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国際秩序の堅持強調 上川外相、島しょ国と閣僚会合

 【スバ共同】上川陽子外相(衆院静岡1区)は12日、フィジーの首都スバで日本と太平洋の島しょ国・地域による「太平洋・島サミット」閣僚会合に出席した。終了後、自由で開かれたルールに基づく国際秩序を堅持する重要性や、一方的な現状変更の試みへの強い反対を共有すると明記した議長総括を発表した。海洋進出を続ける中国が念頭にある。

「太平洋・島サミット」閣僚会合で発言する上川外相=12日、フィジーの首都スバ(共同)
「太平洋・島サミット」閣僚会合で発言する上川外相=12日、フィジーの首都スバ(共同)

 7月に東京で開く第10回太平洋・島サミットの成功に向け、緊密に協議を続けることも確認した。
 閣僚会合で上川氏は「太平洋島しょ国と手を携え、強靱(きょうじん)で持続可能な安定した地域づくりに注力する」と強調。変化する地域情勢と課題に共に取り組む決意を示した。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の安全性について説明し、科学的根拠に基づく対応の重要性を確認。議長総括に処理水を島サミットの常設議題にすると盛り込んだ。
 上川氏は会合後、処理水に関し「各国の理解が着実に進んでいると実感した」と記者団に述べた。会合に先立ち、パプアニューギニアの外相らと個別会談も行った。
 閣僚会合は5回目で、日本以外での開催は初めて。上川氏と、クック諸島のエリカナ外務・移民相が共同議長を務めた。日本と18カ国・地域で構成する。

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