらまいか大使」を、「プレジデント」「ヴォーグ」などの雑誌を手掛ける出版社「プレジデント」の鈴木勝彦社長=同市西区出身=ら7人に委嘱すると発表した。 鈴木社長以外の6人は、同市を拠点に活動するキーボーディストのADAM at(アダムアット)さん=磐田市出身=、浜松市ビーチバレーボール連盟理事の桐原勇人さん=同市在住=、作曲家の鳥山妙子さん=同市中区出身=、ホテル「ザ浜名湖」(旧浜名湖ロイヤルホテル)の総料理長や総支配人を歴任した長門慶次さん、邦楽囃子指導者の福原鶴十郎さん=同市中区出身=、静岡文化芸術大卒で、難民申請者を支援するNPO法人「
-
ごみ有料化 浜松市募集に1605人意見 集約し方向性検討
浜松市が3カ月間にわたって実施した家庭ごみ処理有料化の制度素案に関する市民からの意見募集に対し、延べ1605人から応募があったことが26日、市への取材で分かった。市は意見を集約した上で、意見に対する市の考えを示し、今後の方向性を含めて検討するという。 市は7月8日~10月7日に市民から意見を募った。その間、市内46カ所で制度素案についての説明会を開催したり、ごみ減量の必要性と制度素案を解説する2本の動画を市ホームページで公開したりして周知を図った。 市ごみ減量推進課によると、意見は説明会の会場や動画視聴後の応募フォームから寄せられた。46カ所で実施した説明会には延べ1076人、団体などか
-
浜松新球場 鈴木市長「一日も早く結論を」 定例会見で要望
鈴木康友浜松市長は26日の定例記者会見で、県が同市西区に整備する新野球場について川勝平太知事が現行の日程にこだわらない考えを示したことに対し、「大きな事業なので検討の必要はあると思うが、一日も早く結論を導き出してもらいたい」と述べ、日程の遅れに理解を示しながらも、改めて早期の整備を求めた。 鈴木市長は「主導権が市にあるわけではない。われわれは市の思い、要望を伝える」とし、市議会、浜松商工会議所、市自治会連合会と27日に設立する建設促進期成同盟会を通じて働きかけを強める意向を示した。独自に行った事業費算定で、県の試算より若干のコストダウンが見込まれた状況を県に伝えたことも明らかにした。 新
-
浜松市の児童らブラジル選手へ手紙 東京五輪・パラのホスト相手国
浜松市内の3小学校の児童らが東京五輪・パラリンピックのホストタウン相手国となったブラジルの選手団に向けて手紙をしたためた。選手団に届けてもらおうと、各校の代表が26日、市役所を訪れ、今月末から同国を訪問する鈴木康友市長に手紙77通を託した。 市内4大学でつくる「浜松スポーツ教育大学連携協議会」がレガシーの一環として企画。採火式やリモート交流会などを通じて選手団と関わりが深かった相生(中区)、萩丘(同)、井伊谷(北区)の3校が協力した。 手紙の内容は、浜松の紹介や選手へのエール、学校で取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の活動などさまざま。ポルトガル語で書いたり、バイクやウナギのイ
-
理想の浜松を提案「小学生SDGsコンテスト」 富塚西小・高山さんら最優秀賞
浜松市内の小学5、6年生がSDGs(持続可能な開発目標)の観点から「住みたい未来の浜松市」について考える「小学生SDGsコンテスト」(市主催)の審査会が22日、中区の市地域情報センターで開かれた。10チーム20人がそれぞれのアイデアを発表し、森林の循環活用による街の活性化策などを提案した高山詩乃さん(富塚西6)、茂川ことみさん(広沢6)、大河内想来さん(上島5)、石川花楓さん(積志6)のチームが最優秀賞に選ばれた。 児童は「森林」「エネルギー」「多文化共生」「その他」からテーマを一つ選び、自分たちが「住みたい未来の浜松市」について考え、実現に向けて必要なことや解決方法などをイラストと文章で
-
美食の街浜松へ官民挙げ誘客促進 「日本のサンセバスチャン」なるか
浜松市は地元産の良質な食材を前面に打ち出し、観光誘客を図る「美食の街」推進事業を官民で加速させる。目指すは世界一の美食の街とされるスペインの大西洋岸、バスク地方の観光都市サンセバスチャン。浜松市は来年の大河ドラマ「どうする家康」を機に、来訪客の増加を見込む。地元でしか食べられない旬の食材を地域資源と位置づけて魅力を発信するとともに、コロナ後の観光振興を見据える。 全国屈指の日照時間を誇る浜松では、ミカンやジャガイモなど約170種の農産品、ウナギやフグなど約150種の水産・魚介品など幅広い食材が生産され、鮮度や栄養価が高いまま提供できるのが強み。2019年末から「サンセバスチャン化構想」を進
-
記者コラム「清流」 アプリで健康意識付け
最近は気温が下がり、朝晩は肌寒さも感じる。数カ月ぶりにスーツを取り出して袖を通したが、ウエスト回りがきつくなり、1日は耐えられそうにない。現実から目を背けてスーツをそっと戻し、シャツを半袖から長袖に替えただけで済ませた。 日頃の不摂生を反省しながら、浜松市が運用を開始したばかりの公式ヘルスケアアプリ「はままつ健幸クラブ」をスマートフォンに入れた。体重や歩数をデータ管理してくれる上、健康づくりの活動に応じてポイントが付与される。頻繁に歩数などを確認しているので、健康への意識付けになっていると実感する。 ポイントがたまると、毎月60人に市の特産品などが当たる抽選に応募できる。そのころには、快
-
手拍子したり踊ったり 親子でジャズ堪能「ファミリーコンサート」 ハママツ・ジャズ・ウィーク
今年で30回目を迎えた「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(浜松市、市文化振興財団、ヤマハ、静岡新聞社・静岡放送など主催)は2日目の16日、同市中区のクリエート浜松で、「ファミリーJAZZコンサート」を開いた。親子連れ約100人が来場し、体験型のコンサートを通じて楽しみながら音楽の魅力に触れた。 ジャズ・ラテンピアニストの福本純也さん率いる「ファミリーJAZZグループ」が出演し、本格的なジャズのナンバーや巧みなプレーを披露。サンバ調の「ドレミのうた」やサルサ調の「森のくまさん」のほか、メレンゲやファンクなどさまざまなジャンルの音楽で「ハッピー・バースデー・トゥー・ユー」を演奏し、世界各国の音楽を
-
家康ゆかりの名所 児童が音声ガイド作成へ 全4回講座
来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に向けたキッズアカデミー「徳川家康と浜松の歴史を学んでガイドさんになろう!」(静岡銀行、浜松いわた信用金庫、遠州信用金庫、JAとぴあ浜松主催)が16日、浜松市役所で開講した。市内の小学4~6年生ら51人が来年1月末まで全4回の講座に取り組み、浜松城周辺の家康ゆかりの名所を紹介する観光客用音声ガイドを作成する。 作成する音声ガイドは鎧(よろい)掛松や石垣、本丸、天守閣、二の丸御殿など17カ所分。3人一組で1カ所ずつ担当し、紹介する文章を自分たちで考えた上で音声収録に臨む。最終講座では各名所で実際にガイド役も務める。音声ガイドはスマートフォンを利用したシス
-
天竜材の良さ、絵本で感じて 浜松・永田木材が市に寄贈
浜松市北区の製材会社「永田木材」(永田琢也社長)はこのほど、木や森を題材に同社が制作・監修した絵本「てんりゅうやまのおんがくどう」と天竜ヒノキ製の台座を市内全ての市立小学校、幼稚園・保育園、図書館など360カ所に寄贈した。 絵本は音楽堂の建設を目指す演奏家の子ウサギたちが森を訪れ、案内人のクマらとのやりとりを通じ、木の循環などについて学ぶ物語。天然乾燥させたスギやヒノキを本に張って手触りや匂いなども楽しめるようにした。 持続可能な森林管理の国際認証「FSC」を取得した地域の財産の天竜材について、子どもたちが知り、誇りを持ってもらおうと申し出た。台座は絵本のブックスタンドとして使ってもらう
-
浜松市都市緑化ポスター 川口さん、井村さん金賞 上位16点巡回展示
浜松市はこのほど、都市緑化月間に合わせて市内の小中学生を対象に募集したポスターコンクールの審査結果を発表した。金賞には、小学生部門は広沢小5年の川口凛佳さん、中学生部門は三ケ日中3年の井村マリアさんをそれぞれ選出した。 「みどり生活をたのしむまち」をテーマに開催し、計2102点の応募があった。入選作のうち上位16点は17日から、市役所などで巡回展示する。 金賞以下の主な入選者は次の通り。 ◇小学生部門 銀賞 辻村耶雲(積志1)青島巧朔(佐鳴台6)▽銅賞 伊藤竜生(東2)野末菜々海(中川3)〓川夢歩(竜禅寺3)紙上ひなの(城北4)諏訪真帆(積志5) ◇中学生部門 銀賞 佐藤子寧(可美1
-
アドバイザー制導入 浜松市方針 市政の創造的活動支援
浜松市は12日、市民の創造的活動を活性化させる「クリエイティブシティブースター事業」の第2回実行委員会を市役所で開いた。市は2023年度の事業計画案を提示し、専門家の立場からワークショップの運営や企画について助言するアドバイザー制度を導入して事業の推進体制を強化する方針を示した。 計画案によると、アドバイザーは2人程度を想定。実行委に出席して助言するほか、ワークショップの講師となる「地域人財」を対象にしたシンポジウムの講師も務める。 このほか、人財の育成目的としたワークショップは本年度の3講座から12講座に拡大する計画。遠州織物や天竜材、パン作り、動画作成などをテーマにした連続講座を予定
-
健康増進アプリ運用開始 浜松市「予防・健幸都市」実現へ
浜松市は11日、スマートフォンの市公式ヘルスケアアプリ「はままつ健幸クラブ」の運用を開始した。歩数計測や体重測定など、日々の健康づくり活動に応じて、プレゼントの抽選に活用できるポイントが付与される仕組み。市民の健康増進、健康イベントの参加拡大、健康への関心が低い層への訴求につなげ、「予防・健幸都市」の実現を目指す。 官民連携で進めている健康関連事業「浜松ウエルネスプロジェクト」の一環。アプリをダウンロードし、身長や体重、目標歩数などを登録して使用する。歩数の目標達成、体重や血圧の測定、食事や睡眠に関する生活習慣チェックのほか、ウエルネスプロジェクトへの参加、市が設定したウオーキングコース
