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静岡県弁護士会の次期会長 梅田欣一さん【時の人】

 弁護士の道を志したのは大学時代。在野で正義の実現を目指すことが自分の性分に合っていると直感した。「市民のお役に立てる弁護士会にしていきたい」。静岡県弁護士会の次期会長として立志の頃の決意を改めて胸に刻む。

梅田欣一さん
梅田欣一さん

 取り組みの具体例として「土曜日法律相談」の活性化を挙げる。2018年4月にスタートしたが利用件数は低迷。「平日に仕事をする方にとっては需要があるはず」と周知方法などを見直して利用者拡大を図る。
 1月1日に能登半島地震が発生し、災害時の支援の大切さを再認識した。「熱海土石流(21年)や台風15号(22年)による被害では、支部を超えて会員が生活再建などの被災者支援に当たった。今後も弁護士会を挙げて取り組む」と力を込める。静岡地裁で23年10月に始まった袴田巌さん(87)の裁判のやり直し(再審)を踏まえ、「再審までのハードルが高すぎる。救われるべき人が救われる制度にすべきだ」と法改正の必要性も指摘する。
 1999年4月に県弁護士会登録。駆け出し時代、品格や清廉さを重んじる「武士は食わねど高ようじ」の精神を先輩弁護士から学んだ。主に離婚や相続、交通事故、刑事事件を取り扱い、「依頼者にとって何が正義なのか。それは相手にとっても正義なのか」を意識して業務に当たる。
 沼津市内で妻と2人暮らし。夫婦共通の趣味はボウリング。大学生時代のハイスコアを数年前に塗り替えた。伊東市出身の56歳。

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