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伊東商工会議所 斎藤稔会頭 経済復活へ定住を促進【キーパーソン】

 2022年11月に伊東商工会議所の会頭に就任した。観光業が柱の伊東市では夏の行楽期を控え、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ経済の復活に期待が高まる。地元事業者を取り巻く現状や今後の方針を聞いた。

斎藤稔会頭
斎藤稔会頭

 ―伊東市内の現況は。
 「8月に予定する按針祭をはじめ、さまざまなイベントがコロナ前に戻りつつあり、いい状態になってきている。インバウンド(訪日客)も見受けられる。伊東は観光関連の仕事に従事する人が多く、観光立市。活性化に向けては、観光客やまちのにぎわいをいかにして増やしていくかに尽きる」
 ―地域の実情は。
 「宿泊施設では人手不足により、客室の売り止めが出ている。人材の確保が大きな課題だ。経営者が高齢の小規模事業者は事業をやめてしまうところもある。やはり人口が多くないと経済も弱い。その点では定住の促進も大切になってくる。製造業やサービス業はリモートでの仕事が難しいが、働く場を用意して定住しやすい地域にしていくことが求められる」
 ―目指す方向は。
 「商議所の会員が気持ちよく利用できるような環境を整える。決め事などを会員に分かりやすく説明できるように透明性を高め、明るい雰囲気をつくりたい。ほかの市内の経済2団体(伊東観光協会、伊東温泉旅館ホテル協同組合)とも連携を図り、経済を潤したい」

 さいとう・みのる 伊東市宇佐美に本社を置く総合建設業「斉藤組」の社長。商議所では2016年11月から副会頭を2期6年務めた後、現職。同市出身。66歳。

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