-
れいわ山本代表 統一地方選、静岡県内擁立に意欲 浜松市内で対話集会
れいわ新選組の山本太郎代表は10日、浜松市内で市民との対話集会を開催し、来年の統一地方選について「静岡県内でれいわの看板を背負った地方議員を生み出したい」と述べ、候補者擁立に意欲を見せた。 山本代表は、党勢拡大に向け「一番必要なのは地方議員の誕生」と強調し、「地域の問題解決、国政との架け橋のため、県内で議席を獲得したい。思いのある人はぜひ公募に応募してほしい」と呼びかけた。首長選や県・市議選など擁立を目指す具体的な選挙は明らかにしなかった。 山本代表は「統一地方選は次の国政選挙にもつながる。自民党を大惨敗に導くくらいの状態をつくらないといけない」と語った。
-
ロボット制御競う世界大会へ 鈴木さん渡瀬さん(浜松開成中)意気込み 「中学の集大成に」
ロボットの制御技術などを競う世界大会「ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)インターナショナルファイナル」(11月、ドイツ)に出場する浜松市立開成中3年の鈴木佳至さんと渡瀬直音さんのチームが7日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に大会への意気込みを語った。 2人が出場するのは物を置いたり、障害物を越えたりする複数のミッションが盛り込まれたコースを自律型ロボットに走らせ、ゴールするまでの速さや正確性を競う「ロボミッション・エキスパート競技」のジュニア部門(11~15歳)。8月に市内で開かれた国内大会で準優勝した。小学5年時から2人のチームとして5回目の挑戦で、3位までに与えられる世界大会へ
-
外国人老後 環境づくりを 共生審議会、浜松市に提言
「浜松市外国人市民共生審議会」(委員長・丹野清人東京都立大教授)は6日、3年間にわたって協議してきた「外国人市民の老後」と「外国人の青少年のキャリア支援」に関する提言書を鈴木康友市長に提出した。定住外国人の増加に伴う課題の解決に向けて「外国人市民が安心して老後を迎えるための環境づくり」と「外国人の青少年が自らキャリアを選択するための環境づくり」を求めた。 具体的な取り組み案として、社会保障制度の情報を分かりやすい言葉で発信するとともに、外国人市民の制度に対する意識向上、外国人高齢者と支える側の課題共有を推進するよう求めた。日本の進学制度情報の充実、勉強へのモチベーションを向上させる支援、仕
-
天竜川水系の水道水 浜松など複数市町で異臭届け 台風15号の影響
台風15号の影響で静岡県内が記録的な大雨に見舞われた9月下旬以降、浜松市など天竜川水系の複数の市町で家庭の水道水に異臭が生じ、市町に届けがあったことが5日までに、関係者への取材で分かった。同市によると、検査の結果、水質自体に問題はなく、人体への影響もない。 市浄水課は、取水している天竜川の水質が大雨で変化し、においを多く発生する有機物が混入したことが要因とみている。市民からは「かび臭い」「土のにおいがする」などの問い合わせが相次いで寄せられている。市は活性炭装置などを使用し、においを和らげる措置などを取っている。 同課の担当者は「これだけ異臭が長期化するのは今までにない。水自体に問題はな
-
新隊員に田代さん 浜松市が委嘱 春野地区活性化、ゲストハウス構想
浜松市は3日、中山間地の維持・活性化役を担う「浜松山里いきいき応援隊」の新隊員として田代起也さん(32)に委嘱書を交付した。田代さんの委嘱は1日からで、天竜区春野地域を担当する。 田代さんは沼津市出身。山間地の移住先を探している中、住民の優しさや地域の魅力に触れ、静岡市内に生産拠点がある照明器大手を9月に退職して妻と0~4歳の子ども3人と移り住んだ。木造住宅と近くの元商店の建屋を購入し、現在は母屋をリノベーション中。今後は離れをゲストハウス、元商店を地域住民や来訪者らが交流できるカフェとして改装・開業する予定。 市役所で行われた委嘱式では、奥家章夫市民部長が「これまでの知識やノウハウを生
-
道路の危険 ラインで通報 浜松市「いっちゃお!」リニューアル
浜松市は10月から、スマートフォンを利用して道路の危険箇所などを通報するシステム「いっちゃお!」をリニューアルした。市公式LINEアカウント「しゃんべえ情報局」による運用に変更し、より気軽に簡単な操作で通報できるようにした。 アカウントメニューから「いっちゃお!」を選択し、「舗装・白線」「側溝」「落下物」「カーブミラー」など8項目から対象を指定。「穴が空いている」「段差」など5項目から損傷内容を選び、写真を送信する。衛星利用測位システム(GPS)情報を活用することで、地図で詳細な場所も指定できる。自動対話機能「チャットボット」も活用し、通報者に対応状況を通知する。 アプリ「LINK」を使
-
デジタル活用へ行動規範 浜松市 職員の意識改革促す
浜松市はデジタルを活用して、市民サービスの向上や持続可能なまちづくりを推進するため、職員の行動指針となる「LGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)行動規範」と「LGXコミュニケーションポリシー」を制定した。デジタル活用に関し、組織や職員意識の変革を進める行動規範は全国的にも珍しいという。制定は1日付。 LGXはデジタル化に対応した地方自治体の変革を表す鈴木康友市長の造語。行動規範には、使いやすく、人に寄り添ったデジタルの活用▽複雑化する課題への対応や新しい価値の創出に向けた、組織や分野を超えた積極的な交流・連携▽職員が生き生きと働く生産性の高い自治体運営に向けた業務や働き方
-
天竜区横川、給水を開始 浜松市 台風15号豪雨災害
浜松市は28日、台風15号の影響で断水していた天竜区の横川地区92世帯で給水を開始したと発表した。ただ、十分な水量と水圧を維持できないため、臨時給水所4カ所を設置して対応している。 下百古里地区(41世帯)については依然断水が続き、臨時給水所1カ所を設けている。
-
大河・家康で市内周遊促進 スタンプラリーやモデルコース紹介 浜松市議会
鈴木秀司観光・ブランド振興担当部長は、来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、徳川家康ゆかりの地などを巡るデジタルスタンプラリーの開催やモデルコースの紹介などを行い、観光客の市内周遊を促進する考えを示した。北野谷氏に答えた。 デジタルスタンプラリーは、古地図をイメージしたデジタルイラストマップと位置情報を活用し、ドラマの進行に合わせて実施する計画。モデルコースやバスツアーもSNSなどで紹介するほか、沿線に多くのゆかりの地やアニメ・漫画のモデル地がある天竜浜名湖鉄道と連携した周遊策も進める。 中区の元城小跡地に整備する大河ドラマ館は他都市の同様施設と差別化を図るため、三方ケ原の戦い
-
来春の市長選出馬 鈴木氏明言避ける「残り任期全力で」 浜松市議会
鈴木康友市長は4期目の任期満了(2023年4月30日)に伴って行われる来春の市長選への出馬意向について「信任をいただいた4期目の残りの任期を引き続き全力で取り組んでいく」と述べるにとどめ、明言を避けた。北島氏に答えた。 鈴木市長は首長の多選について問われると、「在任期数によって一概に首長としての実績を評価できるものではない」との認識を示した。 同市長選を巡ってはこれまでに出馬意向を表明した人はいない。
-
浜松・大河ドラマ館 2023年3月18日グランドオープン
浜松市は26日、2023年大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせて中区の元城小跡地に整備している大河ドラマ館のプレオープンが同年1月22日、グランドオープンが同3月18日に決定したと発表した。ドラマ放送中の約1年間、徳川家康ゆかりの地・浜松の魅力発信、観光振興、地域経済活性化の拠点として活用する。 約1万7千平方メートルの敷地に、撮影で使った衣装や物語の紹介パネルを展示するドラマ館棟、土産物の地場産品を販売するショップ棟などを設ける。グランドオープンはドラマの舞台が浜松に移る時期に合わせた。開館は午前10時~午後6時。同3月1~17日は展示入れ替えで、休館する。 料金はプレ期間が大人(
-
全国春夏連覇喜び報告 ボート競技、高橋さん(浜松北高)
愛媛県で開催された今夏の全国高校総体(インターハイ)ボート競技女子シングルスカルで優勝した浜松北高(浜松市中区)の3年高橋莉子さんが26日、市役所に山名裕副市長を訪ね、今春の全国高校選抜に続く“春夏連覇”の喜びを報告した。 高橋さんは決勝までの3レースをいずれもトップで通過。決勝は先行しながら一時は逆転されたが、ゴール寸前で並び、100分の4秒差の4分24秒78で頂点に立った。インターハイボート競技での優勝は同校で初めて。 萩原康治監督と訪れた高橋さんは「準決勝を乗り越えて決勝のレースにつながった。春夏連覇できて良かった」と大会を振り返った。ともにインターハイに出
-
上下水道の役割 子供向けサイトで発信 浜松市、大臣賞など受賞
浜松市が手掛ける子供向けのウェブサイト「上下水道キッズサイト・すいすいクラブ」を通じた広報活動が本年度、全国トップレベルの二つの賞を受賞した。子供たちが楽しみながら上下水道について学べるように工夫したことや、アクセス数を100倍以上に増やした点が評価された。 二つの賞は「循環のみち下水道賞(国土交通大臣賞)」と、日本水道協会主催の「水道イノベーション賞(特別賞)」。最高の大臣賞は7点、次点の特別賞は3点が選ばれた。 浜松市はサイトに上水道と下水道の二つの動画を掲載し、画面をスクロールしながら上下水道の役割を学べるストーリー仕立ての構成にした。学んだ成果を確認できるようクイズコーナーを開
-
記者コラム「清流」 ごみ減量は誰のため?
