ヤングケアラー支援強化 浜松市23年度予算案 ヘルパー派遣など

 浜松市は2023年度、大人に代わって子どもが家族の介護や世話を日常的に行う「ヤングケアラー」の支援体制を強化する。状況に応じたサポートを考えるコーディネーターを市に配置するほか、ヘルパーや外国語通訳の派遣なども始める。市は関連費用として新年度の当初予算案に750万円を盛り込む。

浜松市役所
浜松市役所

 コーディネーターは家族の高齢化や生活困窮、ひとり親、障害といった家庭状況に応じて助言するとともに、対象家庭が適切な福祉サービスを受けられるように関係機関と結びつける役割を担う。家事などに追われている子どもの家庭には、養育ヘルパーを派遣して支援に当たる。
 日本語を話せない保護者の通訳をする外国人の子どもが負担に感じるケースも指摘されているため、外国語の通訳支援も進める。ヤングケアラーについての理解を深め、潜在化防止や早期発見を図る目的で、教育・福祉関係者や市民への研修会も拡充する。
 市内の小学5、6年生と中高生を対象に、21年10月~22年1月に行った実態調査によると、家族に「ケアしている人がいる」と答えた子どもは4・6%だった。ケアの相手(複数回答)は兄弟姉妹が48・8%と最多で、母親が40・1%と続いた。内容的には「家事」「兄弟姉妹の世話や保育所などへの送迎」が多く、「宿題や勉強をする時間が取れない」「学校に行きたくても行けない」など深刻な事例も浮かび上がったという。

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