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静岡人インタビュー「この人」 高校生ビジネスプランで高評価を受けた 平松美紅さん(伊東市)

 過去最多の505校、計5014件の応募があった本年度の高校生ビジネスプラン・グランプリ。伊豆伊東高から参加したグループの一つのリーダーとして最終審査会に臨み、全国3位相当の賞に輝いた。自身の経験に基づき、大人に代わって日常的に家事や家族の世話をするヤングケアラーの課題解決に向けたプランを提案した。同校3年。18歳。

平松美紅さん
平松美紅さん

 ―プラン考案の背景は。
 「中学生のころから年齢の離れた幼い妹2人の面倒をみる中、食事の世話が大変だと感じていた。準備から片付けまで時間がかかり、自分の自由な時間がとれなくなってしまう。県のアンケートを調べると、同じ悩みを抱えている人が多いことが分かり、子ども食堂の毎日版を実践すれば支援につながるのではないかと考えた」
 ―プランの内容は。
 「飲食店に仕組みに参加してもらい、子ども食堂での食事代となる一口100円のチケットを利用客に購入してもらう。支援者はポイントでサービスの還元を受けられ、飲食店は金銭負担のない双方に良い取り組みを考えた。実際に子どもたちに食事を提供する試みも行った」
 ―最終審査のプレゼンを振り返って。
 「当日までにメンバー2人と練習を綿密に重ね、100%の出来だった。大賞を取る気持ちで臨んだが、悔いはない。地域の人をはじめ、さまざまな人の協力がなければ活動を進められなかったので感謝している」
 ―取り組みの成果は。
 「伊東から全国に仕組みを広げていくことが一つの目標だった。考案したプランをきっかけにヤングケアラーを知ってもらい、支援の輪をどんどん広げていけたらうれしい」
 (伊東支局・白柳一樹)

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