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テーマ : 政治しずおか

御前崎市、財源確保策示す 27年度までに12.4億円 歳出大幅削減へ

 御前崎市は13日、市の財政状況悪化に対応するため、4年間で約12億4千万円の財源確保策を市議会予算決算審査特別委員会で説明した。2025年度をめどに、市民プールなど慢性的な赤字に陥っている公共施設の民営化を進め、大幅な歳出削減を目指す。

御前崎市 財政調整基金残高の推移
御前崎市 財政調整基金残高の推移

 歳出削減案には市職員全体の賃金5%カットや各種補助金の見直しの検討も盛り込んだ。毎年15億円程度の赤字経営が続く市立御前崎総合病院については、一般会計から病院事業に繰り出す上限金額を年間10億円に設定した。
 歳入増加策にも取り組む。23年度は5千万円だった個人のふるさと納税額を27年度までに2億円に伸ばす。保育園跡地など市有地の売却も進める。
 市は24年度当初予算案を基にした将来的な財政試算も公表した。財政調整基金残高は約26億9千万円あるが、財源確保策を実施したとしても27年度には約19億1千万円まで減少する見通し。1月時点の試算では、4年間で15億円程度の財源が確保できたとしても27年度に財調基金残高が0円になる見込みを示したが、23年度中に財調基金を約3億円積み立てるほか、24年度当初予算案の規模が想定よりも縮小したため、試算を上方修正した。
 ただ、今後も予算編成の上で、財調基金を切り崩さなければ、財政運営が成り立たない状況。市の担当者は「財源確保に向け、危機感を持ってあらゆる対策を講じたい」と述べた。
 (御前崎支局・市川幹人)

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