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テーマ : 政治しずおか

難波静岡市長、これまでの市政を批判「規制かけすぎ、執行力不足」 施政方針演説で

 静岡市の難波喬司市長は21日に開かれた市議会2月定例会本会議で、就任後初の施政方針演説を行った。約40分間にわたる演説の中で、これまでの市政運営に対する批判を随所にちりばめた。特に熱がこもったのが「政策執行力」の評価。政策執行を「目標を実現するための継続的な意思決定と、実行に移し結果を出すこと」と定義した上で、前市長までの市政を分析し、持論を展開した。

施政方針を述べる難波市長=静岡市役所静岡庁舎
施政方針を述べる難波市長=静岡市役所静岡庁舎

 人口減少の原因の一つとされる市内の住宅地の価格が高いことについて、市の面積が広い割に可住地面積比率が24・3%と小さいことを挙げ「近年の静岡市は農地を守るという考えのもと、土地利用を規制緩和することなく市政運営を続けてきたのではないか」と問題視した。
 市はJR東静岡駅の北側用地など、好条件がありながらも大規模で面的なまちづくりをほとんどしてこなかったとし「経済がうまく回る社会基盤・システムづくりなどの経済産業政策に重きを置いてこなかったと言わざるを得ない」と、予算配分を含めた政策執行力の欠如に言及した。
 難波市長は施政方針の最後には静岡市を会社組織に例えた上で「商品の企画力は優れ、社員は優秀だが、工場の生産システムと生産ラインの改善に注力しないため商品の品質がよくない。よって売れない」と述べ、自らが先頭に立った改革を通じて「政策執行力を飛躍的に向上させる」と強調した。

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