テーマ : 伊東市

西島さん(誠恵高) 陶製ワニで二科展入選 胴体分断、温暖化の生物影響 訴え

 誠恵高(沼津市)芸術コース陶芸専攻3年の西島結太さん(18)=伊東市=がこのほど、美術展「第107回二科展」彫刻部で、県内から唯一入選した。入選作の「Mississippi crisis(ミシシッピ・クライシス)」は陶製で、ワニの姿をリアルに表現。七つに胴体を分断することで環境変化による生態系破壊へのメッセージを込めた。

入選した作品を前に笑顔を見せる西島さん=沼津市役所
入選した作品を前に笑顔を見せる西島さん=沼津市役所

 は虫類好きの西島さんは地球温暖化の影響で、ふ化までの温度で雌雄が決まるミシシッピワニの性別に偏りが出ていることを知り、「環境変化による生物への影響を訴えたい」と制作した。授業や所属する陶芸部の活動時間を使い、約1年かけて粘土で造形。上薬をかけて長さ約130センチ、幅約50センチの作品を焼き上げた。
 初出品での入選に「苦労した作品なので本当にうれしい」と笑顔を見せつつ、「他の入選作を見るとまだまだ。もっと細部にこだわりたい」と鍛錬を誓った。
 26日は同校の小野貴弘理事長と市役所を訪れ、頼重秀一市長に入選を報告した。

いい茶0

伊東市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