政治部 池谷遥子
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「終活ノート」静岡市配布 介護や終末医療「希望を整理して」 市HPでダウンロードも
静岡市は自身の望む介護や終末医療などについて書き込む「市版エンディングノート」を1万部発行し、市内の地域包括支援センターや医療機関などで配布している。市ホームページでダウンロードもできる。 終活支援の一環で初めて作成した。ノートには住所や既往歴といった基本情報、これまでの人生を振り返る「自分史」のほか、病気を患った場合に延命処置や臓器移植を望むか、介護は自宅で家族にお願いしたいか―などの希望を書き込む。介護や福祉の相談窓口の一覧や大切な人へのメッセージを記すページ、葬儀や墓に関する希望の記入欄も設けた。 状況に応じて意向が変わることを想定し、ノートはページごとに切り離して新しい用紙を挟める仕
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がん教育を大人にも/ワクチン接種推奨 静岡市が対策計画見直し
静岡市は、市全体でがん対策を推進するための「がん対策推進計画」(2021~26年度)の中間見直しを行った。子どもだけでなく大人を対象としたがん教育の推進を明記し、概要版として作成したリーフレットには計画の内容のほか予防と早期発見の重要性、罹患(りかん)後の支援体制などの説明を盛り込んだ。 大人へのがん対策の啓発に向け、市立静岡病院の医師ががんの予防に効果的な生活習慣や罹患した場合のがんとの向き合い方を説明する動画も2本公開する。 予防項目には感染症対策を追加した。子宮頸(けい)がんはワクチンで予防できるとしてヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を推奨。接種率を現状の36・0%か
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創生静岡が白鳥代表を再任 市議会第2会派、新執行部決定
静岡市議会第2会派の創生静岡は16日、新執行部を決めた。白鳥実代表と安竹信男幹事長、石井孝治総務会長を再任し、政調会長に宮沢圭輔氏が就いた。就任は同日付。
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契約手続き不備など15件指摘 静岡市監査委員が23年度結果公表「一向に改善せず」
静岡市監査委員は16日までに、2023年度の定期監査結果を公表した。事業の業者選定や契約金額決定に関する手続きの不備などの指摘事項が15件あり、市に再発防止を求めた。 コンプライアンス推進課は内部統制研修で使用する映像制作業務に関し、事業決裁を起案する前に業者を選定し、契約金額を決めていた。契約金額を決める前に予定価格を設定していなかったなどのミスも重なった。 日本平動物園は昨年5月の大型連休中に運行したシャトルバスの台数上限について、仕様書に「36台を超えない範囲」と記載するところを誤って「30台」と記載した。さらに、期間中に32台のバスを運行し、仕様書よりも2台分多く賃借料を払ってい
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【静岡県知事選】大村氏が政策発表 防災や教育に重点 「デジタル大学」創設など提案
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に立候補を表明している元総務官僚、元副知事の大村慎一氏(60)は15日の政策発表会見で、防災・危機管理や教育に力を入れていく方針を示した。災害時の応援派遣を通じた静岡県の防災力の強化や、デジタル人材の育成を重点施策に掲げ、国や県内市町と連携して推進するとした。 大村氏は、総務省在籍時に全国各地の災害対応に当たった経験に触れ、「(災害対応の)経験を共有しなければいけない」と強調。静岡県は災害先進県の看板を掲げているが、「看板ほどに体制が整っているか疑問視している」と述べ、被災地への応援派遣を積極的に行い、対応のノウハウ習得につなげるとした。 教育施策として、大
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【静岡県知事選】難波静岡市長「特定候補支援の可能性ある」 地域のバランス重視
静岡市の難波喬司市長は12日の定例記者会見で、川勝平太知事の辞職に伴って行われる静岡県知事選に関し、政策を見極めた上で、特定候補の支援をする可能性もあると明らかにした。東西に広い本県の特徴を踏まえ、「どこか(の地域)に重点を置きすぎると分断が生まれる。バランス良く県政運営することが大事」との認識を示した。 難波市長は県、市ともに人口減少が課題とし、「県市一緒になって、これまでの延長上にないやり方をしないといけない。市町の実情を理解し、丁寧に意見交換してくれる人に知事になってほしい」と理想の知事像を説明。候補者の政策が出そろった段階で「静岡市政としてうまく物事が前に進むと思える人を応援してい
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静岡の介護施設で食中毒 18人が下痢症状訴え
静岡市は12日、同市葵区の介護施設亀寿庵ショートステイ・デイサービス瀬名で提供された食事を食べた利用者ら18人が下痢の症状を訴え、このうち13人の便からウエルシュ菌が検出されたと発表した。市保健所は同日から当面の間、食事を提供したエムズライフに営業禁止命令を出した。 保健所によると、18人は56~101歳の男女。4日昼に同施設の調理場で調理されたピーマン肉詰めフライやカボチャのそぼろ煮などを食べた。調理従事者からもウエルシュ菌が検出された。全員が快方に向かっているという。
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【静岡まつり最終日】大盛況の城下町 花見行列に宍戸開さん/花魁道中あでやかに
静岡市中心部で多彩な催しが繰り広げられた第68回静岡まつり(実行委主催)は、最終日の7日も大勢の来場者が各会場を行き交った。 花見行列で大御所役を務めたのは俳優宍戸開さん。駿府城公園内の大演舞場での出発式で宍戸さんは、テレビ番組で徳川家康役を何度も務めてきたことに触れ「これまでは(若い時代の)戦うシーンが多かった。大御所時代の役は新鮮」と喜びを語った。「いざ出発」と高らかに花見の始まりを宣言し、沿道の観客の声援に笑顔で応えながら街中を回った。 美しく着飾った太夫が同公園内を練り歩く「花魁(おいらん)道中」では、花魁役の女性が三枚歯の高げたでゆっくりと進み、あでやかな姿で観客を魅了した。
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静岡まつり閉幕 夜空に手筒花火、幻想的フィナーレ
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する第68回静岡まつり(実行委員会主催)が7日、閉幕した。静岡市葵区の駿府城公園では地元の煙火保存会による手筒花火が夜空を彩り、華やかなうたげに幕を閉じた。 家康が約400年前の駿府城で、日本で初めて花火を見たという故事にならった「大御所観覧手筒花火」では、市内外の煙火保存会3団体が共演し、3日間の祭典のフィナーレを飾った。大小さまざまな花火が次々と披露され、観客から歓声が上がった。白やオレンジの火花が夜桜を照らし、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。 最終日も大御所花見行列や夜桜乱舞などが展開され、3日間の来場者数は推計96万人(主催者調べ)だった。 (政
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【静岡まつり2日目】登城行列や夜桜乱舞 春の城下町に活気 夜は光のドローンショー
第68回静岡まつりは2日目の6日、静岡市中心街で徳川家康にちなんだ多彩な催しが展開された。汗ばむ陽気の中、春の城下町は活気にあふれた。 仮装をして駿府城公園を目指す駿府登城行列=静岡市葵区 仮装をして駿府城公園を目指す駿府登城行列=静岡市葵区 時代衣装を身にまとい駿府城公園を目指す駿府登城行列 町衆が行列を組み、大御所への献上品を持って駿府城公園を目指す「登城行列」では、武士や農民の時代衣装を身に着けた市民が駿河区の森下公園から葵区の駿府城公園までの道のりをにぎやかな太鼓などの音とともに練り歩いた。 集まった来場
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静岡まつりに「大御所ISSA」 花見行列、駿府の春盛り上げ
静岡市に春の訪れを告げる第68回静岡まつり(実行委員会主催)は2日目の6日、徳川家康の駿府での花見を再現する「大御所花見行列」などを繰り広げた。街中の桜は見頃を迎え、多くの来場者でにぎわった。 ▶関連記事「登城行列や夜桜乱舞 春の城下町に活気 夜は光のドローンショー」 葵区の駿府城公園で行われた「拝謁(はいえつ)の儀」で、大御所役のISSAさんが登場すると観客からは大きな拍手が湧き起こった。城下町民にふんした市民から献上品を受け取ったISSAさんは「余は満足じゃ。皆の者、ついて参れ。いざ出陣」と宣言し、花見に出発。沿道の観客からの声援に笑顔で手を振って応えた。 市中心街の各会場には屋台
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安心の終活へ 静岡市が優良事業者認証 第1号に社福法人まごころ
静岡市はこのほど、終活支援事業者の質を市が担保する「終活支援優良事業者認証事業」の第1号優良事業者を同市駿河区の社会福祉法人まごころに決めた。市のホームページで公表するなど、優先的に紹介する。 終活では、身寄りのない人や高齢者が事業者に勧められるままサービスを追加し、高額な契約を結んでしまうなどのトラブルが発生している。認証制度は事業者の質の保証に行政が関与することで、市民が安心して終活を行えるようにするため、2023年度に始まった。市によると、政令市初の取り組みで、全国的にも珍しいという。 市は組織運営の健全性や丁寧な契約の締結・履行など独自の認証基準を策定。2月に申請があった同法人を
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静岡まつり開幕 雨の中の前夜祭、歌やダンスで盛り上げ
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第68回静岡まつり」(実行委員会主催)が5日、静岡市葵区の駿府城公園を主会場に開幕した。初日の前夜まつり「家臣団結成の儀」では、市内のダンスチームやバンドがパフォーマンスを披露し、うたげを盛り上げた。 オープニングセレモニーで、久保田隆実行委員長が「桜はまだ満開ではなく、静岡まつりまで待ってくれた。ゆっくり楽しんでいって」と来場者に呼びかけ、祭りが開幕。冷たい雨が降る中、市内のグループ6組が熱い演奏や演舞で来場者を楽しませた。 前夜まつりは静岡青年会議所(JC)が企画、運営した。予定していたドローンショーは雨のため延期し、6日午後8時から行うことに
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議長に自民・大村氏有力 副議長候補は公明・井上氏 静岡市議会
静岡市議会最大会派の自民党市議団は5日、市役所静岡庁舎で議員団総会を開き、次期議長候補に大村一雄氏(75)=清水区=を選出した。副議長候補には、自民と協力関係にある公明党市議会が同日の総会で、井上智仁氏(54)=駿河区=を選んだ。 同市議会の正副議長は1年交代を慣例とし、25日の市議会4月臨時会で正副議長選を行う。 自民党市議団の議席は過半数に満たないが、公明党市議会とポストを分け合う形で大村、井上両氏が選出される公算が大きい。公明党市議会から副議長が選出されれば、政令市移行後初となる。 大村氏は2009年に初当選し、現在4期目。自民党市議団政調会長や幹事長を歴任した。井上氏は4期目。
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静岡市長13~19日 自治体交流準備会議に出席 仏カンヌ訪問発表
静岡市は4日、難波喬司市長が13~19日にフランス・カンヌ市を訪問すると発表した。11月に静岡市で開催される第8回日仏自治体交流会議の準備会議に出席する。 準備会議は15、16日にカンヌ市で開かれ、第8回会議のプログラムや視察の内容を協議する。静岡、カンヌ両市のほか、エクサンプロヴァンス市などフランスの各都市が参加する。カンヌ市のダヴィット・リスナール市長の表敬訪問や、同市の防災、文化などに関する施設も視察するという。 日仏自治体交流会議では両国の自治体が集まって共通課題や先進施策について発表、議論する。2008年に始まり、隔年で両国の持ち回りで開催している。第8回は11月18~21日、静岡
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【川勝知事辞意表明】3日の会見での主な発言とやりとり
新規職員として採用した職員への激励の言葉に人々の心を傷つけるものがあったことを厳しく受け止めている。この15年間、県民のために奉仕できたことを大変光栄に思う。人生における最高に充実した15年間だった。特に1次産業、農業、酪農、水産業、そういう方たちの心を傷つけたとすれば誠に申し訳ない。どうか自分のお仕事に誇りと使命を持って続けてほしい。可能であればこれからも力になりたいと思う。 辞任の背景には大きな区切りを迎えているという感懐がある。昨年の東アジア文化都市はコロナの時期を乗り越えてすばらしい実績が残せた。富士山(世界遺産登録)も無事10周年を迎えた。総合医科大学院大学の基本構想もまとまり、
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静岡市の病院で入院患者ら25人が嘔吐、下痢 ノロウイルス検出
静岡市は3日、同市葵区の静岡てんかん・神経医療センターで提供された病院食を食べた入院患者ら25人が嘔吐(おうと)、下痢の症状を訴え、このうち3人の便からノロウイルスが検出されたと発表した。市保健所は同日から当面の間、病院食を提供していたキョウワプロテックに営業禁止命令を出した。 保健所によると、25人は16~76歳の男女。3月26日夕方に同病院の調理場で調理されたカボチャのかにあんかけやサラダを食べた。調理従事者からもノロウイルスが検出された。全員が快方に向かっているという。 ノロウイルスはアルコール消毒では除菌できないとして、同保健所は手洗いの徹底を呼びかけている。
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静岡市「部署横断組織」始動 まちづくりや子育て… 市政課題に柔軟対応 13チーム立ち上げ リーダーに命令書
静岡市は3日、市政課題に柔軟に対応するために新たに立ち上げた部署横断組織のチームリーダーとなる職員への職務命令書交付式を行った。難波喬司市長が命令書を手渡した。 市は事務事業廃止・見直しプロジェクトチームやアリーナと東静岡のまちづくりプロジェクトチームなど13チームを立ち上げた。関係部署の職員で構成し、迅速な課題解決につなげる。子育て・教育環境チームのリーダーとなった萩原智美子育て教育政策監は「保育士不足などの課題を抽出し、幼保から小学校まで切れ目のない支援をしていきたい」と意気込みを語った。 難波市長は「フラットに自由自在にやってほしい。悩むことがあれば市長、副市長に相談を」と呼びかけた。
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レッサーパンダ「かずのこ」日本平動物園から引っ越し 甘えん坊の雄、群馬・桐生が岡動物園へ
静岡市駿河区の日本平動物園は2日までに、雄のレッサーパンダ「かずのこ」が16日に群馬県桐生市の桐生が岡動物園に〝引っ越し〟すると発表した。日本平動物園ビジターセンターで14日まで、お別れのメッセージを募集している。 かずのこは2021年8月4日に日本平動物園で生まれた。不満があると鳴いて周りの気を引こうとする甘えん坊な一面があるという。人を怖がらず、リンゴを食べる時に手のひらを見せたり、立っておなかを見せたりして来場者を楽しませていた。 桐生が岡動物園で飼育しているレッサーパンダとの繁殖を目指す。展示最終日の14日午前11時からは、担当飼育員がかずのこの特徴や思い出を紹介する。 日本平
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がんばれ新社会人! 中部各市町で辞令交付
静岡県中部の各市町で1日、新規採用職員への辞令交付式が行われた。真新しいスーツに身を包んだ職員は緊張した面持ちで辞令書を受け取り、公務員としての決意を新たにした。 静岡市203人「誠実かつ公正に」 静岡市は1日、新規採用職員の辞令交付式を市役所静岡庁舎で開いた。2024年度の採用数は203人(消防、病院、教育職を除く)。 新規採用職員を代表し、建設政策課の青島英里さん(22)が難波喬司市長から辞令を受け取った。教職員課の鈴木香穂さん(22)、市民税課の山内文斗さん(22)が「全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。 難波市長は「小さな成功体験を重ね
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静岡市「地域幸福度」調査 雇用、子育て満足度低く 医療福祉や住宅環境高く
静岡市が市民を対象に独自に実施した地域幸福度に関するアンケートで、市民が「重要度が高い」と考える生活環境の要素のうち、多様性と寛容性、雇用・所得、子育てなどの10項目で満足度が低かったことが、29日までの市への取材で分かった。第4次総合計画の中核となる10分野の取り組みのうち、都市・交通分野に不満を抱えている市民が多数いることも明らかになった。市は満足度の低いと感じている世代や理由を細かく分析し、施策に反映していく。 有識者らが参加する市政変革研究会のウェルビーイング分科会の取り組みとして、1月29日~2月15日にアンケートを実施した。子育て支援の充実度や防災対策など24項目について5段階
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分科会「市民の声聴く」「人口減少対策」追加 議論深化へ、静岡市政変革研究会
静岡市は27日、新しい時代の社会課題への対応を検討する有識者らによる市政変革研究会の第3回会合を市役所静岡庁舎で開いた。2024年度から、「市民の声を聴くシステム」「人口減少対策」の2分科会を新たに設置することが報告された。 市民の声を聴くシステムは既存のウェルビーイング分科会で扱っていたが、メインテーマの「地域幸福度」と切り分けて研究するために独立させた。市の政策形成過程ではパブリックコメント(市民意見募集)や市民参加のワークショップなどを実施しているが、制度が十分に機能していないとして、より効果的に市民の意見を抽出できる手法を検討していく。 人口減少対策分科会は、定住人口減少の食い
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アイスタ改修なら148億円 新スタジアム構想で静岡市試算「投資効果、高い方に」
静岡市の難波喬司市長は26日の定例記者会見で、新サッカースタジアム整備構想に関連して、既存のIAIスタジアム日本平(清水区)を大規模改修する場合の費用が約148億円かかるとの試算を公表した。難波市長は「スポーツを生かしたまちづくりにプロ仕様のスタジアムは不可欠で、148億円は必要な費用」とし、JR清水駅東口のENEOS(エネオス)清水油槽所内遊休地に新スタジアムを整備する場合に市負担額の参考とする考えを示した。 市は、J1施設基準を満たしていないIAIスタジアムを今後30年間使用できるよう改修するための概算費などを算出した。J1仕様への改修費以外に、現地での建て替えは約236億円、市民利用
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静岡まつり花見行列「大役堂々と務めたい」 今川義元の母・寿桂尼役の星金さん
静岡市で4月に開かれる静岡まつりのメインイベント「大御所花見行列」に今川義元の母・寿桂尼[じゅけいに]役で参加する同市駿河区の星金美恵子さん(80)が26日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、まつりに向けた意気込みを語った。 尼僧姿で登場した星金さんは「思いがけず大役を引き受けることになった。堂々とやりたい」と意気込んだ。星金さんを推薦し、一緒に行列に参加する孫の雄仁さんは「当時の人の気持ちになって練り歩きたい」と話した。星金さんは7日の行列に参加する。 寿桂尼役の行列への参加は昨年に続き2回目。寿桂尼の墓所がある葵区の龍雲寺周辺の竹林整備などに取り組む市民団体「沓谷歴史と自然の会」が
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静岡市の通学補助の不適切交付 要綱の改廃、周知徹底へ 職員処分も検討
静岡市は22日、小中学生への遠距離通学補助金が不適切に交付されていた問題の再発防止策を公表した。担当職員が改ざんした要綱を添付した伝票が承認されていたことを問題視し、職員や市民に対する要綱の改廃情報の周知徹底などに取り組むとした。検証結果を踏まえ、市教育委員会は関係職員の処分を検討する。 市コンプライアンス推進課によると、2022年度、小中学校の統廃合で児童2人に補助上限を超えて通学費の自己負担が生じることになった。児童生徒支援課の職員は、全額補助できるよう要綱を改ざんして補助金交付に関する文書を作成。起案通りに決裁され、問題発覚まで保護者に補助金が支払われた。 22年度の内部統制評価報
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「優先調達」最高額へ 全庁的推進を加速 障害者施設に物品や業務委託 静岡市 23年度見通し
物品の購入や業務委託を障害者就労施設に発注する「優先調達」について、静岡市の2023年度の実績額が3640万円を超え、過去最高を更新する見通しとなったことが、21日までの市への取材で分かった。市が年度ごとに設定している目標額も6年ぶりに達成した。30年度に6400万円達成を長期的な目標に掲げ、24年度から全庁を挙げた取り組みを加速させる。 同市のこれまでの最高額は17年度の3396万円。新型コロナウイルス禍の影響で20年度に1671万円まで落ち込み、回復が遅れていた。23年度は、職員の当事者意識を高めるため、市障害者福祉企画課が設定していた各部署の目標額を部署ごとに定める方式に変更。受注内容
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「る・く・る」開館20周年 科学の楽しさ「体験」で学ぶ 企画展もスタート
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るは20日、開館20周年の記念式典を同館で開いた。これまでの歩みを振り返る企画展のオープニングイベントも併せて行い、関係者や市民ら約120人が節目を祝うとともに、施設のさらなる発展を願った。 清水昭博館長は「開館から20年間、体験型の科学館として『なぜ』から『分かった』につながる科学の楽しさを提供してきた」と振り返った。難波喬司市長は「来館をきっかけに科学に興味を持ってもらい、科学者を目指す子どもたちが増えれば」と期待を込めた。式典では、難波市長と市民2人による振り子を使った記念実験も行われた。 小学5、6年時に同館の通年科学教室に通い、4月から中学生にな
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静岡市の結婚支援事業 9年間で22組夫婦に 10年目は「自信」をサポート
静岡市の繁竹三千代青少年育成課長は12日の市議会厚生委員会で、2014年度に始まった市の結婚支援事業「しずおかエンジェルプロジェクト」について、22年度末までの9年間に婚活イベントに計3152人が参加し、22組が成婚に至ったとの実績を報告した。24年度は参加者にヘアメークやファッションを学ぶ機会を提供する。宮沢圭輔氏(創生静岡)と大石直樹氏(公明)への答弁。 同事業では22年度末までに、男女の出会いの場を創出するため、プラモデル作りや駿府城公園のお堀を巡る遊覧船「葵舟(あおいぶね)」乗船などの婚活支援イベントを実施した。計129回で男性1617人、女性1535人が参加してカップル485組が誕
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【TARAKOさん死去】2018年清水区訪問「またゆっくり来たい」 まるちゃん音頭の踊り審査
30年以上にわたって人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公まる子を演じたTARAKO(たらこ)さんは、静岡市清水区出身の漫画家・故さくらももこさんが作詞した市のPRソング「まるちゃんの静岡音頭」の踊りのコンテストで審査員を務め、2018年には実際に同区を訪れた。 当時、TARAKOさんを案内した市職員の萩原さほりさんは、「せっかく清水に来たのだから、アニメゆかりの地を見たい」との要望に応え、作品に登場する同区内の神社や小学校を一緒に巡った。萩原さんは「TARAKOさんはとても感激した様子で、『またゆっくり来たい』と話していた」と振り返る。 突然の訃報には、「びっくりした。まるちゃんのよう
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記者コラム「清流」 「投票率向上」は必要か
「商業施設に期日前投票所を」「若者の選挙啓発動画コンテストを開く」―。静岡大生と静岡市選管は本年度から、連携して来春の市議選の投票率向上に向けた対策を考えている。 投票率低下に問題意識を持つ若者が主体となった良い取り組みだと思い、継続的に取材してきた。関係者間では好意的な意見が交わされた一方で、「投票率アップが目的になっていいのか」との意見も聞いた。候補者の資質や政策を理解せずに投票して投票率を上げても、良いまちづくりにはつながらないとの趣旨だ。 いろいろな意見があるだろうが、個人的には、より暮らしやすい社会にするために、やはり投票率が上がることは大切だと思う。行政の課題や政治家の仕事ぶ
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新設の消防管理室 目的や業務は 組織風土改善 求める声 静岡市議会企業消防委
2022年8月に静岡市葵区呉服町の雑居ビル火災で消防隊員が殉職した事故について、市消防局の組織的課題を再検証した市の報告書が公表されたことや、24年度から同局内に「消防管理室」が新設されることに関し、8日の市議会企業消防委員会では、新たな部署の設置目的などの質問や組織風土の改善を求める意見が相次いだ。 消防管理室には市長部局の事務職員3人と消防職員1人の計4人を配置し、消防事務や警防事務の監査、消防関係法令の執行状況の管理監督などを行う。酒井淳司消防総務課長は、関連業務に精通し、コミュニケーション能力の高い職員を充てる方針を示したほか、部署の新設に伴う経費として24年度当初予算案に97万円を
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静岡市選管 来春市議選18~29歳投票率 前回選より5ポイント増を目標
静岡市選挙管理委員会の梅田しおり事務局次長は7日の市議会総務委員会で、2025年3月に実施する市議選の18~29歳の投票率について、前回選(21年3月)の22・53%より5ポイント上げることを目標にすると説明した。尾崎行雄氏(自民)への答弁。 市選管は若者の投票率向上に向け、市議選で初めて駿河区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示している。投票率を5ポイント上げるには、投票者数を約4千人増加させる必要があり、学生や子育て世代が多く訪れる同施設への設置を決めた。選挙期間中の土日に計2日間、開設する予定で、専用回線の使用料や会場設営費などに約1200万円を要する見
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家康・松本潤さんを信長・岡田准一さんがパチリ! 大河収録中に撮影の写真、静岡市の旧ドラマ館に展示
大河ドラマ「どうする家康」で織田信長役を演じた岡田准一さんがドラマの現場で撮影した写真の展示が20日まで、静岡市葵区の静岡浅間神社境内の旧大河ドラマ館で開かれている。被写体は主演を務めた松本潤さん。徳川家康ゆかりの地を紹介するパネルとともに並ぶ。入場無料。 松本さんが2023年12月8日~24年1月21日まで、東京都で開催した自身の展覧会「JUN MATSUMOTO EXHIBITION『PERSPECTIVE』」に出展された作品の一部。松本さんから「作品を静岡市に無償で貸し出したい」との提案があり、旧ドラマ館で展示することになった。岡田さんが撮影した家康姿の松本さんの写真3点を提供した。
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薬過剰摂取、搬送の48%若者 3年間で194人 静岡市議会総括質問
静岡市議会2月定例会は4日、総括質問を行い、9氏が登壇した。山本哲生保健衛生医療統括監は、市消防局管内で2020~22年の3年間に市販薬を過剰摂取するオーバードーズや急性薬物中毒などの疑いで救急搬送された405人のうち、48%の194人が10~20代だったと明らかにした。大石直樹氏(公明)への答弁。 各年の若者の救急搬送者の内訳は20年が51人、21年が67人、22年が76人と、年々増加している。23年は統計がまとまっている1~6月で26人が搬送され、全年代の31%を占める。 市こころの健康センターによると、学校や家庭に居場所がなく孤独や生きづらさを感じている若者が、気持ちを和らげる手段
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人工衛星データとAI活用で漏水調査 水道事業効率化へ 2024年度から静岡市方針
静岡市議会2月定例会は1日、稲葉寛之氏(志政会)、山梨渉氏(公明)、市川正氏(共産)が代表質問を行った。渡辺裕一上下水道局長は、人工衛星データと人工知能(AI)を活用した水道管の漏水調査を2024年度から始める方針を示した。調査員が市内全域を巡回して調査する従来の手法を改め、デジタル技術を活用して漏水の可能性が高いエリアを絞り込むことで、調査の効率化や経費削減につなげる。山梨氏への答弁。 地表面の温度や、地盤の起伏の変化など人工衛星が取得したデータと、地形や地質、既設水道管の材質や使用年数、漏水履歴などのデータをAIが総合的に解析し、漏水の可能性があるエリアの特定や、将来的な漏水リスクを判
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静岡市 インターナショナルスクール 商議所と誘致推進協設立
静岡市は29日、市内へのインターナショナルスクール誘致に向け、静岡商工会議所と連携した「誘致推進協議会」を設立し、3月6日に初会合を開催すると発表した。市内企業の経営者ら5人で構成し、市のスクール誘致の考え方を整理するとともに、実現可能性を検討する。 中西勝則しずおかフィナンシャルグループ会長が座長を務める。中西氏を含め経済界から4人、市側は大長義之副市長が委員となる。初会合では、生産年齢人口の減少や外国人労働者の確保などの課題を共有し、意見やアイデアを民間事業者から公募する「サウンディング型市場調査」の質問項目の検討などを行う。 静岡商工会議所は昨年11月、雇用の多国籍化と高度外国人材の獲
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ハヤテ経済効果38億円 静岡市議会研修会 杉原代表が試算説明
静岡市議会は28日、議員研修会を開いた。プロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入する「くふうハヤテベンチャーズ静岡」を運営するハヤテグループの杉原行洋代表が講師を務め、球団発足による市への経済効果は38億円に上るとの試算を説明した。野球をきっかけとした地域活性化への思いも語った。 杉原代表は約2年前に「縁もゆかりもない静岡」の関係者から球団発足の話を持ちかけられたと打ち明け、「66年ぶりの(球団増加)のチャンスと聞き、スイッチが入った。誰もやらないなら自分がやろうと思った」と振り返った。その上で「(プロ野球チームの創設は)みんな『できたらいいね』と言うが、実際は人ごと。これでは地域は活気が出な
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用宗緑地リニューアル 静岡市 24年度本格着手 にぎわい創出へ
静岡市は2024年度、駿河区の用宗緑地のリニューアルに本格着手する。民間の資金やノウハウを活用する公募設置管理制度(パークPFI)により、利用者の休憩デッキや飲食店などを設置し、施設の魅力向上や周辺エリアのにぎわい創出につなげる。 用宗緑地はJR用宗駅から南東に約500メートルの用宗海岸沿いに位置する。東西に約600メートルの区間で、市民らが散歩や休憩をする空間となっている。23年には1年間で約8万3千人が来訪した一方、開設から40年近くが経過し、設備の老朽化が課題だった。 パークPFIは、民間事業者に収益施設の設置を認め、公園整備費の一部を負担してもらう制度。リニューアルでは飲食や休憩がで
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起業、事業拡大を支援 静岡市のプログラム 参加企業が成果紹介
静岡市は22日、同市を拠点に起業や事業拡大を目指す事業者を支援する「アクセラレーションプログラム」の成果発表会を同市駿河区で開いた。公募で選ばれた5社が、市内の事業者などと連携して約5カ月間にわたって取り組んだ実証実験の結果や事業化に向けた今後の課題を共有した。 自転車関連事業を展開するジャパンサイクルリーグ(東京都)は、家庭用のフィットネスバイクと仮想現実(VR)を組み合わせて観光地などを疑似走行する「バーチャルサイクリング」の体験イベントを市内の商業施設などで開催し、子どもから大人まで多くの集客があったと報告した。今後は市内への機器の常設や、静岡を拠点としたeスポーツのリーグ創設などを
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⚾「野球で静岡盛り上げたい」 くふうハヤテ高橋、池谷両選手が開幕へ意気込み 市役所と県庁訪問
今季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテベンチャーズ静岡の選手らが19日、静岡市役所に難波喬司市長を訪ね、清水区のちゅ~るスタジアム清水(清水庵原球場)で3月15~17日に行われる開幕3連戦に向けた意気込みを語った。 訪れたのは赤堀元之監督(静岡高出)と高橋駿主将(静岡西高出)、池谷蒼大選手(静岡高出、ヤマハ出身)ら。赤堀監督は「開幕に向け順調にきている。投手陣は物足りなさもあるが、あと数週間、実戦をやりながらもっと良くなっていくと思う」と手応えを語った。高橋主将は「静岡の人たちのサポートを実感している。野球で静岡を盛り上げられるように頑張りたい」、池谷選手は「懐かしい
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静岡空港から台湾へ 歴史と食、満喫の縦断旅【静岡新聞社記者ルポ】
静岡空港と台湾を結ぶ定期便復活に向けた機運醸成を図るため富士山静岡空港利用促進協議会が主催した4泊5日(1月19~23日)の台湾ツアーに参加した。台湾南部の高雄から北上する行程で、歴史を感じさせる建造物や豊かな食文化を満喫した。高雄から台中、台北近郊に分けて、旅を振り返る。(政治部・池谷遥子) 高雄~台中 「映える」寺院が新名所 静岡空港からチャーター便に乗り約4時間、降り立ったのは台湾第2の都市とされる南部の高雄。海沿いにはオフィスや宿泊施設を併設した地上85階建てビルがそびえ、日本人も設計に携わったという高雄市立図書館、ユニークな形をしたコンベンションセンター「高雄展覧館」など近代的
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静岡駅と中心街の“分断”解消へ 交差点改良検討 静岡市24年度予算案
静岡市は2024年度、JR静岡駅北口と中心市街地の徒歩による回遊性を高めるため、北口前を走る国道1号の地上横断に向けた検討を始める。24年度一般会計当初予算案に関連費2100万円を盛り込んだ。駅と中心街の“分断”を解消するため、国道の交通量や駅周辺の地下道の利用状況を調査し、駅前を車ではなく歩行者中心の空間とする交差点改良案を立案していく。 同駅北口は国道1号の交通量の多さやバス乗降客の利便性を考慮して、車両の通行を優先し、歩行者の動線は地下道を主としている。しかし、駅を出てすぐに地下道に入ることから、土地勘のない観光客らにとっては道が分かりにくいなどの難点があった
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DXと観光に外部人材 「政策監」新設へ 静岡市が組織機構改編案
静岡市は16日、2024年度の組織機構改編案を発表した。DX(デジタルトランスフォーメーション)と観光分野で専門的な知識を持つ外部人材をそれぞれ局次長級の「政策監」として新たに迎え入れるほか、部局間の連携が必要な課題に迅速、総合的に対応する組織を13チーム編成する。 組織改編は「子育て・教育環境の充実」「地域経済の活性化」「安心・安全の確保」を柱に実施する。 子育て・教育分野では、関連政策の総合的な調整と司令塔としての役割を持つ局次長級の「子育て教育政策監」を子ども未来局に新たに配置する。地域経済の活性化に向けては、経済局に「産業基盤強化本部」を新設し、企業誘致を強力に推進していく。
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静岡市、トイレトラック購入や住宅耐震強化 災害対応力強化に重点 24年度予算案
静岡市は災害対応力の強化を2024年度の重点政策に掲げ、当初予算案に主要事業の関連費として計132億7000万円を計上した。道路や河川の改修とともに、断水や停電が発生した場合に使用できるトイレトラックや乳児用の紙おむつ、生理用品など女性や子どもに配慮した備蓄物資の購入を拡充し、ハードとソフトの両面から防災力向上を図る。 トイレトラックの購入費は1900万円。男性用2室、女性用2室、多目的1室の5室(洋式、水洗式)を備え、手洗い場も設置する。タンクの容量は980リットルで、1200~1500回使用できる。発災直後にすみやかに稼働するほか、市外で災害が発生した場合の被災地への派遣、イベントや観
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⚾くふうハヤテホーム戦 来場者700~800人想定 開幕戦は5000人見込む
静岡市の宮城島清也スポーツ交流課長は14日、今季からプロ野球2軍ウエスタン・リーグに参入するくふうハヤテベンチャーズ静岡のホーム戦の来場者数を平均700~800人と見込んでいると明らかにした。3月15~17日の開幕3連戦の土日は各日4千~5千人の来場を想定しているという。市議会観光文化経済委員会で鈴木直人氏(自民)の質問に答えた。 来場者想定はこれまでの2軍リーグの平均を基に、球団運営会社のハヤテ223(ふじさん)が算出した。本拠地となる清水区のちゅ~るスタジアム清水(清水庵原球場)の内野席数は4千席で、外野の芝生エリアを含めると約5千人を収容でき、開幕戦はほぼ満席になると想定される。開幕
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大御所役にISSAさん、宍戸開さん 静岡まつり4月5日開幕 前夜祭でドローンショーも
静岡まつり実行委員会は13日、静岡市内で会見を開き、第68回静岡まつりを4月5~7日に開催すると発表した。主要イベント「大御所花見行列」の大御所(徳川家康)役は人気男性グループ「DA PUMP」のISSAさんと俳優の宍戸開さんが務める。 5日は同市葵区の駿府城公園で前夜まつりを開き、ドローン約70台で時代調の図柄を表現するショーを初めて行う。6、7の両日実施される花見行列は6日にISSAさん、7日に宍戸さんが出演する。同区の御幸通りを歩行者天国にして実施する市民総踊り「夜桜乱舞」も6、7の両日開催し、それぞれ約800人が参加する見込み。 久保田隆実行委員長は「昨年は大河ドラマもあり、静岡
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東静岡アリーナ建設 まちづくり協議会設置へ 静岡市長、地元で説明