ごみは誰のために減らすのか―。浜松市が市内各地で開催している家庭ごみ処理有料化の制度素案に関する説明会などで市民の声を聴いていると、いつもこう思う。 「家庭ごみを減らす努力をしたのか」「施策がうまくいってないのでは」。有料化への賛否はともかく、家庭ごみ排出量が減らないのは、市の責任であるかのような意見も少なくない。確かに市が啓発し、施策展開することは必要だが、我々市民は、市に言われたから、ごみ減量に取り組んでいるのではないはずだ。 ごみ減量の目的は、地球環境を守り、莫大(ばくだい)な費用が掛かるごみ処理施設の負担を将来世代に背負わせないことにある。言うなれば、自分たちや子供たちのためだろ
-
三ケ日「青みかん」商品開発や展望紹介 浜松の企業、市長を訪問
浜松市北区三ケ日町の地域振興に取り組む株式会社「ブルーレイクプロジェクト」の7人が16日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、「三ケ日みかん」の生産過程で摘果、廃棄される「青みかん」を使った商品開発など日頃の活動や今後の展望について報告した。 面会は、市長と市民が会食を兼ねて意見を交わす「チャット!やらまいか」の一環。カレーライスと同社の「三ケ日青みかんスカッシュ」を口にしながら会話を弾ませた。 共同代表の岡本和久さんが「地域に根差しながら活性化を目指したい」と伝えると、鈴木市長は「青みかんの活用分野は徐々に広がり、活動は進化している。まちづくりへの熱い思いも分かった。官民連携で取り組みたい」と
-
市役所業務にDX 浜松市が推進 下水道事業、眼鏡型端末で実験
先端技術を活用して持続可能な都市づくりを目指す浜松市が、市役所業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)について積極的に検討を進めている。8月末までの約2カ月半、下水道事業におけるDXの研究を目的に眼鏡型端末「スマートグラス」を使った珍しい実証実験を行った。民間の力を取り入れながら業務の効率化や高度化、生産性の向上につなげる。 8月下旬、同市中区の中部浄化センター。眼鏡型端末を身につけた作業員が、下水処理場の汚泥脱水設備地下室で送水ポンプの切り替え作業に当たった。端末に搭載された小型カメラの映像は2階の中央操作室にリアルタイムで送信。ベテラン作業員がモニターを見ながら指示を伝えた。
-
静岡人インタビュー「この人」 9年ぶりに開催される浜松市民オペラの実行委員長 玉川昌幸さん(浜松市中区)
市制80周年を記念して1991年に始まった市民オペラは今回で8回目。初回から運営に携わり、開催に向けて尽力を続ける。2024年9月28、29日に浜松市中区のアクトシティ浜松大ホールで上演する。浜松シティオペラ協会長、浜松学芸高非常勤講師。70歳。 ―今回の演目は。 「浜松ゆかりの作家荒井間佐登さん作の『音詩劇(おんしげき)かぐや』。作曲は市在住の鳥山妙子さんが手掛ける。元々は母体となる作品があり、過去にアクトシティ浜松の中ホールでも上演した。好評だった作品を、大ホールのグランドオペラの形にバージョンアップして届ける。年月をかけて育てた作品なので感慨深い」 ―オペラの魅力とは。 「歌、
-
コロナの特徴、変遷を解説 国立感染症研・脇田所長が講演 浜松
浜松市や市医師会などはこのほど、健康に関する正しい知識を市民に紹介する「健康はままつ21講演会」を中区のアクトシティ浜松で開いた。専門家が新型コロナウイルス感染症や女性の健康について分かりやすく解説した。 厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」のメンバーを務める国立感染症研究所の脇田隆字所長は新型コロナの特徴や変遷などについて講演した。現在は感染者の減少傾向が続く一方、年末に向けて免疫減衰による流行拡大▽新たな系統や別の変異株の出現▽インフルエンザ流行の兆し―といった危険性があることを指摘。その上でワクチンのブースター接種や積極的検査、接触者調査、クラスター対策の重要性を説き「換気
-
世界、全国大会入賞を報告 浜松市立高生3人 市長訪問
今夏の国際大会や全国大会で優秀な成績を収めた浜松市立高(中区)の個人・各部代表の生徒3人が12日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に大会結果を報告した。 陸上部の沢田結弥さん(2年)はU20世界陸上選手権大会(コロンビア)の女子1500メートルで6位入賞。放送部は全国高校総合文化祭放送部門(東京)のビデオメッセージ部門で最高の優秀賞、マンドリン部は全国高校ギター・マンドリン音楽コンクール(大阪)で全国1位の文部科学大臣賞に輝いた。 U20日本女子歴代2位となる4分12秒87の好タイムをたたき出した沢田さんは「多くの人が応援してくれていると実感した。今後も応援してくれる人たちへの感謝を忘れず、海
-
本番へ気迫の稽古 ゆかりの音楽家や舞踏家集結 浜松アクトで19日、オペラと歌の公演
19日に浜松市中区のアクトシティ浜松で行われる公演「オペラ『真昼の夜想曲』&自選『歌』」(創作舞台音楽芸術の会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)に向け、出演者らの稽古が大詰めを迎えている。10日には同区のクリエート浜松で、キャストとオーケストラによる「オケ合わせ」を行い、本番に向けて気迫のこもった稽古に取り組んだ。 同公演は同市在住の作曲家鳥山妙子さんの作品だけを集め、同市を中心に県内出身、在住、ゆかりの第一線で活躍する音楽家や舞踏家が出演する。 「真昼の夜想曲」は同市ゆかりの作家荒井間佐登さん作。少女時代のつらい体験から虚無的に生きる女性が不思議な1日を通じて生きる希望を見いだす姿を描い
-
家庭ごみ有料化案 浜松市、団体質問に回答 雑がみ回収「困難」
浜松市は8日、検討中の家庭ごみ処理の有料化について市民グループから提出されていた公開質問状に対する回答を中区の市役所鴨江分庁舎で行った。市民グループがリサイクルできる菓子箱や紙袋などの「雑がみ」を市が集積所で回収するよう求めたのに対し、市は財政面などから「全市的には現時点では難しい」とし、現在の回収拠点の拡大検討やごみ減量の啓発を継続する意向を伝えた。 市民グループは「家庭ごみ有料化を考える会」(加藤悦子代表)で、質問状の提出は2021年9月以降3回目。同グループは、市が可燃ごみの1割弱を占める雑がみを市内約1万5千カ所の各集積所で回収することで分別が進み、ごみ総量が減るため有料化の必要が
-
新野球場近接地に道の駅を 浜松・新津地区自治会連、市に要望
浜松市南区の新津地区自治会連合会(中村和則会長)などは8日、県が新野球場の整備を検討している遠州灘海浜公園篠原地区(西区)の近接地に、「道の駅」の新設を求める要望書を鈴木康友市長宛てに提出した。同連合会からの要望書提出は2021年4月に続いて2回目。 新野球場を巡っては市と市内経済界がプロ野球が開催できる2万2千人以上の規模と、幅広いイベントが開催可能な全天候型ドームタイプの整備をそれぞれ県に要望している。要望書では「道の駅の設置は地域の交流人口の増加、にぎわいの創出において相乗効果をもたらす」などとし、具体的な調査研究に着手するよう求めた。 中村会長らが市役所を訪れ、「浜松の魅力を全国
-
道路危険箇所の通報システム「いっちゃお!」 10月刷新、市LINEで運用 浜松市議会
浜松市議会は7日、5常任委員会を開いた。市は建設消防委員会で、市民がスマートフォンを利用して道路の舗装や側溝などの危険箇所を通報するシステム「いっちゃお!」を10月にリニューアルすることを報告した。現在は「LINK」というアプリを活用しているが、「LINE」の市公式アカウントによる運用に変更し、より簡単な操作で通報できるようになるという。 新システムは市公式アカウントの自動対話機能「チャットボット」を活用する。「舗装・白線」「落下物」「ガードレール」など8項目から対象を選択。「穴が空いている」「白線が消えている」「その他」などの損傷種類を選び、危険箇所の写真を撮影して写真付きで通報する。
-
「家康で観光連携を」浜松市長が提案 東海3県2市知事市長会議
岐阜、愛知、三重の3県知事と浜松、名古屋の両政令市長が協議する「東海3県2市知事市長会議」は5日、名古屋市内で本年度会合を開いた。鈴木康友浜松市長は観光誘客の促進に向け、3県2市にも関わりが深い来年の大河ドラマ「どうする家康」を通じた観光連携などを提案した。 新型コロナの影響で落ち込んだ国内外からの観光客の回復策について協議し、県境をまたいだ広域観光連携に向けて各県市がそれぞれの取り組みを紹介した。鈴木市長は大河ドラマ館の整備をはじめ、静岡市や愛知県岡崎市のドラマ館との共通チケットや、デジタルスタンプラリー開催を検討していることなどを紹介。その上で「来年は好機。3県2市で大河ドラマを活用し
-
浜松が誇る商品いかが? 市ウェブ物産展開始、過去最多2100品以上
浜松市は2日、インターネットショッピングモール「楽天市場」内で、2022年度2回目となるウェブ物産展「はままつ出世市場」を開始した。浜松が誇る食品や雑貨など過去最多の2100品以上をそろえている。10月21日まで。 市内85事業者が出展した。ウナギや浜松餃子、クラウンメロン、浜松注染、楽器など幅広い商品を扱っている。新規商品も500品以上ある。対象商品の購入に利用可能な30%値引きクーポンを先着で1万1200枚配布している。 新型コロナウイルスの影響を受ける事業者や生産者の支援のために始まった出世市場は3年目。11月と来年2月にも開催を予定しているという。
-
浜松あるある調査隊 宣伝隊長に三海郁弥さん フィリピンで人気のユーチューバー
浜松市はこのほど、若者が浜松の「あるあるネタ」の調査・動画制作を行い、独自の文化や地域資源の素晴らしさをSNSで発信する「浜松あるある調査隊」の宣伝隊長に、フィリピンでユーチューバーやタレントとして人気の三海郁弥さん=同市出身=が就任したと発表した。隊員向けの講習会では講師を務め、市の魅力発信に一役買う。 市は10~12月に計3回の講習会を開催し、三海さんをはじめ、隊長を務めるお笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんさんらが講演する。年明けには隊員による撮影チームを編成し、応募のあったネタの現地調査や撮影などに取り組む計画。動画は市公式ユーチューブで公開する。 三海さんは「得意とするS
-
越水前に発令判断 浜松市、初の緊急安全確保 避難の危険考慮
浜松市が2日、同市として初めて発令した警戒レベル5の「緊急安全確保」の判断は、馬込川が堤防から越水する前に行われたことが市への取材で分かった。市は越水後に即座に住宅地に浸水し、避難の際に危険が伴うとみて発令を決めた。 市危機管理課によると、市は浜北区の矢矧(やはぎ)橋付近の河川カメラの映像で、水位が堤防と同じ高さにまで増水している状況を確認し、その段階で緊急安全確保の発令を決定した。午後0時55分に約17万世帯約41万人に警戒レベル4の「避難指示」を出していたが、20分後の1時15分、緊急安全確保に切り替えた。市はその後、実際に越水した状況を確認したという。 内閣府のガイドラインでは、緊
-
浜松市が23年度「戦略計画」方針 持続可能な共助社会を
