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上川外相 島しょ国と連携強化 サモアとフィジー訪問

 上川陽子外相(衆院静岡1区)が南太平洋のサモアとフィジーを訪れる。日本の外相として初めて10日にサモアを訪問。12日にはフィジーで日本と島しょ国・地域による「太平洋・島サミット」閣僚会合に出席する。南太平洋で影響力を拡大する中国をにらみ、島しょ国との連携を強化する。

上川外相の主な日程(日付は現地時間)
上川外相の主な日程(日付は現地時間)

 閣僚会合は、オセアニア地域の協力機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」に加盟する18カ国・地域が参加。上川氏は、法の支配や民主主義といった基本的価値に基づき信頼関係を強化する考え。東京電力福島第1原発の処理水海洋放出の安全性について丁寧に説明する。島しょ国の最大の関心事である気候変動問題も主要議題だ。
 岸田文雄首相が共同議長を務め、7月16~18日に東京で開かれる太平洋・島サミットに向けた地ならしを進め、成果文書の取りまとめも視野に入れている。
 サモアでは、外相を兼ねるフィアメ首相と会談し、太平洋・島サミット成功に向けた協力を確認する。上川氏は11日にフィジーに移動。12日にかけて島しょ国要人らと個別に会談し、意思疎通を深める。
 島しょ国を巡っては、中国が2022年にソロモン諸島と安全保障協定を結ぶなど浸透を図っており、米国やオーストラリアが警戒を強めている。

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