静岡市の難波喬司市長は4日、JR東静岡駅北口市有地に整備を目指すアリーナに関する地元自治会への説明会を同市葵区長沼で開いた。アリーナ整備を前提に同駅周辺地区の将来像を描くために「まちづくり協議会(仮称)」を2024年度に設置するとし、24年度当初予算案に関連費用を計上すると明らかにした。関係者によると、予算額は3千万円とみられる。アリーナの基本計画を策定する意向も示したが、予算計上の時期は明言しなかった。 アリーナ整備について難波市長が地元に直接説明するのは1月28日に続き2回目。説明会は非公開で、前回、住民側から出た周辺道路の渋滞対策やアリーナの必要性などの意見や懸念について回答した。
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静岡市、未利用地活用へ法人設置 企業誘致本格化、24年度予算案に計上
静岡市は、未利用の土地を企業立地などの用地として有効活用するため、耕作放棄地の転用や空き家の流通の促進を担う法人を2024年度に設置する方針を固めた。準備費用約350万円を24年度当初予算案に盛り込む。市内でのスタートアップ支援にも力を入れる方針で、24年度当初予算案には23年度当初予算より10倍近い約2億円を計上する。人口減少の対応として企業誘致を本格化させ、雇用の創出や働く場の選択肢を増やす。30日までの関係者への取材で分かった。 同市は市域の8割が中山間地で、企業が進出できる土地が限られている。首都圏から近く、新幹線や高速道路の路線があるなど交通網が充実していて企業からの需要がある一
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2050年 静岡市推計人口 政令市最少 減少率も高く【ニュースを追う】
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計人口で、静岡市の人口は2020年の69万3千人から、50年には14万7千人減り、54万6千人に減少すると試算された。同市の人口は20年時点で政令市20市で唯一、70万人を割って最少だが、30年後の50年も最下位の見通し。30年間の減少率21・2%は北九州市(22・4%)、新潟市(21・9%)に次ぐ下から3番目で、他都市よりも速いスピードで人口減少が進みつつあることが改めて浮き彫りになった。 (政治部・池谷遥子) 子どもの遊び場としての活用を視野に入れる清水駅前銀座商店街=25日午後、静岡市清水区 ※画像タップで拡大してご
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静岡市、九州大と連携 市民データ活用で健康施策立案へ 疾患傾向と生活習慣解析
静岡市は九州大と連携し、保有する市民の基本情報や健康関連データを活用した施策立案に乗り出す。居住地域やワクチン接種歴などの個人情報を匿名化した上で、同大に提供し、同大は長期的な追跡評価を通して静岡市民の疾患の傾向や原因となる生活習慣などを解析する。市は得られた知見を市民の健康増進の取り組みに反映させる。26日までの市への取材で分かった。 同大は厚生労働省の助成を得て、ある集団を追跡して病気の発症など健康状態の変化を調べる「コホート」と呼ばれる研究を実施する。市と同大は24日、研究に関する覚書を締結した。研究には現在、全国の約30の自治体が協力し、県内では静岡市が初めてとなる。 市が提供
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静岡市、水道料金改定見据え 24年度から議論本格化 事業経営協
静岡市上下水道事業経営協議会(会長・鈴木学龍谷大教授)は26日、2023年度第5回会合を市上下水道局庁舎で開き、25年度の水道料金改定を見据えた水道事業の経営課題や今後の取り組み目標を確認した。料金改定に関する議論を24年度から本格化する。 同市では高度経済成長期以降に建設された大量の水道管の更新時期が訪れている。想定使用年数を超えた管が現在延長計160キロあり、更新が滞ると12年後には使用年数超の管が240キロに増えるという。更新需要の高まりや物価高の影響で、管の更新や維持管理にかかる費用の増大が見込まれる。 一方、人口減に伴い水道料金の徴収額は減少傾向にある。同様のペースで減少すると、2
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静岡競輪 停電で中止のレース、売り上げ10億円見込み
静岡市駿河区の静岡競輪場で1~3日に開催予定だったミッドナイト競輪や場外発売が停電により中止となったトラブルに関し、市が3日間の車券の売り上げを約10億円と見込んでいたことが、25日までの取材で分かった。的中車券の払い戻し分などの経費を差し引いた利益は約7400万円と試算していた。 静岡市公営競技事務所によると、施設の管理運営は民間事業者に委託していて、設備の点検は問題なく行われていたという。 同競輪場は2023年12月30日夜に停電した。施設内の高圧ケーブルの漏電が原因とみられる。この影響で24年1月1~3日に開催予定だったミッドナイト競輪と車券の場外発売を取りやめた。4日に復旧した。
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⚾ハヤテの清水庵原球場 25日から「ちゅ~るスタ」に 静岡市と2社が命名権契約
静岡市と同市清水区のいなば食品、プロ野球2軍球団運営会社の「ハヤテ223(ふじさん)」は18日、同区の清水庵原球場のネーミングライツ(命名権)に関するパートナーシップ契約を締結した。同球場は25日から、「ちゅ~るスタジアム清水」(略称・ちゅ~るスタ)となる。 市役所静岡庁舎で開かれた締結式で、いなば食品の稲葉敦央社長は「子どもや青少年のために柔らかい名前が良いと思った。生まれ育った静岡に恩返しできれば」と述べ、ハヤテ223の杉原行洋社長は「大変かわいい名前。市民に『ちゅ~るスタ』と呼んでもらい、ぜひ足を運んでもらいたい」と期待した。難波喬司市長は「今まで以上に市民に親しまれ、子どもたちにも
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「それって民意?」投票行動訴え 静大生 啓発動画を公開 静岡市
静岡大人文社会科学部の学生が、若者の投票率アップに向けたオリジナル啓発動画を作成した。選挙に関心を持たず、投票に行かないことで、自分たちの代表者が意図せずに決まってしまう可能性があることを訴える内容。静岡市のユーチューブで公開している。 タイトルは「それって民意?」。学級委員を決める選挙で候補者が非現実的な“政策”を掲げるものの、耳を傾ける生徒は少なく、12人中2人の投票で委員が決まってしまう。学級委員は「保健係を強制的に給食係に変える」「宿題を今の2倍の量にする」などの公約を実現しようとするが、クラスから多くの反対の声が上がるという内容だ。 制作に携わった高山優
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次期衆院選へ意思統一 共産党大会 熱海で開幕
共産党の第29回大会が15日、熱海市内で始まった。開催は2020年以来4年ぶり。18日まで開催し、最終日には党幹部の人事を決定するほか、次期衆院選の目標などを盛り込んだ大会決議案を採択する。志位和夫委員長は「あらゆる面の行き詰まりが極まった自民党政治を終わらせ、希望ある新しい日本をつくる道を指し示す大会にしていきたい」と述べ、衆院選に向けて意思統一を図るよう党員に呼びかけた。 決議案は自公政権を「物価高と暮らしの危機に対してまともな方策を何一つ示せない『経済無策』だ」として退陣に追い込むとした。次期衆院選に向けては「比例での躍進」を軸に、全比例ブロックでの議席獲得と議席増を目指すと明記。野
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静岡市、能登の被災地へ職員派遣 「寄り添った支援を」出発式で激励
静岡市は12日、能登半島地震で被災した石川県輪島市に職員6人を派遣した。全国各地から届いた支援物資の荷さばきなどの作業に17日まで当たる。 市役所静岡庁舎で開かれた出発式で、職員を代表して企画課の乗松琢也さん(42)が「寒さなど過酷な状況で余震もあるので、安全に気をつけながら活動する。静岡も大地震が想定されているため、現地で見た経験を防災に生かしたい」と意気込みを語った。増田浩一危機管理監は「自身の身の安全を第一に、被災者に寄り添った支援をしてきてほしい」と激励した。 乗松さんのほか、契約課や環境保全課などから派遣された。いずれも自ら被災地支援を志願したという。 市によると、建築技師や
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パブコメ方法改善を 市民参画 手続き議論 静岡・自治推進審
静岡市市民自治推進審議会(会長・小泉祐一郎静岡産業大教授)は12日、市役所静岡庁舎で会合を開き、市が2022年度に実施したパブリックコメント(市民意見公募)や意見交換会など市民参画手続きを議論した。市の施策に市民の意見をより効果的に反映させるための方策について意見を交わした。 市は22年度、条例の制定改廃や計画の策定・変更など計101施策に対し、計236件の市民参画手続きを行った。パブリックコメントは施策によって意見提出の数に大きな差があり、サッカースタジアムに関する意見は3211件、市上下水道事業経営戦略に関しては1257件と多くの意見が寄せられた。一方、意見がゼロの案件も4施策あった。
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市外からUターン就職32% 静岡市調査 転職や起業支援強化
静岡市が独自に実施した若者の就職先に関する実態調査で、2023年3月に大学や専門学校を卒業した同市出身者のうち、市外から市内にUターン就職したのは32・0%だった。10日までの市への取材で分かった。市内へのUIJターンを考えるきっかけとして、子育て環境の見直しや両親の世話を挙げる市内出身者が多いことも分かり、市は企業誘致に加え、市内への転職や起業の促進、部局をまたいだ連携に力を入れていく方針という。 2種類の調査を行い、一つは23年3月に大学や専門学校を卒業した同市出身者の高校卒業後の進学、就職先を調べた。もう一つは市内出身の20~30代に対するUIJターンに関するウェブアンケートを実施
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駿府の城下、着物で華やぐ 静岡市で市民モデルファッションショー
静岡市葵区の駿府城公園周辺で8日、着物のファッションショーが開かれた。「駿府の礎を築いた今川家と駿河美人」をテーマに、公募で選ばれたモデルら計19人が華やかな着物姿で〝城下町〟を練り歩いた。 今川義元役と義元の母・寿桂尼役の2人を先頭に、未就学児から30代までの市民モデルが同区のホリノテラスから同公園内の紅葉山庭園までをゆっくりと歩いた。通りかかった市民らにカメラを向けられると、参加者は手を振るなどして応じた。市歴史博物館や巽櫓(やぐら)では集合写真も撮影した。 白を基調とした着物にブーツをあしらって参加した葵区の専門学校生渋谷海音さん(20)は「多くの人にカメラを向けられるのは、慣れな
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清水区不二見地区でPFAS目標値超え 静岡市「飲用控えて」
静岡市清水区三保の化学工場周辺の井戸から発がんとの関連が報告される有機フッ素化合物(PFAS=ピーファス)が高濃度で検出されている問題で、静岡市は27日、同区不二見地区でも国の暫定目標値を超えるPFASが検出されたと発表した。市は同地区で地下水を使用している場合は飲用を控えるよう呼びかけている。 市は工場周辺や折戸、駒越両地区の地下水から高濃度のPFASが検出されたことを受け、JR清水駅周辺、飯田、庵原、不二見、由比の5地区でも地下水の調査を行った。不二見地区以外の4地区は暫定目標値以下だったという。
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パルクル充電 太陽光で TOKAIケーブルネットワーク 静岡駅北口の駐輪場 新装
静岡市のシェアサイクル「PULCLE(パルクル)」を運営するTOKAIケーブルネットワークは25日、太陽光パネルと蓄電池、デジタルサイネージ(電子看板)設置などのリニューアルを施したJR静岡駅北口の駐輪場「サイクルポート」の竣工(しゅんこう)式を同所で行った。 太陽光で発電した電力は電動アシスト自転車の充電に使い、スマートフォン充電や公衆Wi-Fi(ワイファイ)の利用もできるようにした。余剰電力は蓄電池に備蓄し、停電時も系統電源に依存せずに電源供給ができることから、防災拠点としての活用も視野に入れる。サイネージでは発電量の表示や市のPR動画の再生をするほか、災害時には防災情報を配信すると
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国保料2000円上げ案選定 静岡市運営協 医療費増など対応
静岡市国民健康保険運営協議会(会長・石上顕太郎市議)はこのほど、市役所静岡庁舎で会合を開き、2024年度の国保料の方針を議論した。委員は市が示した複数の案のうち、国保料を1人当たり約2千円引き上げる案を選定し、24年1月に市に答申することを決めた。今後も高齢化に伴う医療費の増加が見込まれることなどへの対応で、保険料が引き上げられれば20年度以来4年ぶりとなる。 市は2千円引き上げ案のほか、24年度に1人当たり3千円を引き上げて将来的な負担を減らす案、24年度は据え置いて25年度以降に引き上げる案の3案を提示した。委員は「物価高が続く中、いきなり3千円上がるのは厳しい」「できれば据え置いてほし
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伊豆、中山間地域半減も 2050年静岡県人口80万人減 厚労省推計
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた2050年までの全国の自治体の将来推計人口によると、静岡県の人口は20年の363万人から50年には282万人と約80万人(22・1%)減少する見通しとなった。自治体別では全35市町で減少し、特に伊豆地域や中山間地の一部地域は20年からの30年間で5割以上減少すると試算された。全市町で65歳以上の高齢化率も上がるとされ、人口減と高齢化が今後も一層進行する見込みが鮮明になった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 20年の人口を100とした場合の50年の人口は、長泉町が最も高い94・1。袋井市91・6、菊川市86・3と続き、減少はする
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【2050年推計人口】静岡市、政令市最少54.6万人 浜松市は65・7万人
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた将来推計人口によると、2020年時点で政令市20市で唯一、人口70万人を割っている静岡市は、40年までには人口60万人を切り、50年には54万6千人に減少すると試算された。浜松市は45年には70万人を割り、50年には65万7千人となる見込み。50年の推計人口は、静岡市は政令市最下位、浜松市は下から7番目だった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 政令市で推計人口が多いのは横浜市353万7千人、大阪市243万人で、少ないのは静岡市に次いで新潟市61万6千人、岡山市64万3千人など。さいたま、川崎、福岡の3市は20年と比べ人口が増加
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静岡・難波市長「今年の漢字は“創”」 新市政づくりに尽力
静岡市の難波喬司市長は22日の定例記者会見で、今年を象徴する漢字に「創」を選んだと発表した。 市長選への出馬を表明した昨年11月からキーワードとしている「共創」の言葉から1文字を取った。難波市長は直筆の書を掲げ、「4月の就任以降、新しい市政の姿や、結果が出せるチームをつくる、新しい危機管理体制や組織文化をつくるということをしてきた」と振り返った。来年以降も「良い社会づくりに(市民と)一緒に取り組めたら」と述べた。 2023年の主な出来事として、4月の市長就任や、リニア中央新幹線の建設事業影響評価協議会による議論の深化、清水庵原球場を本拠地とする「ハヤテ223(ふじさん)」のプロ野球2軍ウ
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記者コラム「清流」 政治家のボーナス
静岡市議会11月定例会で、市長ら特別職と市議のボーナスを引き上げる条例案が可決された。市長は約15万円、市議は約8万円の増額となるという。 同市では一般職員の給与改定は人事委員会の勧告に基づいて行われ、特別職と市議のボーナスも準ずるのが慣例となっている。条例案を提出した難波喬司市長は先日の定例記者会見で「ずっとこの形でやってきた。他がやらないからうちもやらないという話を始めると賃上げが浸透しない」と説明した。 この改定は毎年行われているが、今年は特に物価高に賃上げが追いついていない状況からか、国会での議論も話題になった。賃上げの実感がない中での政治家のボーナス増額には賛否あるだろう。「慣
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高校全国大会へ意欲 静学サッカー部「日本一を」、聖光ラグビー部「ベスト8」 静岡市が壮行会
静岡市は18日、県代表として全国高校サッカー選手権大会に出場する静岡学園高サッカー部と、全国高校ラグビーフットボール大会に出場する静岡聖光学院高ラグビー部の壮行会を市役所静岡庁舎で行った。多くの市民や職員が見守る中、静岡学園の選手は「日本一」、静岡聖光学院の選手は「ベスト8」とそれぞれ目標を語った。 静岡学園は2年ぶり14回目の出場。29日に初戦を迎え、高知県の明徳義塾と対戦する。中村圭佑主将は「県代表としての誇りを持ち、(全国制覇した)4年前のように優勝旗を持って帰れるよう頑張りたい」と意気込んだ。 静岡聖光学院は2年ぶり8回目の出場となる。初戦は大会初日の27日で、相手は大会最多優勝
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観光や教育 交流を 静岡市と台北市、覚書締結
静岡市は18日、台北市と都市間交流に関する覚書を結んだ。スポーツ、観光、スマートシティ(DX)、グリーン(GX)、教育の5分野で連携を強め、それぞれの長所を互いの市政運営に取り入れながら地域活性化を目指す。台北市で開かれた締結式で難波喬司静岡市長と〓万安台北市長が覚書に署名した。 両市はこれまで、陸上競技をはじめとするスポーツを通じて交流を重ねてきた。今後は台北市のデジタルや観光の取り組み、静岡市の脱炭素施策など、それぞれが力を入れる分野に関しても情報共有を進めていく。新型コロナウイルス禍前に行われていた教育旅行での相互訪問も引き続き推進していくとした。 難波市長は台北市で開催された台北マラ
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栗下さん、高田さん大臣表彰 自治会活動に長年尽力 静岡市長に喜び語る
良好な地域づくりのために長年活動し、地域社会の維持・形成に尽力した功績をたたえる「地縁による団体功労者総務大臣表彰」を受けた静岡市の受賞者2人がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に喜びを語った。 葵区の栗下浩信さん(63)は1994年に薬沢上町内会長を1年務め、2004年以降は井川自治会連合会長として中山間地の地域づくりを担っている。駿河区の高田松彦さん(87)は1997年から2007年までに用宗町内会長を通算4年、1997年から2019年までに長田南自治会連合会長を通算16年務めた。 難波市長から花束を受け取った栗下さんは「賞の名に恥じぬよう、今後も自治会活動に励みたい」と抱負を
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若者の投票率どう上げる 静大付属静岡中生 主権者教育で意見交換
静岡市葵区の静岡大付属静岡中で13日、同大人文社会科学部の学生と市選挙管理委員会が制作した「目で見る投票率 静岡市版」を活用した主権者教育が開かれた。同中の3年生約70人が、若者の投票率が低い要因や投票率向上のためにできることは何かを考えた。 市選管の職員が講師を務め、国政、地方選ともに投票率が低下していることや、10~30代の若者の投票率が他年代に比べて低いことを説明した。 生徒は「演説と顔写真だけでは誰に投票していいか分からない」「立候補者が高齢者ばかりだから、同年代しか投票に行かないのでは」などと若者の投票率が低い要因を分析した。その上で「例えば『コストコを作ろうとしてる人』などのプロ
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綱引き44チーム 力と技競う 静岡で県選手権大会 「駿河心絆会」全国へ
第42回県綱引選手権大会(県綱引連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。7部門に県内44チームが出場し、力と技を競い合った。県中部の選手でつくる「駿河心絆会(するがみつなかい)」が推薦で来年3月の全国大会への出場を決めた。 駿河心絆会は全国経験者らをメンバーにそろえ、選手8人の合計体重が600キロ以下の男子ライトミドル級部門に唯一出場した。今大会では、体重制限のない一般男子の部の選抜選手とのエキシビションマッチを行った。横浜市で開催される全国大会に向け、村田英雄監督(62)=焼津市=は「ベスト8進出を目指す。2分は腰をつかない粘りのチームをつくりたい
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水源確保の最適案選定 清水地区検討部会 6案組み合わせ 静岡市
2022年9月の台風15号で大規模な断水が発生した静岡市清水区南部の新たな水源を検討する「清水地区水源検討部会」はこのほど、第4回会合を葵区の市上下水道庁舎で開いた。実現性やコストなどを考慮して前回までに絞り込んだ取水手段9案のうち、民間井戸の活用やポンプ車の使用など6案を組み合わせた方策を最適案に選定した。 6案は、他の系統からの水融通(北部、南部、和田島の3案)▽井戸の新設▽民間井戸の活用▽ポンプ車等の使用―。 渇水や風水害、河川水汚染が生じた場合の有効性や事業期間、コスト、開発水量などを勘案して決定した。6案を組み合わせた際の総事業費は約20億8千万円を見込む。 残りの3案のうち
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若者の政治離れを語る 学生と静岡市議、葵区で意見交換会
常葉大は4日、法学部の「地方自治論」の一環で、学生と静岡市議の意見交換会を同市葵区の同大水落キャンパスで行った。2~4年生約150人が井上恒弥議長と丹沢卓久副議長に、市議選出馬の動機や市議のやりがい、若者の政治離れについての考えなどを尋ねた。 丹沢副議長はJR東静岡駅北口市有地の「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」について井上議長らと設置に向けて尽力した経緯を説明し、「自分が提案したものが形になり、市民に喜んでもらえた時はうれしい」と市議のやりがいを語った。学生から若者の政治離れについて問われると、井上議長は、政治への関心を高める取り組みとして、毎年開催している市議と高校生の意見交換会を紹
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茶のかす再利用で紙制作 静岡の高校生2人 市長に名刺寄贈
静岡市産の茶を原料にした紙を制作した同市の高校生2人と関係者がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に活動を報告した。本来廃棄されることが多い茶の実油の搾油や、製茶で生じたかすを古紙パルプに混ぜ込んだ紙で、名刺やメモ用紙、封筒などを作った。2人は「ぜひ使ってください」と難波市長の名前を印字した名刺を寄贈した。 生徒は、静岡英和女学院高2年の加藤咲穂さんと清水東高1年の西沢孝次朗さん。広島市で折り鶴を活用して名刺を作る取り組みがあることを知った2人が、地元の特産品を活用してSDGs(持続可能な開発目標)推進に貢献しようと発案し、市内の製茶問屋や製紙会社の協力で材料の調達や商品開発を行って
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静岡人インタビュー「この人」 日本女子ソフトボールリーグで初優勝した静甲女子ソフトボール部の監督 山崎奈美佳さん(静岡市清水区)
2013年から6年間、選手として静甲女子ソフトボール部に在籍した。退団後、県外の大学で学び、ソフトボール部を指導しながら小学校教員免許を取得。22年にコーチとしてチームに戻った。23年の監督就任1年目で日本女子ソフトボールリーグ初優勝に導いた。東京五輪ソフトボール金メダルの山崎早紀選手は妹。掛川市出身、33歳。 ―チームの特徴は。 「昨季の1~5番を担った主力5人が退団し、今年は平均年齢23歳の若いチームとなった。長打力のあるヒーローはいないが、その分全員に活躍のチャンスがあり、『つなぐ野球』で点を取るよう意識している。1点差でも競り勝つなど、勝負強さと粘り強さはあると思う」 ―今季を
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乳幼児一時預かり 空き状況を公開へ 市HPに、1月から 静岡市議会
橋本隆夫子ども未来局長は、乳幼児の一時預かりを受け入れている市立こども園の空き状況を、2024年1月から市ホームページに掲載する方針を示した。島直也氏(自民)への質問に答えた。 同市では病気や出産、育児疲れなどで保護者が一時的に家庭で保育ができなくなった場合、こども園などに通っていない乳幼児を一部の市立こども園で一時的に預かる事業を実施している。21年度は229人、22年度412人、23年度は10月末までに315人の利用があった。現在は保護者自身が各園に空き状況を問い合わせる必要があり、空き状況の公開により申込時の利便性向上を図る。 橋本局長は妊婦検診にかかる費用の助成について、24年4
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アリーナ防災拠点に 東静岡整備で市方針 静岡市議会定例会
静岡市議会は30日、11月定例会の総括質問を行い、7氏が登壇した。大長義之副市長はJR東静岡駅北口市有地に整備を目指しているアリーナについて、災害時の防災拠点に位置づける方針を示し、「アリーナ整備により市全体の防災力向上や市民の安全・安心につながるよう検討する」と述べた。児嶋喜彦氏(志政会)の質問に答えた。 市が2023年3月にまとめた誘致方針では、アリーナを「防災拠点をサポート」する施設にするとしているが、アリーナ自体を災害時の防災拠点と位置づけることを初めて明言した。 大長副市長は、近年整備された他都市のアリーナでは、大規模な屋内空間やコンクリートの床などの特性を生かし、災害時に大
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大道芸W杯継続へ 組織のあり方見直しを【記者コラム 黒潮】
静岡市中心街で4日間にわたり開催された「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」は、4年ぶりに新型コロナウイルス感染対策の制限なく行われ、約118万人が来場する盛況ぶりだった。一方、運営費は市の補助金と企業の協賛金に頼らざるを得ず、財政面での自立への道は遠い。30年以上かけて育んできた市の大道芸文化の継承や地域活性化のために今後も続いてほしい行事だが、大会を運営するボランティアも減少傾向にある。運営主体や実行委員会組織のあり方を見直し、継続に向けた改革を進めてほしい。 大道芸W杯は1992年に市の音頭で始まり、2007年に事務局が市から独立した。新型コロナの影響で21、22年は中止したが、今
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静岡市、ユピテルがキャリア教育講座 最新IT技術に児童ら興奮 由比北小対象 VR体験も
静岡市と電子機器メーカーユピテル(東京都)は27日、市立由比北小児童を対象にしたキャリア教育講座を同市葵区長沼の同社静岡研究所で開いた。同校の全校児童約20人が、同社の安楽憲彦会長の講演などを通じて最先端のIT技術への理解を深め、自分の将来について考えた。 安楽会長は講演で自身の幼少期を振り返りながら、当時漫画で読んだ「空を飛ぶロボット」などの研究が実際に進んでいる現状に触れ、「皆さんが大人になる頃には今と全く違う世の中になる可能性がある」と強調した。ITや人工知能(AI)の技術が発達した現代では、プログラミングの力が必須だとして、「一昔前はゲームばかりやっていたら『勉強しなさい』と怒られた
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静岡市長「検査の信頼性確認必要」 清水区のPFAS調査 複数機関で検査へ
静岡市の難波喬司市長は22日の定例記者会見で、同市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出されたことを受けて市が同区内の23カ所の井戸で実施したPFAS濃度調査について、「理解できないデータがあった。検査方法の信頼性を確認する必要がある」として、別の検査機関でも検査を行うと説明した。結果の公表は12月中旬ごろになる見通し。 難波市長は11月8日の記者会見で、同区三保地区だけでなく、折戸、駒越地区まで範囲を広げて濃度調査を実施し、11月中に結果を公表するとしていた。同工場から離れた地区の井戸で高濃度のPFASが検出されるなど仮説と異な
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ヤングケアラー理解目指し冊子 地域全体で支援へ 静岡市・川原地区社協が作成
静岡市駿河区の川原地区社会福祉協議会はこのほど、ヤングケアラーへの理解を深めるオリジナル冊子を作成した。地域でボランティア活動に取り組む人たちに配布し、地区全体でヤングケアラーへの支援に取り組む意識醸成を図る。仁科寛治会長(75)は「できる人ができる時にできることをやるというのが(同社協の)モットー。難しく考えずに、子どものために地域で支え合いたい」と話している。 冊子の作成に携わったのは同協議会の長島明子副会長(61)ら5人。同地区では少子高齢化や核家族化が進み、2022年に子供会が解散するなど、地域と子ども、家庭同士のつながりが薄れてきていると感じていた。そんな中、「ヤングケアラー」
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静岡の魅力と改善点は? 中高生と市議が意見交換 駿河区
静岡県内外の学生でつくる団体「こどもまんなか静岡」は18日、静岡市内の中高生と市議会議員の意見交換会「こどもひろば会議」を駿河区の男女共同参画センターあざれあで開いた。中高生5人と市議2人が、市の魅力と改善点などについて語り合った。 市の良いところとして生徒が挙げたのは、「気候が良く、人も多すぎなくて暮らしやすい」「海も山もあり、食べ物がおいしい」など。一方、改善してほしい点として「遊ぶ場所が少ない」「観光客だけでなく地元の人が楽しめる場所がほしい」などの声が多く寄せられた。市議は「全国の他の自治体と比べれば(楽しい場所は)多い方だと思う」と述べ、地域資源の魅力的な見せ方を考える必要がある
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地産地消やロス減を 高校生が提言 静岡市内6校参加
静岡市の高校生が脱炭素社会の実現に向けて提案する発表会(同市、静岡鉄道主催)が18日、同市駿河区のグランシップで開かれた。「カーボンニュートラルに向けて私たちにできること」をテーマに、市内6校の約30人が学校や家庭など身近な脱炭素の取り組みを紹介した。 城南静岡高のチームは家庭でできる脱炭素として、食材の地産地消の推進を提案した。カレーの食材に全て県内産を使った場合、県外産と比べて輸送にかかる二酸化炭素(CO2)の排出量を大幅に削減できると説明。実際に県産の食材でカレーを作り、「味は変わらずおいしく、環境にもいいので(地産地消が)お勧め」と強調した。 このほか、清水桜が丘、静岡市立、駿河
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PFAS、指針の54倍も 清水の工場前水路、日時により濃度に差 静岡市調査
静岡市清水区三保の化学工場周辺の水路などから発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が高濃度で検出された問題で、市は16日、工場前の水路で10月31日~11月12日に採水した水のPFAS濃度調査の結果を公表した。国の指針値に対し、最大で54倍のPFASが検出された一方で、指針値を下回った時もあり、日時によって濃度に差があることが分かった。 市は同工場前の水路と水路から海への流出部で10月31日から毎日2回、同工場周辺の井戸2カ所で11月13日から毎日1回、それぞれ採水してPFAS濃度を調べている。採水調査は11月30日まで続ける。 同工場前の水路の調査結果を先行して公表した。13日
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重要12種、生息確認 南アルプス・エコパークで静岡市調査
静岡市は15日、南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線工事に伴って改変が想定される区域を対象に実施した2022年度動植物環境調査の結果を公表した。環境省のレッドリストなどに載っている重要種で、調査対象とした植物と哺乳類、両生類計19種のうち12種の生息を確認した。 植物は15種を調査対象とした。同省が絶滅危惧1B類に分類するクロクモキリソウや県が絶滅危惧1B類に指定するヒロハヘビノボラズ、ミヤマスミレなど10種の生息を確認した。 哺乳類と両生類は調査地区の渓流で採取した水の環境DNA分析を実施。哺乳類はカワネズミのDNA、両生類は調査対象3種のうち県絶滅危惧2類のハ
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静岡市がん対策推進計画 検診や教育充実へ 中間見直し案公表
静岡市は14日、市全体でがん対策を推進するための市がん対策推進計画(2021~26年度)の中間見直し案を公表した。取り組み項目に「感染症対策」と「がん検診の精度管理の充実」を追加し、市民へのがん教育を一層推進していくことなどを盛り込んだ。 感染症対策ではヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン接種の推奨に取り組むとし、接種率を現状の36%から52%に上げることを成果指標に設定した。がん検診の精度管理の充実に向けては市独自で協議会を設置し、医師らの意見を聞きながら適正な検診実施体制の確保と実施状況の把握に努めるとした。 がん教育については、これまでは学校で児童生徒向けに啓発を行ってきたが、
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走る1級建築士 石川→神奈川455キロ 牧野さん(葵区出身)山岳レース初代王者に 静岡市長に結果報告
石川県白山市から神奈川県小田原市までを縦断する山岳レース「セイクリッド・トライ・サミット(STS)」で優勝した静岡市葵区牛妻出身の1級建築士牧野高大さん(36)=東京都在住=がこのほど、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、大会の結果を報告した。 同レースは8月に初めて開催された。白山、御嶽山、富士山の山頂など計12のチェックポイントを通過する総距離約455キロのコースを8日以内にゴールするのがルール。12人が出場し、完走できたのは3人だけだったという。牧野さんは、途中まで登った山を台風の影響で引き返すなどのアクシデントに見舞われたが、6日と1時間38分でゴールした。「暑さが厳しく、応援が
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静甲ソフトボール部 粘り強さ発揮 静岡市役所で初優勝の喜び報告 全国実業団・クラブ「日本女子リーグ」
全国の実業団・クラブチームで構成する「日本女子ソフトボールリーグ」で初優勝した静甲女子ソフトボール部の山崎奈美佳監督(33)と井上葉菜副主将(23)らが10日、静岡市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に成績を報告した。 広島県で5日に行われた決勝で、地元広島のチーム「小泉病院」と対戦した。両チーム無得点で迎えた6回裏、先頭打者の井上副主将がソロ本塁打を放ち、1―0で初優勝を果たした。MVPに当たる最高殊勲選手賞と捕手の優秀選手賞を受賞した井上副主将は「相手がいい投手で、打った瞬間は感触がなかったが、フェンスを越えて良かった」と喜びを語った。 昨年は準優勝に終わり、山崎監督は「今年こそはと
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静岡市 感染症予防計画に独自4項目 接種後の健康状態把握
静岡市は8日、市感染症対策協議会の第2回会合を市役所静岡庁舎で開いた。新たな感染症の流行に備えた市の予防計画について、予防接種後の健康状態のモニタリングなど独自の項目を盛り込んだ素案を委員に示した。計画は2024年4月の施行を目指す。 市は県の計画に即して策定作業を進めている。市独自の項目として、①付属機関の設置による関係機関との連携強化②予防接種後の健康状態などのモニタリング③平時からの感染症のスクリーニング体制の構築④平時からの積極的な情報提供―を盛り込んだ。 委員からは、新型コロナウイルスの感染流行期に病院でクラスター(感染者集団)が発生した際、病院への誹謗(ひぼう)中傷が相次ぎ、診療
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静岡市の魅力どう向上? 高校生と市議、活性化へ議論 市立高
静岡市議会は8日、高校生と市議の意見交換会「市議と話そう」を葵区の静岡市立高で開いた。1、2年生の生徒有志15人が市の魅力向上などをテーマに市議と語り合った。 「市を魅力ある都市にするには」との議題では、生徒が「静岡は良くも悪くも観光資源が多い。ターゲットが絞れていないのでは」と厳しく指摘した。別の生徒は「プラモデルは他県に負けない産業だと思うので、もっとPRした方がいい」と提案し、市特有の産業を生かした地域活性化の必要性を訴えた。 生徒の意見に対し、市議は「誰がやるのか、誰のお金でやるかが難しい問題」と説明。その上で「シティープロモーションに効果的なアイデアを若者からどんどん出してほし
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いじめ防止、即興劇で訴え 千代田東小児童の体験基に 静岡市の市民劇団
静岡市を中心に活動する市民劇団「劇団プレイバックシーズ」(大村明弘代表)はこのほど、いじめ防止をテーマにした小学4年生対象のワークショップを葵区の市立千代田東小で開いた。児童が実際に嫌な気持ちになった体験を即興で演じ、当事者の苦痛や傍観せずに助ける大切さを児童に伝えた。 同劇団は、進行役が観客から聞いた話を基に即興劇を演じる「プレイバックシアター」という手法の演劇を行う。児童から「友達が悪口を言われているのを聞いて、自分まで傷ついた」「お父さんが付けてくれた名前をからかわれて嫌だった」などの体験を聞き取り、役者が即興で演じた。いじめに遭遇した場面を想定した劇には児童が出演。「いじめを止める
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酒井さん「優勝目指す」 デフフットサルW杯へ意気込み 静岡市
聴覚障害者がプレーするフットサルの世界大会「デフフットサルワールドカップ(W杯)2023」に日本代表として出場する静岡市葵区の酒井藍莉さん(25)がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、「優勝を目指す」と難波喬司市長に意気込みを語った。 酒井さんは清水区のサッカーチーム「清水第八プレアデス」と名古屋市のフットサルチーム「クアスプナゴヤエスティーヴァ」に所属し、毎日練習に励んでいる。初出場した前回のW杯は決勝トーナメント初戦で敗退。対戦相手だったブラジルが優勝し、雪辱を果たそうと努力を続けてきた。特に判断力とパスの精度に磨きをかけたという。 難波市長から激励の言葉とともに花束を受け取った酒井さん
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静岡・大道芸W杯フィナーレ 4年ぶり”フル開催” 118万人魅了