浜松市は2日、2023年度の重点施策の方向性を示す「市戦略計画の基本方針」を発表した。24年1月の行政区再編を契機とした市の新たなスタートを見据え、重点化テーマに「未来へつなぐ持続可能な社会への挑戦」を掲げた。さまざまな社会経済環境の変化や課題に対応するため、デジタルを最大限に活用し、あらゆる分野でサステナブル(持続可能)な共助型社会を目指す。 ■デジタル 最大限に活用 テーマの実現に向けて市総合戦略で基本目標とした三つの視点を堅持する。このうち「若者がチャレンジできるまち」では、スタートアップの創出と成長の促進、地域産業との融合によるイノベーションの創出支援、スマート農業の普及や林業
-
大規模災害時の対応確認 浜松市が総合防災訓練 対策本部設置や運営
浜松市は31日、本年度の市総合防災訓練を市役所などで行った。災害対策本部の設置・運営などに取り組み、大規模災害発生時の初動対応を確認した。 訓練は、午前8時にマグニチュード9・0の南海トラフ地震が発生し、津波などによる甚大な被害が発生した―との想定。庁内ネットワークを活用して市役所本庁舎の災害対策本部と各区役所などが連絡を取り合い、被害状況や応急対策などを伝達した。3年ぶりに警察や自衛隊、電力・ガス事業者など外部機関も参加し、互いに情報共有を図った。 幹部約30人が出席する災害対策本部会議も開催。訓練を総括し、鈴木康友市長は「地震に加え、地球温暖化に伴う豪雨災害などのリスクも高まってい
-
秋の陣「はなまる弁当」発売 浜松の食材ふんだん、第7弾
浜松市の浜松パワーフード学会、聖隷福祉事業団などは31日、地元食材を使った料理でフレイル(虚弱化)予防を目指す「浜松パワーフード弁当」の第7弾「25品目の風味豊かな栄養はなまる弁当 秋の陣」を発表した。1日から、遠鉄ストア全33店で販売する。 「まいたけ混ぜご飯」や「クロダイと玉ねぎのオリーブオイル和え浜名湖のり風味」「小松菜の卵そぼろ」など9種を詰めた。豚肉や米、クロダイなど14品目が地元産。素材の風味を生かしたり、調味料を工夫したりして、塩分は2・8グラムに抑えた。1食は593キロカロリー。 2021年3月の第1弾以降、累計7万食を売り上げる人気商品。同事業団保健事業部の管理栄養士が
-
天竜地域を元気に 浜松山里いきいき応援隊 岑さんに委嘱書
浜松市は31日、中山間地域の維持・活性化役を担う「浜松山里いきいき応援隊」の新隊員に、同市東区の岑(しん)六美さん(38)を委嘱した。岑さんは天竜地域を担当する。 岑さんは天竜区出身、浜北区育ち。国内外での勤務経験を持つ。出身地への思いに加え、子育てを通じて感じた市の課題の解決に役立ちたいと応援隊に応募した。委嘱を機に、香港出身の夫と子供2人の家族4人で同地域に移り住むという。 市役所で行われた委嘱式では、奥家章夫市民部長が岑さんに委嘱書を手渡し、「地域に溶け込み、中山間地の住民を元気にしてほしい」と期待を寄せた。 岑さんは「自然体験に関する子育て世代への情報発信や英語教育のサポート、
-
一般会計に63億円追加 浜松市9月補正 物価高対策に重点
浜松市は30日、2022年度一般会計に63億1400万円を追加する9月補正予算案を発表した。原油高や物価高騰の影響を受ける社会福祉施設などの支援に重点配分した。特別会計は12億1100万円の減額のため、総額は51億300万円の増額となった。6日開会の市議会9月定例会に提出する。 一般会計の原油高・物価高騰対策は9億9800万円。障害者や高齢者の福祉施設、私立幼・保育所などの光熱費を物価高騰分の一部補助する。肥料高騰で負担が増している農業生産者支援で、国の補助(コスト上昇分の70%)を除いた額の半額(同15%)を交付する。燃料費高騰対策では、ごみ収集事業者の支援も盛り込んだ。 若年層への抗
-
小中生いじめ発見 タブレットを活用 浜松市、23年度にも開始
浜松市は、いじめの未然防止や早期発見に向け、全児童生徒に配備しているタブレット端末を活用したインターネットによるアンケートや相談事業を始める。2022年度一般会計の9月補正予算案に関連費用2200万円を計上し、23年度の開始を見込んでいる。 アンケートは市立小中学校の全児童生徒が対象。月に1回程度、タブレット端末を使ってアンケートを行う。市教委や各小中学校は人工知能(AI)による回答の分析結果から、被害に遭っているリスクが高い児童生徒の把握につなげる。 相談事業は毎週木曜と、夏休みなど長期休暇前後の午後5~9時に行う予定。タブレット端末に加え、各自のパソコンやスマートフォンなどからチャッ
-
浜松移住補助「ハマライフ」申請急増 7月末で前年度超え
浜松市が市内への移住者向けに住宅購入費や賃借初期費用など最大で100万円(費用の2分の1まで)を補助する「ハマライフ住宅取得費等助成事業」の申請が本年度、急増している。申請数は7月末時点で51世帯に上り、既に前年度の年間分(49世帯)を上回った。市は本年度の申請が220世帯近くに上るとみて一般会計の9月補正予算案に関係費用を盛り込む。25日の市議会市民文教委員会で報告した。 ハマライフ助成は2021年度に始めた。5年以上居住できる50歳未満の夫婦などが対象で、新築住宅の取得費や住宅の増改築費、アパートなどの賃借費、引っ越し費用などを補助する。他都市と比べて、手厚い制度設計を目指したという。
-
記者コラム「清流」 ブラインドサッカーに魅了
ブラインドサッカーの国内新リーグ「LIGA・i」が7月、浜松市で開幕した。試合を観戦したのは始めてだったが、プレーはもちろん、競技自体の素晴らしさにも触れてすぐさまファンになった。 アイマスクを着けた選手はボールの音や仲間の声を頼りにピッチを駆け巡り、体を激しくぶつけてボールを奪い合う。選手を邪魔しないよう静かにしている観客は、華麗な足さばきや惜しいシュートに思わず声が漏れる。選手に得点を知らせるのが「観客の歓声」と言うから、ピッチと会場の一体感もたまらない。 視覚障害者と晴眼者が声を掛け合いながら一緒にプレーし、協力してゴールを目指す姿に心を揺さぶられた。互いに助け合う共助社会の構築に
-
商品中古車 軽自動車税免除を 静岡県販売協など、浜松市に要望書
静岡県中古自動車販売協会(小野田泰祐会長)と県オートバイ事業協同組合(川嶋登志久理事長)は24日、浜松市役所を訪ね、商品中古車の軽自動車税の課税免除を求める要望書を鈴木康友市長宛てに提出した。要望書を受け取った長田繁喜副市長は「これまで調査研究を進めてきたが、今後は具体的な検討に入りたい」と前向きな姿勢を示した。 コロナ禍で新車が減産する中、両協会・組合は中古車人気による軽自動車や二輪車の仕入れ価格高騰や在庫不足が販売店の経営を圧迫していると説明した。その上で、届け出抹消手続きの労力や、販売店の在庫中古車の課税負担を軽減するために減免を求めた。 小野田会長は「販売店の負担軽減が販売価格の
-
ALTや国際交流員15人 浜松市に着任報告
国の外国青年招致事業(JETプログラム)で浜松市の外国語指導助手(ALT)や国際交流員(CIR)として来日した外国人15人が24日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、着任報告を行った。 訪れたのは、2021年9月~22年8月に来日した米国やイギリスなど6カ国出身の男女。13人がALTとして小中学校で活動するほか、残る2人はCIRとして市教委指導課と市国際課で行政文書の翻訳や国際交流活動などに携わる。 鈴木市長は「浜松の子供が英語や国際感覚を身に付けられるよう活躍するとともに、浜松での生活も楽しんでほしい」と激励した。 21年11月に来日し、南部中で勤務しているカナダ出身のトーマス・ジアンフラ
-
新野球場「ドーム型を」 浜松市長、知事に要望 経済界と連携
浜松市の鈴木康友市長は22日、県庁に川勝平太知事を訪ね、同市西区の遠州灘海浜公園篠原地区への新野球場整備を求める要望書を提出した。構造については、市内経済界と足並みをそろえ「全天候型ドームタイプ」を要望。多額のコストなどを理由に市内外で反対論もある中、鈴木市長は「経済界と連携して取り組んでいる。オール浜松で機運を醸成したい」と述べ、ドーム型野球場の建設を強く求めた。 鈴木市長はプロ野球が開催できる2万2千人以上の規模と、天候に左右されずにコンサートなど幅広いイベントが開催可能な全天候型ドームタイプを要望した。ドームにすることで、夜間照明による生態への影響が懸念されるアカウミガメなど自然環境
-
浜松市博物館 紛失資料3点、同じ風呂敷に包まれ発見 市が記者会見「残る2点も収蔵庫内の可能性」
浜松市博物館で収蔵資料が紛失し、職員がその事実を隠していた問題で、収蔵庫で発見された収蔵資料3点は同じ風呂敷に包まれていたことが19日、市への取材で分かった。3点は紛失前からこの風呂敷で保管されていた上、破損などの被害もなく、状態が良かったことから、市は3点が所在不明となった10年以上前から収蔵庫内にあったとみている。市は同日、市役所で記者会見を開き、3点の発見を発表した。 発見されたのは取得価格200万円以上の重要物品に当たる「浜松城二の丸絵図」と、「遠州五千石御替地図」「遠州浜名五千石図」。最後の貸出記録は2005年で、遅くとも11年には紛失していたとみられる。 資料の全点検の一環で
-
浜松食材 パリで魅惑の一皿に シェフ意気込み、遠州織物とともにPRへ 2023年2月にイベント
来年2月にパリで開催される遠州織物や浜松食材のPRイベント「浜松フェア」で、料理責任者を務める現地のレストラン「マルソ&コー」の料理長松下友紀さん(41)=静岡市清水区出身=が17日、浜松市役所を訪れ、鈴木康友市長に浜松の魅力発信に向けた意気込みを語った。 同イベントはパリで開催される世界最大級の繊維見本市に合わせて、遠州産地振興協議会などが企画した。会場となる松下さんのレストランには遠州織物のテーブルクロスなどを施し、浜松の食材を使った料理を現地バイヤーや報道関係者に提供する。松下さんは7月下旬から一時帰国していて、浜松市内の食材を見て回り、料理のイメージを膨らませているという。 浜松
-
浜松市「市民の声 広聴年報」公表 7割を市政に反映
浜松市はこのほど、2021年度に寄せられた市政への意見や要望、苦情などをまとめた「市民の声 広聴年報」を公表した。総数は前年度比392件減の3894件。市広聴広報課によると、このうち、約72%に当たる2798件を市政に反映させたという。 Eメールや手紙、ファクスなどで受け付ける「市長へのご意見箱」は27件増の1594件。意見・提言が1420件と大半を占め、苦情77件、要望53件などが続いた。新型コロナウイルスに関する意見が多かった。 「市長へのご意見箱」のほかは、要望書が438件減の2268件、各課に直接寄せられる「市民の声」が19件増の32件だった。要望書を除いた年代別では、40代が最
-
ウクライナ支援へ 浜松市に57万円余 静岡県ベトナム人協会
静岡県西部のベトナム人の支援を行っている県ベトナム人協会(山田明会長)はこのほど、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナからの避難民の支援に役立ててもらおうと浜松市に57万1千円を寄付した。 同協会はベトナム人の学習支援や生活相談などに取り組んでいる。市内にはベトナム戦争の終戦後に市内民間団体の協力を受けて避難してきたベトナム人も多いため、同じ境遇のウクライナ避難民を支援しようと、各地で募金活動を行った。 同協会の会長代理グエン・ティ・ディウさんとコーディネーター西崎稔さんが市役所を訪れ、市国際課の鈴木三男課長に目録を手渡した。寄付金はウクライナ避難民への一時給付金などに活用する。
