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外国人材受け入れ支援 医療・福祉 障害者施設の生産性向上【点検!静岡県予算案】

 静岡県は2024年度当初予算案で、薬剤師や介護職員をはじめとする医療・福祉分野の人材確保に重点を置いた。外国人の受け入れやICT(情報通信技術)機器の導入を目指す事業所を支援する。障害のある人が働く事業所の生産性を高める取り組みを進めるほか、救急車を呼ぶかどうか迷った時に医療関係者から助言を受けられる電話相談窓口「#7119」も新たに設置する。

 薬剤師の確保や地域偏在解消を図るため550万円を計上した。大学薬学部の学生と県内病院のマッチングを図る合同就職説明会、へき地の病院や薬局でのインターンシップ(就業体験)を実施する。薬学部への進学者を増やすため高校生らを対象にしたセミナーも開く。
 介護分野では外国人材の確保と職場定着に向け、雇用や生活に関する相談にワンストップで対応する「国際介護人材サポートセンター(仮称)」を開設する。障害福祉分野でも人材確保を支援する窓口を設け、職員の負担軽減を図るロボットなどの導入を促す。
 障害福祉事業所の生産活動支援には4800万円を配分した。県は授産製品「福産品」の販路開拓を後押ししているが、受注に対して供給が追いつかないケースがあり、複数の事業所による共同生産体制をつくったり、経営支援の専門家を派遣したりする。
 4月から始まる「医師の働き方改革」に対応するため、労働時間の短縮や勤務環境の改善に取り組む医療機関の支援に12億2900万円を充てた。
 #7119を設置する救急安心電話相談運営事業費として6200万円を盛り込んだ。緊急性の有無や応急処置方法について助言を受けることができ、医療機関の適正受診と救急車の適正利用につなげる。開設時間は平日が午後6時から翌日午前8時まで、土曜は午後1時から翌日午前8時まで。日曜・祝日は終日。10月から県内全域でスタートし、利用状況を踏まえて受付時間の延長も検討する。

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