国内外のアーティストが静岡市中心街で妙技を繰り広げる「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」が5日、閉幕した。新型コロナウイルスの影響で昨年は2日間の縮小開催だったため、4日間の”フル開催”は4年ぶり。天候にも恵まれ、推計約118万人(主催者発表)が来場した。 30回目の節目となった今大会は、過去のW杯チャンピオン5組を招待した。世界一流のパフォーマンスを一目見ようと、歴代王者の演技ポイントには連日、特に多くの観客が集まった。2~4日に葵区のしずぎんホール「ユーフォニア」に設けた屋内の有料ステージは計6公演のチケットが完売。最終日は駿府城公園内でのフィナーレにアーテ
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大道芸W杯 市民ボランティアも輝く“主役”「100年後も続くように」
静岡市内で開催している大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡。圧巻の演技で観客を魅了する出演者だけでなく、大会運営を支える重要な存在なのが市民ボランティアだ。ライフワークとして長年携わっている人も多く、中にはボランティア活動を通じて結婚した夫婦も。ボランティアの1人は「(大道芸W杯が)50年後、100年後も当たり前のように続いてほしい」と話し、次の世代への魅力発信にも注力する。 「大道芸W杯で人生が変わった」。同市葵区の中村光太さん(45)は約15年前、ボランティアの講習会で出会った妻奈緒子さん(45)に一目ぼれし、猛アタックの末に結婚した。就職を機に都内から同市に移住したばかりで、「地域活
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静岡と釜山、交流さらに 韓国の文化財団が大道芸で市長訪問
静岡市内で開催中の大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡に合わせ、韓国の釜山文化財団のイ・ミヨン代表理事らが4日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長と面会した。市と同財団は朝鮮通信使関連の事業を通じて親交があり、今後のさらなる交流促進に向けて意見を交わした。 イ代表理事は「静岡市に来るたび文化あふれる街だと感じる。朝鮮通信使の交流も拡大していきたい」と意気込み、「静岡空港に釜山への直行便ができて往復できるようになればいい」との期待を語った。難波市長は「釜山は文化圏として魅力的。食文化や歴史、自然など、全てで交流を深められたら」と応じた。 静岡市と同財団は2015年の徳川家康公顕彰400年祭から
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静岡・大道芸W杯2日目 歴代チャンピオン、圧巻の演技で魅了
静岡市内で開催中の「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡2023」は2日目の3日、招待された歴代チャンピオン5組などが街中のステージに登場し、世界レベルのパフォーマンスで観客を魅了した。 2019年に始まった市の「海外フェスティバル交流事業」の一環で、韓国の釜山市と全州市のアーティストも出演した。新型コロナウイルス禍で大会が20、21年と中止になり、22年は国内在住アーティストのみの参加となったため、海外勢の出演は4年ぶり。国際色豊かな大道芸W杯の復活を観客も喜んだ。 (政治部・池谷遥子、写真部・宮崎隆男)
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大道芸W杯支えて「特別な体験」 ネット寄付返礼 舞台裏見学や出演者と交流 新たな魅力創出
30回目を数える大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡で、「バックヤードツアー」など大会の裏側を見学できる新たな取り組みが始まった。特別ステージの運営資金獲得や新たな魅力創出を目的に初めて実施したクラウドファンディング(CF)の返礼品として期間中毎日実施され、2日目の3日も約15人が特別な体験を楽しんだ。長年、財政面での自立が課題とされてきた同大会の実行委は「ファンと一緒に大道芸W杯を盛り上げたい」と、大会の価値向上に挑んでいる。 大会は、市の補助金と企業からの協賛金などで運営している。予算の大半は海外アーティストの招待費や会場設営費に充てられ、企画運営を担う実行委や案内係は、全員が無償のボ
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大道芸W杯開幕 華麗な演技でおまち彩る 5日まで、静岡市内18カ所でパフォーマンス
静岡市の秋の風物詩「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送協賛)が2日、同市で開幕した。30回目の節目となる今大会は世界8カ国から52組、総勢111人が参加し、5日までの4日間、多彩なパフォーマンスで静岡のまちを華やかに彩る。 爽やかな秋空の下、初日からメイン会場の駿府城公園(葵区)には多くの来場者が集まった。開幕の合図とともにアーティストが登場し、ダイナミックなアクロバットやバランス芸などの演技を披露すると、観客から大きな歓声や拍手が湧き起こった。 期間中は午前11時から午後8時まで、国内外のアーティストがサテライト会場を含む18カ所でパフォーマン
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静岡・大道芸W杯「市民主役」の30回目 小さな頃から憧れ、地元若者らがプロと共演
2日開幕した「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」は、新型コロナウイルス禍の2回の中止を経て、30回目の節目を迎えた。記念事業として初めて企画された特設ステージでは、小さな頃から大道芸に憧れていたという若者や地元の学生がプロと共演し、「市民主役」のイベントをつくり上げた。舞台を見守ったファンは「世界的なイベントに育った」「今後も続けてほしい」と温かい声援を送った。 「こよい、大道芸という果てしない創造の旅へとお連れいたしましょう」|。特設ステージ「スペクタクルショウSpark(スパーク)!」はプロローグの後、出演者のかけ声で開演。W杯に参加するアーティストと静岡大ダンス部や同市の合唱団な
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大道芸W杯出演者ら歓待受け交流 静岡できょう開幕「笑顔の花咲かせたい」
静岡市で2~5日に開催される「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡2023」の出演者を歓迎するパーティーが1日、同市葵区で開かれた。出演する国内外のアーティスト約50組が参加し、関係者から歓待を受けるとともに、出演者同士で交流を深めた。 関係者約100人が出迎える中、出演者が1組ずつ会場入りした。猪股宏光実行委員長は「アーティストや来場者をおもてなしし、たくさんの笑顔の花を咲かせたい」と意気込み、難波喬司市長は「30回の歴史をつないできた素晴らしい大会。4日間全員で楽しみましょう」と呼びかけた。 会場では過去の大会を振り返る動画が流れ、第1回大会開催時の市長だった天野進吾さんもあいさつ。
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大道芸W杯もうすぐ! 11月2日開幕、8カ国52組出演 静岡市中心街など
静岡市の秋の風物詩「大道芸ワールドカップ(W杯)in静岡」が11月2日、市中心街で開幕する。30回目の節目の大会で、同5日までの4日間、サテライト会場を含む18ポイント(箇所)で8カ国52組のアーティストが妙技を繰り広げる。W杯の歴代チャンピオンを招待し、世界最高峰のパフォーマンスで節目に花を添える。 第30回記念特別企画として、出演者と市民アーティストなど約50人がコラボレーションする夜のステージ「スペクタクルショウSpark(スパーク)!」を初めて開催する。今回のために制作された楽曲に合わせ、迫力ある歌や生演奏、ジャグリングなどを披露する。会場は葵区の駿府城公園内のポイント。開催時間と
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「静岡大好きな人」集まれ! 移住者らイベント企画 食とビール 街中で堪能 11月4、5日 静岡市葵区
静岡県外から静岡市へ移り住んだ人たちが11月4、5の両日、食の地産地消をテーマにした地域活性化イベントの開催を企画している。同市葵区のホリノテラスや市歴史博物館前に、規格外の静岡産農産物を使った料理や県内で作られたクラフトビールなどを扱う約20店を出店し、地域資源を生かして中心市街地の盛り上げを図る。メンバーは「静岡が大好きな人たちに集まってほしい」と市民や観光客に来場を呼びかけている。 企画したのは移住者のほか、市内の会社員や主婦ら有志9人。葵区の人材交流拠点「市コ・クリエーションスペースCOCODE」で出会い、いずれも「静岡の食」に魅力を感じていたことから意気投合。「いつか食をテーマに
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静岡市長「喜ばしい」 藤枝市長「実現期待」 田代ダム案の具体策提示に【大井川とリニア】
静岡市の難波喬司市長は26日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事湧水の静岡県外流出対策「田代ダム取水抑制案」に関して、JR東海と田代ダムの管理者である東京電力リニューアブルパワー(東電RP)との協議が大筋でまとまったことに対し、「非常に喜ばしい。残土処理と生態系の問題なども早くまとまるよう、行政として協力したい」と述べた。 難波市長は田代ダム案について、「副知事時代から(水問題の解決策は)これしかないと思っていた」と改めて強調した。残りの問題については「環境影響評価(アセスメント)が適切に行われるようにする役目を行政が担っている」との認識を示した。 JRは、渇水期である冬場に、
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⚾清水庵原球場の命名権 協定締結 静岡市とハヤテ223
静岡市清水区の清水庵原球場を本拠地とする「ハヤテ223(フジサン)」は26日、同球場への命名権(ネーミングライツ)導入に関する基本協定を締結した。命名権の販売収入は折半することを基本としつつ、同社の初期投資リスクの軽減や経営の安定化のため、最初の5年間は配分割合を両者の協議で決められるようにした。 命名権導入は、同球場の維持管理費の財源確保や市のスポーツ振興に役立てる目的がある。命名権の契約期間は3~5年とし、愛称には地域名や企業・商品名に「球場」や「スタジアム」を付ける形などを想定する。使用する地域名は、26日から11月17日までウェブアンケートを実施して市民の意見を取り入れる。11月下
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課税対象事業 非課税扱い 静岡市誤り 追納1.1億円程度か
静岡市の難波喬司市長は26日の定例記者会見で、社会福祉法人などに委託している障害者相談支援などの事業が消費税の課税対象にもかかわらず、非課税扱いにしていたと明らかにした。市が法人に支払うべきだった消費税や延滞税は総額1億1千万円程度に上る。 市障害福祉企画課によると、社会福祉法に基づく社会福祉事業は消費税が非課税となる。2012年に関連法令が改正され、非課税だった障害者相談支援事業の一部が課税対象になった。市はこの変更を見落としたため、誤った取り扱いが続いていたという。 課税の扱いへの変更が必要な市の委託業務は4事業で、対象となるのは11法人。税額の修正ができる過去5年までさかのぼって不
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「ゆうちゃん Court」 市川祐一郎さん(かんばら国際交流会理事長)の名前 米姉妹都市の道路名に
米インディアナ州シェルビービル市と姉妹都市提携を結ぶ静岡市の親善使節団(団長・難波喬司市長)がこのほど、提携35周年を記念した相互派遣の一環でシェルビービル市を訪れた。現地では交流に長年尽力するかんばら国際交流会の市川祐一郎理事長(62)の名前を市内の道路名に冠することが発表され、標識のプレートがお披露目された。 市川理事長は約30年前から事業に関わり始め、中高生の相互交流などに取り組んできた。自身も20回以上訪問し、ホストファミリーと家族ぐるみで付き合いがあるという。今回の訪問時、シェルビービル市内の公園「クリアウィックパーク」前の道路が「ゆうちゃんコート」と名付けられたことが発表され
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元気良く「異議なし!」 清水船越小6年生 静岡市議会議場で模擬議会
静岡市立清水船越小(清水区)の6年生約50人が13日、市議会議場で模擬議会に臨んだ。市長や議員、市職員幹部の役を務め、総括質問や採決など議会の流れを体験した。 市議会6月定例会で実際に市議が質問した内容を基に作成したシナリオを使用して議事を進めた。議員役の児童が清水港の海洋文化施設「海洋・地球総合ミュージアム」や人口減少問題、南アルプスユネスコエコパークなどについて、はきはきとした声で総括質問を行い、市長や市職員役の児童が答弁した。起立で賛否を示す起立採決と、口頭で「異議なし」と表明する簡易採決も行った。 ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズに所属する三浦駿平選手と伊藤峻祐選手も、ス
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卓球・中本選手(静岡)「V狙う」 杭州アジアパラ大会 市役所で意気込み
杭州アジアパラ大会の卓球シングルスに出場する静岡市在住の中本亨選手がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に「目標は優勝」と意気込みを語った。 中本選手は大阪府の「ドマーニ卓球クラブ」を拠点に練習を積んでいる。大会には車椅子の「クラス5」の区分で出場する。成績次第で世界ランクが上がるため、「パラリンピック出場権の獲得に近づくので頑張りたい」と抱負を述べた。 大長副市長は「待ちに待った大会だと思う。良い結果報告を待っている」と激励した。 大会は22~28日に中国・杭州市で開催される。 (政治部・池谷遥子)
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ビーチバレー文化を静岡に 21、22日に清水区で大会 選手らが市長に意気込み
静岡市清水区で21、22日に開催される「第4回ビーチバレー清水カップ」の出場選手や実行委員会メンバーがこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に抱負を語った。 日本ビーチバレーボール連盟理事で選手会代表の村上めぐみ選手と沼津市出身の佐藤亮太選手、大畑大輔実行委員長らが訪問した。 大会初出場の村上選手は「写真や映像でロケーションが良い場所だと思っていたので、出場できるのが楽しみ。(大会を)プレーで盛り上げるため、日々の練習を頑張りたい」と意気込んだ。大畑委員長は「サッカー以外の球技を間近で見られる機会を市民に提供できる。少しでもビーチバレー文化が静岡に根付いていけば」と期待を込めた。
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若者投票率アップへ 静岡市選挙管理委員会 研究会が最終会合
静岡市選挙管理委員会は12日、若者の投票率向上に有効な施策を検討する「どうする投票率研究会」(会長・谷口将紀東京大大学院教授)の最終会合を葵区で開いた。「主権者教育」「投票環境」「啓発・情報発信」の三つのテーマごとに、既存事業を評価したり、市側が提示した施策案の実現可能性や効果を議論したりした。市選管は委員の意見を参考に具体的な施策を検討し、2024年度当初予算案に関連経費を盛り込む方針。 投票環境に関する意見交換では、ショッピングセンターへの期日前投票所設置や、投票所でのマルシェ開催などの案について、委員から「(選挙権のない)幼い時から保護者とともに投票所に行くことで、意識付けになる」な
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「海外との架け橋に」 JICA協力隊員3人 静岡市役所で抱負語る
国際協力機構(JICA)の海外協力隊員として派遣される静岡市清水区の兼子文雄さん(66)と同市駿河区の村岡竜至さん(35)、北條綾さん(35)がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に抱負を語った。 兼子さんはウルグアイの公設農園で野菜栽培を支援する。2019年にも協力隊員としてアルゼンチンに派遣されたが、新型コロナウイルスの影響で早期帰国することとなり、「やり残した感があり、改めて応募した。現地のペースに合わせてゆっくりと自分の知識を伝えたい」と意気込んだ。 元理科教諭の村岡さんはジャマイカで現地の大学生に理科の授業の方法を教える。「地球のいろいろな場所で働き、人間の幅を広げたい」
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一輪車全国2部門で優勝 静岡城内クラブ 市役所訪問
福島県で9月17日に開催された第9回全国小学生一輪車大会で優勝した静岡市の「静岡城内一輪車クラブ」の選手10人がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に結果を報告した。10人以上のグループで演技する「クラスL」と小学4年以下のペアで演技する「クラスA」の2部門で頂点に立った。 ビデオ審査による予選を勝ち抜き全国の舞台に立った。クラブの4~6年生10人でつくる「グリーンエンジェルス」は合体技や一輪車の上で立つ技をきれいに決め、優勝をつかんだ。静大付属小6年の白鳥美結さん(11)は「(一輪車から)落ちずに笑顔でできたのが良かった。中学になっても良い成績を残せるよう頑張りたい」と話した。
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静岡市内の起業、事業拡大支援 市新プログラム始動 研修、金融機関とマッチング
静岡市は、同市を拠点に起業や事業拡大を目指す事業者への本格的な支援に乗り出す。「市アクセラレーションプログラム」と銘打ち、公募により選定した事業者に対して約5カ月間、専門家との面談や、市内事業者とのマッチングなどの機会を提供し、ビジネスプランの磨き上げや実証実験の実施につなげる。産官学で連携し、参加事業者の成長を後押しするとともに、市内企業のイノベーション創出にも生かす。 起業前や創業後数年程度の事業者が対象の「インキュベーションコース(育成支援)」には3事業者が参加する。定期的な研修や、実際に起業して成功した経営者との個別面談、市内の企業や金融機関、大学でつくる支援チームとのマッチング
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三保の枯れ松葉で紙開発 静岡市清水区の一般社団法人 名刺やカレンダー、折り紙
静岡市清水区の三保松原の保全活用に取り組む一般社団法人「三保松原3ringsプロジェクト」が、松原の清掃活動で回収した枯れ松葉を使った紙「みほのまつがみ」を開発した。名刺やカレンダー、折り紙として販売し、売り上げの10%を保全活動費に充てる。藤田尚徳代表は「(紙を通じて)三保松原の魅力発信や活動の啓発につながれば」と期待する。 売り上げ 保全活動費に 松原では2021年9月から市民有志が毎週土曜に清掃活動を行い、22年11月の同団体設立後も継続的に実施している。これまでの90回の活動で回収した枯れ松葉はごみ袋約6700個で、重さにすると30トン以上になる。ほとんど焼却処分していたが、22
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水源確保 9案に絞る 清水地区 検討部会 さらに議論深化へ
2022年9月の台風15号で大規模断水が発生した静岡市清水区南部の新たな水源を検討する「清水地区水源検討部会」は29日、第3回会合を葵区の市上下水道庁舎で開いた。前回会合で実現性があるとして選定した13案から、持続性やコストを評価した上で、取水口の複数化やポンプ車の使用などさらに9案に絞り込んだ。年内にも第4回会合を開き、有力な案や組み合わせ方の議論を深める。 9案は▽取水口の複数化▽新規河川の暫定取水▽他系統からの水融通(北部、南部、和田島の各ルート)▽休止施設の使用▽井戸の新設▽民間井戸の活用▽ポンプ車の使用―。実現性、事業期間などの目標、持続性、地域社会への影響、環境への影響、コストの
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脳梗塞 遠隔計測で予防 静岡市議会厚生委 実証実験で有効性認識
静岡市の鈴木忠裕保健衛生医療課長は28日の市議会厚生委員会で、遠隔計測が可能な心電計を使った「清水区脳梗塞予防実証実験」について、2021年度に3人(出現率3・61%)、22年度に6人(同1・84%)の心房細動を発見したと報告し、取り組みに有効性があるとの認識を示した。25年度まで実験を行い、その後は効果を検証した上で葵、駿河両区にも拡大する方針。 実験は、脳梗塞の原因となる不整脈の一種である心房細動の早期発見、早期治療につなげる目的で、市と市清水医師会、東京医科歯科大の連携事業として22年1月に始まった。参加者は1週間、自宅などで胸部に小型の心電計などを貼り付けたまま過ごし、データは大学の
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静岡駅南口広場 拡張再整備へ 30年代前半に供用開始目指す 静岡市
静岡市の難波喬司市長は27日の定例記者会見で、JR静岡駅南口駅前広場について、エリアの拡張を含めた再整備事業を開始すると発表した。現状の広場から南東側に拡張する方針で、難波市長は「政令市の玄関口にふさわしい広場づくりを進める」と意気込んだ。2030年代前半の供用開始を目指す。 現在の南口駅前広場の面積は約5150平方メートル。用地の拡張に向け、広場東側のビル所有者からは整備事業への一定の理解を得たという。難波市長は事業手法によって対象面積は変わるとして拡張後の事業範囲を明言しなかったが、「なるべく広い面積を対象としたい」と、可能な限り広い範囲で再整備に取り組みたい考えを示した。 南口駅前
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犯罪被害者に見舞金支給へ 来年度から 社会復帰を後押し 静岡市
静岡市は27日、犯罪被害者に見舞金を支給する制度を2024年4月から開始すると発表した。防犯や犯罪被害者支援の方針などを示した既存の「市犯罪等に強いまちづくり条例」を改正して見舞金支給の条項を盛り込み、被害者や遺族の社会復帰を後押しする体制を構築する。 国が21年3月に策定した第4次犯罪被害者等基本計画では「犯罪被害者支援のための実効的な事項を盛り込んだ条例の制定についての適切な情報提供」などを具体的施策に挙げている。全国的には犯罪被害者支援に特化した条例を新たに策定している自治体が多いが、同市は10年に犯罪被害者支援の方針を包括した同条例を制定済みで、同条例に見舞金制度を盛り込む形で準備
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「於愛の方」イメージ ブックカバー配布へ 静岡市の大河ドラマ館
静岡市大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会は27日から、ドラマに登場する2代将軍秀忠の母、於愛(おあい)の方をイメージしたデザインのブックカバーを葵区の大河ドラマ館で配布する。家康ゆかりの地である駿河区の久能山東照宮か葵区の宝台院の拝観チケットを持参した来館者が対象。数量限定で、なくなり次第終了する。 大河ドラマを生かした地域活性化事業の一環。9月24日の放送で、清水区出身の俳優広瀬アリスさん演じる於愛の方が駿府で最期を迎えたのに合わせ、同協議会が企画した。 久能山東照宮のチケットを持参した人にはドラマに登場する白ウサギの模様をあしらった青色のカバー、宝台院の拝観証明書を持参した人に
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静岡市 映画やCMロケ誘致へ 市議会 総括質問 候補地リスト化
静岡市議会は26日、9月定例会の総括質問を行い、7氏が登壇した。大村明弘総務局長は、同市を映画やCMのロケ地として選ばれるまちにするため、市内候補地のリスト化や紹介動画作成に取り組む方針を示した。制作会社による撮影の支援を通じ、市の認知度向上や観光客誘致につなげる。長沼滋雄氏(創生静岡)の質問に答えた。 同市では制作会社から問い合わせがあると、撮影の希望を聞き取りし、ロケ地への案内や、施設、道路の使用許可手続きの支援、施設使用料の免除などで活動をサポートしている。今後は映像作品のロケ誘致を支援する「ジャパンフィルムコミッション」にも加入し、制作会社とのネットワーク拡大を目指す。 大村局長は「
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静岡市 優先調達、全庁で推進へ 障害者施設あっせん 共同受注窓口利用
静岡市の吉永幸生保健福祉長寿局長は、物品購入や業務委託を障害者就労施設に発注する「優先調達」を全庁的に推進するため、受注内容を複数の施設にあっせんする「共同受注窓口」を10月から試行的に利用すると明らかにした。窓口利用の効果を検証し、2024年度以降の取り組み方針を検討する。風間重樹氏(創生静岡)の質問に答えた。 窓口は、対応できる仕事に限りがある小規模な障害者就労施設でも業務を受注できるよう、複数の施設に仕事を割り振るなど調整する役割を持つ。県内では特定NPO法人オールしずおかベストコミュニティと県社会就労センター協議会が担っている。同市では窓口の利用は一部の物品購入にとどまっていたが、
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政府の少子化対策 静岡県内28首長「評価」 増税賛否 27人 明言避ける
共同通信が24日までに全国の自治体の首長を対象に実施した少子化問題に関するアンケートで、静岡県と県内35市町の計36自治体のうち、28自治体(78%)が政府の少子化対策を評価すると回答した。対策の財源に充てるための増税に対する賛否は、27自治体(75%)が「どちらとも言えない」とし、明言を避けた。自治体単独で対策に取り組む限界や安定した財源の確保を課題に挙げる首長が多く、国主導による施策の推進の必要性を求めた。 調査では全1788自治体の首長のうち、1681人から回答を得た。県内は全36人が答えた。 本県の首長の回答を見ると、政府の少子化対策を「評価する」としたのは3自治体、「どちらか
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終活支援に優良認証制度 静岡市が本年度内 事業者審査し質担保へ
静岡市の難波喬司市長は22日、市民が安心して終活に取り組めるようにするため、終活支援事業者の質を行政が担保する「終活支援優良事業者認証事業」を2023年度内に開始すると明らかにした。同事業の導入は政令市初で、難波市長は「事業の意義や成果を全国に発信していく」と意気込みを述べた。22日の市議会9月定例会で福地健氏(自民)の代表質問に答えた。 難波市長は身寄りのない高齢者や家族だけでの終活には「専門的な知識やスキルを持つ事業者を利用することが有効」とした上で、事業者に勧められるままにサービスを追加し、高額な契約を結んでしまうトラブルも発生していると説明。「事業者の質の保証に行政が関与する必要が
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長沼立体化 年度内に複数案 範囲や構造、国提示へ 静岡市議会
静岡市議会9月定例会は22日、代表質問を行い、5氏が登壇した。浅井克行建設局長は、同市葵区の国道1号長沼交差点周辺の渋滞解消を図る「静岡南北道路長沼立体」計画について、住民らを対象に実施中の意見聴取の結果を踏まえ、2023年度中に国の有識者会議で立体化の範囲や構造に関する複数の方針案を示すと説明した。福地健氏(自民)への答弁。 国と市は8月中旬から9月末まで、地元住民や観光業、運送業などの業界団体を対象にアンケートやヒアリング、意見交換会を実施している。市によると、「交差点付近は渋滞するため、できるだけ通らないようにしている」との諦めの声や「渋滞の解消と安全性向上を早急に実現してほしい」と
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⚾世界一、日本一に貢献 静岡に野球界の若き逸材 中学生3選手 市長に喜び報告
今夏開かれた中学野球の国際大会や国内大会で優勝した静岡市在住の3選手が20日、市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、結果を報告した。「世界少年野球大会」に東海・北陸地方の代表選手として出場した服織中3年の藤浪ムサシさん(15)は、「優勝に貢献できて良かった」と喜びを語った。 世界少年野球大会は8月10~13日に愛知県などで開催され、米国や中国、韓国などから12チームが参戦した。日本からは4チームが出場し、藤浪さんは「JAPAN中日本選抜」の投手や外野手として活躍した。準決勝では失点したが、リリーフ登板した決勝では「しっかり切り替えて投げられた」と振り返り、「パワーを付け、高校では1年夏から出
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お茶のかすで紙づくり 静岡の高校生、名刺活用目指す「SDGs貢献したい」
静岡市の高校生2人が、地元産の茶を原料に使う紙の制作に取り組んでいる。本来廃棄されることの多い茶の実油の搾油や製茶で生じたかすを活用し、環境に配慮した「エシカル紙」として普及を目指す。完成した紙は「人と人をつなぐもの」として名刺の活用を見込み、生徒は「生まれ育った静岡のSDGs(持続可能な開発目標)推進に貢献したい」と意気込む。 生徒は静岡英和女学院高2年の加藤咲穂さん(17)と清水東高1年の西沢孝次朗さん(16)。日本青年会議所主催の「グローバルユース国連大使」に選ばれた経験があり、国内外でSDGsをテーマにした研修に参加。「成果を地元に生かしたい」との思いを強くした。 茶の活用は静岡
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地滑り受け地元説明会 市道の早期復旧求める声 静岡市葵区諸子沢
静岡市は15日、葵区諸子沢の大久保沢上流で発生した大規模な地滑りに関し、地元自治会対象の住民説明会を同区の諸子沢集会所で開いた。住民約30人が参加し、現場の現状や応急的に実施した対策についての説明を聞いた。 市は道路や河川の担当課ごとに、ドローンで撮影した現場周辺の写真を見せながら現状を説明した。崩落部に滞留した土砂は直ちに崩落する可能性は低いが、強雨により急変することもあるとして、警戒を続ける必要があると強調した。 流木や土砂がたまり、一部区間で通行止めとなっている市道日向諸子沢線の復旧のめどは立っておらず、住民からは早期の復旧を求める声が複数上がった。市は「上部の土砂が崩れ落ちる可能
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「どうする投票率」初会合 静岡市、次期市議選へ対策
若者の投票率向上に向けて静岡市は、有識者や専門家が有効な施策を検討する「どうする投票率研究会」を設置した。初会合が11日、同市葵区で開かれ、情報発信や主権者教育などのテーマごとに、若者が選挙や政治に関心を持てるようにする具体的な取り組みを考えた。当面は2025年3月に控える次期市議選の投票率アップを目指す。 情報発信をテーマにした意見交換では、市選管が発行する選挙公報について、現状では有権者の手元に届く前に期日前投票が始まってしまうため、より早く発行できないかとの意見が出た。主権者教育に関しては「アリーナ構想」「スタジアム構想」など、市独自の課題を授業で取り上げることの必要性を強調する意
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ジャガー「小春」 大阪に“引っ越し” 10月7日に静岡市・日本平動物園でお別れイベント
静岡市駿河区の日本平動物園は12日、同園で生まれた双子のジャガーの姉「小春」が10月16日に大阪市の天王寺動物園に“引っ越し”すると発表した。10月7日に日本平動物園でお別れイベントを開く。 イベントでは二つの企画を用意。午前10時からは飼育場のプールで小春が魚を食べる様子を観察できる。午後1時40分からは当日の抽選で選ばれた来園者15組を、小春の生まれたバックヤードの巣箱に案内する。このほか10月15日まで、小春の成長を振り返る写真も展示している。 小春は2021年11月に同園で生まれた。臆病な一面があるが、名前を呼ぶと寝転ぶなど慣れてくると愛くるしいしぐさを見
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静岡市の予算不適切流用 総額6500万円、計26件 点検で判明
静岡市は12日、過去の一般会計と公営企業会計で不適切な流用が新たに計26件確認されたと発表した。総額は6500万円に上る。市は職員への注意喚起を徹底するとともに、財務会計システムの改修を行い、再発防止に努めるとした。 同市では8月、2022年度の公営企業会計で不適切な流用を行っていたことが市監査委員の審査で明らかになった。これを受け、現存する公文書をもとに一般会計、特別会計は18年度から、企業会計は14年度から、それぞれ流用の中身を点検した。 市によると、地方自治法では一般会計の歳出予算は「款」「項」などの区分に分けられ、給料や職員手当、共済費を除き、各款、各項の間での相互の流用はできな
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安全確保し復旧作業を 静岡市防災対策委 諸子沢地滑りで初会合
静岡市葵区諸子沢の大久保沢上流部で発生した大規模な地滑りに関し、今後の効果的な対策を検討する市の防災対策委員会の初会合が11日、市役所静岡庁舎で開かれた。市と県による現場付近の復旧作業に対し、委員は土砂の動きを察知する土石流センサーの増設など、近隣住民や作業員の十分な安全確保を求めた。 市は地滑り発生後から一部を通行止めにしている市道日向諸子沢線の復旧に向け、上流部の土砂や流水の動きを注視しながら流木や土砂の撤去を行うなどと説明した。委員は、流木の除去により上部の土砂が流れ落ちてくる可能性があるとし、慎重に作業するよう注意を呼びかけた。 市が大久保沢と諸子沢川の合流地点をはじめ川沿いに設
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イチゴ農家見学、静大生と交流へ タイの学生が静岡来訪 農業テーマに研修 副市長と面会
外務省の対日理解促進交流プログラムの一環で静岡市を訪れているタイの学生が7日、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長と意見交換した。11日まで県内に滞在し、農業をテーマにした活動に取り組む。 来日しているのは大学生10人と高校生5人。市内のイチゴ農家を見学したり、静岡大農学部の学生と交流したりするほか、御殿場市の農家でのホームステイも予定する。カセサート大3年のセッタヴ・パラミメタワットさん(21)は実家が農家で日本の農業に関心があったと言い、「久能の石垣イチゴ栽培に興味がある。同世代の学生との交流も楽しみ」と話した。 大長副市長は「今回の研修を通じて、日本、静岡とタイの架け橋になってほしい」
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全国で「自己ベスト、優勝狙う」 静岡市の小学生 陸上大会前に市長訪問
横浜市で今月開催される「第39回全国小学生陸上競技交流大会」への出場を決めた静岡市の女子児童3選手がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に活躍を誓った。 竜南小6年の渥美奈々さん(11)は80メートル障害と走り高跳びの各記録の合計得点を競う「コンバインドA」に、清水小島小6年の中谷夏帆さん(12)と富士見小5年の清田麗さん(10)は100メートルに出場する。競技は学年別に行われ、いずれも7月に開催された県大会で優勝して全国への切符を手にした。 渥美さんは「県予選の記録を上回って、自己ベストと優勝を両方取って帰ってきたい」、昨年の県大会で4位だったという中谷さんは「全国に行きたくて
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事務椅子で疾走2h耐久レース 10月1日静岡県内初開催 実行委「地域盛り上げに」
キャスター付きの椅子に座って走る耐久レース「いす―1(いすわん)グランプリ静岡大会」(実行委員会主催)が10月1日、静岡市駿河区のリバティリゾート久能山で県内初開催される。3人が交代でコースを周回し、2時間で何周走れるかを競うレース。生形秀之実行委員長は「終了後は達成感や仲間との絆を感じられる。地域の盛り上げにつなげたい」と意気込む。 同競技は2010年、京都府京田辺市で商店街の活性化を目的に始まった。現在は各地に広まり、全国20カ所以上での開催実績があるという。使用するのは市販の事務用椅子。コースは1周約200メートルで、椅子をバトン代わりに周回する。 椅子で走るという独特な運動を2時
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不適切な予算流用 静岡市企業会計 議会に諮らず
静岡市は4日までに、静岡市の2022年度の公営企業会計で不適切な予算の流用があったと明らかにした。市立清水病院と上下水道局で、議会の議決が必要な予算の流用を、議会に諮らずに行っていた。同年度の公営企業会計決算に対する市監査委員の審査で判明したという。 同病院と同局は地方公営企業法施行令に基づき、それぞれの予算で職員給与費を議会の議決を経なければ流用できない経費として定めている。給与費には付属機関の委員らに支払われる報酬なども含まれる。 同病院では医療事故に備えて積み立てている保険料から地域医療支援委員会委員への報酬へ8万1千円、同局では上下水道事業経営協議会委員への報酬から旅費や備品消耗品費
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静岡市 プラごみ分別回収へ 全面実施は28年度以降 清掃工場に持参分は10月から
静岡市は31日、循環型社会の実現に向け、家庭から発生するプラスチックごみの分別回収に取り組むと発表した。効率的な再資源化を進めるため、市内への新たなリサイクル施設整備を目指す。分別回収の全面実施は2028年度以降となる見通し。今年10月に清掃工場に持ち込まれたプラスチックごみの分別を始め、24年5月には公共施設に製品プラスチックの回収箱を設置する予定。段階的にリサイクル量を増やし、市民の資源循環に対する意識醸成につなげる。 同市では現在、家庭から発生するペットボトル以外のプラスチックごみは分別回収せず、「燃えるごみ」として市内の清掃工場で焼却・溶融処理をしている。分別回収が全面実施されれば
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駿府城公園で結婚式を 葵舟で“登城” 花嫁行列も
静岡市葵区の駿府城公園内にある紅葉山庭園の茶室で8月下旬から、人前結婚式を挙げるプランがスタートした。公園の二ノ丸堀(中堀)を巡る遊覧船「葵舟(あおいぶね)」で“登城”し、おはやしの演奏とともに園内を練り歩く花嫁行列などのオプションもあり、関係者は「結婚式場やホテルとは違った趣のある式になれば」と話す。 同公園の指定管理者「駿府城公園ランドマーク共同事業体」が、公園の利用拡大や茶室の認知度向上を図るため企画した。5月には関係者が実際に式を挙げ、事業化に向けて準備を進めてきた。既に申し込みを開始している。 茶室での挙式の基本料金は38万5千円。葵舟の乗船やおはやし演
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文化財地域全体で継承 保存活用計画策定へ静岡市が会合
静岡市は30日、文化財の保存・活用に向けた中長期的な基本方針を定める「市文化財保存活用地域計画」の策定に向けた懇話会の第2回会合を市役所静岡庁舎で開き、委員に計画の素案を示した。目指す将来像や課題に関する記述に対し、委員が意見を交わした。 素案では、同市の文化財が自然に囲まれた環境と人々の往来や交流の中で育まれたことに触れ、地域全体で継承を目指すことなどを将来像に盛り込んだ。課題は①把握・調査②保存③人材育成④活用―の四つに分けて示し、修理や整備のための資金不足や保存団体メンバーの高齢化、観光資源としての情報発信不足などが挙げられるとした。 委員からは、文化財の保護には資金調達が必須だ