-
「新興企業集う浜松市」へ ファンドサポート事業4年目 静岡県外17社進出
浜松市がスタートアップ(新興企業)支援策として全国の自治体に先駆けて導入したファンドサポート事業が4年目を迎えた。投資会社と連動して交付金を支給し、スタートアップの資金調達を後押しする。事業を契機に成長分野のスタートアップが市内に進出したり、製造業との協業を進めたりと成果も出始めた。市はスタートアップが集積する「浜松バレー構想」の実現に向け支援を強化する。 農家が使う手押し車のタイヤ部分の電動化キットなどを手掛ける「キューボレックス」(本社・東京)。2021年度のファンドサポート事業での採択を機に今年6月、浜松営業所を開設した。寺嶋瑞仁社長(29)も移り住み、ビジネスの加速を図る。 市
-
コロナ「5類へ見直しを」88% 首長の会、対策現状に疑問
全国の知事や市町村長らの有志でつくる「活力ある地方を創る首長の会」(会長・鈴木康友浜松市長)は15日、会員や自治体職員らを対象に行った新型コロナウイルス対策のアンケート結果(速報値)を公表した。感染症法上の分類を「2類相当」から「5類」への移行と、感染者の全数把握の見直しを求める意見がいずれも85%以上を占めた。同会は結果を基に、政府への提言も検討する。 アンケートは2~8日に行い、首長65人を含む302人から回答を得た。感染症法上の分類について、88・1%が「2類相当」から変更すべきと回答した。理由としてオミクロン株の弱毒性(67・4%)や医療機関・保健所の負担軽減(29・7%)を挙げる
-
スイーツ商品開発「貴重な体験」 浜松南高、春華堂とコラボ
菓子メーカーの春華堂(浜松市中区)とのコラボレーション企画「アオハネプロジェクト」で商品開発に取り組んだ浜松南高家庭部(南区)の2年生6人が12日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に活動成果を報告した。 同部は昨年度、「映(ば)えて!可愛(かわい)くて!美味(おい)しくて」をテーマに、ドーナツ、スムージー、タルトのスイーツ3種を開発。同社の菓子職人が製造し、今年3月中旬~6月中旬に1カ月ごとのリレー形式で、同社の拠点施設「スイーツバンク」(中区)で販売した。 生徒らは「値段とデザインの兼ね合いが難しかった」「商品名を考えるのが大変だった」「自分たちが買いたくなるものを作った」などと開発にまつわ
-
電子決済ポイント還元 浜松市、16日で終了 予算上限に到達
浜松市は12日、市内経済の活性化のために実施している電子決済サービスのポイントバックキャンペーンを16日で終了すると発表した。当初は31日までの予定だったが、すでに予算上限の15億円に達する見込みになったため繰り上げたという。 同キャンペーンは今月1日から、auPAY、楽天Edy、楽天ペイ、d払い、PayPayの各決済サービスを対象に実施。市内の対象店舗で買い物をすると、支払額の最大20%相当、1回最大1千円分のポイントが自動的に付与される。 市のポイント還元キャンペーンは5回目で、今回は物価高騰などを考慮して過去最大の予算額を確保していた。市観光・シティプロモーション課の担当者は「非常
-
ドラマ「孤独のグルメ」に登場、二色まぶし うなぎ・和食処「松の家」【静岡県西部 聖地巡礼!!】
細かく切ったうなぎのかば焼きと白焼きの丼セット「二色まぶし」(税込み3500円)。ドラマ「孤独のグルメ」で俳優松重豊さん演じる主人公井之頭五郎が1年の〝締め〟の一品に選んだ。まずはそのまま味わい、次は薬味を乗せて。最後は自家製ブレンドだしを掛けて、するするっと流し込む。1度で3回楽しめるぜいたくさ。いや、丼が二つだから実質的に6回楽しめる。胃袋も心もしっかりと満たしてくれる。 いつまでそのまま食べ、いつ、だしを掛けるのかー。箸を進めながら悩んでしまう。そんな様子に気付いた店長の新村恵さんが「皆さんそうですよ」と声を掛けてくれた。 細かく切ったうなぎのかば焼きと白焼きの丼セット「二色まぶ
-
ごみ屋敷条例に罰則規定 浜松市がたたき台 支援を基本方針に
浜松市が検討を進めている「ごみ屋敷」に関する条例制定について、罰則規定を設ける方向で調整していることが8日、関係者への取材で分かった。市役所鴨江分庁舎で同日開かれた市環境審議会の本年度初会合で、市側が条例案の方向性としてたたき台を示した。 たたき台では、ごみをため込んでいる「ごみ屋敷」への立ち入り調査や、当事者への指導・勧告、命令などの措置を設け、従わない場合には罰則として過料を科すこととし、行政代執行の規定も盛り込んだ。 同様の条例を制定済みの全国の5政令市では、罰則規定について導入の判断が分かれているという。 浜松市のごみ屋敷条例の対象は市民が居住する建物とその敷地で、空き家は対象
-
会話補助装置 浜松市に100個寄贈 浜北区のやまと興業
自動車部品製造などを手掛ける「やまと興業」(浜松市浜北区)はこのほど、同社が製造した補聴器代わりの会話補助装置「聴こえ♪ルンです」を市に寄贈した。寄贈は100個で、市は区役所や浜松医療センターなどの窓口に置き、高齢者らに活用してもらうという。 同装置はマイク内蔵の本体(縦6センチ、横4センチ)につないだ手のひらサイズのスピーカーを耳に当てて使用する。補聴器よりも自然でクリアに聞こえるのが特徴で、新型コロナ対策として行われているアクリル板を挟んだやりとりもスムーズにできるという。4月から税込み1万6280円で販売している。 市がサンプルを使用したところ、来庁者から好評だったため、市民サービ
-
文化財保護にサポーター制度 浜松市審議会
浜松市文化財保護審議会(会長・片桐弥生静岡文化芸術大教授)は5日、本年度初会合を市役所で開いた。市は本年度事業として、文化財保護の担い手を育成する目的で「文化財サポーター制度」をスタートすることを報告した。 同制度は高校生世代以上で文化財に関心を持つ人が自ら登録し、市の文化財保護活動にボランティアとして協力する事業。市は10月ごろから募集を開始し、12月から文化財保護に関するガイダンス講座などを開催する。 本年度はこのほか、いずれも国指定史跡の蜆塚遺跡(中区)と二俣城跡・鳥羽山城跡(天竜区)の整備に向けた作業も継続する。
-
初の全国大会「まず1勝」 女子ソフト・浜松フジターズが抱負
9月に長野県で開催される第27回全日本レディースソフトボール大会に初出場する浜松市の社会人女子チーム「浜松フジターズ」の選手らが2日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に意気込みを語った。 同チームは浜松、磐田、湖西各市に住む20~60代の23人が所属。年代だけでなく、会社員、主婦、学生と職業もさまざまで、「楽しみながら勝つ」を合い言葉に練習に励んでいる。13チームが出場した4月の県大会4試合は全て接戦を制し、創設44年で初めての全国切符を手にした。 市役所を訪れたのは監督兼選手の広野希代美さん(48)や主将の柴田枝里さん(47)ら9人。広野さんは「ソフトボールが好きな人が集まったチーム。伸び伸
-
浜松市福祉交流センター リニューアル、関係機関の事務機能集約
老朽化のため昨年7月から大規模改修工事を行っていた浜松市中区の市福祉交流センターが1日、リニューアルオープンした。利用者の利便性向上やニーズに応えるため、福祉関係機関の事務機能を集約し、ギャラリーや多目的室、小ホールなどを新設した。市は同日、同センターで記念式典を行い、市内の福祉団体や文化団体の活動拠点としての発展に期待を寄せた。 1、3、5階に分かれていた市社会福祉協議会の事務室を1、2階に集約。更生保護サポートセンターなど新規3団体を含む6団体が事務所を設ける。 ギャラリースペースは4室設置。多目的室はダンスやヨガ、体操など幅広い活動に活用できる。小ホールは約200人収容で、音響・照
-
上下水道工事の優良事業者を表彰 浜松市、延べ28社
浜松市は29日、上下水道事業に貢献した優良指定事業者延べ28社を表彰した。中区の上下水道部住吉庁舎で表彰式を行い、朝月雅則水道事業・下水道事業管理者が各事業者に表彰状を手渡した。 優良事業者は2021年度の給水装置工事146社計4286件と排水設備工事148社3345件の中から、完成検査の結果が優れていた業者を選出した。 表彰式で朝月事業管理者は「安全な水道水の供給、下水の適正処理を通じて市民に安心を届け、官民連携して美しい水環境を維持していきたい」とあいさつし、今後の協力を呼び掛けた。 【給水装置工事部門】全体表彰 Suidobi、秀総合設備、雅設備▽区別表彰 小峯商会、フカヤ、エイ
-
自治体窓口DX 浜松市長が事例紹介 全国意見交換会に出席
浜松市の鈴木康友市長は28日、「自治体窓口DX(デジタル・トランスフォーメーション)」をテーマにした牧島かれんデジタル相と全国11自治体の首長の意見交換会にオンライン出席した。自治体DXの成功の鍵として、LGX(ローカル・ガバメント・トランスフォーメーション)という造語を用いながら「自治体の体質や発想を変え、スピード感を持って取り組むことが重要だ」と強調した。 浜松市は本年度、市民が窓口で手続きを行う際、デジタルの活用によって市民と職員の双方の負担軽減を図る「書かない窓口」を導入する。鈴木市長はこの「書かない窓口」を引き合いに、「LGXの一例。採用することで、市のワンストップ総合窓口をアッ
-
参加18店「はしごギョーザ」楽しんで 8月、浜松市中心街
浜松名物「浜松餃子(ギョーザ)」をテーマにした食べ歩きイベント「城下町プロジェクト 夏の餃三昧(ぎょうざんまい)!」が8月1~31日、浜松市中心街で開かれる。新型コロナの影響で厳しい状況が続く中心街の起爆剤に―と、食品・酒類販売などを手掛ける間渕商店(中区、間渕亨夫社長)が企画した。参加18店舗が自慢のギョーザを提供し、「はしご酒」ならぬ「はしごギョーザ」を楽しんでもらう。 参加するのは、居酒屋やイタリア料理店、中華料理店、イタリアンバルなど。チケットは3枚1セットの1500円で、1枚で各店のギョーザ1皿を提供する。普段よりも割安で楽しめる上、店ごとにドリンクの割引などのサービスもある。
-
ウクライナ人、浜松市民に オイスカ専門学校 避難の学生受け入れ
浜松市は21日、オイスカ開発教育専門学校(西区)がウクライナから避難してきた20代の女性を受け入れ、その女性が市内での生活を始めたと発表した。 同専門学校日本語科は、日本語能力試験の合格を目指しているウクライナ人を学費免除で学生として受け入れ、日本語学習や日本社会への適応を支援するプログラムを設けている。今回は、全国の日本語教育機関有志による「ウクライナ学生支援会」を通じて受け入れた。女性は9日に来日し、13日に市に住民登録したという。 同専門学校によると、女性は現在、同専門学校敷地内の学生寮で生活している。大学で日本語を専攻していたため日本語学習にも意欲的で、12月に行われる試験では5
-
全日本小学生ソフトテニス 浜松から6人出場「一つでも多く勝つ」
28日から秋田県で開催される「第39回全日本小学生ソフトテニス選手権大会」に出場する浜松市内の児童がこのほど、中区の市教委を訪ね、宮崎正教育長に抱負を語った。 市から同大会に出場するのは、阿多古クラブの外山煌汰君(南の星小6)と伊藤天君(上阿多古小6)のペア、別クラブの選手とペアを組む田口蒼葉さん(同)、磐田市の選手とペアを組む豊田健友の仲村崚平君(富塚小5)、浜北ジュニアの鈴木斗翔君(麁玉小6)と小出優真君(浜名小6)のペア。いずれも県大会で1~4位に入り、全国行きを決めた。 この日は小出君以外の5人が市教委を訪問。団体男子チームの主将も務める外山君は「個人、団体ともにベスト8に入れる
