テーマ : 政治しずおか

森町長選、現職の太田氏3選 新人との争い制す 投票率は過去最低62・30%

 任期満了に伴う森町長選は11日、投開票が行われ、無所属現職の太田康雄氏(64)が、無所属新人のJA遠州中央元代表理事理事長川崎知哉氏(64)を破り、3選を果たした。投票率は62・30%で、2016年の町長選(前回は無投票)を8・34ポイント下回り、過去最低となった。▶森町長選 開票速報ページ

当選を決め、支援者と喜ぶ太田康雄氏(中央)=11日午後10時22分、森町森の事務所
当選を決め、支援者と喜ぶ太田康雄氏(中央)=11日午後10時22分、森町森の事務所

 太田氏は2期8年の経験を前面に出し、これまでの実績に基づいた移住定住促進策などの発展を主張して支持を広げた。地元の大票田・森地区から手堅く票を集め、南部地域の園田と飯田両地区にも浸透した。川崎氏は、積極的なトップセールスで二つの新東名高速道インターチェンジ(IC)を生かした企業立地の推進などを訴えて追い上げを図ったが、及ばなかった。
 同日午後10時ごろ、同町森の太田氏の事務所では、当選確実の一報と同時に支援者から大きな拍手と歓声が上がり、歓喜の輪が広がった。太田氏は「多くの支援のおかげ」と感謝を述べ、「2期8年の町政運営を反省すべきところは反省し、私自身も刷新しながら、森町をリノベーションして活性化していきたい」と3期目の抱負を語った。

森町長選開票結果(当選者の丸数字は当選回数)
 当 4,864 太田康雄 64 無現③
   4,111 川崎知哉 64 無新
 ▽投票総数9,042▽有効8,975▽無効67


森町長の略歴
 太田 康雄氏(おおた・やすお)信金職員として22年間勤務した後、2005年の森町議選で初当選。08年の町長選落選をはさんで町議を計3期務めた。16年の町長選で初当選した。明治大卒。森

川崎氏「不徳のいたすところ」
 森町森の川崎知哉氏(64)の事務所では、落選の報が伝わると、集まった支援者から大きなため息が漏れた。川崎氏は「感動をするほど多くの支援をいただいたが、期待に応えることができなかった。私の不徳のいたすところ」と涙ながらに深々と頭を下げた。
 選挙期間中は、過去にJA遠州中央代表理事理事長を務めた際に培ったとする行動力と実践力をアピールし「人口減少をはじめとする町の課題にスピード感をもって対策を進めていく」と決意を示していた。

いい茶0

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