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行政文書配布巡り議論 静岡市自治連会長ら デジタル化求める声も
静岡市葵区の地域課題を住民と共有し、解決策を考える「ふるさと未来づくり会議」が29日、同区の産学交流センターで開かれた。同区の自治会連合会長約35人が6グループに分かれ、静岡市が自治会に依頼している行政文書の住民配布に関し、現場の負担感や改善点などについて意見交換した。 同市では広報誌や市民向け講座の開催通知、イベントのポスターなどを自治会を通じて市民に配布、周知している。各自治会は配布担当の役員を配置したり、独自で業者を雇って配布したりしているという。 参加者からは、文書の数が多く、不定期で届くため「重要な情報が埋もれてしまう」との指摘が複数上がり、重要度の提示や文書のデジタル化を求め
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江戸の旅感じる新商品 7事業者が提案 静岡・藤枝「駿州堂」 あられやどら焼き
静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」は25日、オリジナルブランド「駿州堂」の商品開発プロジェクトの2023年度の初回ワークショップを静岡市葵区で開いた。プロジェクトに参加する両市の9事業者のうち7事業者が「江戸時代の旅」を感じさせるそれぞれの商品案を発表した。 静岡市駿河区の米菓製造業「伊奈製菓」は、東海道丸子宿のとろろ汁店「丁子屋」(同区)とコラボレーションしたあられを開発した。県産のもち米や丁子屋の農園で栽培した自然薯(じねんじょ)の粉末を練り込んだという。藤枝市の製茶問屋「真茶園」は抹茶を使用したどら焼きを駿州堂の商品として提案。担当者は「片手で食べながら歩
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躍動感あふれるミュージカル 静岡の児童生徒、観客魅了
静岡市の児童生徒が演劇を披露する「市こどもミュージカル2023」(実行委員会主催)がこのほど、同市葵区の市民文化会館で開かれた。オーディションで選ばれた小学4年から高校3年までの計60人が出演し、躍動感あふれる踊りと歌で観客を魅了した。 演目の「アースキッズ」は、相次ぐ大災害で親を亡くした子どもたちが自給自足の生活を送りながら、さまざまな困難に立ち向かっていく姿を描いた。出演者は昨年末から続けてきた稽古の成果を発揮し、生き生きとした表情で役を演じきった。公演は4回行われ、計約2300人が鑑賞した。 (政治部・池谷遥子)
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静岡の大規模地滑り、深層崩壊か 難波市長が見解 避難呼びかけ解除
静岡市葵区諸子沢の大久保沢上流部で23日までに大規模な地滑りが発生したことを受け、難波喬司市長は24日、報道機関に現状を説明し、原因について「(盛り土などによる)人工的な改変ではなく、地山の隙間に水が入って深層崩壊が起きたと想定される」との見解を示した。市は今後の雨量見込みなどから「大規模な土石流が発生して下流の人家に被害が出る可能性は極めて低い」と判断し、19世帯を対象にした避難の呼びかけを同日午前10時に解除した。 難波市長は同日早朝に現場を視察した。地滑りの起点部分は山の岩肌が見えていて、これ以上の大規模な土砂災害が起きる可能性は低いと判断した。ただ、雨量の増加が見込まれる場合には危
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脱炭素 5市2町で推進 来年の公募に参加目指す 静岡市で首長会議
連携中枢都市圏を形成する静岡県中部5市2町(静岡、島田、焼津、藤枝、牧之原各市と吉田、川根本両町)は22日、静岡市葵区で首長会議を開いた。同市内の3カ所が選ばれている国の「脱炭素先行地域」に関し、各市町の観光施設の脱炭素化を進め、圏域としても選定を目指すことを確認した。2024年2月と8月ごろに予定されている次回の公募に向け、難波喬司静岡市長は「覚悟を持って取り組む」と強調した。 各市町は太陽光発電や再生可能エネルギーの導入可能性がある脱炭素拠点候補施設の選定を進めている。国が広域的な取り組みを推進していることを踏まえ、難波市長は「各自治体が先行的に事業をやっている。良いものはまねをして全
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静岡県内男性公務員 育休取得“前進” 研修など環境づくり奏功 部署間の差など課題も
静岡県内の男性公務員の育児休業取得率が上昇傾向にある。静岡県がこのほど公表した2022年度の男性職員の育休取得率は63・5%で前年より18・5ポイント増加し、静岡、浜松両政令市も向上している。若手職員への研修や上司との面談などを通して、育休を取得しやすい環境づくりが進んだとされる。ただ、ほぼ100%に近い女性職員の取得率には依然として及ばず、部署による差や取得期間の短さも課題となっている。 「育休中に何ができるか、事前の面談で頭の中を整理できた」。静岡市葵区役所地域総務課の惣野代陽平さん(34)は20年、長男の誕生に合わせて育休を1カ月間取得した。休業前後に上司と計3回面談を行い、「期間中
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市立高の魅力向上へ検討委設置 静岡市教委、各校の特色や方針まとめ策定
静岡市内の市立高校の魅力向上を図るため、市教育委員会は21日、有識者や元高校教諭らでつくる検討委員会を設置した。市立高2校それぞれの特色や将来の生徒像をまとめた「スクール・ミッション」と、目標の実現に向けた具体的な方針を示す「スクール・ポリシー」について、2023年度中に答申する。 同市の市立高は静岡市立高(葵区)と清水桜が丘高(清水区)の2校。静岡市立高で同日開かれた第1回会合では、市教委の担当者が、少子化に加え、私立高や通信制高校への進学者の増加で「今後、中学3年生を巡って公立高校で争奪戦が起きる」などと説明。両校とも一部の学科で定員割れが起きている実態も示し、産官学で連携して他の公立
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世界大会「優勝に導く」 アンプティサッカー日本代表 2選手が静岡市長に抱負
手や足を切断した人がつえを使ってプレーする「アンプティサッカー」の世界大会に出場する静岡市在住の選手2人が18日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に抱負を語った。 大会はポーランドが主催する「アンプフットボールカップ」で、同国のワルシャワで9月16、17両日に開催される。同市からは、ゴールキーパーでFCアウボラーダ(東京都)の長野哲也選手(42)=駿河区=と、フィールドプレーヤーでガネーシャ静岡AFC(同市)の後藤大輝選手(21)=葵区=が日本代表に選ばれた。 チーム内で代表歴が2番目に長いという長野選手は「経験値は高いと思っている。優勝に導けるように頑張りたい」と意気込んだ。後藤選手
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罹災証明 申請受け付け 静岡市、突風や大雨被害で
静岡市は16日までに、市内で発生した竜巻とみられる突風や大雨の被害を受けた市民に対し、公的支援を受けるのに必要な罹災(りさい)証明書の申請受け付けを開始した。葵、駿河、清水の各区役所地域総務課が対応している。災害により発生したごみの処理については、市収集業務課に相談窓口を設置した。 同市では15日午前、駿河区の西島、西脇などで突風が発生し、建物の損壊や電線の破断などの被害があった。16日午前には大雨により市内道路のアンダーパスなどで一時冠水が発生。山間地では倒木も確認された。 災害ごみに関する問い合わせは同課<電054(221)1365>へ。 (政治部・池谷遥子)
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記者コラム「清流」 視察の成果示して
自民党女性局がフランス研修中に撮影した写真をSNSに投稿し、「観光旅行のようだ」などと批判を浴びた。参加した参院議員が「まじめな研修なのに誤解を与えた」として謝罪する事態となっている。 議員の海外出張や県外視察は地方議会でも同様にあり、新型コロナ禍で自粛が続いた静岡市議会も、会派や常任委員会の視察が再開している。現地での学びをSNSに投稿する議員も少なくないが、隙間時間の息抜きを紹介する議員はさすがにいないのではないか。 京都、北海道、新潟―。同市議会は現在、視察ラッシュだ。コロナ禍を経て、オンライン視察で事足りるとされた部分もあるが、現地まで赴く意味があるのだろう。市民に観光だと誤解さ
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静岡市、児童クラブに宅配弁当 長期休暇中試験導入 現場負担懸念も
静岡市は、夏休みなどの長期休暇中に放課後児童クラブを利用する家庭の負担軽減に向けた支援強化に乗り出した。市内の全84クラブのうち12クラブで児童が宅配弁当を利用できるようにし、当該日は弁当を持参する必要がなくなった。ただ、現場職員への影響を考慮して導入に慎重なクラブもあり、取り組みの浸透には至っていない。 同市では市社会福祉協議会が葵、駿河両区と由比、蒲原東両地区で61クラブ、清水区では各地区の自治会などが23クラブを運営している。今年の夏休みは、市社協が運営する地区では1クラブが8月に週1回試験導入し、清水区では独自に導入済みのクラブを含めて11クラブが宅配弁当の利用を始めたという。
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TGCしずおか 2024年も静岡で開催 浜松出身みちょぱさんらPR
ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」実行委員会は8日、静岡市駿河区で記者会見を開き、「TGCしずおか」(静岡県、静岡市共催、プラチナパートナー・シャンソン化粧品)を2024年1月13日に同区のツインメッセ静岡北館で開催すると発表した。浜松市出身のモデル池田美優さんが会見に出席し、「最新のコンテンツが盛りだくさんなイベントで、私も気合が入っている。久しぶりに行動制限がないので、(会場で)名前を呼んでもらいたい」と意気込みを語った。 「SDGs推進 TGCしずおか2024」と銘打ち、若い女性をターゲットにSDGs(持続可能な開発目標)の重要性を発信する。モデルや俳優のファ
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仲間と舞台 精いっぱいに 静岡市こどもミュージカル 市長に劇中歌、作品PR 市民文化会館 19、20日公演
静岡市民文化会館で19、20の両日開かれる市こどもミュージカル「アースキッズ」(実行委員会主催)に出演する児童生徒が7日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長らに出演者全員で劇中歌を披露した。代表の生徒は「子どもたちの成長や仲間の大切さが感じられるすばらしい作品。(本番まで)残り少ない時間だが、かけがえのない仲間と精いっぱい頑張りたい」とPRした。 アースキッズは、相次ぐ大災害で親を亡くした子どもたちが自給自足の生活を送り、さまざまな困難に立ち向かっていく姿を描く。出演するのは昨年11月のオーディションを通過した小4から高3までの60人。昨年末から練習を始め、7月には2泊3日の合宿を行うなど練
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静岡市長選と市議選投票率 静岡大生が分析 改善に向けたアイデアも
静岡大人文社会科学部の学生が2日、静岡市長選と市議選の投票率に関する調査分析の結果をまとめた「目で見る投票率 静岡市版」を市選挙管理委員会の会合で報告した。投票率の低下が続く現状を踏まえ、若者が政治や選挙に関心を持てる取り組みのアイデアも発表した。 過去の市長選と市議選の投票率について、いずれも投票率は減少傾向で、市長選より市議選の方が下げ幅が大きいとの分析結果を示した。一方で、全国の政令市と比較すると、直近の市長選は全体の7番目、市議選は全体の10番目と上位から中位に位置し、「必ずしも低いとは言えない」と説明した。 年代別では、今年の市長選で60代の人口が20代の1・4倍なのに対し、投
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SDGs取り組み 海外へ 静岡の高校生 発信、共有 4カ国生徒 遠隔サミット
静岡市は1日、持続可能な社会の実現に向けて高校生が意見交換する「SDGsハブ都市学生サミット」をオンライン開催した。4カ国12校の生徒が参加し、各都市が抱えるSDGs(持続可能な開発目標)の課題とその解決に向けた取り組みを英語で紹介した。 同市葵区の静岡市立高からは、国際交流関係の校内研修を受講する1、2年生の有志7人が参加した。 2年石野結菜さん(17)は少子高齢化で庭木を手入れする人がいなくなり、放置、処分される事例が多い現状を課題として挙げた。その上で、樹木の引き取り手を探し、伐採しなくてもいいようにするサービスを提供する企業があることを紹介した。 同校2年の伊藤花音さん(16)は海外
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雨水貯留管 降雨中も排水 静岡市 水害に備え機能強化
静岡市は、台風や豪雨による水害に備え、既存の雨水貯留施設の有効活用に乗り出す。駿河区下川原地区の地下にある下川原雨水貯留管について、これまでは貯留管にたまった雨水は降雨後の晴天時に河川に放水していたが、今後は降雨中でも排水を始めるようにする。排水と貯水を同時に行うことで貯留機能の実質的な強化を図る。 同貯留管は水路の水位が高くなった際に雨水の一部をためておく施設。貯水能力は1万3200平方メートルで、小学校のプール35杯分に相当する。たまった雨水は丸子川に排水している。2022年9月の台風15号では貯留機能が追い付かず、周辺地域の浸水被害を引き起こした。 今年6月の台風2号による豪雨では教訓
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卓球Tリーグ初参戦「静岡ジェード」 関係者、静岡市長に意気込み
卓球Tリーグに今季から初参戦する静岡ジェードの森薗政崇監督兼選手らが21日、静岡市役所静岡庁舎に難波喬司市長を訪ね、8月から始まるシーズンに向けて意気込みを語った。 静岡ジェードは市の中山間地「オクシズ」を拠点に活動している。これまで、卓球を通じて県内の中高生選手や高齢者と交流を深めてきた。ドイツのリーグでのプレー経験がある森薗監督兼選手は「ドイツではファンとの距離が近く、温かい家族のようなチームだった。静岡ジェードもそれを目指したい」と語り、市民や県民へのリーグ戦の観戦を呼びかけた。 初戦の相手は東京五輪メダリストの張本智和選手を擁する昨季王者の琉球アスティーダ。森薗監督兼選手は「客観
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JT杯静岡大会 佐藤九段「張り切って臨みたい」/稲葉八段「良い将棋が指せれば」 静岡市長に意気込み
静岡市駿河区のツインメッセ静岡で22日に開催される将棋日本シリーズJTプロ公式戦静岡大会(日本将棋連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)を前に、出場者のプロ棋士2人が21日、市役所静岡庁舎を訪れ、難波喬司市長に抱負を語った。 棋士は1回戦第3局で対戦する佐藤天彦九段と稲葉陽八段。 2人の対戦成績は17戦して佐藤九段の10勝7敗で、直近の10戦では両者5勝5敗という。 佐藤九段は「3年ぶりのJT杯で楽しみにしていた。ファンの前で精いっぱい、張り切って臨みたい」、稲葉八段は「初めてJT杯に出場した時の開催場所も静岡で、思い入れのある地。良い将棋が指せれば」と、それぞれ意気込みを語った。 難波市
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老朽化進む静岡市中央卸売市場 31年度めどに再整備
静岡市中央卸売市場将来構想検討委員会は18日、老朽化が進む市中央卸売市場(葵区流通センター)に関し、最短で2024年度ごろまでに建て替えか大規模改修かの方向性を決め、31年度ごろをめどに再整備することを盛り込んだ将来構想の骨子案について協議した。同委は今後2回の会合で将来構想案を練り、10月中にも難波喬司市長に提言を提出する。 市は開設から半世紀近くが経過し、老朽化や機能不足の解消を図るため、施設を再整備する方針を固め、6月に骨子案を示した。 骨子案では、目指す将来像を「安全・安心・安定の三位一体の環境づくりによる食文化の継承・発展と持続的な成長を続ける市場」と掲げ、①供給力の強化②経営
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迫力の土蜘 観客魅了 静岡の松竹大歌舞伎公演に尾上松緑さんら
全国巡回公演「松竹大歌舞伎」の静岡公演(静岡新聞社・静岡放送、静岡市民文化会館指定管理者市文化振興財団共同事業体共催)が17日、同市葵区の市民文化会館で開かれた。 尾上松緑さんや坂東亀蔵さんらが出演し、平家全盛時代が舞台の「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 菊畑」と源頼光のクモ退治を題材にした「土蜘(つちぐも)」の2演目を上演した。 土蜘では松緑さんが、病床に伏す源頼光の命を狙う土蜘の精を熱演した。前半は比叡山の僧に化け、誠実そうに見せつつも隙あらば頼光の命を奪おうとする野心を表現。本性を現したクライマックスでは、頼光の家臣との激しい立ちまわりや、千筋の糸を何度も繰り出す
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松本潤さん表紙「どうする家康」冊子 静岡・ドラマ館で無料配布
大河ドラマを通じた地域活性化を目指す「静岡市大河ドラマどうする家康活用推進協議会」は15日から、ドラマの見どころや市内の家康ゆかりの地などをまとめたPR冊子を無料で配布する。配布場所は同市葵区の大河ドラマ館。主演の松本潤さんを表紙に据え、インタビューも掲載した。 6月末に放送したドラマ25話までの内容について、主人公の家康を取り巻く登場人物の紹介や、名場面を振り返る表を載せた。松本さんのほか、2代将軍秀忠の母・於愛(おあい)の方を演じる広瀬アリスさん(同市清水区出身)のインタビューも盛り込んだ。 家康ゆかりの地として、久能山東照宮(駿河区)や静岡浅間神社(葵区)などを紹介。ドラマで時代考
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LGBTQ偏見なくして 小中校教頭、対応学ぶ 静岡市が研修会
静岡市は14日、公立小中学校の教頭を対象に性の多様性をテーマにした研修会を葵区の教育センターで開いた。学校現場での性的少数者(LGBTQ)への偏見や差別の解消につなげるため、初めて実施した。 性の多様性に関する出張研修を展開する認定NPO法人「ReBit(リビット)」の担当者が講師を務めた。教諭らは、LGBTQの基礎知識や学校で直面しやすい課題を学び、児童生徒からLGBTQとカミングアウトされた場合を想定した対応を考えた。参加者同士で「信頼してくれたから話してくれたのだと思う」「生徒の話を否定せず、尊重することが大事」などと意見を共有した。 女子向けのアニメやアイドルが好きな男子生徒が
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新たな水源 13案選定 静岡・清水地区検討部会 持続性など評価
2022年9月の台風15号で大規模な断水が発生した静岡市清水区南部の新たな水源を検討する「清水地区水源検討部会」は10日、第2回会合を市上下水道局庁舎で開いた。水道事業で用いる一般的な取水方法24案から、実現性を考慮して13案を選定した。今後、持続性や環境への影響などを総合的に評価し、複数案に絞り込む。 清水区南部は台風15号による興津川の承元寺取水口の被災で大規模断水が発生したエリア。1日に最大約7万1500立方メートルの配水が必要となるが、何らかの原因で同取水口が取水不可となった場合、安倍川水系から清水区に水を送る「北部ルート」または「南部ルート」などから供給を受けても約3万4千~約4
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静岡マラソン 総事業費4億円と試算 市議会委 協賛金増に疑問の声
静岡市は4日の市議会観光文化経済委員会で、2024年3月に5年ぶりに市内で開催予定の静岡マラソンの総事業費が約4億円に上るとの試算を明らかにした。物価高などの影響で、19年の前回大会より約1億3千万円の増額を見込む。市は協賛金が前回より約2600万円増える見通しだと説明したが、委員からは「かなり無理な想定では」と疑問の声が上がった。 静岡マラソンは新型コロナウイルス禍で20年から4年連続で中止になり、資金難を理由に22年に休止が発表されていた。市は社会情勢の変化やスポンサーの撤退などにより、民間主体では今後の開催が困難だと判断し、市主導で運営するため負担金1億円を一般会計6月補正予算案に
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医師のUターン就職 「病院説明会」で促進 静岡市、8日に初開催
地域の医療体制の確保・強化に向け、静岡市は、地元出身の医師や医学生のUターン就職の促進に乗り出す。将来的に市内の医療機関での勤務を希望する医師らに病院の魅力や情報を発信し、子育て・教育環境の不安を解消することを目的に8日、市内の公的病院などによる「ドクター・バック合同説明会」を市内で初開催する。 市によると、市内で勤務する意思があってもキャリアアップや労働環境に不安を抱えている医師は多い。県外で働き、家庭を持っている場合は「子どもを医学部に進学させたいが、都会で教育した方が有利なのではないか」と感じている人もいるという。 合同説明会には市立静岡病院や同清水病院、静岡赤十字病院など9病院が参加
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優雅な児童の巫女舞 春の例祭「祇園祭り」 駿河区・下川原天満宮
静岡市駿河区の下川原天満宮でこのほど、春の例祭「祇園祭り」が開かれ、地元の川原小の児童が巫女(みこ)舞を奉納した。 5年の女子児童4人がそろいの衣装と花飾りを身に着け、華やかで優雅な舞を披露した。伴野結希さん(10)は「貴重な経験で緊張したけれど、練習の成果を発揮できてうれしかった」と話した。 神事では宮司が祝詞を奏上し、無病息災を祈った。 (政治部・池谷遥子)
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静岡市 若者の低投票 原因分析 学生と連携、調査研究
静岡市議会は29日、6月定例会の総括質問を行った。藤原融作選挙管理委員会事務局長は、若者の低投票率の原因を分析するため、市内の学生と連携して調査研究を開始したと明らかにした。市の投票率の推移や他政令市との違いを可視化して対策を考え、まずは2025年に行われる市議選の投票率向上を目指す。天野正剛氏(街づくり研究会)の質問に答えた。 調査研究は5月から、静岡大の学生と連携して行っている。過去の市長選と市議選について、投票率の推移や投票所ごとの投票率、投票日の天候、当該選挙の争点などを調べる。「目で見る投票率 静岡版」として、8月にもウェブ上で公開する。秋ごろには投票率向上につながった全国の先進事
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有機農業「本気で推進」 静岡市議会 市長答弁
難波喬司市長は、環境に配慮した有機農業について、「本気で推進すべき問題。これまでの延長線上ではない取り組みが必要」との認識を示した。松谷清氏(緑の党)への答弁。 市の第4次総合計画(2023~30年度)では農林水産分野の取り組みの方向性に「環境負荷を低減する新技術の導入」を明記しているが、難波市長は「主要施策では具体的な記述はない」と指摘。その上で、「有機農業の拡大は生産者個人の努力だけでは大きな変化は困難」と述べた。 今後の取り組みとして、外部有識者を交えて今月発足した市政変革研究会のGX(グリーントランスフォーメーション)分科会で「静岡型の有機農業システム」をテーマの一つに据え、早期
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静岡市議会総括質問 訪日客獲得へ独自戦略 市長 官民連携組織発足へ
静岡市議会は28日、6月定例会の総括質問を行った。難波喬司市長はインバウンド(訪日客)の呼び込みに向け、市独自で観光全般のマーケティング戦略を取りまとめる方針を示した。外部有識者らによる官民連携組織を発足させ、ターゲットの選定やツアー商品の企画、プロモーション方法などの検討を進める。浜田佑介氏(創生静岡)の質問に答えた。 難波市長は2023年度に始まった第4次市総合計画に触れ「インバウンドの推進という文言はあるが、具体的な施策も予算もない」と指摘。22年10月に新型コロナウイルスによる入国制限が緩和され、外国人観光客が回復する中で「本市は(訪日客を)取り込めていない。早急に政策を構築していく
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築山殿の父の文書 静岡大河ドラマ館で展示 家康の“守り神”印も
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える静岡市葵区の「静岡 大河ドラマ館」で22日から、徳川家康の正室・築山殿の父である関口氏純の文書の展示が始まる。7月3日まで。 文書は氏純が1563年に書いた、土地の所有者の変更を保証する「関口氏純替地(かえち)証文」。今川氏の重臣だった氏純が今川義元の菩提(ぼだい)寺だった天沢(てんたく)寺に領地を寄進したことを記している。氏純は62年に亡くなったという伝承があるが、文書が発見された2021年以降、研究者の間で氏純の没年が見直されるようになったという。 家康が守り神として信仰していた戦の神「摩利支天(まりしてん)」の印「摩利支天御影黄金印」も期間
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保護犬猫と飼い主 「幸せな出会いを」 静岡市で譲渡会
静岡市の動物保護ボランティア団体「ラディアンテ静岡」はこのほど、同市駿河区のトヨタユナイテッド静岡中原中古車店で保護犬と保護猫の譲渡会を開いた。飼い主のいない犬と猫計11匹が集まり、来場者は動物との触れ合いを楽しんだ。 犬と猫が入ったケージには、それぞれ名前や推定年齢、体重、性格などが記載されたシートが貼られた。来場者はお気に入りの犬や猫を見つけると、スタッフに特徴を聞いたり、ケージから出してもらってなでたりした。親と訪れた中藁科小2年の森日咲さん(7)は「毛がもふもふして、目がくりくりでかわいかった。飼い主がいなくてかわいそう」と話した。 同団体は保健所から保護犬や保護猫を引き取り、地
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殉職看護師の志継ぐ 静岡市立病院で空襲犠牲者慰霊式 誓いのキャンドル
静岡市立静岡病院(葵区追手町)は20日、1945年6月の静岡大空襲で犠牲になった患者と看護師を追悼する慰霊式と継灯式を同病院で開いた。看護師や病院職員らが参加し、殉職した先輩たちの志を受け継ぐことを誓った。 慰霊式には約40人が参列し、1人ずつ慰霊碑に花を手向けた。小野寺知哉病院長は「戦禍で尊い命をささげた看護師たちはどれだけ怖く、熱く、痛かっただろうか」と殉職看護師に思いをはせ、「患者やスタッフに優しい病院として、思いを継いでいきたい」と追悼の言葉を述べた。 当時、仲間を失いながらも患者や被災者の治療を続けた関係者の志を引き継ぐ継灯式には、新人看護師46人が参加した。青山治子看護部長ら
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難波静岡市長、初の所信表明 4次総へのスタンス評価 「具体性ない」指摘も
静岡市の難波喬司市長が初の所信表明演説を行った13日、市議会の各会派からはさまざまな受け止めの声が上がった。2023年度から始まった8年間の第4次市総合計画を「発展的に継承する」とした発言への言及が多く、4次総へのスタンスを評価する意見があった一方、「具体性がない」との指摘も聞かれた。 4月の市長選で難波市長を支援し、「4次総の着実な推進」を政策協定の項目に挙げていた最大会派・自民党市議団の鈴木和彦会長は「(4次総を)継承するとのことで良かった」と淡々と受け止めた。市政運営の進め方について「難波市長の流儀があるだろうが、実行するのは職員。しっかり話し合いながら進めてほしい」と求めた。
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難波カラーじわり浸透 静岡市長就任2カ月、市議会論戦へ 災害対応/リニア/予算案
静岡市の難波喬司市長が就任して約2カ月、市政運営や記者会見に“らしさ”が出始めた。2日から3日にかけて県内で発生した台風2号による大雨では被害が出ていない段階で自ら対応方針について記者説明を行い、副知事・県理事在職時に担当したリニア中央新幹線工事問題に関しても、4月の就任式で述べた「代打オレ」の言葉通り積極的に持論を発信する。今月6日発表の市6月補正予算案は「難波カラー」が初めて反映され、13日から始まる市議会6月定例会での立ち回りにも注目が集まる。 「プロ」自負 「田辺信宏前市長時代とは全然違う」。2日、1時間刻みで開催された台風2号の災害対策本部会議に出席し
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ごみ屋敷など「不良な生活環境」41件 静岡市審議会が報告 原因者7割超独居
静岡市はこのほど、市内で発生している「ごみ屋敷」や動物の多頭飼育などの解消に向けた「不良な生活環境解消推進審議会」を初めて開催し、市内の発生状況を説明した。不良な生活環境とされる案件は3月末時点で41件あり、原因者の7割以上が独居であるとした。 41件の内訳を主な状況別にみると、屋外への物品等の堆積・放置12件、屋内への堆積・放置11件、多頭飼育や不適切な給餌7件、老朽化や倒壊の恐れなど建物の不良な管理1件、空き家の不良な管理10件。このうち、空き家関連を除く31件について、原因者の7割が60代以上で、最も低い年代でも40代だった。ほとんどの案件で原因者は男性が7~8割だが、多頭飼育に関し
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学校の魅力 学生目線で発信 広報大使に12人 常葉大、短期大学部
常葉大と同大短期大学部は7日、学生による大学の広報チーム「トコハ広報大使」を初めて結成し、12人を1期生に任命した。学校生活の様子をSNS(交流サイト)で発信したり、PRイベントの企画を考えたりする活動を通じ、同大の魅力を高校生や地元住民に伝えていく。 学生目線で学校の特徴や受験生の求める情報を発信するため、同大が学生を対象に初めて募集した。学生は定期的に会合を行い、オープンキャンパスや学園祭に合わせたイベントを考えたり、ゼミ活動や学食の様子をSNSに載せたりしていく。同チーム公式のバーチャルユーチューバー(Vチューバー)も考案済みで、大学のPRに活用するという。 静岡市駿河区の常葉大
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静岡人インタビュー「この人」 要介護度改善の取り組みを静岡市に表彰された福祉事業所の施設長 ミン・シ・トゥ・チョーさん
2011年にミャンマーから来日し、静岡市内の日本語学校を卒業して、静岡県内で福祉施設を運営するアクタガワに16年に就職した。22年12月に葵区の事業所の施設長に就任し、今年3月には国家資格の介護福祉士の試験に合格した。33歳。 ―来日の経緯は。 「もともと日本の本やアニメが好きで、ミャンマーにいたころから独学で日本語を勉強していた。姉が静岡の大学院に通っていたこともあり、21歳の時に静岡の日本語学校に入学した。静岡は自然と文化と食べ物が魅力的だと感じる」 ―介護職に就いた理由は。 「就職活動中に、母国を含めた外国人のリクルート活動に力を入れていた今の会社に出合った。最初の1年は事務職
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法改正強行など批判 共産・小池書記局長 静岡で街頭演説
共産党の小池晃書記局長は4日、静岡市葵区で街頭演説し、2日に成立した改正マイナンバー法や議論が続く入管難民法改正について「希代の悪法が次々と強行されている」と批判した。 健康保険証を廃止しマイナンバーカードに一本化するマイナンバー法改正に関しては「マイナカード取得を事実上、義務化する法案。保険証を守り抜く戦いを進めていく」と強調した。 岸田文雄政権の防衛力強化や「原発回帰」の姿勢も問題視。次期衆院選を見据え、「自公政治、その片棒を担ぐような日本維新の会や国民民主党にも厳しい審判が必要だ」と訴えた。 (政治部・池谷遥子)
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静岡まつり消費28億円 コロナ禍前の水準 来場93万人
静岡まつり実行委員会とするが企画観光局は31日までに、静岡市内で3月31日~4月2日に開催された静岡まつりの一般来場者の市内消費額は28億円だったとする調査結果を公表した。来場者数は93万人で、コロナ禍前の水準に戻った。 来場者数は、新型コロナウイルス感染拡大で縮小開催だった2021年の29万人、マスク着用などの制限があった22年の58万人から大幅に増加した。コロナ禍前の19年は100万人、18年は96万人だった。 来場者を対象に初めて行ったアンケートの結果(777人が回答)では、来場者の居住地は市内が75%、同市を含む県内が91%、県外が9%で、するが企画観光局の担当者は「地元の人に愛
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土屋さん(焼津)米留学へ抱負 静岡市国際交流協 奨学制度で夢
清水東高理数科を3月に卒業し、8月から静岡市国際交流協会の奨学制度を利用して米ネブラスカ州立大学オマハ校(UNO)に通う土屋東大[もとひろ]さん(18)=焼津市=が30日、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に留学の抱負を語った。 土屋さんは中学時代にオーストラリアでホームステイ、高校3年時にケニアで医療ボランティアをした経験から、海外の大学への進学を目指すようになった。経済的な理由で一時は夢を諦めかけたが、同奨学制度を知って応募し、留学を決めた。母親が記者をしていた影響もあり、UNOではジャーナリズムを専攻するという。 中高生時代の経験も踏まえ、医療や経済学に精通したジャーナリストを志
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静岡大河ドラマ館 来館10万人 藤浪さん(葵区)に家康ビール贈呈
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える静岡市葵区の「静岡 大河ドラマ館」の来館者が30日、10万人に到達した。開館約4カ月での達成で、同区の静岡浅間神社境内にある同館で記念式典が行われた。 節目の来館者となったのは、いとこ同士で初めてドラマ館を訪れたという同区の藤浪葉子さん(62)と藤浪敬子さん(54)。市内で昼食を取り、ドラマ館に立ち寄ったという。大長義之副市長から記念品として家康ゆかりのクラフトビールや静岡産の新茶を受け取り、「びっくりした」と声をそろえた。展示内容について、葉子さんは「解説が分かりやすく、演者が着ていた衣装を見ることができて良かった」と話した。 同館は6月10日
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静岡市「職員コンシェルジュ」に27人 来庁者を“おもてなし”来月から活動
静岡市は29日、来庁した市民への声かけや案内を行う「おもてなし職員コンシェルジュ」の研修を受けた職員への名札の交付式を市役所静岡庁舎で開いた。6月1日から同清水庁舎と駿河区役所、2日から市役所静岡庁舎で活動を始める。 同コンシェルジュは各庁舎の1階に立ち、困っている来庁者に声をかけて窓口に案内したり、付き添ったりする役割を担う。2023年度は27人が就任し、おもてなしの心や接遇を学ぶ研修をこれまでに2回受講した。 難波喬司市長からコンシェルジュの証しとなる金色の名札を受け取った職員は「市民に寄り添った親しみやすい接遇をする」「経験で気づいたことを他の職員に還元したい」などと意気込みを語っ
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オニオオハシの赤ちゃん公開 開園以来初の繁殖成功 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は16日、今年3月にオニオオハシの赤ちゃんが誕生したと発表した。同園では1972年からオニオオハシを飼育しているが、繁殖に成功したのは初めて。既に公開が始まっている。 赤ちゃんの父親ライチ、母親レモンは2022年10月から繁殖を目指して同居をスタートさせた。23年3月15日に職員がヒナの鳴き声を確認。4月25日にヒナが巣箱から顔を出し、同27日に巣立った。オニオオハシはオレンジ色の大きなくちばしが特徴だが、ヒナのくちばしは少し小さく、色も黄色い。両親ほどの俊敏さはないが、枝から枝に飛び移ることができるなど順調に成長している。 同園によると、日本動物園水族館協会に
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ごみの捨て方、多言語で表記 独自に看板制作 静岡市駿河区みずほ二丁目自治会
静岡市駿河区のみずほ二丁目自治会はこのほど、多言語で表記したごみ看板を自主制作した。地域の外国人住民が増加傾向にある中、正しい分別方法や収集日の周知を図る。 外国人住民から「ごみの捨て方が分からない」との声が寄せられていたことなどから、独自にごみの種類や収集日を表記した看板を制作した。日本語に加え、英語、中国語、韓国語でも表記した。デザインした同区の平井裕子さんは「イラストを使い、子どもでも分かるようにした」と説明する。 看板は同自治会を含むみずほ地区の他の4自治会と協力して20枚作成し、不法投棄が多いごみ捨て場を中心に設置した。福地明雄会長(73)は「少しずつ市全体に広がっていけば」と
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静岡人インタビュー「この人」 静岡市職員として初めて台湾に駐在する 増田梢さん(静岡市葵区)
静岡市の庁内選考を経て、県の地域外交課が所管する県台湾事務所への派遣が決まった。市職員として初の台湾駐在職員となる。5月中旬から約1年間、県市と台湾の交流促進に取り組む。同市葵区出身。30歳。 ―志望動機は。 「2年前に観光関係の課に異動になり、インバウンド(訪日客)を担当して台湾とも関係があった。新型コロナウイルス禍で現地と実際につながることが難しく、定期異動の中で直接やりとりできる職員も減っていった。一度台湾に赴き、現地の人が静岡に何を求めているか、生の声を聞きたいと思った」 ―どんな活動をしたいか。 「台湾では富士山が人気だが、富士山をきれいに見ることができる『茶の間』という施
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マーマレード4年連続「金」 世界大会で望月さん(静岡市葵区) 県内産本山茶、青ユズ使用
静岡市葵区で「コンフィチュール工房ロサ・マリー」を営む望月佐朋子さんがこのほど、英国で開かれたマーマレードの世界大会で金賞を受賞した。同市産の本山茶と川根本町産の青ユズを使った品で、味や香り、外観が評価された。望月さんの金賞受賞は4年連続4回目で、「県内食材のすばらしさをもっと広めていきたい」とさらなる商品開発に意欲を示している。 同大会「英国ダルメインワールドマーマレードアワード2023」には世界30カ国以上の職人から約3千点が出品された。金賞に選ばれたのは49点。望月さんは二つの食材の味や風味を最大限に引き出す分量などの研究を重ね、昨年12月に青ユズと緑茶のマーマレードを完成させたとい
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模型の町 静岡楽しんで プラモニュメント巡るスタンプラリー ホビーショー期間13、14日