-
浜松から全国の舞台へ 中学硬式野球の浜松ボーイズが意気込み
中学硬式野球の全国大会「リポビタンカップ第53回記念日本少年野球選手権大会」(8月、大阪府)に出場する浜松ボーイズ(浜松西区)の選手らがこのほど、中区の市教委を訪れ、宮崎正教育長に大会に向けた意気込みを語った。 同大会には2年ぶり19回目の出場。県大会決勝では1点ビハインドで迎えた九回二死から好機をつくり、梅谷好真主将(北星中3)のサヨナラ本塁打で全国行きを決めた。粘り強さとチームワークを発揮して強豪に挑む。初戦は8月2日に前年優勝の神奈川県のチームと戦う。 市教委を訪れたのは梅谷主将、町田稔樹副主将(浜名中3)、山本浩士代表、中村永司監督の4人。梅谷主将は「目の前の試合を全力で戦い、全
-
アクトシティ浜松 「動く歩道」全6機撤去へ 市管理分、維持・更新費高騰
浜松市議会は19日、厚生保健を除く4常任委員会を開いた。市は市民文教委員会でアクトシティ浜松(中区)の動く歩道について、市管理の全6機を撤去する方針を示した。4機は本年度中、残る2機は遅くとも踏み板ベルトの更新期(2024年度ごろ)に合わせて撤去するという。 本年度に撤去するのは、大ホールや中ホールがある「Aゾーン」の西側2機(全長各44・2メートル)と、展示イベントホールが入る「Cゾーン」の2機(同30メートル)。Aゾーン東側の2機(同31・5メートル)は更新期前でも故障すれば撤去する。 Aゾーン西側については同委員会が3月、更新費約4300万円が高額として、維持管理や更新の方針に関し
-
浜松のマリオ・フットサル・スクール U12全国大会へ決意
8月に都内で開催される「JFAバーモントカップ第32回全日本U12(12歳以下)フットサル選手権大会」への出場を決めたマリオ・フットサル・スクール(浜松市)の選手らが19日、中区の市教委を訪れ、宮崎正教育長に全国大会への意気込みを語った。 静岡県大会の5試合を36得点、3失点と圧倒的な強さで制し、2年連続3度目の全国切符を手にした同チーム。前年は出場権を得ながらも、新型コロナの影響で全国大会が中止になったため、2年分の思いを込めて挑む。 この日は選手4人と安光マリオ監督が市教委を訪ねた。安光監督は「昨年出場できなかった子供たちのためにも頑張ってくる」と語り、選手を代表して松浦大和さん(与
-
記者コラム「清流」 笑いの健康効果
新型コロナウイルス対策に留意しながら仕事帰りは安心できるなじみの店で飲食を楽しんでいる。気の合う仲間や店主とグラスを交わし、ささいな話題で会話も弾む。笑いが絶えない格別の時間だ。 そんな「笑い」が、健康に効果があるらしい。浜松市の官民連携組織「浜松ウエルネス・ラボ」は先日、市内で実施した研究の結果報告会を開いた。研究によると、笑いは集中力向上やストレス抑制につながり、脳や心への健康効果は明らかだったという。 市内では新型コロナの感染が再拡大し、感染者は、過去最多を更新した。仕事帰りの日常も続かないだろう。 これまでは脳と心の健康だけに注意を払い、不摂生な生活と体からは目を背けていた。こ
-
パラ空手で全国2冠 5度目挑戦で悲願達成 浜松の林さん
「第18回全日本パラ空手道競技大会」(6月、東京武道館)の形と組手の男子知的障害クラスで初優勝を飾った浜松市東区の会社員林大誠さん(22)が14日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に2冠の喜びを語った。 林さんが出場したのは、21~39歳と40~65歳の合同クラス。形、組手ともにトーナメント戦で頂点を争った。週4日、仕事終わりなどに練習を重ね、2年ぶり5度目の出場で初の栄冠を手にした。 林さんは所属する杉浦錬成塾(南区)の杉浦大祐師範(55)と母由加さん(46)とともに市役所を訪問。優勝メダルと賞状を手に、「2種目優勝が目標だった。緊張したが、いい形を打つことができた。組手も落ち着いて相手の動
-
浜松市家庭ごみ有料化案 制度周知へ説明会開始
浜松市は12日夜、家庭ごみ処理有料化の制度素案についての説明会を、東区の蒲協働センターを皮切りに開始した。9月29日までに市内計46カ所で開催し、制度の周知やごみ減量意識の醸成を図るとともに、市民らから意見を募る。 初回の説明会には13人が出席した。市ごみ減量推進課の担当者は「地球環境を守りながら最終処分場を長期間使用し、将来世代の負担を軽減するためにごみ減量化は必要。新たな施策として処理手数料を新たな指定袋に上乗せして販売する有料化を検討している」と趣旨を説明。新たに制作したごみ減量の必要性や制度素案に関する動画を上映した後、質疑応答を行った。 不法投棄を懸念する意見に対し、市の担当者
-
「これからも良質な企画展を」 浜松市美術館、CF協力呼び掛け
浜松市中区の市美術館が企画展の運営費をインターネットで募る「クラウドファンディング」(CF)に乗り出す。コロナ禍で来館者が減少し、厳しい収支状況が続く中、質の高い展示を継続しようと計画した。目標額は300万円。20日から開始する。民間の美術館が所蔵品の維持費などをCFで募る動きはあるが、県内公立美術館では珍しいという。 人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」をテーマにした企画展を9月11日まで開催中の同美術館。原作をモデルにした絵画や資料など約500点が並ぶ。オリジナルの企画展で、他では見ることができない展示が好評だ。 本年度は同展と、既に開催した同市出身木版画家の遠藤美香さんの企画展、重
-
ブレスの選手と健康ウオーキング 浜松で23日
浜松市を拠点に活動するバレーボールVリーグ2部の「ブレス浜松」などは23日午後5時から、同市西区のはままつフラワーパークで、健康ウオーキングイベント「ブレス浜松の選手と歩こう!」を開く。 ブレス浜松の選手4人とトレッキングコースを歩き、健康づくりについて考える。「バラの丘コース」(1・2キロ)と「キビタキの小径コース」(1・8キロ)の2コースから選ぶことができる。参加者には選手のサイン入りグッズやフラワーパークのグッズなどをプレゼントする。 SOMPOひまわり生命保険もブースを設け、専用機器で野菜の摂取状況を確認したり、将来の健康リスクを判定できるアプリを紹介したりする。 先着100人
-
JICA派遣 鈴木市長に抱負 浜松市内の男女3人
国際協力機構(JICA)から青年と日系社会の海外協力隊員として海外に派遣される浜松市内の男女3人が11日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に抱負を語った。 今月から1年8カ月ボリビアに赴く市立小教諭の伊藤すみれ子さん(25)=北区=は非政府組織(NGO)が運営する小学校で教育カリキュラムや指導法の改善に取り組む。市立小教諭の高須はるなさん(28)=中区=も1年8カ月、カメルーンの教育省に所属し、複数の小学校を巡回しながら教育カリキュラムの改善などを行う。 元市立高教諭の上竹明夫さん(66)=同=は8月から2年間、ブラジル日系人協会に勤務し、日本語教育の指導、日本文化の継承支援に努める。新型コロ
-
五輪合宿支援に感謝 ブラジル卓球女子前監督、浜松市長訪問
東京五輪のため浜松市で事前合宿を行ったブラジル卓球女子選手団の前監督ウーゴ・オヤマさん(53)がこのほど、同市役所を訪れ、鈴木康友市長に当時の受け入れと支援について感謝の意を伝えた。 同選手団は2021年7月13~20日に市内に宿泊し、袋井市内で練習に取り組んだ。ウーゴさんは当時を振り返りながら「みんな優しく、選手もいい気持ちで練習できた。料理もおいしかった」と謝辞を述べ、「ブラジルの選手はメダルに届かなかったが、日本が混合ダブルスで金メダルを取ってうれしかった」とほほ笑んだ。 現在はブラジル卓球連盟の大使を務め、袋井市のエコパスタジアムで開かれた「ブラジル人学校オリンピック大会」に参加
-
健康増進や子育て連携 浜松市と明治安田生命協定
浜松市は8日、明治安田生命保険と地方創生に関する包括連携協定を締結した。健康増進やスポーツ振興、子育て支援など幅広い分野で連携し、活力ある地域づくりにつなげる。 同社の「地元の元気プロジェクト」「みんなの健活プロジェクト」に基づいた協定。両者は双方の資源を有効に活用し、連携して地方創生の推進を図る。具体的には、同社の強みやネットワークを生かし、市内協働センターで健康をテーマにした講座を開講したり、従業員が営業先で市の啓発チラシを配布したりするという。市役所で開かれた締結式で、鈴木康友市長と同社の大崎能正執行役員運用企画部長が協定書を交わした。鈴木市長は「市は健康増進に力を入れている。ノウハ
-
短編映画、グルメと楽しむ 9日まで、浜松・新川モール
浜松市中心街の新川モール(中区)で8日夜、短編映画や飲食を楽しみながら交流を図るイベント「HACOTORA(ハコトラ)・ショートムービー酒場」が開かれた。夜の中心街に若者が集い、短編映画をBGM代わりに、グラスを傾けながら会話を弾ませた。 軽トラックの後部に木製ボックスとスクリーンを組み合わせた移動式シアター「ハコトラ」を2台設置し、10分程度の作品をそれぞれ複数本上映した。キッチンカーではドリンクのほかに、カレーやタコスなどを提供。来場者はベンチに腰掛けてゆったりと映画を見たり、立ったままドリンクを飲みながら会話を楽しんだりした。 音楽を流しながら、遠州鉄道の高架をスクリーン代わりにし
-
家庭ごみ有料化 浜松市が意見募集開始 制度素案、周知に力
家庭ごみ処理の有料化を検討している浜松市は8日から、制度素案についての意見を市民から募集する。市ホームページで新たに公開したごみ減量の必要性や制度素案に関する2本の動画をはじめ、全戸配布するリーフレット、市内46カ所で開催する説明会などを通じ、市民に広く制度の周知を図る。締め切りは10月7日。 素案によると、有料化の対象は可燃ごみと不燃ごみ。既存指定袋とは別の新たな指定袋を用意し、手数料を上乗せして販売する。価格は1リットル1円で、現在10円程度の45リットルは45円になる。1~4人家族を想定すると、単純換算で負担増加額は月175~315円。仮に分別などが進み、10%程度のごみ減量が図られ
-
ブラインドサッカー 浜松拠点のFCコレチーボ静岡 中日本初Vを市長に報告
浜松市を本拠地として活動するブラインドサッカーチーム「FCコレチーボ静岡」の斯波千秋代表や選手らが6日、市役所を訪れ、6月に開催された中日本リーグで初優勝した喜びを鈴木康友市長に報告した。 同チームは2019年2月に県内初のブラインドサッカーチームとして誕生し、現在は視覚障害者7人と晴眼者5人の選手計12人を含む23人が所属。中日本リーグでは3チーム総当たり戦を行い、1勝1分けで並んだ山梨のチームとのPKサドンデス戦を制して初タイトルを獲得した。 斯波代表のほかに市役所を訪れたのは瀬戸脇正勝副代表、キャプテンの中村昌之さん、副キャプテンの倉島光司さん、選手の大庭正浩さん。1勝につながるゴ
-
ショートムービー酒場いかが? 7月8、9日に浜松・新川モール
