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テーマ : 政治しずおか

清水港周辺活性化へ台船2隻購入 海洋研究や海上カフェに 24年度静岡市予算案

 静岡市は2024年度、台船2隻を購入し清水港周辺での海洋研究や花火大会などの地域活性化に活用する。海洋研究開発機構(JAMSTEC)や東海大海洋学部などの研究機関だけではなく、広く一般市民にも貸し出すことで「海上カフェ」など自由な発想でさまざまな用途に利用してもらうことも想定しているという。同市が台船を購入するのは初めて。

静岡市が購入予定の台船のイメージ(同市提供)
静岡市が購入予定の台船のイメージ(同市提供)

 市が購入を想定しているのは建造から20~30年程度経過した中古の台船で、総重量2千トン(長さ50メートル、幅18メートル、深さ3メートル)と同1千トン(長さ40メートル、幅16メートル、深さ2・5メートル)の2隻。購入する具体的な台船は今後探す予定。エンジンや操縦席が付いておらず、別の船で引っ張って目的の場所まで移動させるタイプで、台船の上をより広く利用できるようにする。いかりを下ろせば、洋上で位置を固定できる。24年度当初予算案は事業費5400万円を計上した。
 普段は清水港内に係留し、研究者による駿河湾の海洋データの収集や水中ロボットによる港湾施設の調査に活用する。例年7月に行われている清水みなと祭りでは、洋上花火を打ち上げるため、台船を東京や千葉からその都度借りていたが、今年からは市が購入した台船を用いる。富士山をバックにした映画撮影などでの活用も検討する。
 市の担当者は「台船購入で市民が海面を多角的に利用できるようになる。より海に親しむきっかけ作りをしたい」とした。

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