静岡市の中心市街地活性化を目指す「I Loveしずおか協議会」は13、14日、市内6カ所に計7基設置された「プラモニュメント」を巡るスタンプラリーを開催する。両日に駿河区のツインメッセ静岡で開かれる静岡ホビーショーの一般公開に合わせた企画で、来場者の街中周遊を促す。 イベントは昨年に続き2回目。モニュメントはJR静岡駅北口と南口、市役所静岡庁舎、ツインメッセ静岡に加え、今年新たに静清信用金庫本店(葵区)と駿府ホリノテラス(同区)にも設置された。ラリーではスタンプ台が併設され、モニュメントと同じデザインの判を押すことができる。全7種のスタンプを集め、葵区の札の辻ビルに持参したラリー参加者には
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リニア工事の課題説明 静岡県職員が出前講座
静岡市の市民団体「南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡」と大井川の流域住民でつくる市民団体「大井川の水を守る62万人運動」は7日、リニア中央新幹線工事に関する出前講座を同市葵区の市民文化会館で開いた。県くらし・環境部の職員が講師を務め、工事に伴う課題や県の対応などを解説した。 県の担当者は、県がリニア整備事業の必要性には賛同する立場であることを強調した上で、「南アルプスの地質は複雑で、今までに例のない難しい工事とされている」と指摘。リニア工事に伴う本県の地下水の県外流出や生態系への影響、工事で発生する残土処理の問題などの課題があることを説明した。一方、JR東海と課題への認識が異な
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安倍川橋彩る竹明かり 建設100周年 地元児童ら力作 静岡市が点灯式
静岡市は29日、7月23日に建設100周年を迎える安倍川橋(葵区、駿河区)のライトアップを始めた。8月6日までの期間中、地元の小学生や里山保全団体メンバーが作った約350個の竹灯籠を午後7~11時に点灯し、節目を祝う。 同所での点灯式には、難波喬司市長や竹灯籠を作った葵区の田町小と駒形小、駿河区の長田北小の児童や、地元住民らが参加した。カウントダウンに合わせ、橋の東西の出入り口部分に並んだ高さ30センチから4メートルまでの竹灯籠の発光ダイオード(LED)電球に一斉に明かりがともると、周辺は幻想的な雰囲気に包まれた。 式に参加した児童たちは「作った灯籠を多くの人に見てもらいたい」「きれいな橋を
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利水協加入に「こだわりない」 静岡市長が説明【大井川とリニア】
静岡市の難波喬司市長は25日の定例記者会見で、県と大井川流域10市町などでつくる「大井川利水関係協議会」への加入について、「(正会員になることに)こだわっていない」と説明した。その上で、リニア中央新幹線工事を巡る問題に関し、「(流域市町と)しっかり連携していきたい」と強調した。 難波市長は13日の就任会見で、同協議会に「加わらない選択はない」などと加入への意向を示していた。25日の会見では「10市町と静岡市は別々に動いている状況で、適切でない」と改めて指摘しつつ、協議会メンバーの考えもあるとして「(静岡市が)一方的に加入するという問題ではない。どういう形か分からないが、一緒に活動していくと
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ツインメッセ南館改修完了 静岡市駿河区 5月から利用再開
静岡産業振興協会は25日、静岡市駿河区のツインメッセ静岡南館大展示場の大規模改修工事完了に伴い、同館の内覧会を開いた。5月の「静岡ホビーショー」を皮切りに利用を再開する。 南館大展示場は1982年3月の完成以来、地域産業活性化の発信拠点となっていた。老朽化に対応するため約1年かけて耐震補強を含めた改修工事を行い、天井照明のLED化や、イベントで垂れ幕を設置するための「バトン」を新設した。床のアスファルトは黒ではなく灰色にし、場内が明るく感じられるようにした。 内覧会には施設利用者など約240人が出席し、同協会職員らの説明を受けながら見学した。同協会の担当者は「今後、ゲームやアニメのイベン
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物価高対策や市政運営に要望 静岡市議会3会派
静岡市議会会派の公明党市議会(井上智仁代表)、志政会(後藤哲朗代表)、共産党市議団(内田隆典団長)は25日、物価高に伴う経済支援の要望書や市政運営に対する申し入れ書を難波喬司市長に提出した。 公明党市議会は、県と十分な事前協議、情報交換を行った上で重複のない物価高騰対策を練り、県市の双方で効果的な対策とするよう申し入れた。物価高や燃料高は今後も継続する可能性があるとして、井上代表は「一過性ではなく持続的な対策を」と求めた。 志政会は具体的な物価高対策として、市発注工事の適正価格での実施や経済界と連携した総合相談窓口の設置、支援メニューの分かりやすい情報発信などを挙げた。後藤代表は「手続き
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給食費無償化 「先陣切って」 鈴木氏、静岡市長と面会
静岡市長選に立候補した共産党県常任委員の鈴木千佳氏(52)が25日、難波喬司市長と面会し、子育て支援対策を一層充実させるよう要望した。特に学校給食費の無償化について「国の対応待ちではなく、先陣を切って取り組んで」と求めた。 共産党市議団が市政運営に対する申し入れ書を難波市長に提出する場に同席した。鈴木氏は子どもの貧困の現状を説明し、「給食費を払えない家庭の子どもは心を傷つけられている」と指摘。無償化に必要な財源を確保するため、「無駄な事業は見直すことが大事」と訴えた。実現に向け、県との連携強化も求めた。 難波市長は13日の就任会見で、市長選で争った2氏と意見交換し、市政運営に生かしたい考
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静岡市 企業誘致チーム設置へ 局間連携、手続き円滑化
静岡市の難波喬司市長は19日、地域活性化に向けた企業誘致促進を図るため、庁内にプロジェクトチームを立ち上げる方針を示した。本田武志副市長をトップとし、局間連携で企業立地の候補地の検討や手続きの円滑化を進める。市議会最大会派の自民党市議団(鈴木和彦会長)が物価高に伴う経済支援の要望書を提出した際に明らかにした。 市経済局によると、新設を予定するプロジェクトチームは経済局の商工部と農林水産部、都市局の都市計画部などで構成する方針。進出を希望する企業のニーズにスピード感を持って適切に応えられるよう、各案件について担当者が定期的に協議する。 同市は交通アクセスの良さや首都圏との近さを前面に出して
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静岡市内6事業者に交付 JKA補助金 静岡・駿河区で式典
競輪とオートレースを統括する公益財団法人JKA(東京都)は19日、売り上げの一部を社会貢献活動に活用する「補助事業」の対象に選んだ静岡市内の6事業者への交付式を同市駿河区の静岡競輪場で開いた。 売り上げの一部を中小企業への技術支援や福祉車両の購入、子どもの健全育成に資する活動などに還元する取り組み。2023年度は全国で818件、県内からは20件が選ばれ、総額約75億円が充てられる。 交付式には市内に本部を置く6事業者の代表者が出席し、JKAの浅野史久執行理事から「補助金交付決定通知」を受け取った。補助を受ける県工業技術研究所の桜川智史所長は同研究所が自動車関連産業の支援に注力していると説
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家康正室「旭姫」ゆかりの史料 文書・小袖・蒔絵膳など 瑞龍寺の5件 市文化財に 静岡市 審議会が答申
静岡市文化財保護審議会はこのほど、豊臣秀吉の妹で徳川家康の正室「朝日姫(旭姫)」の墓がある同市葵区の瑞龍寺に所蔵されている旭姫ゆかりの史料5件を市指定有形文化財に指定するよう市に答申した。室町時代から安土桃山時代にかけての優品で、一つの寺にまとまって所蔵されていることが評価された。 1590年8月に書かれた文書「豊臣秀吉朱印状」は旭姫を表す「光室総旭」の文字が記され、秀吉が瑞龍寺敷地内の竹木の伐採などを禁じるために書いた文書。秀吉の文書で「光室総旭」と書かれたものは、現時点でこの文書のみとされる。 室町末期の技術で織られた小袖「桐沢瀉紋立湧模様打敷(きりおもだかたてわくもよううちしき)」は保
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新規採用職員へ辞令交付 静岡市/浜松市/沼津市
静岡県内各市町で3日、新規採用職員への辞令交付式が行われた。真新しいスーツに身を包んだ職員は緊張した面持ちで辞令書を受け取り、公務員として各自治体の発展に力を尽くす決意を示した。 静岡市では消防、病院、教育職を除く208人が静岡庁舎での式典に臨んだ。清水区役所子育て支援課配属の青島涼馬さんが田辺信宏市長から辞令書を受け取り、戸籍管理課の大石百恵さん、水産漁港課の曽根輝紀さんが宣誓書を読み上げた。青島さんは「子育て支援の課題解決に少しでも貢献したい」と意気込んだ。 浜松市は中区のクリエート浜松で辞令交付式を開き、消防や幼稚園教諭を除く新採の122人が鈴木康友市長の訓示を受けた。広聴広報課配
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静岡まつり 31日開幕 大御所花見行列や夜桜乱舞 市中心部を交通規制
徳川家康の大御所時代の城下町を再現する「第67回静岡まつり」(実行委員会主催)が31日~4月2日、静岡市中心街で開かれる。31日の前夜祭を皮切りに、メイン行事の「大御所花見行列」や市民参加の総踊り「夜桜乱舞」など多彩な催しが展開される。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 花見行列は4月1日午後2時15分と同2日午後2時10分に葵区の駿府城公園東御門を出発し、約2時間かけて市街地を練り歩く。1日はお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんが大御所役で、大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真を演じる俳優溝端淳平さんが特別ゲストとして氏真役で登場する。2日は島田市出身の俳優別所哲也さんが大
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「オクシズ移住」ガイド完成 大川地区住民の声集約 常葉大経営学部生
常葉大経営学部の学生5人がこのほど、静岡市葵区の中山間地「オクシズ」への移住を考えている人向けのガイドブックを作成した。同区の大川地区を取り上げ、ごみ出しのルールやライフライン関連の問い合わせ先などの実用的な情報のほか、地元住民や移住者の声を盛り込んだ。 中山間地の人口減を食い止める市の事業の一環。学生は昨年8月からマップ制作に着手し、台風15号の被災者支援やオクシズでのイベントへのボランティア参加などを通じて地元住民と交流を深めてきた。ガイドブックには同地区の大まかな地図を載せ、学校や神社、温泉施設などの場所を紹介。自治会役員や地域おこし協力隊らのインタビュー、移住者に聞いた大川地区の魅
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静岡市長選 給食費無償化「実施」回答 市民連合3候補アンケート
静岡市葵区と同市駿河区で活動する市民連合「市民の風あおい駿河」は30日、同市長選(4月9日投開票)の立候補者に出したアンケートの回答を公表した。いずれも新人の元県議山田誠候補(61)、共産党県委員会常任委員鈴木千佳候補(52)、元副知事難波喬司候補(66)から回答があった。 学校給食費無償化や教員の定員割れ、原発問題への考え方など8項目を質問した。 給食費について、山田、鈴木両候補は「実施する」、難波候補は「部分的に実施する」と回答。教員の定員割れの現状には3候補とも「あってはならない」との認識を示した。 政府の「原発回帰」の姿勢については、山田候補は「安全が保障されなければ稼働できな
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静岡市 第3次地球温暖化対策実行計画 推進へ官民 意見交換
静岡市は27日、脱炭素社会実現に向けた官民連携会議(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)の会合を同市葵区の同商議所で開いた。2022年度に策定した第3次市地球温暖化対策実行計画(23~30年度)を着実に進めるため意見交換した。 同計画は、30年度までに温室効果ガス排出量を13年度比で51%削減することを目指す。省エネルギーの推進▽再生可能エネルギーの拡大▽エネルギーの高度利用化▽気候変動への適応―を方針に定め、省エネ性能の高い設備の導入や森林整備に取り組む。市民と事業者の役割も示した。 委員からは「脱炭素先行地域を核としたESG投資の盛り上がりに期待したい」「脱炭素だけでなく災害対策の観点から
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静岡市長選 法政大大学院白鳥教授研究室が第一声分析
法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)の研究室が、26日告示された静岡市長選に立候補した新人3氏の第一声の演説内容を分析した。元県議山田誠氏(61)が子育て支援やふるさと納税推進などの政策、共産党県常任委員鈴木千佳氏(52)が大型ハコモノ事業見直しといった現市政の批判など、具体的な主張に時間を割いた。元副知事難波喬司氏(66)は「現場主義」の言葉を挙げて行政運営の持論を訴えた。 山田氏の約20分間の演説では、子育て支援に関する言及が23%を占めた。ふるさと納税推進、若者の雇用対策にはそれぞれ14%を充てた。最重要課題に挙げる市の人口減少に関しては、12%を費やして深刻さを説明した。
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「まる子」マンホールに 9種描く、清水区で展示 静岡市下水道事業100周年記念
静岡市は24日、市の下水道事業が2023年に100周年を迎えたことを記念し、清水区が舞台の漫画「ちびまる子ちゃん」の絵が描かれたマンホールのふたを制作したと発表した。25日から4月16日まで、同区のエスパルスドリームプラザで全9枚をお披露目し、展示終了後から、葵、駿河、清水の各区に3枚ずつ設置する。 同市では、1923年に下水道事業が始まった。現在は市内に2500キロの排水路が整備され、7カ所の浄化センターで汚水処理がされている。節目に合わせ、下水道の役割を市民に知ってもらおうと、2023年度に記念事業を展開する。 マンホールは清水区出身の漫画家・故さくらももこさんの事務所「さくらプロダ
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競輪グランプリ 24年静岡市で開催 3年ぶり3度目
静岡市は24日、競輪の最高峰レース「KEIRINグランプリ」が2024年12月30日に同市駿河区の静岡競輪場で開催されると発表した。21年以来、3度目の開催となる。 同グランプリはGI優勝者や年間賞金獲得上位者9人で争うレースで、優勝賞金は1億円以上。グランプリシリーズとして同28日に若手選手によるヤンググランプリ、同29日に女子選手によるガールズグランプリも行われる。 21年は新型コロナウイルス禍で来場者を5千人に制限したが、18年に同競輪場で初開催した際は2万人以上が来場した。市は開催に向け、選手が走る滑走路「バンク」の改修を進めるという。 田辺信宏市長は「関係者が連携し、過去2回
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巴川治水対策 強化へ 県と静岡市 台風15号の検証踏まえ
静岡県と静岡市で構成する巴川流域総合治水対策協議会は22日、市役所上下水道庁舎で会合を開き、巴川の浸水対策を進める計画「巴川水系流域治水プロジェクト」の改定案を承認した。大規模な浸水被害が発生した2022年9月の台風15号の検証を踏まえ、対策項目を追加、強化する見直しを行った。 事務局は、台風15号では現在の施設能力を超える降雨量があり、巴川支流や地盤の低い土地で排水不良が発生したことなどが浸水被害を招いたと説明。進行中の県の河川整備計画が完了しても、同等の豪雨があると再び被害が出るとした。 検証、考察結果を踏まえ、これまで24項目だったプロジェクトの対策メニューに、「下水道管理者による雨水
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ミニバス 有度一クラブ、27年ぶり全国 静岡市長に抱負
ミニバスケットボールの全国大会に出場する静岡市の「有度一ミニバスケットボールクラブ」の選手がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に抱負を語った。 同クラブは清水区の有度一小を拠点に活動する。同区大会、中部大会、県大会を勝ち抜き、27年ぶり2度目の全国出場を決めた。中部大会の藤枝高洲小との決勝では主力選手をけがで欠いたが、大内雫主将(12)=有度一小6年=は「自分が声を出してチームを盛り上げようと頑張った」という。全国大会では「県代表の主将として胸を張れるプレーをしたい」と意気込んだ。 このほかの選手も、「全国で一番リバウンドを取りたい」「自分より背の高い選手もいるが、気持ちで負け
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業務効率化事例を表彰 静岡市 4部門で13件選出
静岡市は14日、2022年度の業務改善実績の表彰式を行った。各部署から寄せられた業務効率を上げるための取り組み974件から、特に優れた取り組み13件を選んだ。 市民サービス▽働き方改革▽経費削減▽情報発信―の4部門を設け、それぞれ「ベストカイゼン賞」と、「グッドカイゼン賞」二つを選出した。 市民サービス部門のベストカイゼン賞は、駿河福祉事務所障害者支援課による「書かせない申請手続」が受賞した。市民が窓口を訪れた際に、住所や名前などの情報を反映した書類を出力し、申請者は署名の記入をするだけとした。働き方改革部門は、市役所静岡庁舎7階のレイアウトを見直し、来庁者の動線短縮や共有ミーティングス
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米国の高校生が喜び 「来日は夢だった」 静岡市訪問
外務省の国際交流プログラムで静岡市を訪れている米国の高校生がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に「日本に来るのが夢だった」などと来日の喜びを語った。 同市を訪れているのはテネシー州・レバノン高校の生徒10人とモンタナ州・ヘレナ高校の生徒8人と教諭ら。訪問に先立ち、常葉大付属橘高で剣道や茶道を体験するなど市内の高校生と交流したり、日本平で富士山を見たりした。市役所で生徒は、「富士山はゴージャスだった」「日本の高校生と文化を共有できて良かった」などと話した。 大長副市長は「米国に帰っても日本の高校生とのつながりを大切にしてほしい」と呼びかけ、富士山の絵が描かれたマウスパッドを両校
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窓口マスク着用継続 静岡市、来庁者は個人の判断
新型コロナウイルス対策で推奨されていたマスク着用が13日から個人の判断にゆだねられたことを受け、静岡市の田辺信宏市長は同日、マスクを外して定例記者会見に臨んだ。来庁者や職員のマスク脱着も個人の判断としたが、窓口業務の職員は「まだ不安な市民もいる」としてマスク着用を継続する。 市は国の方針に沿って、医療機関の受診時や、重症化リスクが高い高齢者や障害者が生活する施設などへの訪問時、通勤ラッシュや混雑した電車、バスではマスク着用は引き続き推奨する。田辺市長は花粉症があるとして日常生活ではマスク着用を継続するという。 市広報課によると、田辺市長は2022年6月24日の定例記者会見で、市内の感染状
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安倍川橋周辺、散策して 地元児童 マップ作成
静岡市を流れる安倍川に東西にかかる「安倍川橋」を中心とした周辺地域の魅力を発信するため、市と地元小学生がこのほど、周辺の散策マップを作成した。「にし編」と「ひがし編」の2種類を作り、橋の歴史や東海道にまつわる寺社、名所などを紹介した。 マップには葵区の田町小と駒形小、駿河区の長田北小の児童が約1年間かけて橋の構造や安倍川の生態系を調べ、橋周辺の商店街を取材するなどして学んだ情報を盛り込んだ。西岸と東岸に分け、寺社や名所の場所、概要を掲載。QRコードを読み込むと、児童が制作した各所の紹介スライドを閲覧できる。 児童を代表し、いずれも3年生の堀池朗生君(9)=田町小=、中西ひかるさん(9)
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産科医のスキルアップへ 静岡市 清水病院に新機器導入
静岡市は9日の市議会厚生委員会で、清水区の市立清水病院に2023年度、出産の流れを再現する「全身出産シミュレーター」を導入すると明らかにした。出生数の減少により産科医や看護師の出産対応経験が減っていることから、新たな医療機器を導入し、スキルアップにつなげる。 機器は妊婦を模した人形で、正常分娩(ぶんべん)だけでなく、産後の大量出血や母体の衰弱などさまざまなプログラムが登録され、あらゆる事態を想定したトレーニングができる。市内の公立病院では唯一の導入で、同病院の医師や看護師のほか、助産学科がある清水看護専門学校の授業でも活用する。 市保健衛生医療課によると、購入費は約1千万円。同区に本社を
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静岡ビル火災の調査委 非公開は「委員の意見」 市議会
静岡市の秋山義隆消防局長は8日の市議会企業消防委員会で、葵区呉服町の雑居ビル火災を検証する事故調査委員会を非公開としたことについて、「(事故調の)委員から、非公開にすべきという意見があった」と明らかにした。 企業消防委の市議からの「隠蔽(いんぺい)体質ではないか」との指摘に対し、秋山局長は「基本的に情報は全て開示すると認識している」と説明。一方で、公文書の中には非公開情報となり得るものもあるとして、「注意深く慎重に対応したことが公表、公開に消極的と認識された」との受け止めを述べた。 火災は2022年8月に発生し、市消防局の隊員山本将光さん=当時(37)=が殉職した。事故調査委は年度内に1
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内閣総理大臣賞 南八幡幼稚園児が報告 教育美術展
全国教育美術展(教育美術振興会主催)で最高賞の内閣総理大臣賞に選ばれた静岡市駿河区の南八幡幼稚園の園児らが8日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に受賞の喜びを話した。1922年から続く歴史ある美術展で、市によると、市内の園の最高賞受賞は初めてという。 同園は40年以上前から造形教育に取り組み、園児の創造力や表現力向上に力を入れてきた。今回は出品した年中、年長児の計60点のうち、20点が県の審査会を通過した。20点はいずれも全国の入選作品となり、うち8点は個人賞として最高の特選に選ばれた。 特選の作品は、遠足で訪れた日本平動物園(駿河区)で見たワニやクジャク、運動会で鍵盤ハーモニカを演奏
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現職教員を海外派遣へ 静岡市 JICA制度活用の意向 市議会2月定例会
静岡市議会2月定例会は3日、総括質問を行い、6氏が登壇した。青嶋浩義教育局長は2023年度から、国内外で活躍できる教員の育成に向け、国際協力機構(JICA)の現職教員特別参加制度の活用を始める意向を示した。山根田鶴子氏(自民)の質問に答えた。 同制度は、教員が現職のまま有給で約2年間、国際教育活動に参加できる。 5年間の派遣継続が参加条件で、市は安定的な派遣が見通せないとして同制度を活用してこなかった。このため、同市の教員がJICAの活動に参加するためには休職する必要があった。 市教職員課によると、23年度以降は継続派遣の条件が緩和されたため、教員の希望に応じ、適性や予算などを精査した
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子育てしやすさ指標に 静岡市4次総合計画 満足度50%以上目指す
静岡市議会は2日、総括質問を行い、5氏が登壇した。橋本隆夫子ども未来局長は、2023年度から始まる第4次総合計画の子育て・教育分野の施策について、「子どもを産みやすい、育てやすい環境が整っていると思う」とする当事者の割合を成果指標とすると示した。現状値の満足度28・9%から8年間で50%以上を目指す。宮沢圭輔氏(創生静岡)の質問に答えた。 第3次総合計画(15~22年度)の前期計画で成果指標の一つだった出生率に関し、橋本局長は「子ども・教育分野の施策を超えたさまざまな要因に影響される」として3次総後期計画の成果指標から削除し、4次総にも盛り込んでいないと説明した。新たに成果指標とした子育て
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家康×プラモデル よろい、モニュメントに 駿府城外堀 4月1日披露
プラモデルを生かしたまちづくりに取り組む静岡市が、徳川家康が着用したとされるよろい「金陀美具足(きんだみぐそく)」をモチーフにしたプラモニュメントを製作している。大河ドラマなどを契機に再注目される家康に着眼し、市中心地にある家康ゆかりの駿府城公園(葵区)付近に設置して話題づくりとにぎわい創出を図る。27日までの関係者への取材で分かった。 プラモニュメントは同公園外堀沿いの「駿府ホリノテラス」に架かる城代橋付近に設置し、静岡まつりの開催に合わせて4月1日に披露する。 金陀美具足は、1560年の桶狭間の戦いで19歳の家康が身に着けたとされるよろいで、国の重要文化財として久能山東照宮(駿河区
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産業車両販売会社、フォークリフト寄贈 静岡工科自動車大学校に
静岡市駿河区の産業車両販売業「静岡小松フォークリフト」は21日、同市葵区の静岡工科自動車大学校にフォークリフト1台を寄贈した。同校は実習などで使う機器の運搬などに活用する。 同校で行った贈呈式で内山和吉社長は「フォークリフトという車両を知ってもらい、興味を持ってもらえれば」と話した。同校を運営する学校法人静岡自動車学園の平井一史理事長に鍵のレプリカを手渡した。 1年の中野誠也さん(19)は「乗用車しか見る機会がなかったので、これから触ってみたい」と話した。
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中山間地振興 生活支援と雇用確保へ【 安心の未来へ 静岡市23年度予算案㊦】
静岡市の中心街から車で北に約1時間。安倍川支流、西河内川の上流に位置する葵区玉川地区大沢。2月中旬の平日昼過ぎ、山に囲まれ住宅が点在する地域の一角に移動販売車が停車すると、地元の住民が続々と集まってきた。車に積まれた生鮮品や総菜を手に取り、買い物が終わった後も会話を楽しんだ。 玉川地区を含む葵区北部の中山間地、「オクシズ」の愛称で親しまれるこのエリアでは昨年12月から民間企業による「移動スーパー」の運行が始まった。住民からは「気軽に買い物ができる」と歓迎の声が上がる。だが、同じ玉川地区でも恩恵を受けられない住民もいる。同区落合の築地澄乃さん(62)は移動手段がなく、家族が不在だと利用できな
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パラバドミントン体験 静岡市清水区 小中学生、共生社会に理解
静岡市はこのほど、小中学生を対象にしたパラバドミントンの体験会を清水区の清水総合運動場で開いた。元日本代表の鈴木亜弥子さんと島田務さんが講師を務め、児童生徒は競技の魅力や共生社会への理解を深めた。 市内から18人が参加し、講師から障害の種類や程度によって試合に出場するカテゴリーが決まることや、車椅子の乗り方の説明を受けた。実際に競技用車椅子の乗車を体験し、講師2人の競技の実演も見学した。 参加者は「パラバドミントンの試合を見てみたい」「選手がシャトルを打つ音がすごかった」などと話した。 市は日本パラバドミントン連盟の「サポートシティ」に指定されていて、同連盟と連携した競技の普及や障害者
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朝鮮通信使 巧みに描く 「日韓美術大会」静岡市が表彰 入賞者、釜山イベント参加へ
静岡市はこのほど、日本と韓国の児童を対象にした絵画コンクール「第2回日韓子供オンライン美術大会」の表彰式を市役所静岡庁舎で開いた。田町小4年の山下華子さん(10)が最高賞の最優秀賞を受賞した。入賞者は5月に韓国・釜山で開かれるイベントに招待される。 朝鮮通信使をテーマに作品を募り、両国から約150点が寄せられた。山下さんは通信使が旗やのぼりを持って練り歩くパレードの様子を表現した。昨年夏に祖父や姉と一緒に朝鮮通信使について勉強し、新聞の切り抜きなどを見ながらクレヨンと絵の具を使って描いた。山下さんは「近い隣の国。将来は韓国の友達をつくりたい」と話した。 優秀賞には羽田笑舞さん(葵小1)、
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ゾウの「シャンティ」骨格標本製作へ 12月に展示予定 日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は2023年度、22年5月に53歳で死んだ雌のアジアゾウ「シャンティ」の骨格標本を製作し、同園ビジターセンターで展示を始める。骨格のレプリカも製作し、教育用としても活用する方針で、竹下秀人園長は「動物園の新しいシンボルになれば」と話す。静岡市が15日に発表した23年度一般会計当初予算案に事業費約2千万円を盛り込んだ。 シャンティは1969年にインドで生まれ、翌70年に来園した。子どものころは静岡まつりや静岡浅間神社の初詣に登場するなど、50年以上にわたり市民の人気者だったが、昨年5月、老衰で死んだ。 同動物園によると、ゾウの骨格標本は名古屋市の東山動植物園で公開
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海洋文化施設の修正動議 反対多数で否決 静岡市議会
静岡市議会観光文化経済委員会で、清水港への海洋文化施設整備に関する事業費を削除するよう求める修正動議が提出されたが、反対多数で否決された。 修正動議を出した第2会派創生静岡の栗田裕之委員は新型コロナウイルス禍で低迷する地域経済や物価高、市民理解の不十分さなどに触れ、「総額240億円規模の施設建設を今やるべきか。数年遅らせるべきだ」などと主張した。共産党の委員も同調した。 これに対し、最大会派自民党や公明党、志政会の各委員は「港湾エリアを活性化し、人を呼び込むためにも重要な取り組み」「アフターコロナの起爆剤になる」などと修正案に反対し、市当局の原案に賛成した。 海洋文化施設は26年4月の
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「認知症ケアにプラモ講座」 静岡市長 関係者と可能性探る
静岡市の田辺信宏市長が地域住民や市民団体と意見交換する「市長ミーティング室」が13日、市役所静岡庁舎で開かれた。市の重点施策である「認知症ケア」と「プラモデルを生かしたまちづくり」の一体的な推進に向けて、関係者が連携の可能性を探った。 担当部局の職員のほか、市認知症ケア推進センター「かけこまち七間町」(葵区)の相談員高橋和江さんと青島文化教材社(同区)の青嶋大輔社長が参加した。連携できそうな取り組みとして、かけこまちでのプラモデルを使った体験講座や、プラモデルの外枠「ランナー」の廃材を使った施設の看板づくりなどのアイデアが出た。 高橋さんは「子どもの知育に効果的なことは高齢者の脳の活性化
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「姫様道中」準備着々 踊りの練習、児童熱心に 26日、丸子宿場まつり
旧東海道宿場町のにぎわいを再現する「丸子宿場まつり」(実行委員会主催)が26日、静岡市駿河区丸子で3年ぶりに開催される。メインイベントの「姫様道中」に姫の付き人役で出演する地元の子どもたちが、踊りの練習に励んでいる。 出演するのは長田西小3~6年生の女子児童6人。当日は華やかな着物に身を包み、桜の造花を手に旧東海道を練り歩き、途中で踊りを披露する。昨年11月から練習を始め、振り付けを覚えたり、全員で合わせて踊ったりして完成度を高めてきた。1月末に長田西中で行われた練習では、衣装を着て、音楽に合わせ本番さながらの雰囲気で踊った。 同小6年の山本芽依さん(12)は「指先を伸ばし、みんなと合わ
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第一建設 文化芸術振興に100万円 静岡市に寄付
静岡市葵区の第一建設は9日、芸術文化振興のため同市に100万円を寄付した。市川照社長と市川諭専務が市役所静岡庁舎を訪問し、田辺信宏市長に目録を手渡した。 同社は市の芸術文化活動に貢献しようと、設立30周年の1995年から定期的に寄付を続けている。今回分を含め、寄付総額は1075万円となった。 市川社長は「文化のまち静岡を醸成する一助になれば」と話した。浄財は市民文化祭などの事業に活用する。
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静岡市立高生「努力が形に」 日本学生科学賞 大臣賞の喜び語る
静岡市立高科学探究科(葵区)の3年生4人が、中高生対象の科学コンクールで国内最高峰とされる「日本学生科学賞」で高校生部門2位相当の文部科学大臣賞を受賞した。メンバーのうち3人がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に喜びを語った。 受賞したのは青嶋妃菜さん(18)、小田実来さん(18)、木村日鞠さん(18)、鶴見梨菜さん(18)。おもちゃのスライムなどに使われるポリビニルアルコール(PVA)とヨウ素液を混ぜ合わせると、溶液の色が繰り返し変わる「振動反応」が起こることに着目し、PVAのらせん構造と振動反応との関係を研究した。受賞は昨年12月。 青嶋さん、小田さん、鶴見さんの3人は田
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大御所にココリコ田中さん、別所哲也さん 静岡まつり3月31日開幕 ゲストに溝端淳平さん
静岡まつり実行委員会は8日、静岡市内で記者会見を開き、第67回静岡まつりを3月31日~4月2日に開催すると発表した。主要イベント「大御所花見行列」の大御所(徳川家康)役はお笑いコンビ「ココリコ」の田中直樹さんと俳優別所哲也さん(島田市出身)が務める。スペシャルゲストとして、大河ドラマ「どうする家康」で今川氏真役を演じる俳優溝端淳平さんの出演を調整中で、大名行列に参加する予定だという。 静岡まつりは、静岡で晩年を過ごした家康が家臣を引き連れて花見をしたという故事にならい、同市葵区の駿府城公園や青葉シンボルロード、葵スクエアを主会場に踊りや行列を繰り広げる。 3月31日は同公園で前夜まつりを
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市民の声、立候補予定者へ 静岡市長選へ機運醸成 有志が投稿フォーム
静岡市長選(3月26日告示、4月9日投開票)の機運醸成を図るため、市民有志らでつくる「静岡・市民マニフェスト制作委員会」は、市政や立候補予定者への意見を自由に書き込めるウェブ投稿フォームを立ち上げた。3月25日まで公開し、寄せられた意見を「市民による政策提言」として立候補予定者に届ける。 インターネット上に立ち上げた投稿フォーム「アイデアボックス」に、「世界に輝く静岡市」や「子育て」などのテーマごとに意見や思いを書き込んでもらう。自由に返信ができ、投稿者同士が意見交換したり、議論を交わしたりもできる。テーマは随時追加していくという。 実行委は市長選を巡る立候補予定者らの動きを「市民不在だ
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記者コラム「清流」 今なら反論できたのに
「眉毛をいじってはいけない」。中学時代、このルールを破ると昼休みは美術室で自習をさせられた。何人かの友人が対象となっていたのを覚えている。 静岡市内の小中学校で、校則の見直しが進んでいる。生徒自らが議論し、靴や靴下の色などの制限をなくした中学校もある。一部校則を見直した学校の教諭に話を聞くと、「生徒主体だと何でもありになると思ったが、そうでもなかった。生徒なりに考えている」と感心した様子だった。 秩序ある学校生活のために校則は必要だろうが、前例踏襲だけで生徒の自由が奪われてはならない。ちなみに、前段のルールの理由について当時、教諭は「眉毛が薄い、細いと街で不良にからまれるから」と答えてい
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清水区に給食センター新設 静岡市、2029年度供用目指す
静岡市は、清水区船越地区に新たな学校給食センターを整備する方針を固めた。既存の校内調理場や給食センターの老朽化に伴う対応。清水区の29小中学校の給食を調理する。2029年度の供用開始を目指し、調査費約2300万円を23年度当初予算案に計上する。3日までの関係者への取材で分かった。 新センターは清水区船越地区の県の畑地帯総合整備事業のエリアに整備する予定。清水区で自校調理を行う17小学校と東部学校給食センター(葵区)から提供している11中学校、両河内学校給食センター(清水区)から提供している飯田東小の給食調理を担う。食物アレルギーの対応食も提供でき、児童生徒全員が給食を食べられるようにする。
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清水港 訪日クルーズ3年ぶり再開 全国初 3月1日、歓迎イベント計画
新型コロナウイルスの影響で停止していた清水港の国際クルーズ船の受け入れが3月1日から約3年ぶりに再開されることが、3日までの関係者への取材で分かった。3月は6件の寄港予約があり、県や静岡市、保健所などでつくる清水港安全対策協議会が近く、正式に受け入れを認めるとみられる。外国の船会社の運航受け入れ再開は、全国で清水港が初となる。 国際クルーズ船は、横浜港に寄港していた大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナの集団感染が発生したことを機に、2020年3月以降、受け入れを停止していたが、昨年11月に国土交通省が再開を表明した。 関係者によると、3月1日に寄港するのはドイツの会社が運航す
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駿河湾の環境保全に重点 静岡市審議会 2計画案を答申
静岡市環境審議会(会長・伊吹裕子県立大教授)は3日、市の環境保全に関する総合的、長期的な施策を示す第3次市環境基本計画案(2023~30年度)を田辺信宏市長に答申した。駿河湾の環境や生態系の保全に向けた取り組みを重点プロジェクトに初めて盛り込んだ。地球温暖化対策に特化した第3次実行計画案(23~30年度)も答申した。 環境基本計画案は「人と自然が共生し、将来にわたり豊かな営みを続けられるまちの実現」を目指す姿とし、経済・社会・環境の好循環を生み出す脱炭素の推進や、環境教育の充実を図る。具体的にはグリーン水素の利活用促進や、市民参加型の自然環境調査や環境学習ツアーの実施、駿河湾を活用したにぎ
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地域活動に長年尽力 自治、町内会長59人表彰 静岡市
静岡市は1日、地域自治振興有功者表彰式を同市葵区の市民文化会館で開いた。地域のために長年、自治会活動に取り組んだ自治会長や町内会長59人の功績をたたえた。 田辺信宏市長は「これを新しいスタートにして、大所高所から後進を指導してほしい」と感謝を伝え、出席者に表彰状や感謝状を手渡した。 主な被表彰者は次の通り。かっこ内は自治会または町内会。 25年表彰 田宮一彦(小鹿)▽20年表彰 林達雄(六番町)友井敏昭(長谷町)天野和夫(大岩ハイデンス)吉田孝(馬渕1丁目3区)遠藤幸平(高松2丁目)
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家康ミカン多彩な味に 塩やジェラート…商品続々 静岡の5事業者
