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テーマ : 政治しずおか

東静岡アリーナ建設 まちづくり協議会設置へ 静岡市長、地元で説明

 静岡市の難波喬司市長は4日、JR東静岡駅北口市有地に整備を目指すアリーナに関する地元自治会への説明会を同市葵区長沼で開いた。アリーナ整備を前提に同駅周辺地区の将来像を描くために「まちづくり協議会(仮称)」を2024年度に設置するとし、24年度当初予算案に関連費用を計上すると明らかにした。関係者によると、予算額は3千万円とみられる。アリーナの基本計画を策定する意向も示したが、予算計上の時期は明言しなかった。
 アリーナ整備について難波市長が地元に直接説明するのは1月28日に続き2回目。説明会は非公開で、前回、住民側から出た周辺道路の渋滞対策やアリーナの必要性などの意見や懸念について回答した。
 渋滞は、アリーナ整備予定地に近い大型商業施設「マークイズ静岡」の周辺で多く、以前から改善を求める声が上がっていた。難波市長は緩和策の案として、同施設北東側の交差点の横断歩道を廃止して右左折車の歩行者待ちをなくすことや、施設東側の市有地を混雑時の一時的な滞留空間として活用することなどを挙げた。施設駐車場の流出入時間の短縮についても、事業者と協議するとした。
 まちづくり協議会は、同駅南口に建設予定の県立中央図書館や北口のアリーナを活用し、地域に人が集まる仕組みや、利便性が高く住みやすい環境をつくる具体的な取り組みを検討するという。終了後に取材に応じた難波市長は「まちづくりには投資が必要。南口に図書館ができ、北口にアリーナという投資が入ってくる機会を利用すれば、大きな相乗効果が生まれる」と整備の意義を強調した。
 地元代表の杉山輝雄長沼三区自治会長(76)は「今まではアリーナありきで話が進み抵抗感があったが、まちづくりの観点でのアリーナであると説明を受け納得できた」とし、「地域全体がにぎやかになり、子どもたちがこれからも暮らしたいと思えるまちになれば」と期待した。

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