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伊豆急行「買い物列車」第3弾 27日運行、要望受けカフェ新設

 電車をショッピングと交流の場に-。伊東市と下田市を結ぶ伊豆急行線で27日、沿線の高齢者らをターゲットに農産物やスイーツ、日用品などを販売する「買い物列車」が運行する。電車で売り物を運び、停車中の車両内で買い物を楽しめるほか、「カフェ車両」も設けて、地域の交流機会創出を図る。

駅にポスターを掲示する太田港士さん(左)ら=7月上旬、東伊豆町の片瀬白田駅
駅にポスターを掲示する太田港士さん(左)ら=7月上旬、東伊豆町の片瀬白田駅
買い物列車の運行表
買い物列車の運行表
駅にポスターを掲示する太田港士さん(左)ら=7月上旬、東伊豆町の片瀬白田駅
買い物列車の運行表

 企画したのは東京都市大の学生6人グループ。昨年、地域課題を研究していた際に地域経済や地方鉄道の活性化へ買い物列車を伊豆急行に提案し、買い物列車は3回目の取り組み。今回は車両の一部をカフェとして、学生らがコーヒーなどの飲料も初めて提供する。「過去2回は買い物を終えて駅のホームで談笑する高齢者が多かった」と都市生活学部の3年太田港士さん(20)。利用者からの要望を受けてカフェの開設を決めた。
 販売するのは、首都圏の老舗の銘菓をはじめとしたスイーツや日用雑貨、食料品など約200点。東伊豆町の稲取高校の生徒とも連携し、町内のB級グルメで野菜炒めが載った「肉チャーハン」のおにぎりや、特産のニューサマーオレンジを使った飲料など生徒が探した商品を用意する。
 伊豆急ホールディングス営業推進課長補佐の稲葉知也さん(39)は「彼らの取り組みがあるから、外に出掛けてみようと足を延ばす人たちもいる」と指摘。学生たちのアイデアが駅利用者の増加や沿線地域全体の活性化につながることに期待を寄せる。

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