徳川家康が駿府城本丸に植えたとされる県天然記念物の「家康手植えのミカン」を使った商品を開発した静岡市の5事業者がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に商品を披露した。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、家康にちなんだパッケージにするなど工夫を凝らした。 市が2018年度から展開する家康ミカン活用事業の一環。初参加の中島屋ホテルズ(同市葵区)は市内で生産された塩とミカンを合わせた塩「家康手植えのみかんソルト」を開発した。担当者は「香り高いミカンとまろやかな塩が合わさった。家庭やレストランで楽しんでほしい」と話した。マルヤス青果(同区)はミルクアイスにミカンの果汁や皮を混ぜたジェ
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第2子保育料完全無料化 4月から、静岡市が政令市初
静岡市は1日、子育て世代の経済的負担の軽減に向けて、第2子の保育料を4月から完全無料化すると発表した。母親の伴走型支援や新たな屋内遊び場施設整備にも着手し、ハードとソフトの両面から子育て世代を総合的にサポートする。 同市の現在の保育料は、きょうだい全員が未就学児の場合は第1子は全額負担、第2子は半額負担、第3子以降は無料。ただ、年収やきょうだいの年齢によっては第2子以降も利用者が全額または半額を負担している。4月からは年収やきょうだいの年齢に関係なく、第2子の保育料を完全無料化にする。 市幼保支援課によると、第2子の無料化は政令市では初。これに伴い月平均約1万6千円~約5万円の負担軽減に
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送迎車の安全装置に1・5億 静岡市2月補正予算 台風被害対応も重点
静岡市は1日、2022年度2月補正予算案を発表した。認定こども園などの送迎用車両への安全装置装備や昨年9月の台風15号被害への対応が柱。台風関連では復旧工事の遅れによる23年度当初予算案への付け替えなどで計57億2千万円を減額したため、一般会計は47億円の減額補正となった。 特別会計と企業会計を合わせた補正総額は52億9千万円の減額。 22年9月に牧之原市で発生した送迎バス女児置き去り事件を受けて国が送迎用車両への安全装置装備を義務化したことに伴い、こども園などの車両への装備助成費として約1億5千万円を計上した。このほか、保育施設や学校での新型コロナウイルス対策、出産を控えた妊産婦へのP
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静岡市長の責任「検証しない」 台風15号対応 市が中間報告
静岡市は31日、昨年9月に発生した台風15号の市の対応を巡り、災害対策本部の設置や情報の収集・共有、災害ごみへの対応など11項目について検証した中間報告を公表した。災害対策本部の本部長を務める田辺信宏市長の対応には触れておらず、市危機管理総室の一柳明俊総室長は報道陣の取材に「組織としての検証であり、市長個人の責任について今後も検証の予定はない」と説明した。 災害対策本部の設置や初回本部会議の開催などの初動に遅れがあったことを問題に挙げ、気象情報や被害情報の収集、市民の問い合わせに忙殺されていた上、風水害を対象とした訓練が未実施だったことが原因とした。市民への情報発信も不十分だったとの見解を
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生コン廃棄物再利用 脱炭素へ静岡市と4社連携 炭酸カルシウム生成しCO2吸収
静岡市と化学製品メーカーなど市内外の企業4社は31日、脱炭素社会の実現に向け、大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収する技術「DAC(ダック=ダイレクト・エア・キャプチャー)」に関する連携協定を締結した。生コンクリート工場で発生する産業廃棄物「生コンスラッジ」から炭酸カルシウムを生成し、多種多様な製品の材料として活用し、3年以内の事業化を目指す。 市と協定を締結したのは化学製品メーカーのタケ・サイト(同市駿河区)や、大林組(東京都)、鈴与商事(静岡市葵区)、三菱商事建材(東京都)。 炭酸カルシウムは生コンスラッジを粉砕して水などと混ぜることで生成され、その過程で大気中のCO2を吸収する。
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静岡市清水区「ま・あ・る」10周年 元こども店長、経験今も心に “卒業生”思い語る
静岡市清水区の「市こどもクリエイティブタウンま・あ・る」が1月20日に開館10周年を迎えたのに合わせ、市はこのほど、記念式典を行った。児童がまちづくりを体験する同施設の事業で「こども店長」を経験したことのある“卒業生”が、当時の思い出や現在の取り組みを語った。 清水東高3年の藤井倫太郎さん、静岡雙葉高2年の川口真奈さん、東京都立大1年の向山基生さんが登壇した。3人は小学校を卒業後もボランティアやスタッフとして児童の活動をサポートしている。それぞれ「人生の半分以上をま・あ・るで過ごした。人前で話すなどの経験が今に結びついている」「ここで出会い、多くの苦楽と達成感を味わ
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魅力発信へデジタル活用 静岡市、経済同友会などと協定 研修コンテンツで勉強会
静岡市は30日、静岡経済同友会静岡協議会、地方創生に取り組む一般社団法人インスパイア(本部・東京都)とデジタルマーケティングを活用した地域の魅力発信に関する協定を結んだ。市職員や民間企業社員が、同法人が持つまちづくりのノウハウやデジタルマーケティング手法の専門知識を学ぶ機会を設け、市全体の情報発信力向上につなげる。 デジタルマーケティングはツイッターやユーチューブなどのデジタルメディアを総合的に活用し、目的に応じてオンライン上で広報活動を行う。協定書には、同法人が提供する研修コンテンツを用いた勉強会を同協議会が主催し、市が参加するというそれぞれの役割を明記した。市役所静岡庁舎での締結式で、
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家康ドラマ館 静岡にオープン 広瀬アリスさん、春風亭昇太さん登場「静岡の歴史楽しんで」
大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」が27日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内にオープンした。名誉館長に就いた落語家・春風亭昇太さん(清水区出身)と、ドラマで徳川2代将軍秀忠の母於愛(おあい)の方を演じる広瀬アリスさん(同区出身)が記念式典に出席し、地元への思いやドラマ館への期待を語った。 昇太さんと広瀬さんは、同館を運営するドラマ活用推進協議会会長の岸田裕之静岡商工会議所会頭、副会長の田辺信宏市長らとともに神社の拝殿でドラマ館を生かした地域活性化を祈願。式典では鏡開きで開館を祝った。昇太さんは「何度も訪れ、静岡のおいしいものを食べて、静岡の歴史を楽しんでもらいたい
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静岡市の国保料率 据え置き「妥当」 運営協、市長に答申
静岡市国民健康保険運営協議会(会長・井上恒弥市議)は27日、2023年度の国民健康保険料率を現行のまま据え置くなどとした市の諮問は「妥当」として田辺信宏市長に答申した。 医療の高度化や被保険者の高齢化により1人当たりの医療費は今後増加していく見通しで、保険料の引き上げは必要な状況だとした上で、エネルギー価格や原材料価格の高騰による被保険者の経済状況を考慮し、据え置きは妥当とした。 健康診査の受診率向上やジェネリック医薬品の普及促進、治療薬価格の適正化を国に要望することなども求めた。
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静岡市歴史博物館⇔大河ドラマ館 無料シャトルバスで周遊を 27日から運行開始
大河ドラマを通じた地域活性化を目指す静岡市の官民組織「どうする家康活用推進協議会」(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)は27日、同市葵区の市歴史博物館と、同区の静岡浅間神社境内に開館する大河ドラマ館を結ぶ無料シャトルバスの運行を開始する。平日は12便、土日祝日は23便を運行し、両施設を含めた市街地の周遊性向上を図る。 同博物館とドラマ館のほか、両施設の間に位置する浅間通り商店街と、駿府城公園中堀の遊覧船「葵舟(あおいぶね)」乗り場を停留所とし、どこでも乗降できる。午前9時半ごろ~午後6時ごろの間に平日は45分間隔、土日祝日は15~30分間隔で運行する。 このほか、同神社周辺や市中心街の民
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27日開館「静岡 大河ドラマ館」公開 家康の衣装やパネル展示
徳川家康が主人公の大河ドラマ「どうする家康」の世界観を伝える「静岡 大河ドラマ館」の27日開館を前に、ドラマの活用推進協議会(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)は25日、静岡市葵区の静岡浅間神社境内に整備した同館を関係者に公開した。ドラマで役者が着用した衣装や家康ゆかりの地の紹介を通じ、静岡の歴史や文化を発信する。 主演松本潤さん演じる松平元康(家康)と有村架純さんが演じる瀬名の婚礼衣装や、今川義元役の野村萬斎さんが実際に着用した衣装、ドラマで用いたやりや書状などの小道具が並ぶ。 家康と関わりが深い静岡市内の神社仏閣や登場人物の魅力を紹介するパネルも展示。歴代の大河ドラマに登場した今川義
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ライトアップの効果説明 駿府城公園 中堀活用会議1年、継続へ取り組み共有
静岡市葵区の駿府城公園中堀(二ノ丸堀)を生かしたまちづくりを進める「駿府城公園中堀水辺空間活用会議」は23日、2022年度第2回会合を市役所静岡庁舎で開いた。発足1年目となった22年度の活動を振り返り、今後の取り組みを共有した。 同会議のワークショップに参加し、昨年11月に中堀で実施したライトアップ事業「すんぷらんぷ」に携わった常葉大1年の堀江美月さん、今枝千咲都さん、秋本二千翔さんが、事業の概要や来場者に行ったアンケートの結果を説明した。取り組みに魅力を感じるかの問いには来場者の9割が「非常に感じる」「多少感じる」と答え、「景観が美しい」「SNS映えする」などが理由に挙がったという。学生
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中学の校則見直し 生徒が実践発表 静岡市教委、意見取り入れ
静岡市教育委員会は17日、市立中学校での校則見直しに関する実践発表会を同市葵区の教育センターで開いた。末広中と西奈中の生徒がオンラインで参加し、生徒自らが変更に取り組んだ校則の内容や見直し後の変化などを市内小中学校の生徒や教諭に紹介した。 末広中は2021年度に、生徒による「校則見直し委員会」を発足させ、「安心安全で、誰もが気持ちよく過ごせる環境をつくる」をテーマに見直しに着手した。全校生徒へのアンケートで変更すべき校則を調査。色が限定されていた雨具や靴、靴下は複数の色を選べるようにし、登下校時に防寒着の着用を認めるルールに変えた。 発表会では、生徒会メンバーが動画を使って経緯を説明し
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葵舟の“古里” 松江市と観光交流促進 静岡市、互いの魅力PRへ
静岡市葵区の駿府城公園二ノ丸堀(中堀)を周遊する「葵舟(あおいぶね)」の船3隻を市に寄贈した島根県松江市と松江しんじ湖温泉旅館協議会の職員が16日、静岡市役所静岡庁舎を訪れ、望月哲也観光交流文化局長らと両市の観光交流の促進に向けて意見を交わした。 松江市職員は、同市は抹茶やおでんが名物で、国宝の松江城があることを説明し、「静岡と共通のコンテンツがある。それを生かして相互交流できれば」と提案。静岡市の職員は、駿府城に天守台が残存していないため、「ない部分を補い合っていきたい」と話し、互いの魅力をPRし合うことを確認した。 葵舟3隻の“古里”である松江市とは、静岡空港
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静岡市歴史博物館が全面開館 駿府の歴史発信 館長「子どもたちの身近な学びの場に」
徳川家康や今川氏にまつわる資料をそろえ、駿府の歴史や文化を伝える静岡市葵区の歴史博物館が13日、全面開館した。8日に放送が始まった大河ドラマ「どうする家康」や隣接する駿府城公園と連携し、市の歴史文化発信や観光交流の拠点として市中心街のにぎわい創出につなげる。 開館前に行われた記念式典には関係者約120人が出席した。田辺信宏市長は昨年12月に始まった同公園のライトアップや27日に開館予定の大河ドラマ館に触れ、「必ずや相乗効果を生み、世界に輝く静岡の実現に近づくと確信している」と自信をのぞかせた。中村羊一郎館長は「静岡の未来を担う子どもたちの身近な学びの場になれば」と願った。 午後2時に一般
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JR静岡駅 観光案内所を刷新 「家康が愛したまち」PR ゆかりの施設や行事紹介
静岡県中部5市2町の観光まちづくり組織「するが企画観光局」はこのほど、JR静岡駅北口の観光案内所をリニューアルした。大河ドラマ「どうする家康」の放送に合わせ、出入り口のガラス扉に徳川家康や富士山を表現したフィルムを張り、「家康公が愛したまち静岡」をPRしている。 扉の装飾は、青色を基調に、富士山と日の出、家康の愛したタカ狩りのタカをあしらい、静岡の繁栄への願いを込めた。案内所内には家康にゆかりのある施設や関連行事を紹介するコーナーも新たに設けた。担当者は「案内所が大河ドラマをきっかけに来訪した人のフォトスポットになれば」と期待する。 同観光局によると、ドラマ第1話の放送後、市の観光ホーム
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コラボ御城印、期間限定販売 駿府城公園と静岡市歴史博物館
静岡市歴史博物館(同市葵区)のグランドオープンに合わせ、隣接する駿府城公園とコラボレーションした御城印(1枚500円)の販売が13日、同公園内で始まる。約3カ月間の期間限定販売を予定している。 葵の紋章に「駿府城」と書かれた通常販売中の御城印に、同博物館の外観の写真を加えた特別なデザインを採用した。 指定管理者「駿府城公園ランドマーク共同事業体」が企画し、同公園内の東御門・巽櫓(たつみやぐら)、坤(ひつじさる)櫓、紅葉山庭園で販売する。 家康がよく分かる ドラマももっと楽しくなる ▶特設サイト「静岡人必読 今さら聞けない 徳川家康」
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麻機遊水地周辺 「千本桜」目指し植樹 地元の地域活性化チーム
静岡市葵区の麻機遊水地周辺を市民の憩いの場にしようと、地元住民や元地権者らでつくる遊水地第2工区活性化チームが11日、同工区の堤防の周りに桜の木を植樹した。「遊水の千本桜プロジェクト」と銘打ち、多くの人でにぎわう場所づくりに取り組む。 同遊水地は大雨の際に近くを流れる川の水を引き込み、一時的にため込む施設。4工区に区切って整備が進められ、一部は公園として活用されている。同チーム代表の佐塚賀一さん(85)は草木が生い茂り環境や治安上の懸念がある区画もあるとして「手入れする必要がある。遊水地は元は農地で、先祖が一生懸命開墾してきた場所。大切にしていきたい」と、プロジェクトに込めた思いを語る。
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静岡市 自殺対策行動計画案 独自の調査分析に着手
静岡市はこのほど、自殺のない社会の実現を目指す第4期市自殺対策行動計画(2023~26年度)の計画案を示した。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率を現状の15・5人から13人以下にすることを目標とし、大学と連携した市独自の調査分析や若者の自殺危機対応チームの発足などに着手する。 計画案では子ども・若者、勤労者・経営者、高齢者・介護者、生活困窮者を重点対象とし、それぞれに合った取り組みを展開するとした。子ども・若者向けには教諭やスクールカウンセラーなど学校現場の「支援者支援」など、高齢者・介護者向けには精神科を含めた医師、病院間の連携促進などを進める。 市独自の調査分析では、地域ご
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新人芸妓「自分らしさを」 静岡市長に新年あいさつ
静岡伝統芸能振興会(会長・岸田裕之静岡商工会議所会頭)の支援を受けて活動する静岡市内の新人芸妓(げいぎ)らが5日、市役所静岡庁舎を訪ね、田辺信宏市長に新年のあいさつをした。 清水芸妓置屋共同組合長の寿々女さんと、華やかな衣装を身にまとった桜子さん、福太郎さん、いろはさんの4人が訪れた。3月で養成期間を終える芸妓4年目のいろはさんは「新型コロナウイルス禍で、お座敷の経験数が少ないので独り立ちに不安がある」としつつも、「世間的なコロナのとらえ方も少しずつ変わってくると思う。今年は芸者としての自分らしさを見つけられるように頑張りたい」と意気込んだ。 田辺市長は「もうすぐコロナ禍も落ち着くはず。
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静岡市仕事始め式 市長講話「頭を柔らかくして」
静岡市は5日、仕事始めの式を市役所静岡庁舎で行い、田辺信宏市長が幹部職員ら約40人に講話した。若手職員が目標を持って新鮮な気持ちで仕事ができるよう、「ルールではなくバリュー(価値)を大切にする考え方で、少し堅くなった頭を柔らかくしてほしい」と呼びかけた。 今期限りで退任する田辺市長は30年以上にわたる政治家としての活動を振り返り、旧静岡市と旧清水市の合併やプロ野球チームの誘致に尽力したことなどを語った。市長就任後は「(提案に対し)周りに『時期尚早だ』『前例がない』と言われることが多かったが、ひるまず乗り越えてきた」と回顧した。2023年度から始まる第4次総合計画にも触れ「私もきちっと4次総
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30年越し構想結実 静岡市歴史博物館、13日全面開館 駿府城周辺集客に期待
徳川家康や今川家など駿府の歴史や文化を伝える静岡市歴史博物館が、13日に全面開館する。歴史文化施設の建設構想は1980年代からあり、合併前の旧静岡市時代を含めて歴代の市長が検討を重ねてきた。市中心部の駿府城公園(葵区)沿いの旧青葉小跡地に整備し、約30年越しの悲願がかなう。市は歴史文化の発信とともに、観光交流の拠点として集客に期待をかける。 歴史文化施設の建設構想は旧静岡市の第6次総合計画(86~90年度)に初めて記されて以降、合併後も継続して計画に盛り込まれてきた。市によると、公立の人文系の博物館を持たない県庁所在地は少なく、施設の建設を求める市民の署名運動や市民団体からの要望もこの間あ
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二十歳の節目決意新た 静岡市で記念式典「後悔ない選択へ今を頑張る」
静岡市の「二十歳の記念式典」(実行委員会主催)が3日、同市駿河区のグランシップで開かれた。華やかな晴れ着やスーツに身を包んだ2623人が出席し、将来への決意を新たにした。 出席者を代表して葵区の岡本由希乃さん(19)、駿河区の村松雛乃さん(20)、清水区の池戸愛華さん(20)が「幼い頃からの夢をかなえるため、後悔のない選択ができるよう今を精いっぱい頑張る」「静岡市に根を張り、より活気あるまちにできるよう仲間と協力してまい進する」などと誓った。 田辺信宏市長は「人生の充実度は出会いの数に比例する」との言葉を贈り、「20代での出会いは人生に決定的な影響を与える。自ら声をかけてたくさんの人と出
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富士登頂 通算千回 けが病気超え「達成ほっと」 静岡の有元さん
元高校教諭の有元利通さん(73)=静岡市葵区=が、通算千回の富士山登頂を遂げた。初めて富士山登頂を果たしてから約半世紀。「千回登頂はここ数年の目標だった。けがや病気もしたが、達成できてほっとしている」と感慨深げに語る。今後は高知や北海道の名山制覇を目指す。 大学2年の1970年、兵庫、鳥取両県境の氷ノ山に友人と登った際、山で迎えた朝の新鮮な空気と地上とは異なる世界に魅了された。73年に初めて富士山に登頂して以降、日本の名山とされる山をはじめ、キリマンジャロやチョモランマなど世界の高峰を巡った。 その間、滑落で顔を6針縫ったり、がんを発症したりする苦難も経験した。闘病や新型コロナウイルス禍
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速く泳ぐこつ 五輪高橋航太郎選手に学ぶ 静岡市葵区で小学生教室
静岡県スポーツ協会は24日、東京五輪競泳日本代表の高橋航太郎選手(28)=静岡市清水区出身、静岡東高出=による水泳教室を同市葵区の県立水泳場で開いた。小学生約30人が参加し、トップスイマーから抵抗の少ない泳ぎ方や速く泳ぐこつを学んだ。 高橋選手は正しい蹴伸び姿勢やバタ足などの手本を見せ、児童のフォームをチェックした。ビート板を使ったバタ足練習では「もう少し水中で蹴って」「足の左右の親指が付くように」などとアドバイスした。4泳法全てを泳ぐ200メートル個人メドレーの模範泳法も披露した。 東海大付属静岡翔洋小5年の井上輝さん(11)は「(高橋選手の)自由形のテンポが良く、すごい選手だと実感し
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卓球Tリーグ参入 理事長が期待「優勝絡んで」 静岡市役所訪問
静岡市の中山間地「オクシズ」を拠点とした男子卓球チームの2023年シーズンからのTリーグ参入が決まったことを受け、同リーグの坂井一也理事長とチーム運営会社「静岡オクシズUU」の河村水稀代表が22日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に今後の展望や新チームへの期待などを語った。 新チームは所属選手の強化に加え、卓球を生かした地域活性化や市民の健康増進に向けたジュニアの育成や卓球イベント開催も展開するとしている。坂井理事長は「地元密着型のロールモデルになってほしい。静岡はもともとレベルが高く、リーグ優勝に絡めるチームになるのでは」と期待した。河村代表は「参入決定はスタート。静岡はサッカーの印象
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国保料率据え置き提案 静岡市 3年連続、物価高考慮
静岡市国民健康保険運営協議会は22日、2022年度第3回会合を市役所静岡庁舎で開いた。エネルギー価格や原材料価格の高騰に伴う被保険者の経済状況を踏まえ、市は23年度の保険料率を据え置くことを提案した。据え置きの提案は3年連続。 市は、今後被保険者は減少するものの、医療の高度化や高齢化に伴い医者にかかる市民が増えることなどで1人当たりの医療費は増加する見込みで、保険料率の引き上げが必須としている。一方で、物価高に加え景気好転の兆しが見えていないことから、「市民に寄り添い、市民生活を下支えする観点も重要」として、据え置きを提案した。 委員13人は市の提案に賛成した。保険料に公費を投入するよう
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静岡・駿府城公園ライトアップ 四季の彩り演出 夜間観光を促進、23~25日は特別演出も
静岡市は20日、同市葵区の駿府城公園エリアのライトアップを始めた。世界的照明デザイナー石井幹子さんが駿府城の歴史と文化、自然の魅力をコンセプトにデザイン・設計を手がけた。2023年1月13日に市歴史博物館の全面開館を控え、観光客の滞在時間延長や夜間観光の促進につなげる。 ライトアップは日没15分後から午前0時まで、巽櫓(たつみやぐら)と東御門、石垣を光で照らす。四季ごとテーマを設け、イメージさせる色で建物を彩る5分間のプログラムも用意した。春は桜、夏は山と海、秋は紅葉、冬は「徳川家康ゴールドと葵色(薄紫)」という。 点灯式ではカウントダウンに合わせてお堀に光がともった。赤や黄、青などカラ
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故東関親方の化粧まわし 遺族が静岡市に寄贈「潮丸に思いはせて」
静岡市葵区出身で大相撲元幕内潮丸として活躍した故・13代東関親方(本名・佐野元泰さん)の妻真充さん(43)が20日、潮丸時代に使用した化粧まわしを市に寄贈した。市役所静岡庁舎での寄贈式で真充さんは「まわしを見て、潮丸という力士に思いをはせてもらえればうれしい」と期待を込めた。市は市内施設でまわしを巡回展示する。 まわしは黒地に富士山や茶畑などをあしらい、東関親方自身がデザインした。親方は2019年に亡くなり、真充さんは遺品を整理するに当たって「(親方は)地元から力士を育てたいとの思いがあった。子どもたちの励みになれば」と、市へのまわしの寄贈を決めたという。 田辺信宏市長は「多くの市民に見
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高齢化や人口減、どう解決 静岡市長と意見交換、要望
静岡市は20日、田辺信宏市長が市民と意見交換する「市長とお茶カフェトーク」を同市葵区の賤機都市山村交流センター「安倍ごころ」で開いた。高齢化や人口減少という共通の課題を抱える葵区梅ケ島と同区神明町でそれぞれ地域活性化に取り組む2団体が活動を紹介し、田辺市長に市政への要望を伝えた。 梅ケ島学区振興協議会は市中山間地「オクシズ」を拠点とする卓球Tリーグの男子チームが発足することを受け、「全国に梅ケ島を知ってもらう武器になる」と期待。一方、オクシズへの移住ニーズの高まりに対して「住める家が少なく受け皿がない」と指摘した。 神明町の市民グループ「タノシンメイ」は地域のにぎわい創出に向け、公共交通
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地域スポーツ振興に貢献 静岡市が功労者を表彰
静岡市は19日、健康や体力づくりの模範となる市民を顕彰する2022年度の「体力つくり表彰」の受賞者表彰式を市役所静岡庁舎で開いた。8人が受賞し、田辺信宏市長が表彰状を贈った。 受賞者は長年、地元の体育団体の役員や指導者を務めたり、競技大会に参加したりして、地域のスポーツ振興に寄与した。表彰状を受け取り、「これからも頑張りたい」などとさらなる競技振興に意欲を示した。「葵、駿河、清水各区合同の運動会を開いてほしい」との要望も出た。 受賞者は次の通り。 葵区 増尾裕三、南條憲保、斉藤永子、伊藤正勝▽駿河区 牧野栄治、竹原英基▽清水区 大勝保雅、広田博文
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父親ソフト県3連覇「仲間に感謝」 有度一小学区、静岡市長に報告
御殿場市で11月に開かれた県父親ソフトボール大会で3連覇を達成した静岡市清水区の有度第一小学区チームの選手が16日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に優勝を報告した。 小学校区ごとにチームを編成し、35歳以上が出場できる大会で、県内32チームがトーナメント戦を行った。小島憲之監督は「先制点を取られる試合が多かったが、負けていてもベンチは明るい。敵には脅威だったはず」と振り返った。 エースの伊藤正臣選手は準決勝で肉離れのけがを負ったが、決勝にも出場。自身は3失点を喫したが、チームは打線がつながり11点を奪った。伊藤選手は「仲間に感謝。4連覇を目指したい」と話した。田辺市長は「今が黄金期。
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地元就職を支援 23年度版情報誌が完成 制作委が静岡市長に報告
静岡市内の高校同窓会でつくる制作委員会(事務局・静岡商工会議所)が発刊している就職支援情報誌「静岡で働こう。」の2023年度版がこのほど完成し、在校生や卒業生への配布が始まった。 製造や建設、サービスなど市内148社の概要や、それぞれの職場で働く市内高校出身者ら293人による仕事内容の紹介、後輩へのメッセージなどを掲載した。23年度版は自己分析を書き込めるページや、「国内トップレベル」「海外進出している」など企業の特徴ごとの目次を盛り込んだ。 委員会のメンバーが15日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に完成を報告した。豊島教正制作委員長は「自己分析で自分が何になりたいか、自分に向いてい
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ねんりんピック喜び報告 静岡市役所 入賞31人大会振り返る
神奈川県で11月に行われた全国健康福祉祭(ねんりんピックかながわ2022)で上位入賞した静岡市選手団の31人が13日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に結果を報告した。 同市選手団はスポーツ・文化交流大会に24種目143人が出場し、美術展に12人が出展した。このうちスポーツ・文化で28人、美術展で3人が上位入賞した。インディアカで男女混合チーム「ドルフィンズ」、水泳の70~74歳25、50メートルバタフライで豊田伸一さん、65~69歳50メートルバタフライで是永肇さんがそれぞれ優勝した。 選手らは「心と体の健康のために、これからも競技を続けたい」「たくさんの賞をもらえてうれしかった」と
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水道検針自動化へ協定 静岡市と5社、1月から実証実験
静岡市は13日、水道の自動検針に向けた実証実験に関する基本協定を関係企業5社と締結した。漏水感知や通信の機能が備わった「アタッチメント型スマート水道メーター」を使い、遠隔での検針データの入手や漏水の早期発見による業務省力化、水道水の無駄の削減につなげる。実証実験は2023年1月から1年間、清水区三保地区の住宅約100戸を対象に実施する。 市によると、市内には34万個のメーターが設置され、85人の検針員が2カ月に1回、各戸を訪問して検針している。今後、少子高齢化による人手不足や、足場の悪い場所での検針による事故などが想定されることから、将来的には全市的に自動検針に移行していきたい考えという。
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静岡「オクシズ」買い物お助け マックスバリュ東海が移動スーパー 週1回、500種販売
マックスバリュ東海は7日、静岡市北部の中山間地「オクシズ」での買い物を支援するため、商品を積んだ車両で地域を回る「移動スーパー」の運行を始めた。肉や魚、パン、総菜など500種を、葵区の7地区72カ所で定期的に販売する。 初日は、同区大原の藁科都市山村交流センターで出発式を行った後、同区相俣のきよさわ里の駅などにスーパーを“開店”した。地元住民らが訪れ、焼き芋や総菜などを手に取った。最寄りのスーパーまで車で15分ほどかかるというパート従業員幡川恵子さん(66)は「ちょっとした買い物ができるのがいい。車のない高齢者にとっては便利だと思う」と話した。 移動スーパーは月曜
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日本平動物園のマレーバク「ナナハ」 愛媛・とべ動物園に“お引っ越し” 12月18日にお別れ会
静岡市駿河区の日本平動物園は7日、雌のマレーバク「ナナハ」(2歳)が繁殖のため19日に愛媛県のとべ動物園に“引っ越し”すると発表した。18日に日本平動物園でナナハのお別れ会を開く。 ナナハは2020年7月、日本平動物園で父親フタバと母親オリヒメの間に生まれた。現在は母親よりも大きくなり、乳歯が抜け始めるなどすくすくと成長している。のんびりとした性格で、来園者や飼育員を和ませていたという。 お別れ会は午後1時半から15分程度行い、飼育員がマレーバクの生態やナナハの性格などについて説明する。
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静岡市 危機管理総室理事に斎藤氏 元陸自1佐、体制を強化
静岡市は1日、元陸上自衛隊1等陸佐の斎藤篤史氏(57)を同日付で危機管理総室理事(危機管理担当)に採用したと発表した。地域防災計画策定や防災訓練の企画立案、災害対策本部の設置・運営などを担う。任期は2027年11月30日までの5年間。 斎藤氏は島根県で第13旅団対戦車中隊中隊長、宮城県で第38普通科連隊連隊長などを歴任した。11年の東日本大震災や19年の台風19号の被災現場で活動したほか、米軍に派遣された経験もあるという。 同市の退職自衛官採用は3人目。2人目が22年3月末に退職して以降、自衛官経験者は不在だった。斎藤氏の専門知識や経験を市の危機管理体制の強化、充実に生かしていく。
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債権未収金50億円切る 静岡市、徴収率は過去最高 21年度
静岡市はこのほど、債権管理委員会を市役所静岡庁舎で開き、2021年度の債権未収金が前年度比10億9700万円減の49億1400万円だったと報告した。同委員会を設置した07年度以降50億円を下回ったのは初めて。収入率は97・24%で、過去最高となった。 未収金の減少額が大きかったのは市税と国民健康保険料。市税は前年度比9億6千万円減の11億8100万円、国保料は同1億1200万円減の16億2600万円だった。収入率も向上し、市税は同0・66ポイント増の99・04%、国保料は0・93ポイント増の86・75%だった。 市滞納対策課によると、市税については、新型コロナウイルスの経済対策として20
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記者コラム「清流」 大道芸W杯 来年も
大道芸ワールドカップin静岡が無事閉幕した。7月の開催正式発表から短期間での準備に加え、プロデューサーの解任問題など紆余(うよ)曲折があったが、天候にも恵まれ、2日間で69万人が来場するなど大盛況だった。 出演アーティストに話を聞くと、「こんなに人が集まる大道芸イベントは静岡だけ」と太鼓判を押してくれた。一方で、来年以降の開催については現時点では未定。実行委幹部は「個人的には続けたいが、市民がどう思っているか…」と不安を漏らす。 会場ではどのアーティストにも人が集まり、まちに大道芸文化が根付いていると実感した。その盛況ぶりが市民の答えではないだろうか。実行委にはファンの期待
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災害ごみ仮置き場終了へ 静岡・清水区 27日午後4時まで
静岡市は16日、台風15号で発生した災害ごみの仮置き場としている清水区のJR清水駅東口ENEOS(エネオス)清水油槽所遊休地と大内新田市有地について、27日午後4時でごみの受け入れを終了すると発表した。同日以降に出た災害ごみは、市職員による戸別収集か清掃工場への持ち込みで処分する。 戸別収集は電話かウェブで申し込みする。沼上清掃工場と西ケ谷清掃工場(いずれも葵区)への持ち込みは身分証や罹災(りさい)証明書の提示が必要。平日の午前8時半~正午と午後1~同4時、土曜の午前8時半~正午に受け付ける。 エネオス遊休地と大内新田の仮置き場は受け入れ最終日の27日までの間、土日祝日も含め毎日午前9時
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台風被災者支援 静岡市に54万円 清水桜が丘高生が寄付
静岡市清水区の清水桜が丘高の生徒が14日、台風15号の被災者支援のため集めた募金54万677円を市に寄付した。市役所静岡庁舎で田辺信宏市長に目録を手渡し、市内で行った募金活動を報告した。 「SDGsを通じた地域貢献」などを目的に、生徒が自発的に活動する同校の「リボーン・バトン・プロジェクト」の一環。生徒は10月16日にJR静岡駅北口地下道、11月3日にJR東静岡駅南口グランシップ芝生広場で募金活動を行った。 生徒会長の林晏里さん(16)は「地域のために何かしたい私たちの気持ちと、募金してくれた人の被災者を助けたい気持ちが結びついた結果」と話し、さらなる地域貢献に意欲を示した。 他の生徒
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静岡・安倍川橋、建立100年 市が記念事業、歴史講座や銘板復元
静岡市を流れる安倍川に東西に架かる「安倍川橋」が2023年7月、建立100周年を迎える。市によると、葵区弥勒と駿河区手越を結ぶこの橋は、1919年に旧道路法が制定された後、車両通行を想定した橋として静岡県内で初めて建設された。市は橋の歴史を広く発信するとともに、市民に愛着を持ってもらおうと、地元児童への出前講座や橋の銘板復元などの事業を展開している。 「安倍川橋の強さの理由は」「100年前と何が違うかな」―。11月上旬、葵区の安倍川河川敷で開かれた出前講座で、市道路計画課の堀井一嗣さん(42)は市立田町小3年の児童に問いかけた。建立当時と今の橋の写真を示し、数年ごとにアーチを塗装したり、橋
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静岡・大浜公園 物価高下の拡充 市長「中長期的な観点で判断」
静岡市の田辺信宏市長は10日の定例記者会見で、2022年度11月補正予算案に盛り込んだ駿河区の大浜公園再整備事業の概要を説明した。物価高騰などが続く状況下で整備内容を拡充する意図を問われ、田辺市長は「公共性と事業性を両立させるという中長期的な観点から判断した」と述べた。 同事業には、当初の計画にはなかった大型複合遊具設置や幼児プールへのアトラクション設置を新たに加えた。23億7千万円を予定していた総事業費は、物価高による建築資材などの高騰分7億円に加え、整備内容の拡充に5億3千万円などが追加され、35億7千万円に増えた。 田辺市長は「リニューアルへの市民の期待に応えるべく、付加価値をつけ
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再エネ活用へ知識深める 静岡市葵区で5校合同学習会
高校生が社会課題の解決策を提案する「高校生が競うエネルギーピッチ」(電気新聞主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が20日に静岡市で開催されるのを前に、出場する生徒がこのほど、同市葵区での合同事前学習会に参加した。オンラインも含め5校の40人が受講し、再生可能エネルギーの活用などに関する知識を深めた。 静岡大の中井俊裕客員教授が「地域資源を活用した循環経済モデルの紹介」と題し、地熱発電に取り組む熊本県の企業の取り組みを紹介した。同企業が発電による収入の一部を地元の観光振興や移住定住促進の事業に還元していると説明し、地域のエネルギー資源活用や地域共生の重要性を訴えた。 エネルギーピッチは将来想定
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静岡女子高生と常葉大生 健康長寿へ意見発表
静岡市は8日、全世代で健康長寿の取り組みを推進するまちづくり計画(2023~30年度)の策定に向けたワークショップを同市駿河区の静岡女子高で開いた。同校福祉科の2年生1クラスと常葉大造形学部の学生5人がグループに分かれ、自分や家族、地域の健康長寿のために何ができるか、何をしたいかを話し合い、意見を発表した。 計画案は①市民の自主的な取り組み②地域での支え合い③医療・介護の専門職による連携―の3段階で健康長寿実現に向けた事業を進めるとしている。生徒らは「祖父母の買い物に同行することで高齢者の見守りにつながる」「ダンスをやっている。高齢者を巻き込んだイベントをしたい」などと自分にできることを出
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サッカー場、清水駅東口に 市民団体が要望書 静岡
静岡市清水区の市民らでつくる「新サッカースタジアムを考える会」(村上信也代表)と同市清水商店街連盟(伊東哲生会長)の会員が8日、市役所静岡庁舎を訪れ、市のサッカースタジアム新設構想について田辺信宏市長に要望した。 スタジアムはJR清水駅東口ENEOS(エネオス)清水油槽所遊休地への設置を求め、災害時は復興支援拠点となる機能を持つよう要望した。管理・経営を官民一体で行うための市主導の官民組織の設立も求めた。 会員らは清水区中心部の衰退に危機感を示し、スタジアム建設による交流人口の増加への期待を強調。村上代表は「スタジアムがまちづくりの起爆剤になり、清水の経済の活性化になる」と話した。 田
