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テーマ : 政治しずおか

塩谷氏が政倫審出席 従来の説明に終始 不記載「認識せず」

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた1日の衆院政治倫理審査会に、安倍派座長を務めた塩谷立元文部科学相(比例東海)が出席した。還流資金の政治資金収支報告書への不記載を「認識していなかった」とするなど、従来通りの説明に終始した。

自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会で弁明する塩谷元文科相=1日午後
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会で弁明する塩谷元文科相=1日午後

 塩谷氏は還流について「20数年前から始まったのではないかと思うが、明確な経緯は承知していない」とした上で、「長年の事務的な引き継ぎにより、法令違反かつ不適切な運用を重ねてしまった」と述べた。
 2018年からの5年間で計234万円に上る自身の政治団体への還流の不記載も、一連の問題が発覚するまで知らなかったとし「政治団体の代表として深く反省している」と語った。政治改革にも触れ「不記載に対する厳罰化、議員本人への責任が伴う連座制の適用は最低限必要」との考えを示した。
 野党議員からは、22年4月に当時の派閥会長だった安倍晋三元首相の指示でいったんは還流の中止が決まりながら、7月の安倍氏の死去後に継続された経緯に質問が集中した。
 立憲民主党の寺田学氏は「派閥からしゃべるなと指示があった」との宮沢博行氏(比例東海)による昨年12月の暴露も取り上げ「(指示したのは)あなたではないか」と追及。塩谷氏は強く否定し「どなたが言ったか(宮沢氏に)聞きたいところだ」と反論したが、宮沢氏への確認を重ねて要求されると「聞いてみる」と応じた。
(東京支社・関本豪)

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