屋外でさまざまな短編映画や飲食を楽しみながら交流を図るイベント「HACOTORA(ハコトラ)・ショートムービー酒場」が8、9の両日、浜松市中心街の新川モール(中区)で開かれる。同所の指定管理者「HACK(ハック)」(高林健太代表)が夜の中心街の新たなコンテンツとして企画。今後、定期的に開催し、人と人がつながる屋外空間の創出を目指す。 軽トラックの後部に木製ボックスとスクリーンを組み合わせた移動式シアター「ハコトラ」を2台置き、それぞれ違う作品を複数本上映する。DJやVJがパフォーマンスを行うほか、キッチンカーも登場し、ドリンクやフードを提供する。 短編映画や音楽をBGMに、多くの人が飲食
-
浜松・新川モールにキッチンカー 日替わりで多彩「日常風景に」
4月に供用が始まった浜松市中心街の新川モール(中区)で、食を通じた居場所づくり事業が進められている。日替わりでさまざまなキッチンカーや飲食店が登場し、食を楽しみながら思い思いに過ごせる空間を見据えている。 手掛けるのは同所の指定管理者「HACK(ハック)」(高林健太代表)。心もおなかも満たされ、自分にとってプラスになる場所に―との思いを込め、5月から「me+(ミータス)」と銘打った同事業に乗り出した。 ハンバーガーやナポリピッツァ、北海道料理、コーヒーなどの15事業者が2~4事業者ごとに日替わりで出店。常設ベンチに加え、木製のテーブルやいすも備え、自由に過ごすことができる。 営業は水~
-
浜松の「あるある」探そう 調査隊長にみやぞんさん 市が隊員募集
浜松市は4日、若者が浜松の「あるあるネタ」の調査・動画製作を行い、独自の文化や風習、地域資源のすばらしさを発信する「浜松あるある調査隊」を発足させた。隊長にはお笑いコンビ「ANZEN漫才」のみやぞんさんが就任。市は「あるあるネタ」と、活動に参加する「隊員」を募集している。 「30分間回泳は浜松独自の行事らしい」「語尾に『だもんで』って使いすぎ」―。このような浜松独自の「あるあるネタ」を若者が動画にまとめ、若者向けに発信する。若者のシビックプライド(町に対する市民の誇り)の醸成につなげる。 隊員は撮影チームを編成し、応募のあったネタの現地調査や撮影などに取り組む。10月以降に月1回、みやぞ
-
作曲家鳥山さん作品 浜松発オペラと歌の公演 ゆかりの音楽家ら9月へ意気込み
浜松市在住の作曲家鳥山妙子さんの作品だけを集めた公演「オペラ『真昼の夜想曲』&自選『歌』」(創作舞台音楽芸術の会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が9月19日、浜松市中区のアクトシティ浜松で開かれる。鳥山さんと出演者が4日、市役所を訪れ、鈴木康友市長に公演への意気込みを語った。 鳥山さんが作曲を担い、2024年9月に上演予定の「第8回浜松市民オペラ」のプレイベントとして開催。同市を中心とした県内出身、在住、ゆかりの音楽家や舞踏家だけが出演する。 「真昼の夜想曲」は市民オペラの脚本も手掛ける荒井間佐登さん作。19年に文化庁芸術祭参加公演に認められ、今回は改訂新版を上演する。自選「歌」では鳥山
-
誰でもピアノ、拝殿に常設 浜松・高塚熊野神社「癒やしの場に」
音楽のまち・浜松の振興に向けて、浜松市南区の高塚熊野神社が誰でも自由に弾くことができる「ストリートピアノ」を拝殿に設置した。幼稚園などを運営する寺院にピアノが置かれることはあるが、神社の常設は珍しいという。戸塚昌宏宮司(58)は厳かな雰囲気の中で流れる美しい音色に「自由にピアノを弾くことで心が安らぎ、癒やしの場になれば」と願いを語る。 中学から大学まで吹奏楽に熱中し、社会人でも合唱に打ち込んだ戸塚宮司。音大を卒業した妻と次男が指導者として活動していることもあり、音楽との関わりは深い。 ピアノ設置について「自分の思いや感情を表現する手段は言葉や文字、絵などがあり、音楽もその一つ。演奏したい
-
111周年「ひとつの浜松」へ 市制施行、記念式で発展誓う
浜松市は1日、市制施行111周年を迎え、中区のアクトシティ浜松で記念式を開催した。市民約800人が出席し、市のさらなる発展を誓った。 式辞で鈴木康友市長は「今後、あらゆる分野でサステナブル(持続可能性)が重要なキーワードになる。『ひとつの浜松』の旗の下、サステナブルな未来に向けて確かな歩みを進めていかなくてはいけない」と強調。その上で、「先人の努力で発展を続けた素晴らしい浜松を若い皆さんにしっかりと引き継いでいきたい」と決意を新たにした。 市政や地域の教育、文化、経済、社会福祉などの発展・向上に貢献した市勢功労者10人を表彰したほか、市消防音楽隊による祝賀演奏もあり、新たな門出に華を添え
-
基礎自治体の自立重要 21世紀倶楽部 浜松市長が講演
鈴木康友浜松市長は29日、同市中区のプレスタワーで開かれた静岡新聞社・静岡放送21世紀倶楽部の記念講演会で「日本をもう一度成長軌道に乗せて国際競争に勝つためには、市や町など基礎自治体の自立が非常に大事。中央集権型の統治構造の改革に取り組みたい」と述べ、都道府県から自立した特別自治市や道州制への思いの一端を披露した。 鈴木市長は国政と地方自治の関係について、鉄道事業を分割民営化し、優良企業として再生した旧国鉄を例示しながら「日本を適正規模に分割し、地域に合わせた成長戦略を描き、それぞれの地域が努力することで日本全体が底上げされる」との持論を説明。その上で「基礎自治体が自立することで府県の役割
-
佐鳴湖利用ルールブック作成継続 官民協議会、透明度調査も実施へ
静岡県や浜松市、地元自治会などでつくる佐鳴湖地域協議会(会長・下沢嶽静岡文化芸術大教授)は29日、第2期佐鳴湖水環境向上行動計画(2020~24年度)に関する第5回会合を中区の市民協働センターで開いた。22年度は佐鳴湖面利用のルールブックの作成に引き続き取り組むことなどを確認した。 ルールブックは、水質保全や利活用を市民と協働で考える「佐鳴湖プラットフォーム」の創設に合わせて作成する。法律や条例に基づく規則や安全のために守ってほしいルール、マナーなどを盛り込む。21年度は関係者から意見を聴き、素案を作成した。地元などさらに多くの意見を反映させながら作成作業を進めるという。 21年度に実施
-
家康公の好物、弁当に 静岡県飲食業生活衛生同業組合浜松支部
静岡県飲食業生活衛生同業組合浜松支部(支部長・内山浩明エムシーフードサービス社長)が、徳川家康が好んだとされる食材をふんだんに使った弁当「浜松家康辨當(べんとう)」を開発した。来年の大河ドラマ「どうする家康」の放送開始に向け、浜松市が進めている「Yes!家康プロジェクト 浜松」の第1弾商品。7月から市内のイベントなどで販売し、機運を盛り上げる。 しょうゆなどを加えて炊いた「桜めし」と三河みそを塗った麦飯のおにぎり2種、おはぎ、アサリのつくだ煮など家康が好んだとされる逸品に加え、かも肉のロースやふかし芋など家康や当時の生活にちなんだ料理を盛り込んだ。地産地消を意識し、地元産のアサリやサツマイ
-
生涯学習 1200講座計画 浜松市社会教育委が初会合
浜松市社会教育委員会は27日、2022年度の初会合を市役所で開いた。市側は各協働センターなどで開催する生涯学習事業について、22年度は21年度を上回る1200講座程度を計画していることを報告した。 市側は同事業のうち、市民が講師となって学習の成果や知識、経験などを社会に還元する学習成果活用事業は87件を予定し、7月からはさらに2次募集を行う方針を示した。 半分以上が新規の市民で、生涯学習の新たな担い手の育成が進んでいることについても説明した。 21年度は1129講座を3449回開催し、計5万5083人が参加した。いずれも新型コロナの影響で開催を控えた20年度を大きく上回り、定員を制限し
-
健康に「笑い」効果あり 浜松ウエルネス・ラボが実証事業報告
生活習慣病予防や認知機能改善などにつながる実証事業を進めている浜松市の官民連携組織「浜松ウエルネス・ラボ」は25日、「笑いが脳の健康に与える効果を調べる研究」の結果報告会を中区の地域情報センターで開いた。市民ら約70人が参加し、笑いと健康との関係について学んだ。 同研究はキリンホールディングス(HD)、吉本興業、市、近畿大が連携して2021年、市内の男女25人を対象に実施した。この日はキリンHDの研究員2人が漫才の動画を見て笑うことにより、脳血流が増加して集中力が向上したり、気分状態が改善してストレスが抑制したりする効果が出たことを解説。「脳や心への健康効果が明らかになった」と強調し、今後
-
9月にブラジルデー 独立200周年 総領事、浜松市長に協力要請
浜松市で9月に開催するブラジル独立200周年記念イベント「ブラジルデー浜松2022」に向け、在浜松ブラジル総領事館のガルシア・アウデーモ総領事がこのほど、市役所を訪れ、鈴木康友市長にイベントの内容を報告して協力を求めた。 イベントは独立記念日(9月7日)に合わせて同3、4日に市ギャラリーモール・ソラモで開催。ブラジルの音楽や踊りのステージ、ブラジル料理の屋台などを設ける。同国の人気歌手トニー・ガリッドさんも来日予定。国内最大規模のブラジル人コミュニティーイベントになる見込みで、全国から延べ1万2千人の来場を見込む。 ガルシア総領事は「浜松は『日本の中のブラジル』と称され、多文化共生も進む
-
初生衣神社 遠州織物の聖地に CFで修繕費募集
「遠州織物発祥の地」とされる浜松市北区三ケ日町の初生衣(うぶぎぬ)神社(鈴木栄男宮司)を地域の観光や産業の振興につなげようと、地元や織物業者の有志が神社の保存活動に乗り出した。鎮座870年を迎える2025年に向け、老朽化した市指定文化財「織殿(おりどの)」の修繕費をクラウドファンディング(CF)などで募る。幅広く支援を集め、遠州織物の“聖地”として発信する。 初生衣神社は機織りの神「天棚機姫命(あめのたなばたひめのみこと)」をまつり、愛知県三河地方の赤引きの糸を御衣(おんぞ)に仕立てて伊勢神宮に奉納してきたとされる。織殿の修繕が必要になったが、氏子のいない崇敬神社の
-
浜松市 ごみ有料化検討 家計に負担、丁寧な説明を 減量意識醸成の契機に【解説・主張しずおか】
浜松市が家庭ごみ処理の有料化を検討している。制度素案をまとめ、7月にリーフレットを全戸配布して意見を募る方針だ。ただ、市民生活に直結する問題にもかかわらず、2年前から続く議論が周知されているとは言い難い。家計の負担が増すため、根強い反対もある。市は趣旨や制度を丁寧に説明し、市民理解を得る必要がある。 素案によると、対象は可燃ごみと不燃ごみ。既存の指定袋とは別に新たな指定袋を用意し、手数料を上乗せして販売する形で「有料化」を図る。袋は1リットル当たり1円の計算で料金を設定。現在1枚10円程度の45リットル入りは45円に値上がりする。 有料化の背景には、ごみ減量が進まない現状がある。2021
-
ユネスコレポート作成、市民活動支援を確認 浜松市創造都市推進会議
創造的活動によって市民の暮らしの質や豊かさを高める「創造都市・浜松」の推進に向けた官民組織「浜松市創造都市推進会議」(会長・宮田圭介静岡文化芸術大デザイン学部長)は17日、本年度初会合を市役所で開いた。 本年度は国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出するモニタリングレポートを作成するとともに、引き続き、市民の創造的活動を支援・発信していくことなどを確認した。 市はユネスコの創造都市ネットワークに加盟し、4年ごとに活動内容や今後の方針などの報告を求められている。今年は加盟後2回目のレポート提出で、コロナ禍への対応なども盛り込む。 特に創造的な23事業を「クリエイティブコア事業」に認定し、
-
静岡人インタビュー「この人」 長坂善人さん(浜松市北区)浜松市中心街のビル屋上で養蜂に取り組む