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揺れた静岡・大道芸W杯 異例ずくめも笑顔の終幕、69万人魅了 大会継続へ「課題は山積み」
3年ぶりの開催となった静岡市の秋の風物詩「大道芸ワールドカップin静岡」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送協賛)が6日、閉幕した。新型コロナウイルス禍の影響で短期間での準備となった上、開幕直前にプロデューサーが解任されるなど、異例ずくめだった今大会。2日間で計69万人(主催者発表)が来場した。実行委関係者は「滞りなく実施できて良かった」と胸をなで下ろしつつ、組織改革など大会の継続に向けた課題も口にした。 同大会は例年、閉幕とともに翌年の開催を宣言し、次大会の準備をスタートする。しかし、今年は開催が正式に決まったのが7月。アーティストの募集や日程調整など、本来1年かける準備は4カ月の&l
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神出鬼没 市街地に“足長”3人組や二宮金次郎 静岡・大道芸W杯
静岡市で開催された大道芸ワールドカップは最終日の6日、主会場の駿府城公園を中心に大勢の人でにぎわった。多数のアーティストが時間を決めずに市街地などを回遊する「ウオーキングストリート」では、来場者は神出鬼没のパフォーマンスを楽しんだ。 足長の衣装を着て身長約3メートルになった3人組「BiG Roots(ビッグルーツ)」は、音楽に合わせて縄跳びや片足ジャンプをするなど、“巨体”に似つかない軽快な動きを披露し、来場者の目を引いた。二宮金次郎に扮(ふん)した「ジェンガ金次郎」は、背中にまきではなくジェンガを背負い、市街地に現れては来場者とジェンガ対決をした。 同公園に設置
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大道芸W杯開幕 3年ぶり、静岡にアーティスト集結 6日まで
静岡市の秋の風物詩「大道芸ワールドカップin静岡2022」(実行委員会主催、静岡新聞社・静岡放送協賛)が5日、同市で開幕した。新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりの開催となった。初日から国内アーティストの華麗な演技が繰り広げられ、開催を楽しみにしていた観客の笑顔が静岡の街に戻った。 29回目となる今大会は、ベテランアーティストによる「レジェンドフィールド部門」と実力者がそろう「オン部門」の2部門を展開。国内在住のアーティスト32組が6日まで、市街地を中心とした演技ポイント15カ所で多彩なパフォーマンスを繰り広げる。 秋晴の空の下、メイン会場の駿府城公園や青葉緑地には演技開始前から多くの人が
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ベテラン演者、安定感で魅了「レジェンド部門」 静岡大道芸W杯
静岡市で5日開幕した大道芸ワールドカップには、今大会限りの「レジェンドフィールド部門」が設けられた。大会初期から参加し、かつ10回以上出演経験のある大道芸ファンなじみのアーティスト11組が初日からベテランならではの安定感のある演技で観客を楽しませた。 15回以上出場しているMr.アパッチさんは、軽快なトークに合わせ、高さ2メートルのはしごの上で火の付いた棒を使ったジャグリングをするなど、ハイレベルな技で観客を魅了した。「自分にとって大道芸W杯が1年の始まりと言える。コロナ禍でもっと人が少ないと思っていたが、以前と変わらない」と大勢の観客を前に満足した様子だった。 初参加が1999年だった
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市民クラウン「3年待ってた」 静岡大道芸W杯、曲折を経て復活
静岡市で5日開幕した大道芸ワールドカップ(W杯)。新型コロナウイルス感染拡大による2年連続の中止に加え、開幕1カ月前には当時のプロデューサーの差別的発言が問題視されて開催が危ぶまれた。紆余(うよ)曲折を経てこぎ着けた3年ぶりの祭典復活に、ボランティアスタッフや来場者には安堵(あんど)と喜びが広がった。 「この日が待ち遠しかった」―。来場者を案内したり、待ち時間に観客を楽しませたりする「市民クラウン」のゴイチさん(東京都在住)は2012年から毎年大道芸W杯に参加し、秋に静岡に来ることが恒例となっていた。久しぶりにクラウンの衣装に身を包んで仲間や市民と触れ合ったゴイチさんは「クラウンの楽しさを
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イベント活性化へ 静岡市に協賛金 明治安田生命
明治安田生命静岡支社(静岡市駿河区)の妹背俊紀支社長は4日、市役所静岡庁舎を訪れ、同市の事業「まちは劇場TRY(トライ)22」にエントリーしたイベント主催者に対し、独自に協賛金を贈る方針を田辺信宏市長に伝えた。同事業は新型コロナウイルス禍で停滞していたイベントの回復と継続を目指す取り組みで、同社は地域の経済活性化や文化振興を後押しする。 同事業では個人消費や交流人口拡大に資するイベントに対し、主催者に最大70万円の奨励金を支給している。同社は市の奨励金とは別に、イベントの規模や内容に応じて主催者に協賛金を贈る。地域貢献プロジェクトを展開している同社の妹背支社長は「市の事業と同プロジェクトの
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静岡・駿府城公園 中堀オレンジに輝く 大道芸合わせライトアップ
大道芸ワールドカップ(W杯)の開催に合わせ、静岡市は3日、メイン会場の駿府城公園を囲む中堀のライトアップを始めた。午後5時から同11時まで点灯し、夜間の市中心部の交流人口拡大につなげる。10日まで。 公園東側の中堀約300メートルに円形の照明15基を浮かべた。500個を超えるライトのオレンジ色の光が水に揺れて輝き、幻想的な雰囲気を演出した。 同公園中堀を生かしたまちづくり事業の一環。学生や地域住民らによるワークショップで提案された取り組みで、社会実験として初めて実施した。市緑地政策課によると、福井市の福井城址(じょうし)で中堀のライトアップを行う同市から照明を借りたという。
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マスク「理由があって、つけられません」 静岡市が意思表示カード
新型コロナウイルス感染防止のためマスク着用が推奨される中、静岡市はこのほど、身体的理由などで着用が困難な市民向けの意思表示カードを作成した。市役所や区役所の窓口で配布している。 カードには法務省の人権啓発キャラクター「人KEN(じんけん)まもる君」と「人KENあゆみちゃん」のイラストを使い、「マスクをつけられません」と記した。空白欄を設け、マスク着用ができない理由を当事者自身で記載する仕様となっている。名刺サイズで、財布や名刺入れに入れて提示しやすくした。 感覚過敏や皮膚、呼吸器の病気、発達障害などでマスク着用が困難な市民への配慮の一環。市男女共同参画・人権政策課によると、当事者から対応
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静岡市立藁科中50周年祝う 三つの自慢「これからも」
静岡市立藁科中(一言立弥校長)はこのほど、創立50周年記念式典を同校で開いた。在校生や卒業生、地域住民ら約100人が出席し、学校の歴史を振り返りながら節目を祝った。 生徒会長の杉山心都さんは「先輩方が築き上げてきた伝統の中でもあいさつ、芝生、合唱が藁科中の自慢」と強調し、「後輩たちにもしっかり伝え、次の50年も伝統が引き継がれることを願う」と、生徒を代表してあいさつした。 同校は1973年に当時の中藁科中と清沢中が統合して誕生した。74年に現在の校舎が完成した。
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江戸の旅コンセプト「駿州堂」 土産や飲食メニューお披露目 静岡
静岡、藤枝の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」は1日、オリジナルブランド「駿州堂」の商品として販売する土産物や飲食メニューのお披露目会を同市葵区で開いた。両市の13事業者が、店舗の買い付け担当者らに「江戸時代の旅」をコンセプトにした商品を紹介した。今後、イベントや観光施設で販売する。 各事業者は「江戸」や「旅」に絡めた商品の概要を参加者に説明し、試食品を提供した。静岡市清水区の水産加工業「原藤商店」は両市を通る東海道8宿をイメージした8種の塩を開発。蒲原宿の「出汁(だし)塩」、岡部宿の「抹茶塩」など各宿場にゆかりのある食材を使った。パッケージには各地を表現した浮世絵をあしらった
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災害対応強化など予算編成に向け要望 静岡市議会の2会派
静岡市議会会派の公明党市議会(山本彰彦代表)と志政会(後藤哲朗代表)は2日、2023年度当初予算編成に向けた要望や政策提言を田辺信宏市長に行った。台風15号の豪雨災害を踏まえ、両会派とも災害対応の強化を強く求めた。 公明党は災害発生時における自治会や町内会への職員の配置、省庁に支援要請する際のルールを決めるなどの体制見直しを求めた。清水区での大規模な断水を受け、新たな水源の確保による災害リスクの分散化も要望。子育て支援施策として、0~2歳児の保育料負担軽減やヤングケアラーの実態把握と具体的な支援などを挙げた。 志政会は健康・福祉、子ども・教育、観光・交流など12項目に分けて政策提言した。
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4個人2団体に静岡市長顕彰 自転車全国Vの熊谷さん(北高)ら
静岡市は1日、スポーツや芸術などの分野で優れた成績を収めた市民をたたえる市長顕彰の授与式を市役所静岡庁舎で開いた。スポーツの国際大会や全国大会で入賞した4個人2団体を表彰した。 全日本自転車競技大会トラック・レースの男子ジュニアケイリンで優勝した熊谷海飛さん(18)=静岡北高3年=が受賞者を代表してあいさつし、「これからも結果を残し、多くの人をスポーツで勇気づけられるよう頑張っていく」と、さらなる飛躍を誓った。 熊谷さん以外の受賞者は次の通り。 【個人】サッカーU―23(23歳以下)アジア・カップ3位 鈴木唯人、松岡大起(いずれも清水エスパルス)▽全国高校総体自転車競技スクラッチ優勝
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コロナ禍経て3年ぶり開催 「笑顔の輪」を広めたい 大道芸W杯大会実行委員長代理/猪股宏光氏【本音インタビュー】
静岡市の秋の風物詩「大道芸ワールドカップ(W杯)」が11月5、6日、新型コロナウイルス禍を経て3年ぶりに開催される。開幕間近の10月上旬、プロデューサーの解任問題で揺れた。大会への思いや実行委の今後の在り方を聞いた。 ―どんな大会を目指すか。 「大道芸には人を笑顔にし、人生を豊かにする力がある。だが、新型コロナで中止が続き、毎年参加していたボランティアは1人減り、2人減りという状況だった。これまで一生懸命取り組んでいた人も別の楽しみを見つけ、いつか忘れられてしまう不安もある。今年は何としても開催したかった。イベントを楽しみにしている声は数多く聞いた。訪れた人にたくさんの笑顔を届けたい」
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静岡市、断水対策に本腰 災害備え有識者会議 年度内にも設置
静岡市の田辺信宏市長は28日の定例記者会見で、台風15号の豪雨災害で同市内で大規模な断水が発生したことを受け、年度内にも有識者による会議を設置し、災害時に水道水を安定的に供給できるような具体策を検討していくと発表した。 清水区で断水した約6万3千戸のうち9割が興津川取水口の被災が原因とされ、取水口1カ所で同区のほぼ全域の水が賄われていることを問題視する声があった。市担当者によると、新たに設置する会議では、複数の取水口設置や、新たな水源の確保などが議論される見通し。 会議とは別に、取水口被害の再発防止に向けて、同取水口が被災したメカニズムを調査・検証し、流木や土砂が取水口に詰まらないように
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東静岡駅にストリートピアノ 静岡市、閉校の和田島小から移設
静岡市は28日、JR東静岡駅の改札前に「ストリートピアノ」を設置した。今年3月に閉校した清水和田島小で使われていたピアノを有効活用して常設する。地域住民や駅利用者ら自由に弾いてもらい、にぎわい創出につなげる。 まち全体を劇場と位置付ける市のまちづくり施策「まちは劇場」の推進事業の一環。同校の音楽室で利用されていたヤマハ製のアップライトピアノを調律し、再利用した。毎日午前10時から午後6時まで演奏できる。新型コロナウイルス感染対策として1日2回、消毒する。 設置されたばかりのピアノを演奏した同市駿河区の学生金子力也さん(22)は「誰もが自分の音楽を自由に奏でることができるのがストリートピア
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息合った巫女舞 天満宮例祭 静岡・川原小児童が披露
静岡市駿河区の下川原天満宮でこのほど、秋の例祭「お日待ち」が行われ、川原小5年の女子児童13人が「巫女舞(みこまい)」を奉納した。 地域住民らが見守る荘厳な雰囲気の中、そろいの紅白の衣装や花飾りを身に着けた児童が息の合った舞を披露した。棟高光優さん(11)は「みんなで一生懸命練習し、神様に喜んでもらえるよう舞った」と話した。 神事では宮司が祝詞を読み上げ、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。 (政治部・池谷遥子)
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茨城のキリン「来園中止」発表 静岡・日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園は21日、茨城県日立市のかみね動物園から31日に来園予定だった雌のキリン「クルミ」(2歳)の来園が中止になったと発表した。クルミは繁殖目的の賃借契約「ブリーディングローン」で来園予定だったが、日本平動物園の雄のキリン「ダイヤ」(5歳)が13日に死んだため目的が果たせなくなり、来園中止となった。 日本平動物園で飼育するキリンはいなくなった。同動物園によると、新たなキリンの来園のめどは立っていないという。
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静岡市の文化財保存活用計画 2024年度内に策定、認定へ
静岡市は、文化財の保存と活用を進めるための中長期的な基本方針を定める「文化財保存活用地域計画」の策定に向けて始動した。有識者や市民らでつくる策定懇話会の初会合が20日、市役所静岡庁舎で開かれ、計画の概要や目的、文化財の保存・活用に関わる課題や現状を共有した。計画は2024年度までに策定し、同年度中の文化庁認定を目指す。 同計画は市の文化財や歴史文化の特徴をまとめ、保存と活用の方針を定めた上で、10年間で実施する具体的な取り組みを示す。市は国や県、市の指定を受けていない文化財についても、文献調査やヒアリングなどを通じて掘り起こし、地域住民や民間団体などへの価値の周知や、交流人口の拡大に活用す
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斬新アイデア評価 静岡市「プラモニュメント」にグッドデザイン賞
静岡市が各所に設置を進めている組み立て前のプラモデルの部品群をかたどった「プラモニュメント」がこのほど、日本デザイン振興会のグッドデザイン賞を受賞した。市産業振興課プラモデル振興係の担当者は「取り組みを評価してもらえてうれしい。今後も『プラモデルのまち』を広く知ってもらえるよう頑張っていきたい」と喜びを語った。 プラモデル出荷額で国内8割のシェアを誇る同市は、プラモデルを活用した交流人口拡大や郷土愛の醸成を目指す「市プラモデル化計画」に基づき、プラモニュメントの設置を進めている。現在、市内に計5基あり、JR静岡駅南口に2基、同駅構内と葵区の市役所静岡庁舎前、駿河区のツインメッセ静岡にそれ
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静岡市道路LED化 補正予算計上、電気代2.3億円減
静岡市は市内の道路照明の電気代と維持管理費削減のため、市が管理する照明計9200基のLED(発光ダイオード)化に着手する。改修費を電気代の削減分などで賄う「ESCO(エスコ)事業」を活用し、2023年度中に全ての道路照明をLED化する。 市内の道路照明計1万1千基のうちLED化していない水銀灯とナトリウム灯計9200基が改修対象。現在の電気代は年間約2億円で、維持管理費約1億円と合わせ年間約3億円がかかっているが全照明灯のLED化で電気代は年間7千万円に削減されるという。 ESCO事業は、民間企業が省エネルギー改修にかかる設計や施工、維持管理を一括して行い、市が長期契約で単年度ごとサービ
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「性の多様性」議論 静岡市で異業種交流会
静岡市と損保ジャパンはこのほど、女性活躍を推進する異業種交流会「ダイバーシティin静岡」をオンライン開催した。金融や商社など市内の9企業・団体から17人が参加し、性の多様性をテーマに意見を交わした。 グループディスカッションでは参加者は4班に分かれ、LGBTQ(性的少数者)に関する課題や今後の目標などを共有した。参加者からは「企業が性の多様性に関する行動宣言をし、積極的に取り組んでいることを周知することが必要」「企業としてだけでなく個々の部署、現場で何ができるか考えたい」などと意見が出た。 LGBTQに関する事業を展開する「アカルク」(大阪市)の堀川歩社長の講演もあった。堀川さんは自身が
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⚽J1清水エスパルス 本拠地「日本平」命名権募る
静岡市とサッカーJ1清水エスパルスは14日、エスパルスの本拠地「清水日本平運動公園球技場」(清水区)の新たな命名権(ネーミングライツ)の契約企業の募集を始めた。2023年シーズンの開幕に合わせて名称を変更する。 愛称には企業名や商品名を付けることができるが、一部に「日本平」を残すことが条件となる。契約金額は年間3146万円以上、契約期間は3年以上。募集は11月14日まで。 契約企業は球技場への愛称看板の設置や市の広報誌、J1清水の広告媒体への掲載などができるようになる。地域貢献事業における施設の無償使用も可能とする。 同球技場は13年から、「IAIスタジアム日本平」の名称で市民やサポー
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キリン「ダイヤ」天国へ 静岡・日本平動物園 献花台を設置
静岡市駿河区の日本平動物園は14日、キリンの「ダイヤ」(雄、5歳)が死んだと発表した。15日から2週間程度、キリン舎前に献花台を設置する。 園内で飼育しているキリンがいなくなったが、31日に茨城県日立市のかみね動物園から雌のキリン「クルミ」(2歳)が来園する。 ダイヤは2018年12月25日、1歳の時に浜松市動物園から来園した。おいしそうに葉っぱを食べる姿は迫力があり、来園者の人気を集めた。好奇心旺盛で、隣の獣舎にいたアメリカバイソンの「ラテ」とコミュニケーションを取り合うなど仲むつまじい様子も見せていたという。 ダイヤは9月中旬ごろから食欲不振になり、下痢が続くなど体調を崩し、治療を
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空手全国大会で好成績 小学生選手が副市長に喜び 静岡市役所
静岡市清水区の空手道場に通い、全日本少年少女空手道選手権大会の組手で好成績を収めた小学生選手6人が13日、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に喜びを語った。 大会は8月10、11日に都内で開かれた。学年男女別に競い、千代田東小2年の丹羽然さんと清水入江小4年の堀川快成さんは優勝、同小3年の市川千夏さんが準優勝した。清水三保一小4年の板野朱花さんと焼津大井川西小5年の近藤舞桜さんは3位、清水入江小5年の市川一汰さんは5位に入った。 優勝した丹羽さん、堀川さんはいずれも試合終了間際に得点で追い付き、判定勝ちした。丹羽さんは「決勝は最後に上段突きが決まった。去年は8位だったのでうれしい」と喜
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「エキパ」一部営業を再開 200台分が先行稼働 JR静岡駅
静岡市は12日、台風15号による大雨の影響で入出庫を停止していたJR静岡駅北口地下駐車場「エキパ」について、13日から営業を一部再開すると発表した。駐車台数全400台のうち、動作確認が完了した約200台分を先行して稼働する。 エキパは9月23日から24日にかけての大雨の影響でシステムの一部が故障し、24日朝から営業を中止していた。市交通政策課の担当者によると、10月12日までに実施した動作確認で、約200台分は利用が再開できると判断した。残りの約半数は修理が必要で、全面的な復旧の見込みは立っていないという。
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日仏自治体交流会議 2024年、静岡で初開催
静岡市は7日、姉妹都市関係にある日本とフランスの自治体が一堂に会して意見交換する「日仏自治体交流会議」の2024年度会議の開催地が同市に決定したと発表した。同市での開催は初。 同会議は2008年から隔年で開催され、姉妹都市提携などを結ぶ日仏の自治体や、両国の外務省、大使館などが参加する。両国の地方自治に寄与することを目的に、各自治体の行政課題や先進事例を共有している。 7回目の今年は3~6日に仏・エクサンプロヴァンス市で開かれた。新型コロナウイルスの影響で20年の会議が延期となり、開催は4年ぶり。静岡市からは大長義之副市長が出席し、分科会の座長として市の健康長寿のまちづくりに向けた取り組
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静岡市 新たな災害ごみ仮置き場開設 清水区大内新田に10日
静岡市は5日、台風15号に伴い市内で発生した大量の災害ごみを収容する仮置き場として、新たに清水区大内新田の市有地を選定したと発表した。市民を対象に10日午前9時から受け入れを始める。 同市有地の面積約3万平方メートルのうち、約1万5000平方メートルを使用する。収容量は約8千トン。自家用車でごみを持ち込み、プラスチックや家具、ガラスなど分別して処分する。 市によると、台風15号により発生した災害ごみは2万トンを超える見込み。3日に開設したJR清水駅東口のENEOS(エネオス)清水油槽所遊休地の収容量は8千トンで、5日時点で空き容量に余裕があるという。 地域の公園や空き地に収容された災害
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家康の肖像画と駿府城絵図入手 静岡市、歴史博物館で展示
静岡市は4日、2023年1月にグランドオープンする市歴史博物館(葵区)の所蔵品として、徳川家康の肖像画や駿府城の絵図を入手したと明らかにした。花村章弘歴史文化課長が同日の市議会観光文化経済委員会で説明した。 肖像画「東照大権現像」は17世紀、家康の死後に江戸時代の絵師狩野探幽によって描かれたとされる。「東照大権現」は家康の神号で、大名などが家に飾って神としてまつっていたとされ、出回っている数が少ないことから貴重な史料という。掛け軸も含めた大きさは縦125センチ、横34センチ。市が昨年11月に京都の古美術商から385万円で購入した。 駿府城の「御城絵図」は江戸時代後期に描かれたとされる城の
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記者コラム「清流」 的確、迅速な対応を
9月23日から24日にかけて県内を襲った台風15号。静岡市では清水区を中心に断水が長引き、中山間地では道路の寸断で集落の孤立も相次いだ。 災害ごみの仮置き場や災害ボランティアセンターの開設などは他自治体に比べ同市は遅かった。26日の田辺信宏市長の定例記者会見では、仮設トイレの設置や物資の配布の質問に対し、「検討する」の返答ばかり。24、25日は何をやっていたのだろう。仮設トイレの設置が発表された27日には、断水した6万3000戸の半数近くにすでに生活用水が流れ始めていた。 被災現場では「情報が少ない」と憤る市民もいて、情報発信も手厚かったとは言えない。復旧後も長引くであろう被災者支援。市
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和田島ブロックの断水復旧 生活用水供給に地域差 静岡・清水区
静岡市は3日、清水区の中山間地の和田島ブロックで続いている断水の復旧の進捗(しんちょく)状況を発表した。同ブロックでは1日に通水作業を始めたが、高低差のある地形の影響で、生活用水の供給に地域差が生じている。 同ブロックのうち、南地区3700戸ではほぼ全域で生活用水が配水されたが、水道管のさびなどで濁水が発生している地域がある。西地区200戸と北地区600戸では配水池への貯水ペースにより、配水に地域差が出ている。飲用可能のめどは南地区が4日、西地区が4~5日、北地区が5日。市によると、断水解消に向けた作業は順調に進んでいるという。 県のまとめでは、島田、藤枝、掛川、森の4市町計149戸で続
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復旧後見据えた支援を市長に要望 公明党静岡市議会
公明党静岡市議会(山本彰彦代表)は28日、台風15号の被害対応に関する申し入れを田辺信宏市長に行った。 早期復旧に向けた適切な情報収集やロードマップの作成・発信、国や県、民間協力団体との連携強化など10項目を求めた。特に、災害ごみの早期撤去に向けた県産業廃棄物協会との連携、浸水被害を受けた市民への市営住宅や民間アパートの確保、見舞金の増額と市税減免など、断水や孤立の解消後を見据えた支援を要望した。 市役所静岡庁舎で田辺信宏市長に申し入れ書を手渡した山本代表は「被災者に寄り添った支援を全力で行って」と話した。
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静岡から世界へ K-POPで躍動 リトルステップファクトリー 10月の大会へ意気込み
韓国の外務省が主催する歌とダンスの世界大会「K―POPワールドフェスティバル」に、日本代表として出場する静岡市のチーム「リトルステップファクトリー」のメンバーがこのほど、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、「優勝を目指す」と抱負を語った。 メンバーは同市の滝沢咲来さん(21)、出田こ子さん(17)、佐野岳登さん(17)、沼津市の滝山翔太さん(22)、島田市の篠ケ谷歩夢さん(21)、函南町の佐藤光翼さん(20)の男女6人。それぞれ「海外の人に日本はすごいと思ってもらえるパフォーマンスをしたい」「全力でステージを楽しみたい」などと意気込んだ。 同チームは6月に札幌市で開催された日本地域予選で
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中藁科、清沢4校 施設一体型再編を要望 両地区自治会連合会
静岡市葵区の中藁科地区と清沢地区の両自治会連合会が22日、両地区にある中藁科、水見色、清沢の3小学校と藁科中の計4校を、施設一体型の学校に再編するよう求める要望書を田辺信宏市長と赤堀文宣教育長に提出した。田辺市長は「要望に最大限寄り添って、市教委と共同作業していきたい」と応じた。 中藁科地区の永野正義会長(68)は、藁科地域の少子化の現状から、将来的に学校ごとの子どもたちの集団活動が困難になると指摘し、「1人でも多くの児童の中で子どもたちに学習をさせたいという願いがある」と強調した。中藁科小と藁科中の児童生徒の保護者らを対象にしたアンケートでは9割近くが施設一体型の教育を「進めてほしい」と
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ジェンダー平等、目標達成遠く 静岡市審議会、4次計画策定へ答申
静岡市男女共同参画審議会(会長・坂巻静佳県立大准教授)は21日、第4次市男女共同参画行動計画(2023~30年度)の基本的な考え方について田辺信宏市長に答申した。30年度に目指す姿として「ジェンダー平等に基づき、すべての市民が安心して自分らしく暮らせるまち」を掲げ、ジェンダー教育の充実やDV(家庭内暴力)の根絶など四つの重点目標を設定した。 現行の第3次計画(15~22年度)は未達の目標が多かったことを踏まえ、第4次計画では教育の充実▽ジェンダーに基づく暴力の根絶▽地域での男女共同参画の実現▽男女共同参画の視点に立ったワーク・ライフ・バランスの実現―を重点目標に据えた。 行動計画は市のD
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静岡市 ヤングケアラー支援強化 コーディネーターを配置へ
大人に代わって家族の世話をする「ヤングケアラー」の支援強化に向け、静岡市は2023年度から、家庭の状況に応じたサポートにつなげるコーディネーターを市若者相談センターに配置すると明らかにした。21日の市議会9月定例会総括質問で、大長義之副市長が宮城展代氏(自民)の質問に答えた。 大長副市長は、県が小学5年~高校生を対象に22年度実施した実態調査で、市内に1942人(4・8%)のヤングケアラーがいることが分かったと説明。このうち7割程度は家族の世話を当たり前と捉えていることも明らかになり、ヤングケアラーの潜在化の解消や当事者の負担軽減が課題となっているとした。 コーディネーターの配置は厚生労
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市営団地1室を留学生に 静岡市、静大に貸し付け 市議会答弁
静岡市議会9月定例会は20日、本会議を再開し、代表質問を行った。八木清文都市局長は、静岡大に市営有東団地(駿河区)の1室を貸し付け、2023年4月から留学生向けのシェアハウスとして活用してもらう方針を明らかにした。自治会活動の活性化や留学生の生活負担の軽減につなげる。山梨渉氏(公明)の質問に答えた。 市内の市営団地は高齢化が進み、自治会活動が低迷している現状がある。課題の解消に向け、県外の先進事例を参考にしながら市と団地自治会、大学の関係者と協議を重ねてきた。市住宅政策課によると、県内では留学生向けに市営団地を大学に貸す取り組みは珍しいという。 留学生側にはルームメートや団地住民との交流
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静岡市、スポーツで活性化 プロチームと連携企画始まる 企業版ふるさと納税活用
静岡市は16日、スポーツを生かしたまちづくりに向け、同市をホームタウンとするプロスポーツチームとの連携プロジェクトを始動した。企業版ふるさと納税を活用してチームと共にイベントや講座を展開し、スポーツ振興や青少年の健全育成、健康長寿の推進につなげる。 同市にはサッカーやバスケットボール、ラグビーのプロチームがある。市中山間地「オクシズ」を拠点にした卓球のプロチーム創設を目指す動きもあり、市はスポーツを通じた地域活性化に力を入れている。 プロスポーツチームとの連携は、市民に夢や希望を与える「スポーツの力」を体感できる地方創生プロジェクトと位置付け、16日に企業版ふるさと納税の寄付対象事業に加
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小規模校の課題探る 静岡市議会志政会 葵区・北沼上小を視察
静岡市議会会派の志政会(後藤哲朗代表)は16日、葵区の市立北沼上小を訪れ、複式学級を編成している同校の授業を視察した。市議5人が2学年合同の授業や少人数の授業を参観し、小規模校の魅力や課題に理解を深めた。 同校の全校児童は28人。児童数が市の基準を満たしておらず、2学年を一つの学級として編成している。体育や図工などは合同で行うが、主要5科目は進度に合った教育をするため「複式解消講師」を配置し、学年ごとに授業を行っている。 見学したのは1、2年生合同の体育や3~6年生の算数や社会、英語の授業。教員が児童全員を指名してコミュニケーションを取ったり、児童が黒板の周りに集まって問題を解いたり、少
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アンプティサッカー日本代表、W杯「優勝目指す」 静岡市の2選手が抱負
手や足を切断した人がつえを使ってプレーするアンプティサッカーのワールドカップ(W杯)トルコ大会(30日~10月9日)に出場する静岡市在住の選手2人が14日、市役所静岡庁舎を訪れ、「優勝を目指す」と田辺信宏市長に抱負を語った。 東京都のFCアウボラーダに所属する長野哲也選手(41)=同市駿河区=と、同市のガネーシャ静岡AFCの後藤大輝選手(20)=同市葵区=が訪れた。 3大会連続の出場となる長野選手は「今までにないくらい素晴らしいメンバーがそろっている」と自信をのぞかせ、「結果も大事だが、サッカーを楽しみたい」と話した。後藤選手は「後ろ(守備陣)が守ってくれると信じ、前線の選手として得点王
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送迎バス運行状況調査 静岡市 牧之原園児死亡受け
牧之原市の幼稚園児が送迎バス内に取り残されて死亡した事件を受け、静岡市は14日、市内のこども園や保育所を対象に、送迎バスの運行の有無などを確認する調査を実施していると明らかにした。運行する園については、県や国の方針に沿って実地調査を行う。 市は事件発生翌日の6日、市内の幼稚園やこども園約300施設に、職員間で園児の出欠状況の情報共有を徹底することや送迎バス運行時の注意点などを示した文書を発送し、注意喚起を図った。12日には市が指導監査を担う210施設に送迎バスの運行状況を尋ねる調査票を配布。16日を締め切りとし、9月末にも、バスを運行している園の立ち入り調査を行うという。 田辺信宏市長は
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静岡市動植物調査 重要6種の生息確認 南アルプス・エコパーク内
静岡市は7日までに、南アルプスユネスコエコパーク内で、JR東海のリニア中央新幹線工事に伴い改変が想定される区域を対象にした2021年度動植物環境調査の結果を公表した。環境省のレッドリストなどに載っている重要種で、調査対象とした植物と哺乳類、両生類11種のうち6種を確認した。 植物は、同社が環境保全措置として移植、種まきした19種のうち7種を調査対象とした。環境省が絶滅危惧1B類に分類するクロクモキリソウや絶滅危惧2類のトダイアカバナなど4種の生息を確認した。 哺乳類、両生類は調査地区の渓流で採取した水の環境DNA分析で生息状況を確認。哺乳類のカワネズミは18年度以来3年ぶりにDNAを検知
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行政や地域のデジタル化 推進提言へ 静岡市議会特別委
静岡市議会のデジタル社会推進特別委員会(丹沢卓久委員長)は7日、2022年度の初会合を開いた。行政手続きや地域のデジタル化促進に向け、11月に市に対して提言を行うことを決めた。 市デジタル化推進課は、国の方針にのっとり、システムの標準化を進めていることなどを説明した。委員からはセキュリティーの安全性や新システム導入の仕組みについて質問が挙がった。 庁内と地域全体のデジタル化を担う同課に対し、委員が人手や予算が足りているかを問う場面もあった。久保田敦之課長は「マンパワーは不足している」とし、予算については、「デジタル関連は費用対効果が見えにくく、予算が通りにくい。臨機応変に使えるデジタル化
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卓球チーム創設支援を 「静岡オクシズUU」市に要望書
静岡市北部の中山間地「オクシズ」を本拠地に卓球チーム創設を目指す運営会社「静岡オクシズUU(ユーユー)」の関係者が6日、市に対し、創設に向けた支援を求める要望書を提出した。 河村水稀社長は「卓球は年齢に関係なく楽しめるスポーツ。やるだけでなく、見る楽しみを広め、市や県全体を盛り上げたい」と意気込み、ホームタウンとしてチームを応援することや企業版ふるさと納税を活用した支援を市に求めた。 田辺信宏市長は「すばらしいまちづくりにつながることに期待し、下支えしたい」と応じた。 同社は男子チームの卓球Tリーグへの2023年参入を目指し、調整を進めている。リーグ優勝を狙えるトップチームをつくり、卓
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静岡市 時間外診療強化、発熱専門外来に支援金 新型コロナ
新型コロナウイルス感染者が高止まりする中、静岡市は休日や時間外の診療体制を強化する方針を固めた。市医師会と連携し、休日や平日の夜間などに「発熱専門外来」として診療を行う医療機関に、診療時間に応じて支援金を給付する。5日までの関係者への取材で分かった。 土日、祝日や平日の午後、夜間など各医療機関が休診としている日時に、発熱外来専門で3時間以上診療時間を設けた場合を対象とする。同市の感染者は減少しつつあるものの、依然高い水準で推移しているため、症状がある人が早く受診、検査できる体制を整え、感染拡大を食い止める。今月7日から30日まで開設予定で、対象の医療機関は市ホームページで公開する。 通常
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健康で長生きするには? 市が出前講座「運動や食事、人との関わり」 静岡女子高
静岡市は5日、全世代で健康長寿の取り組みを推進するまちづくり計画(2023~30年度)の策定に向けた出前講座を駿河区の静岡女子高で開いた。福祉科の2年生22人が、健康で長生きするために必要な行動は何かを考えた。 生徒は市地域包括ケア推進本部の職員から市内の高齢化率や平均寿命と健康寿命の違いなどの説明を受けた。健康寿命を伸ばすためにすべき行動をグループごとに考え、「運動をして栄養のある食事をする」「規則正しい生活と人との関わりを大事にする」などと意見を出し合った。 2回目の講座を9日に行う予定で、生徒は友人や家族と意見を共有し、考えを深めた上で、グループごとに発表する。 東條心海さん(
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川勝知事批判に静岡市困惑「事実と異なる…」 南アルプス県道トンネル巡り、食い違う主張【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴い、工事車両の通行ルートとして静岡市葵区に新設される県道南アルプス公園線トンネルを巡る川勝平太知事の発言に、同市が困惑している。工事の進捗(しんちょく)や工事で発生する残土の処理問題に関する知事の独自の見解には「事実と異なる部分が多い」というのが市側の主張だ。知事の発言の背景には、4年前に市とJR東海が結んだ基本合意への不満があるとの見方も出ている。 ■工事の動き 川勝知事は8月9日の定例記者会見で「残土処理の用地交渉は市の役割。(2018年の基本合意から)何の動きもなかった」と、残土置き場が決まらないことが工事の進捗に影響していると市を批判し
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地元愛で転身 J1清水→匠宿 杉山さん講演 静岡・藁科中
静岡市葵区の市立藁科中で3日、同校区の青少年健全育成大会が開かれ、サッカーJ1清水エスパルスの元選手杉山浩太さん(37)が地域貢献をテーマに講演した。引退後、エスパルスの営業職を経て駿河区の伝統工芸体験施設「駿府の工房匠宿」の責任者に転身した杉山さんが、転職のきっかけや地元への熱い思いを語った。 杉山さんは静岡学園高を卒業後にプロ入りし、リーグ戦に180試合以上出場した。組織をマネジメントする側に立ちたいなどの思いから32歳で引退を決め、2018年から会社員としてのキャリアをスタートさせた。エスパルス社員としての初めての営業先が、後に匠宿の指定管理を担うことになる建築・設計業の創造舎(葵区
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オクシズ×しずまえの食材使用 おむすびに「静岡の幸」 しずチカ、8日に発売
