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伊東市図書館新築工事 現状での入札見送り 

 伊東市の小野達也市長は21日の定例記者会見で、入札不調となっていた新図書館の新築工事の再入札時期について「当面の間は入札を見送り、全国的な建設業界の動向を注視して発注時期を見極める」との意向を明らかにした。計画の工事費37億円は変更しない方針。
 市は当初、今年7月の着工、2025年7月の開館を目指していた。建設に向けて5月に開札を行ったが、予定価格を超過して不調に終わった。
 市は現状について資材価格や労務費が著しく高騰し、事業者が利益率の高い工事を選別できる「超売り手市場」だと分析。現状での工事執行は、公共工事積算基準に基づく適正価格を大幅に上回る事業費を見込む必要があるとしている。
 小野市長は「現状況下で再度入札を執行しても不調となる可能性が高く、現計予算37億円で工事に着手することは現実的ではないと判断した」と説明。「適正価格で工事が可能な時期を見定めた上での発注を目指す」と述べた。
 事業を巡り、これまでに多くの市民が関わり現在に至ることから、現計画を破棄せずに建物の形状や構造などを維持する方針を併せて示した。

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