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あげまん名物の店復活 伊東・老舗「みその」屋号、伝統の味継承

 水産加工品の製造販売や飲食店の運営などを手がける伊豆中(伊東市)が17日、JR伊東駅前で閉店した老舗まんじゅう店「まんじゅう みその」の屋号を引き継ぎ、現地で装い新たに店舗を再開する。閉店を惜しむ声に応え、「伊東駅前を盛り上げたい」との思いで開業にこぎつけた。

17日にグランドオープンする「まんじゅう みその」=伊東市湯川
17日にグランドオープンする「まんじゅう みその」=伊東市湯川

 みそのは黒糖まんじゅうを揚げた「あげまん」が評判だったが、コロナ禍の影響などで昨年に店を閉じた。時代の変化とともにシャッターを下ろす店も目立つ中、地元企業の伊豆中が「店と名前を残したい」と地域の活性化を見据えて復活させた。
 同社にとってまんじゅうの製造は新たな挑戦。従来は職人の感覚に頼っていた部分もあったが、再開を機に製造設備を整え、従業員が安定した品質で作ることができるようにした。鈴木亮社長は「再び店を開けて、名物だったまんじゅうを提供していくことに意義がある」と強調する。
 商品は「あげまん」のほか、黒糖・県産抹茶の2種類の「蒸しまん」など。従来のまんじゅうに変化を加え、あんには戸田塩を使うなど工夫した。15日のプレオープンでは、あげまんが早々に売り切れるなど盛況ぶりを見せた。
 今後、季節限定のまんじゅうやテイクアウト商品の充実を図る。店長を務める松浦徹取締役は「駅前の玄関口を元気に、にぎやかにしたい」と意気込んだ。
 (伊東支局・白柳一樹)

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