浜松市北区の蜂蜜専門店「長坂養蜂場」の3代目社長。ビル屋上での養蜂は3年目を迎えた。2021年にはビル近くに2号店「はちみつスイーツアトリエ」を出店。周辺店と連携を進め、中心街活性化に向けた取り組みにも力を入れる。44歳。 ―なぜ中心街で養蜂を始めたのか。 「企業を対象にした市主催の『リノベーションスクール@浜松』に参加したのが縁。当初は約5万匹のセイヨウミツバチが入った巣箱を2箱設置し、現在は5箱に増やしている。採れた蜂蜜は『はままつ街みつ』として2号店で販売し、売り上げは全て中心街活性化イベントの経費に充てている」 ―これまでの成果は。 「本店近くでは1箱で1シーズン約50キロの
-
記者コラム「清流」 ミツバチに学ぶ自然
ぶんぶんぶん ハチがとぶ―。誰もが口ずさんだことがあるだろう童謡「ぶんぶんぶん」。開花した野バラにミツバチが集まる様子を歌う。目を閉じると、色鮮やかな花や緑いっぱいの自然の中を飛び回る姿が浮かんでくる。 だが、その光景は単なる先入観だったようだ。歌詞の内容とは結びつかない、浜松市中心街でそう実感した。飲食店などが入るビルの屋上では蜂蜜専門店が養蜂に取り組んでいる。恐る恐る巣箱に近づくが、目の前を横切る姿と耳元の羽音に足がすくむ。 1シーズンで採れる蜂蜜は1箱70キロほど。ミツバチの活動範囲は2~3キロというから中心街に今なお、自然が多く残っていることになる。いつもはネオンしか見えなかった
-
中心街「蜂蜜」コース料理で堪能 浜松、にぎわい創出へ新企画
浜松市の中心街でミツバチが集めた蜂蜜を、本格的なコース料理とともに街の“ど真ん中”で味わう―。中心街のさまざまな魅力を堪能するイベントが、同市で開かれた。題して「ハチとミツのおいしい出会い」。街の活性化を目指す市内の事業者らが連携し、新たな拠点を使ったにぎわいの創出に向けて企画した。 5日、市がJR浜松駅に近い遠州鉄道高架下に整備した「新川モール」に、1日限定の屋外レストランが登場した。中心街のビル屋上で長坂養蜂場(北区、長坂善人社長)が手掛ける養蜂を見学した男女24人が集まり、テーブルを囲んだ。 参加者は開放感あふれる空間で、冷製スープやメインの鳥料理、デザー
-
総合教育会議の成果報告 事業化や予算拡充【浜松市議会一般質問】
浜松市議会5月定例会は10日、前日に続いて一般質問を行い、小野田康弘(自民党浜松)、高林修(同)の2氏が登壇した。石坂守啓企画調整部長は、市長と市教育委員が教育に関する重点施策を協議する「総合教育会議」について、会議での意見が実際に事業化や予算拡充につながっている成果を報告した。高林氏に答えた。 総合教育会議は年2~3回開催し、「ICT(情報通信技術)機器を活用した学習活動の充実」「特別な支援を要する子供への支援充実」などタイムリーなテーマを設定して意見交換を行っている。 市は2020年度の会合で「不登校の子供も学校とオンラインでつながる環境を整備すべき」との意見が出たことを受け、公共
-
ノババックス製ワクチン 7月から集団接種【浜松市議会代表質問】
浜松市議会5月定例会は8日、平野岳子(自民党浜松)、斉藤晴明(市民クラブ)、黒田豊(公明党)、落合勝二(共産党市議団)の4氏が代表質問を行った。鈴木達夫医療担当部長は7月ごろから、市内の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場で、米バイオテクノロジー企業ノババックスが開発したワクチンの接種を開始する方針を示した。平野氏に答えた。 ノババックス製ワクチンはファイザー、モデルナ製とは仕組みが異なる「組み換えタンパクワクチン」と呼ばれる種類。アレルギーなどの問題で既存ワクチンが使えなかった人への接種を想定していて、接種率の向上が期待されている。技術提供を受けた武田薬品工業が製造する。 集団接種会
-
外国人材活躍へ専門家を派遣 浜松市、認定事業所募集
浜松市は本年度、市外国人材活躍宣言事業所制度の認定を目指す事業所に対し、労務管理などについて助言する専門家を無料で派遣する事業を始めた。事業所のさまざまな悩みを解消することで、外国人材の確保や定着、活躍促進を図る。 派遣は1回2時間以内で、1事業所2回まで。社会保険労務士やキャリアコンサルタントなどが外国人材の労務管理、定着に向けた取り組み、必要な受け入れ態勢など事業者側の相談に乗り、就労環境の向上を支援する。市内の事業所が対象。2023年1月末まで受け付ける。 外国人が安全・安心に働ける就労環境づくりや職域拡大に努めるなどの要件を満たした企業、一般社団法人、団体、個人事業主などを認定す
-
浜松市多文化共生都市ビジョン 推進協、「第3次」素案提示
浜松市や市内の国際交流団体、関係機関などでつくる市多文化共生推進協議会は26日、市役所で本年度初会合を開いた。市は2023~27年度の施策方針を定める「第3次市多文化共生都市ビジョン」の素案を示し、本年度中の策定を目指す方針を説明した。 素案は現行の第2次ビジョンの基本理念を引き継ぎ、施策体系を「協働」「創造」「安心」に分類。重点施策として新型コロナなどの感染症や災害に対する危機管理体制の強化▽日本語教育の推進▽外国人材の活躍促進▽情報提供時のデジタルツール活用、DXの導入―などを掲げた。 市は協議会委員や他組織などの意見を参考に素案を修正し、11月ごろにパブリックコメントを実施する予定
-
「エリアプロデューサー必要」リノベまちづくり 浜松でシンポ 経験者が解説-浜松
中心市街地の空き店舗を再生しながらまちづくりを進める「リノベーションまちづくり」に取り組む浜松市は27日、リノベーションをエリア内に広げ、エリア全体のにぎわい再生を図る「エリアリノベーション」について学ぶシンポジウムを中区のえんてつホールで開いた。不動産業者や建築関係者ら約120人が参加し、講演やパネル討論に耳を傾けた。 リノベーションまちづくり事業の第一人者として全国でプロデュースを手掛ける清水義次さん(東京)が講演した。清水さんは市中心街を題材に話を進め「寂しい状況が続くが、手つかずのエリアも多い。特徴あるスモールエリアが連なることで面白い街になる。それがエリアリノベーションの狙い」
-
市発展貢献に意欲 浜松市議会、正副議長が就任会見
浜松市議会の新議長に選出された太田康隆氏(71)=自民党浜松、浜北区、5期=と副議長の倉田清一氏(66)=同、西区、2期=が26日の本会議後、市役所で就任記者会見を行った。2度目の議長職となった太田氏は「市議会が審議の質を高め、チェック機能を発揮することで、市の発展に貢献したい」と抱負を述べた。 太田議長は議員定数を政令市最少の46人に削減したり、議会の理念や決意を定めた基本条例を制定したりするなど自ら議会改革を進めてきた経緯を説明。「議会の権威を高め、市をけん制することで市政がいい方向に動く。議会の役割は大きい」とし、さらなる改革に意欲を見せた。 懸案だった市の行政区再編は、市議会特別
-
オペラ復活、市民が総力 2024年、浜松市で9年ぶり上演へ
浜松市民による総合舞台芸術「市民オペラ」が2024年、アクトシティ浜松(中区)の開館30周年に合わせて9年ぶりに上演される。8回目の今回は出演だけでなく、市内音楽関係団体が中心となって運営、制作、協賛金集めを担い、これまで以上に市民主体を前面に出した公演を目指す。 浜松の音楽文化の発展、次世代を担う人材育成も見据え、機運醸成を図る。演目はアクトシティの開館イベントにも携わった横浜市の作家荒井間佐登さんによる創作オペラを予定。作曲は浜松市の作曲家鳥山妙子さんが担う。浜松シティオペラ協会、浜松交響楽団、浜松オペラ合唱団などが中心となって近く実行委を立ち上げ、公演に向けて本格的なスタートを切る
-
浜松市が総額33億円追加 5月補正、デジタル政策推進
浜松市は19日、2022年度一般会計に25億3900万円、特別会計に3400万円、企業会計に7億2900万円をそれぞれ追加する内容の5月補正予算案(総額33億200万円の増額補正)を発表した。条例制定、改正案などとともに26日開会の市議会5月定例会に提出する。 一般会計補正には、デジタル・スマートシティ政策の推進に向けた事業を盛り込んだ。市民の窓口手続きをデジタル技術で支援する「書かないワンストップ窓口」を導入する計画。職員が市民から必要事項を聞き取り、端末に入力することで、市民は複数の届け出書を記入する手間が省け、職員の業務の効率化にもつながる。23年2月の運用開始を見込む。 企業会計
-
記者コラム「清流」 増えるわが家の雑紙
3年間の単身赴任を終え、浜松市の家族の元に帰ってきて1カ月余。仕事後に子どもたちの笑い声に包まれながら飲むビールは格別で、消費量はぐんぐん伸びる。当然ながら空き缶も急増し、早くも嫌がられている感は否めない。 わが家で空き缶とともに増えているのが、ビールの6本パックの包装紙。妻がまとめてくれたようで、人に見られたら恥ずかしいくらいの束になって紙袋に入っている。 この包装紙は菓子の紙箱や紙袋などと同様、資源化できる「雑紙」に当たる。浜松市で1年間に出る家庭ごみの1割弱を占め、分別推進によるごみ減量は喫緊の課題だ。 市は全ての区役所や協働センターなど74カ所に雑紙回収場を設けている。ごみ減量
-
3区の名称焦点に 市民意見踏まえ協議へ【浜松市行政区再編】
浜松市議会の特別委員会が13日に再編案を決定したことを受け、再編問題の次の焦点は新たに設置される3区の名称へと移る。詳細なスケジュールは今後決まるが、新区名は公募や投票など市民の意見を基に、協議が進む見通しだ。 現行計画では、市は7月にも、市民を対象に区名案を募集する。その後、区名案候補を数点に絞った上で市民投票を行う予定。学識経験者や市民代表らでつくる市行政区画等審議会は投票結果などを踏まえて協議を重ね、秋ごろに最終的な区名案を市に答申するとみられる。 2007年の政令市移行に伴って7区を設置した際も、同様の流れで区名を決めた。市民から1万239通、計3万4992件の応募があり、同審議
-
はままつロケ地マップ 2年ぶり改訂、厳選70カ所紹介
浜松市は市内で撮影された映画やドラマなどの作品やロケ地を紹介する「はままつロケ地マップ2022」を作成した。2年ぶりの改訂で、市内100カ所以上のロケ地の中から70カ所を厳選。市民に地元の魅力を再発見してもらうとともに、聖地巡礼など観光振興へとつなげる。 マップはA4判6ページで、2万部作成した。ドラマ「ゆるキャン△2」のメインビジュアルなどに使われた浜名湖弁天島、映画「弱虫ペダル」の自転車シーンに登場する浜名湖大橋、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で第3村のモデル地の一つになった天竜浜名湖鉄道などを紹介している。 浜松を訪れた出演者や制作スタッフが舌鼓を打った浜松餃子(ギョー
-
記者コラム「清流」 子供に誇れるふるさとに
「東区って無くなるの? 東区がいい」。浜松市の行政区再編の報道を目にした小中高校生の子供3人が言った。東区にマイホームを構えて約10年。子供たちにも愛郷心が育まれていたようだ。 行政区再編の目的は人口減少や急激な少子高齢化によって将来の税収減が予想されるため、行政効率を改善することにある。子供たちにかみ砕いて説明すると、納得したようで、早速、話題は新しい区名に移っていた。 浜松市生まれ、浜松市育ちの42歳。3年間の単身赴任生活を終え、家族と暮らす幸せをかみしめている。将来を担う子供たちにも、行政区再編の意義をしっかりと伝えることは重要だろう。いつまでも誇れる、素晴らしい「ふるさと」を子供