あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 沼津市

沼津市歌 市制100周年記念 再録音へ 地元楽団演奏 世代超え歌い継ぐ 中田喜直の旋律 新たに編曲

 沼津市は市制100周年を記念し、69年前に制作した「沼津市歌」を新たに編曲、再録音する。市歌は正午の時報としても市内に流れているが、原曲と印象が違うチャイム音で、市民にも認知されていない。童謡「めだかの学校」などで知られる作曲家中田喜直(1923~2000年)が手がけたメロディーに市内の音楽家がアレンジを加え、世代を超えて歌い継がれることを狙う。

川口さん(右端)の指揮で再録音に向けた練習に取り組む沼津市立高吹奏楽部と沼津ブラス・フロンティアのメンバー=同校
川口さん(右端)の指揮で再録音に向けた練習に取り組む沼津市立高吹奏楽部と沼津ブラス・フロンティアのメンバー=同校
中田喜直直筆の沼津市歌の楽譜。作詞した高橋さんの遺族が保管していた
中田喜直直筆の沼津市歌の楽譜。作詞した高橋さんの遺族が保管していた
川口さん(右端)の指揮で再録音に向けた練習に取り組む沼津市立高吹奏楽部と沼津ブラス・フロンティアのメンバー=同校
中田喜直直筆の沼津市歌の楽譜。作詞した高橋さんの遺族が保管していた


 「清く聳(そび)える 富士の嶺」の歌い出しで始まる市歌は1955年、愛鷹村など4村との合併を機に制定した。中田が作曲、歌詞は市内の小学校長を務めた故高橋清さんの作品が公募で選ばれ、名誉市民の作家芹沢光治良が補作した。市は高度成長期の勢いを感じさせるマーチ調の原曲を親しみやすい形に編曲、再録音し、時報のチャイムや市役所の電話保留音として活用する。
 編曲は同市の音楽家川口三郎さん(51)に依頼。ピアノ、管弦楽、吹奏楽の3パターンで、川口さんは「勇ましい曲調に内包された郷愁漂うメロディーに寄り添った」と意図を語る。
 14日には沼津市立高で吹奏楽版の演奏をする吹奏楽部と市民楽団「沼津ブラス・フロンティア」が、川口さんの指導で録音に向けた音合わせをした。同部2年の渡辺優奈部長(17)は「100年後にも誇れる演奏をしたい」と意気込む。
 再録音は21日に一般非公開で行い、ピアノ伴奏は沼津西高の大石和規教諭、独唱は同校の村〓達彦教諭、管弦楽は沼津交響楽団が担当。完成した音源は年度内に楽譜と共に市ホームページで公開する。
 (東部総局・尾藤旭)

 ※村〓達彦教諭の〓は木ヘンに沿のツクリ

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

沼津市の記事一覧

他の追っかけを読む