静岡市は2日、市中山間地「オクシズ」と市沿岸部「しずまえ」の食材を使ったおむすびの試食コンテストをJR静岡駅北口広場しずチカで開いた。5事業者から8品が出品され、具材たっぷりでユニークな形のオリジナル商品が出品された。8日~10月10日にしずチカで販売する。 市内の飲食業関係者や一般市民ら約20人が試食し、気に入った商品に順位を付けた。集計の結果、駿河区用宗産のじゃことバジル、チーズを使った「焼きむすび串」が1位を獲得した。桜エビのかき揚げを具材にしたおむすびが2位、タチウオを使い「草薙の剣」を模したおむすびが3位に選ばれた。 このほか、三保半島の地下海水で育てた「三保サーモン」やブリ
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「おいしい水ありがとう」 静岡・富士見小で水道事業講座 老朽管の更新工事見学
静岡市はこのほど、水道事業に関する出前講座を同市駿河区の富士見小で開いた。4年生約70人が同校前の道路で実施中の水道管更新工事の現場を見学し、家庭や学校の水道で水が飲める仕組みへの理解を深めた。 児童は約50年間使用して老朽化した水道管と新しい水道管を見比べ、さびなどで劣化することを確認し、定期的な更新が必要なことを学んだ。設置したばかりの水道管に初めて水を流す瞬間にも立ち会い、水道工事への興味と関心を深めた。 今後取り付ける新しい水道管に「おいしい水を飲ませてくれてありがとう」「水を大切に使おう」などとメッセージを書いた。 (政治部・池谷遥子)
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静岡市社協に100万円贈る あいネットグループ
冠婚葬祭のあいネットグループ(本部・静岡市駿河区)は31日、市を通じて市社会福祉協議会に100万円を寄付した。寄付金は子育てや障害者福祉活動に取り組む団体や施設への助成金として活用する。 寄付は、同グループ創業者で杉山雄吉郎会長の父・茂氏(故人)が子育て支援や障害者福祉活動支援のために個人として1977年に始めた。2014年度からはグループとして毎年100万円を寄付し、総額は今回で4600万円に上った。 市役所静岡庁舎での贈呈式で、雄吉郎会長と杉山茂之社長が田辺信宏市長に目録を手渡した。茂之社長は「わずかではあるが社会の役に立てばうれしい。今後も継続していきたい」と話した。
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災害時、地域守るため 静岡市に「三つのお願い」 賤機北小児童が発表会、標識更新や公民館改修
静岡市葵区の賤機北小の4年生児童が30日、防災について学んだ授業の成果発表を市役所静岡庁舎で行った。児童の目線で捉えた地域の安心安全を守るための「三つのお願い」を示し、出席した同区の前田誠彦区長らに実現を求めた。 「お願い」の内容は災害用自動販売機の設置、災害避難誘導標識などの更新、老朽化した地元公民館のリニューアル。発表したのは工島希心さん(10)、篠崎梅依さん(10)、鈴木剛さん(9)、武山薫さん(10)で、4年生児童4人全員で発表会に臨んだ。 大規模災害が発生した際、道路の寸断による孤立や救助の遅れ、土砂崩れなどが想定されると説明した。要望の理由として標識が雑木で隠れていたり、漢字
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SDGs推進へ意見交換 高校生や市民団体、静岡市長と
静岡市はこのほど、田辺信宏市長が市民と意見交換する「市長とお茶カフェトーク」を同市葵区のあさはた緑地センターハウスで開いた。SDGs(持続可能な開発目標)の普及に取り組む高校生らが活動を紹介し、一層の推進に向けた取り組みを提案した。 同市葵区の静岡農業高の生徒でつくるグループ「農育プロダクション」と市民団体「ローカルSDGsネットワーク」のメンバーら計約10人が参加した。 農育プロダクションの高校生たちは農業の学びを生かした子ども向けのイベントなどを市内で展開している。校内で育てた麦でストローを作る活動を田辺市長に紹介し、環境問題を考える教材として小学校やこども園にも広めていきたいと伝え
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静岡市8件接種ミス 新型コロナワクチン
静岡市は26日、新型コロナウイルスワクチン接種について、同日までに新たに8件の接種ミスを確認したと発表した。現時点で健康被害は確認されていない。 ファイザー製を打つべき12~17歳の被接種者にモデルナ製を接種したケースが1人、接種間隔の誤りが5人、使用済み注射針の再使用が1人、薬剤が入っていない注射器で打ってしまったのが1人。予診票や接種券の確認不足、現場での不適切な管理が原因という。 市は医療機関に予診や接種時の確認徹底を呼び掛けている。
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子育て支援など 市に16項目要望 静岡地域労福協
静岡市内の企業などの労働組合で構成する静岡地域労働者福祉協議会(仁王尚夫会長)は26日、安心安全な市民生活や労働者福祉の向上などを求める要望書を田辺信宏市長に提出した。 「健康・福祉」「文化・学習」「生活・環境」などのテーマ別に16項目を要望した。 子育て世代の経済的負担軽減や学校を核としたコミュニティーづくりなどの子育て支援施策の拡充を筆頭に、成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴う若年層の消費者被害防止や、優良企業の誘致推進なども求めた。 要望書を手渡した望月恒利副会長は「市の施策を広く市民に知ってもらう工夫を」と情報発信の強化も期待した。市は、10月に要望に対する回答をするとし
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日本遺産推進協 ブランド・駿州堂設立 江戸の旅感じる商品開発へ
静岡、藤枝両市の関係団体でつくる「駿州の旅日本遺産推進協議会」はこのほど、日本遺産の「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」を生かした地域活性化に向け、オリジナルブランド「駿州堂」を立ち上げた。「江戸時代の旅を感じさせる商品」をコンセプトに両市の事業者が土産物や飲食メニューを提案し、同日本遺産や東海道の魅力を発信する。 両市の計24事業者が事業の趣旨に賛同し、商品の開発などに取り組んでいる。静岡市葵区で25日に開かれたキックオフセミナーで、各事業者が「江戸」や「旅」に絡めた商品のイメージを紹介した。 チョコレート製造販売「Conche(コンチェ)」(同区七間町)は真夏
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静岡「オクシズ」に卓球チーム 未来づくり会議で構想報告
静岡市葵区の地域課題とその解決策を住民と共有する「ふるさと未来づくり会議」が24日、同区のもくせい会館で開かれた。中山間地「オクシズ」を拠点とする卓球チームを創設してTリーグ参戦を目指す取り組みが説明され、関係者は「オクシズ、静岡市、県全体を日本一の卓球王国にしていきたい」と抱負を語った。 チーム運営会社「静岡オクシズUU(ユーユー)」の河村水稀社長(28)は、勝てる▽貢献できる▽愛される―の三つをチームのキーワードに掲げると説明した。選手が同市に移住し、オクシズを拠点に練習をする方針で、リーグ優勝を目標に掲げる。地域との交流イベントやジュニアの育成にも携わるなど、競技力の向上や健康長寿の
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ま・あ・る10周年記念行事 「こども市長」ら静岡市長に招待状
静岡市清水区の「市こどもクリエイティブタウンま・あ・る」が来年1月に開館10周年を迎えるのを前に、「こども市長」の寺崎愛子さん(11)=清水興津小6年=と「こども副市長」の吉田果南さん(11)=清水飯田小6年=が23日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に10周年記念式典の招待状を手渡した。 2人は、児童がまちづくりを体験する同施設の事業の参加者。立候補した6人の中から選挙で市長、副市長に選ばれた。架空のまち「清水ま・あ・るシティ」で行う“施策”として、納税制度を設けて市民に還元したり、市民の意見を反映するための意見ボックスを設置したりしていることを紹介した。 寺
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シロサイの「サイコ」天国へ 日本平動物園、献花台を設置
静岡市駿河区の日本平動物園は23日、雌のシロサイの「サイコ」(41歳)が死んだと発表した。24日から2週間程度、園内のサイ舎前に献花台を設置する。 サイコは1981年1月に和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれ、89年4月に日本平動物園に来た。穏やかでおとなしい性格で、これまで飼育員を威嚇したことは一度もなかったという。雄の「タロウ」(40歳)と泥遊びをするなど仲の良い姿を見せ、来園者を楽しませていた。 2020年12月末から外陰部の出血などが出始め、1年半以上療養を続けてきたが、8月21日に死んだ。死因は膣(ちつ)がん。同園のシロサイはタロウ1頭になった。
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記者コラム「清流」 市役所のエレベーター
静岡市政記者クラブは市役所静岡庁舎8階にある。階段で上り下りするにはやや大変だと感じるが、運動不足解消のためと自分に言い聞かせ、混雑時には階段を使うように心掛けている。 同庁舎のエレベーターは朝と昼に特に混む。朝は出勤した職員でホールに行列ができ、正午すぎは昼食に出掛ける職員でほぼ満員だ。もちろん、「職員は階段を使うべきだ」などと酷なことを言うつもりはない。だが、たまたまこの時間に来庁した一般市民にとって災難なのは間違いない。 誰もが快適に使える策はないか。そう考えながら、午後1時過ぎに昼食を取ろうと下りエレベーターを使ったある日、利用者は自分だけだった。「職員も昼休みをずらせばいいのに
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4次総策定 市民参画在り方議論 静岡市自治推進審
静岡市市民自治推進審議会は22日、市役所静岡庁舎で会合を開いた。市が策定を進める第4次総合計画(2023~30年度)と、21年度に実施した市民参画手続きについて意見を交わした。 市は4次総の基本構想や五つの重点政策などの計画案を説明した。市民参画手続きとして、市民アンケートや各種団体による意見交換会を行ったことや、31日までパブリックコメント(市民意見募集)を実施中であることなどを紹介した。 委員からは「30~40代の意見を聞く機会が少ない。平日夜のイベントがあっても良い」「総合計画の冊子を初めて見た。多くの人に興味を持ってもらうことが大切」など、市民参画の視点での意見が上がった。 2
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SDGS子どもに希望を サレジオ高3年・星野さん 小中学生向けに情報誌
静岡市清水区の静岡サレジオ高3年星野杏奈さん(17)=同区=が、SDGs(持続可能な開発目標)の認知度向上に向けた小中学生向けの情報誌「Smile(スマイル)」を制作した。構成から取材、執筆まで手掛ける“編集長”となり、SDGsに積極的に取り組む市内の企業や団体を取り上げる。来年1月まで毎月発行予定で、制作費をクラウドファンディング(CF)で募っている。 「静岡市の好きなところは」「パートナーとの連携にはどんな力があるか」―。星野さんは9日、全国の自治体でもいち早くSDGsの取り組みを始めた同市の田辺信宏市長にインタビューした。約30分、星野さんはメモを取りながら熱
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麻機遊水地 カミツキガメ見つからず 静岡市が調査結果を公表
静岡市は12日、同市葵区の麻機遊水地で7月末に実施したカメの捕獲調査の結果を公表した。生態系に影響を及ぼす危険のある特定外来生物の「カミツキガメ」は捕獲されなかった。 調査は7月28、29日に実施した。同遊水地に160個のわなを仕掛けたところ、カメ73匹が捕獲された。内訳は在来種のニホンイシガメ2匹、ニホンスッポン3匹、外来種のミシシッピアカミミガメ32匹、クサガメ35匹、交雑個体1匹。在来種は同遊水地に戻し、外来種は殺処分する。 市内では過去4年でカミツキガメ11匹が捕獲されている。調査は、カミツキガメをはじめとする外来種の生息状況を把握し、定着を防ぐために2015年から実施している。
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お盆期間も診療体制確保へ 発熱外来に財政支援方針 静岡市
新型コロナウイルス感染の急拡大を受け、静岡市は、お盆期間(11~16日)に発熱外来の診療を行う医療機関に対し財政支援する方針を固めた。市医師会と連携し、休日も受診、検査できる体制を確保するとともに、休み明けに患者が集中することによる医療や業務の逼迫(ひっぱく)を緩和させる。9日までの関係者への取材で分かった。 お盆期間のうち、休日当番医が定められていない12、13、15、16の各日(13日は午前のみ)に発熱外来専門で診療時間を設ける医療機関を対象とし、半日(3時間以上)診療するごとに支援金を支給する。通常の診療と並行して患者を受け入れる場合や診療時間が3時間未満の場合は対象外となる。対象の
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清水桜が丘高生 簡単レシピで朝食調理 卵かけご飯やリゾット
静岡市はこのほど、高校生対象の食育教室を清水区の清水桜が丘高で開いた。栄養士の指導の下、生徒13人が朝食を取る大切さを学び、簡単に作れる朝食の調理実習を行った。 生徒は「高校生が自分で用意できる朝食」をテーマに市が市民から募集したレシピの中から、しらすや納豆を使った卵かけご飯や、インスタントスープを使ったチーズリゾットなどを作った。 生徒は「短時間で作れるものが多く、まねしやすい」「土日は朝食を食べないことが多かったが、自分で作ってみたいと思った」などと感想を話した。 市によると、2016年時点の市の調査では、20代の市民のうち約半数が朝食を食べていない。高校卒業後に進学や就職で独り立
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東京ガールズコレクション「TGCしずおか」 2023年1月14日、静岡市で 3年ぶり「SDGs」推進前面に
ファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」実行委員会は8日、静岡市駿河区で記者会見を開き、「TGCしずおか」を2023年1月14日に同区のツインメッセ静岡北館で開催すると発表した。20年1月以来、3年ぶり3回目の開催となる。 「SDGs推進TGCしずおか2023」と銘打ち、若い女性をターゲットにSDGs(持続可能な開発目標)の推進をアピールする。モデルや俳優によるファッションショーやアーティストのライブのほか、地方創生プロジェクトの一環として静岡の地場産品をPRする企画も検討している。 国のガイドラインに沿い、マスク着用や手指消毒など基本的な対策を徹底して行う。これまでの
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多文化共生に理解 静岡の高校生、外国人取材 11月に広報記事
静岡市の高校生が、11月に市内で開催されるイベント「静岡わいわいワールドフェア」に参加する外国人を紹介する広報記事の制作に取り組んでいる。多文化共生への理解促進を図る市国際交流協会主催のワークショップの一環で、7日に生徒が外国人へのインタビューを行った。 駿河総合高2年の山本静流さん(16)と静岡市立高1年の細貝真希さん(15)が、市役所静岡庁舎でコロンビア出身の倉富フリアンさん(36)=神奈川県大和市=を取材した。 音楽グループ「コロンビアエンカルナバル」のメンバーとして同国伝統の音楽を県内外で披露している倉富さんに「来日のきっかけは」「なぜ演奏活動を始めたのか」などと質問した。
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若者の声、企業に提供 高校生がマーケティング支援会社起業
静岡市内の高校生3人がこのほど、若者を対象にしたマーケティング支援会社「合同会社もあい」を立ち上げた。SNS(交流サイト)を活用して高校生にアンケートを取り、若者の意見や考えを商品に反映させたい企業に結果を提供する。設立総会が5日、同市葵区で開かれ、生徒が関係者に事業内容を説明した。 社員は静岡サレジオ高3年の望月美那さん(18)と同3年の安達楓恋さん(18)、清水桜が丘高3年の伊藤真凜さん(17)。写真投稿サイト「インスタグラム」や学校で使う学習アプリなどでアンケートを共有し、SNS上の人脈を生かして回答を得る。結果を顧客に提供し、対価を受け取るという。会社名は3人の名字の頭文字から1字
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駿府城公園中堀 官民で魅力的に 周辺活性化へ活用会議
静岡市葵区の駿府城公園中堀(二ノ丸堀)を生かしたまちづくりを進めるため、同市は4日、地元自治会や企業の役員らで構成する「駿府城公園中堀水辺空間活用会議」を発足させた。初会合が同区の歴史博物館で開かれ、同会議の設置目的や今後のスケジュールを確認した。 同公園や中堀ではこれまで、お堀を周遊する遊覧船「葵舟(あおいぶね)」の運航や、食やスポーツを楽しむイベント、早稲田大の教授による水質調査などが行われてきた。活動の結果や成果を官民で共有し、貴重な地域資源の一層の活用に向け意見交換する場を設けようと、同会議の立ち上げに至った。 初会合では会長の田辺信宏市長が「これまでの取り組みや新たな活動を、
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わんぱく相撲 優勝狙う 静岡の5人、市長に抱負
小学生対象の「わんぱく相撲全国大会」に出場する静岡市の児童が4日、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に抱負を述べた。 選手は番町小4年の上坂隼斗さん(9)、麻機小6年の望月煌正さん(11)、城北小4年の増田帆奏さん(10)、静岡翔洋小5年の杉本悠朱さん(10)、長田西小6年の宇佐見里和さん(12)の5人。いずれも6月の県大会で4位以内に入り、全国への切符を手にした。 児童はそれぞれ自己紹介し、得意技や「優勝」「ベスト8」など力強く目標を語った。得意技はつっぱりという望月さんが代表であいさつし、「大会に向けて一生懸命稽古している。日々の練習の成果を発揮して、優勝目指して頑張ってきます」と健
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オクシズ協力隊 石田さんに委嘱 静岡市、移住促進
静岡市は1日、葵区大河内地区の地域おこし協力隊として活動する富士市出身の石田匠さん(31)への委嘱状交付式を同区の市林業センターで開いた。2025年7月まで、市内の中山間地域「オクシズ」への移住促進や交流人口増加を目指し、地域の魅力発信や観光に関する提案に取り組む。 石田さんは鳥取県の大学を卒業後に地元に戻り、フリーマガジンやウェブサイトの運営を行う仕事に就いた。静岡県中部の取材をすることが多く、中山間地には豊かな自然や温かい人々など隠れた魅力があることを実感したという。仕事で培ったスキルを生かし、オクシズの魅力の掘り下げや情報発信をしたいと考え、協力隊の活動への参加を決めた。 川崎豊農
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検討委、候補地要件など議論 静岡市のサッカースタジアム構想
静岡市内に新しいサッカースタジアムを整備する構想に関し、有識者や公募市民でつくる「サッカースタジアムを活(い)かしたまちづくり検討委員会」(会長・木宮敬信常葉大教授)の第2回会合が2日、同市内で開かれた。候補地を決める上での要件や評価の視点について意見を交わした。 市は、収容人数2万人の既存スタジアムの規模を基準に、新スタジアム候補地の要件として面積3・5ヘクタール以上の運動公園や遊休地(民有地含む)を挙げた。候補地を評価する視点には①土地の特性②まちづくり③交通アクセス―を示し、土地所有者や周辺地域の開発可能性、主要駅からの所要時間など11項目について比較していくと提案した。 委員から
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静岡人インタビュー「この人」 望月哲也さん 静岡県内初の東京五輪・パラ「ホストタウンリーダー」としてレガシー継承に尽力
2020年に政府から東京五輪・パラリンピックのホストタウンリーダーに選ばれ、オリパラ閉幕後も静岡市内の小中学校で多文化共生をテーマに出前授業に取り組む。市観光交流文化局長。同市清水区出身。58歳。 ―活動の内容や目的は。 「これまで『五輪は見るもの』という印象があったと思う。実際は選手が市内で合宿するなど、市民とつながりがある。身近なものと捉えてほしい。市は台湾、モーリシャス、フランス、スペインのホストタウン。コロナ禍で直接の交流はできなかったが、オンライン交流や相手国の魅力を学ぶ機会を設けてきた」 ―他のホストタウンリーダーにない強みは。 「幼少期からサッカーを続けていて、清水東高
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南ア植物保護へ食害の現状理解 静岡市、8月現地セミナー
南アルプスの高山植物をシカなどによる食害から守るため、静岡市は8月26~28日、現地で高校生参加型のセミナーを開催する。事前学習会が7月28日に市役所静岡庁舎で開かれ、静岡、静岡東、静岡城北の各高の生徒計約20人が南アルプスの成り立ちや高山植物を保護する必要性を学んだ。 セミナーは2013年から実施し、今回で10回目。新型コロナウイルスの影響で現地学習は2年連続で中止したため、高校生が現地を訪れるのは3年ぶりとなる。2泊3日の行程で同市葵区田代の千枚岳や椹島(さわらじま)ロッジ周辺などを訪れ、防鹿柵の設置や高山植物の植生調査を体験する。静岡大の増沢武弘教授が指導する。 この日は市環境創造
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マイナカードにパルちゃんケース 静岡市、8月1日から配布
静岡市は8月1日から、サッカーJ1清水エスパルスのマスコットキャラクター「パルちゃん」が描かれたマイナンバーカードのケースを配布する。カード交付時に職員が手渡すほか、既にカードを持っている人も葵、駿河、清水の各区役所の戸籍住民課の窓口で受け取れる。 エスパルスの創設30周年を記念した事業の一環。サッカーボールを蹴るパルちゃんのイラストが描かれたデザインで、カードを収納した際に個人番号や臓器提供の意思表示欄が隠れる仕様になっている。各区とも先着1万人に配布する。 市は7月30、31の両日、清水区の商業施設ベイドリーム清水でマイナンバーカードの出張申請サポートを行う。サポート利用者にもケース
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小学生女子ソフト・静岡チェリーズ 全国へ「まず1勝」
30日から滋賀県で開かれる全日本小学生女子ソフトボール大会に出場する静岡市のチーム「静岡チェリーズソフトボールクラブ」の選手がこのほど、市役所静岡庁舎を訪れ、田辺信宏市長に抱負を語った。 同クラブは葵区の新通小や田町小を拠点に練習を積む。5月末の県大会で2位に入り、2年連続5回目の全国切符を手にした。昨年は初戦敗退に終わり、今回は「まず1勝」を目指している。 市立南藁科小6年の杉山琴音主将(11)は「1勝でも多く勝てるようにみんなで力を合わせて精いっぱい頑張る」と意気込んだ。その他の選手も「10奪三振を目指す」「声を出してチームを盛り上げたい」などと1人ずつ目標を述べた。 全国大会は3
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伐採街路樹に“新たな命”を 静岡市、官民で利活用実験
役目を終えて伐採した街路樹の再利用を目指し、静岡市が官民連携の「社会実験」をスタートさせた。これまでは樹木を細かく粉砕し処分していたが、市内の木材加工会社からの提案を受け、家具や日用品への作り替えを模索している。市の担当者はSDGs(持続可能な開発目標)の推進とともに「形に残るものとして利活用できれば、住民の記憶や思い出の継承にもつながる」と期待する。 5月末から6月にかけて、県庁本館前(葵区)の街路樹のケヤキなど約160本を管理者の市が伐採した。腐朽や亀裂で倒木の恐れがあると判断したためだ。そのうち再利用できそうな樹木は現在、同市駿河区向敷地の木材加工会社「きんぱら」の敷地に置かれている
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安倍川花火、23日午後7時半から 午後5時から周辺道路規制
静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」が23日午後7時半から、同市葵区の安倍川河川敷で開かれる。台風と新型コロナウイルスの影響で中止が続き、5年ぶりの開催。感染が再拡大している中、感染対策を講じ、規模を縮小して実施する。 観覧席の混雑緩和や観客の分散を図るため、打ち上げ場所を従来の1カ所から4カ所に増やす。時間は例年の2時間から1時間に短縮し、滞留時間を短くする。露店は河川敷のみ出店する。 午後5時~9時半に周辺道路を規制する。県庁南側から会場までのシャトルバスを片道190円で運行する。
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高校総体へオンライン壮行会 静岡市「全てを発揮、全力」
静岡市は21日、全国高校総体に出場する市内の高校生の壮行会をオンラインで開いた。15校の生徒が15競技に出場する。 清水区の清水桜が丘高男子ハンドボール部の花村亮太選手が代表であいさつし、「出場できなかった人の思いを背負い、3年間やってきた全てを発揮して悔いの残らないよう全力を尽くす」と健闘を誓った。市役所静岡庁舎から参加した田辺信宏市長は「大会が思い出深く、悔いなきものになるようエールを送る」と激励した。 全国高校総体は23日~8月23日まで、四国4県と和歌山県で開催される。
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静岡市歴史博物館 プレオープン前に記念式典、テープカット
静岡市は22日、同市葵区の市歴史博物館のプレオープン(23日)に合わせた記念式典を行った。田辺信宏市長や同博物館の設計を手掛けた建築事務所「SANAA(サナア)」の関係者らが出席し、一般公開のスタートを祝った。 博物館は徳川家康と今川家の歴史や駿府の文化を伝える施設。田辺市長は「世界に輝く静岡の実現の第一条件は静岡らしさの追求。ここに来なければ見られないものにしっかりと磨きをかけ輝かせていく」と力を込めた。中村羊一郎館長は目玉展示の一つである戦国時代の道と石垣の遺構に触れ「家康がここを歩いたのではないかなど、多くの夢と知的好奇心を与えてくれる」と話した。 式典では関係者がテープカットでプ
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プレ金 協議会主導から脱却 静岡市、企業や個人取り組み後押しへ
静岡市プレミアムフライデー(プレ金)官民推進協議会(会長・酒井公夫静岡商工会議所会頭)は20日、2022年度初会合を市役所静岡庁舎で開いた。これまで協議会主導で進めてきた各種事業を23年度からは各企業・個人の状況に応じた取り組みを後押しする形にすることを決めた。 プレ金は月末の金曜日は午後3時に退社することで消費喚起や働き方改革を促そうと17年に経産省や経済界が提唱した。市は全国に先駆け協議会を設置するなど積極的に進めていて、本年度も当初予算に340万円を盛り込んでいる。ただ、新型コロナウイルス禍で働き方が多様化したことなどから、月末の金曜日や「プレ金」の名称にとらわれない在り方を模索して
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戦国時代の遺構間近に 静岡市歴史博物館 23日にプレオープン
徳川家康や今川家など駿河の歴史や文化を伝える静岡市葵区の市歴史博物館が23日にプレオープンするのを前に、同市は21日、報道機関に施設の一部を公開した。建設工事中に発掘された戦国時代末期の道と石垣の遺構をそのまま館内に取り込み、展示物の目玉の一つにしつらえた。無料で鑑賞できる。 道と石垣の遺構は長さ約30メートル、幅約7メートル。1580年代後半ごろのものとされ、駿府城のお堀近くにあることから、道の両側には城主に仕える武士の屋敷が建っていたと考えられる。砂利と土で固められた道の幅は1間半(約2・7メートル)。30メートルにわたって発掘するケースはまれとされ、露出状態の展示も全国的に珍しいとい
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静岡市、台北市と会議 交流促進へ両市町意欲
静岡市は20日、スポーツを中心とした交流を続けている台湾・台北市とのオンライン会議を市役所静岡庁舎で行った。田辺信宏静岡市長と柯文哲台北市長が今後のさらなる交流促進に向けて意見を交わした。 会議には両市長と職員が参加し、それぞれの市が進める重点事業などを紹介した。静岡市は策定中の第4次総合計画(2023~30年)について説明し、歴史文化や海洋文化の地域づくり、地域包括ケア推進などに取り組んでいるとPRした。台北市はデジタル・ガバナンスをテーマに取り組みを紹介した。 両市長は「スポーツ以外にも交流できる分野を見つけていきたい」と一層の友好関係の強化に意欲を示した。 静岡、台北両市は14年
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アカウミガメまた産卵 静岡・三保海岸
静岡市は15日、清水区の三保海岸でアカウミガメの産卵を確認したと発表した。人の往来が少ない場所のため、施設などに移送せず、自然状態でふ化させる。 確認したのは13日午後7時ごろ。市民から東海大海洋科学博物館に卵を発見したとの連絡があった。同日午後8時ごろに同博物館学芸員、14日には市職員が現地で産卵の跡を確認した。 同海岸では6月30日にもアカウミガメの産卵が確認されている。
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静岡市民文化会館改修工事 基本設計業者を決定
静岡市は13日、市民文化会館の大規模改修と耐震補強工事の基本設計を行う設計候補者に針谷建築事務所(同市駿河区)を選定したと発表した。9月に契約し、基本設計に着手する。 改修は既存ホール機能の向上と小規模な練習・発表スペースの整備が柱となる。新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、換気機能の強化やオンライン配信設備の導入を図る。トイレの増設やバリアフリー化も進める。 公募型プロポーザル方式で選定を行い、1次審査を通過した3社の中から決定した。 契約の履行期間は9月から2023年11月30日まで。24年度から実施設計に入り、順次着工。26年度末に供用を開始する。 3社の技術提案書のパネル展示
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多文化共生条例 静岡市議会が可決 前文「やさしい日本語」で表現
静岡市議会6月定例会は12日、最終本会議を開き、誰もが住みやすいまちの実現に向けた「市多文化共生のまち推進条例」を全会一致で可決した。同日付で施行する。 前文では条例の目的や目指す姿について、外国人でも理解しやすいように「やさしい日本語」で表現した。市民の責務として「多文化共生のまち推進の重要性を理解し、市が実施する施策に協力するよう努める」と明記。市は生活環境の整備、教育の充実、地域における交流促進、人材育成を柱に必要な施策を講じていくとした。 全ての市民を同じ静岡市で暮らす「静岡人」と捉え、条文には「外国人」「日本人」と分けた表現を使用しないようにした。 本会議ではこのほか2022
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現役最古の冷蔵庫を探せ 静岡市、省エネ理解促進でキャンペーン
静岡市はこのほど、市内の家庭で使われている最古の冷蔵庫を探すキャンペーンを始めた。地球温暖化対策や省エネへの理解促進を図る取り組み。8月31日まで、3ドア以上の“現役”冷蔵庫を募集している。グランプリ受賞者には同市で製造された最新の冷蔵庫を寄贈する。 抽選で3人に「エスパルス賞」として、サッカーJ1清水エスパルスのグッズを贈呈。参加賞には、家電量販店コジマの市内2店舗で家電買い替えに使えるクーポン券を贈る。 応募は各世帯1台まで。家庭で日常的に使用している冷蔵庫のみ応募でき、業務用は対象外。応募にはメーカーや製造年が記されたステッカーの画像の添付が必須で、インター
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優雅な巫女舞披露 下川原天満宮例祭 静岡市駿河区
静岡市駿河区の下川原天満宮でこのほど、春の例祭「祇園祭り」が開かれ、地元の市立川原小の児童が巫女(みこ)舞を奉納した。 5年生の女子児童11人が、そろいの衣装と花飾りを身に着け、優雅な舞を披露した。鷲巣玲菜さん(11)は「みんなが健康に過ごせるように願いを込めた。美しく舞えて大満足」と話した。 神事では宮司が祝詞を奏上し、疫病や災いよけを祈った。
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ご当地歌「オクシズ旅情」制作 静岡市にCD寄贈 葵区の会社社長
静岡市葵区の運送会社会長鈴木源一郎さん(72)が、市北部の中山間地「オクシズ」をテーマに作詞したご当地ソング「オクシズ旅情」を制作した。「オクシズで頑張る人の応援歌になれば」と1日、市にCDを寄贈した。 鈴木さんは同区足久保出身。趣味として「源一真」のペンネームで作詞活動している。人口が減り産業も衰退してしまったオクシズを歌で励まそうと、曲の制作に至った。 歌詞はオクシズの豊かな食や自然、夢をかなえるために地元を離れたかつての自分の姿などを表現した。同市出身の作曲家みちあゆむさんに作曲を依頼し、オクシズの山に響く雄大なイントロと覚えやすく歌いやすいメロディーに仕上げた。同市の歌手三代祐二
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2023年公開終了の東海大博物館 静岡市、教育旅行継続へ協議
静岡市の望月哲也観光交流文化局長は29日の市議会6月定例会総括質問で、2023年3月で一般公開が終了となる東海大の海洋科学博物館と自然史博物館(いずれも清水区)について、公開終了後も教育旅行の受け入れを継続してもらえるよう同大と協議していく方針を明らかにした。宮城島史人氏(志政会)への答弁。 同市では21年度、延べ1594校から約9万4千人が教育旅行に来ていて、このうち275校の約1万4千人が同大の博物館を訪問した。博物館の営業終了は旅行の受け入れに一定の影響が出ると予想されるという。 同大は二つの博物館の一般公開を終えても教育研究活動は続けるとしていて、市は教育旅行の引き続きの受け入れ
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教職セミナー、高校生に実施へ 静岡市教育局長 市議会で答弁
静岡市の青嶋浩義教育局長は、学校現場の教員不足を受けて2022年度、高校生向けの教職セミナーを初めて実施すると明らかにした。山本彰彦氏(公明)の代表質問に答えた。 本年度、小中学校に配置すべき教員2988人のうち、19人が配置できておらず、非常勤講師を充てている。特別支援学級や産育休取得者の増加、教員志望者の減少による人材不足などが原因という。 セミナーは教育学部のある静岡大や常葉大のオープンキャンパスに参加した高校生を対象に実施し、教員の仕事に対する興味関心の向上につなげる。 教員の業務削減に向け、事務作業を担うスクール・サポート・スタッフの配置や保護者との連絡手段のデジタル化なども
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静岡市 来場者カードにさくらさんイラスト【参院選しずおか】
参院選の期日前投票が23日に始まったのに合わせ、静岡市は投開票日の7月10日まで、同市清水区出身の漫画家さくらももこさんのイラストが描かれた投票所来場者カードの配布を始めた。 投票を済ませたことを証明する名刺サイズのカードで、希望者に渡す。さくらさんが市の魅力発信のために描いたイラストに「静岡市はいいねえ」という言葉を添えた。片方の面には大御所に扮(ふん)した明るい選挙キャラクター「めいすいくん」のイラストを使った。さくらさんのイラストを来場者カードに使うのは初めて。市選挙管理委員会の担当者は「市民に親しみのあるイラスト。選挙も身近に感じてもらえれば」と話した。
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アニメ制作スタジオ 静岡市に初進出 県内学生採用に意欲
東京都に本社を置くアニメ制作会社「シャフト」が6月、静岡市葵区に制作スタジオを新設した。アニメ制作会社が同市に進出するのは初めてで、アニメ業界への就職先として市内の専門学校からも歓迎の声が寄せられている。首都圏から移住した社員もいて、市は「若者の人口流出を防ぎ、地域活性化の起爆剤になれば」と期待を込める。 23日にはシャフトの久保田光俊社長(62)=菊川市出身=が静岡市役所を訪れ、田辺信宏市長に新設した「静岡スタジオAOI」の業務開始を報告した。久保田社長は「ここ数年の通信環境の向上やテレワークの定着で、首都圏以外でも制作できると考えた。静岡から世界に作品を発信するというロマンを追い掛けた
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駿河総合高生とイスラム教徒対談 防災、多文化共生視点で学ぶ
静岡市駿河区の駿河総合高の2年生は20日、多文化共生の視点で防災を考えるフィールドワークを同区広野のイスラム教のモスク(礼拝所)「静岡マスジド」で行った。災害時におけるイスラム教徒の困り事や市民としての役割などについて理解を深めた。 静岡ムスリム協会のアサディみわ事務局長が講師を務め、イスラム教徒が抱える災害時の不安として、宗教の戒律に沿った食事や言語の違いによるコミュニケーションの難しさなどを課題に挙げた。 一方で、多言語話者として通訳をしたり、海外とのネットワークを生かし物資を調達したりするなど、「強みを生かすこともできる」と強調した。 地域が抱える防災の課題に対し高校生にできるこ
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安倍川花火大会7月23日開催 5年ぶり、大会本部が正式発表
静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」の大会本部は18日、今年の大会を7月23日に開催すると正式に発表した。台風や新型コロナウイルスの影響で2018年から中止が続いていたため、5年ぶりの実施となる。同市葵区で開かれた記者会見で、滝義弘会長は「花火大会への市民の期待は大きい。規模縮小でも開催でき、うれしく思う」と話した。 打ち上げは午後7時半にスタートする。観覧席の混雑緩和や観客の分散を図るため、打ち上げ場所を従来の1カ所から4カ所に増やし、桟敷席は設置しない。例年は2時間かけて1万~1万5千発を打ち上げるが、1時間に短縮。露店は河川敷のみ出店する。悪天候などの場合の予備日は設けない。 午後
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知名度アップへまち歩きツアー 静岡・「かけこまち七間町」
静岡市は17日、同市葵区の市認知症ケア推進センター「かけこまち七間町」の知名度アップに向けたまち歩きツアーを初開催した。駿河区内の自治会役員や民生委員ら12人が参加し、駿府城公園や市の高齢者就労支援窓口、同センターを巡り、街中の散策を楽しみながら市の健康長寿施策へ理解を深めた。 同センターでは職員から施設開設の目的や市内の認知症患者の実態について説明を受けた。記憶力や判断力、注意力を測定するゲームに挑戦し、画面に脳年齢が示されると、一喜一憂して盛り上がった。市自治会連合会長の中村直保さん(78)は「思っていたより楽しい場所で驚いた。地元にも紹介していきたい」と話した。 ツアーには田辺信宏
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マイナカード申請受け付け 静岡市、日本平動物園に出張窓口
マイナンバーカード普及促進に向け、静岡市は18、19、25、26日の計4日間、駿河区の日本平動物園で申請を受け付ける。持参する物はなく顔写真もその場で撮影できるため、手ぶらで申請できる。 同園内のビジターセンターに出張窓口を設置し、職員が申請書の作成をサポートする。手続きの所要時間は15分程度で、約1カ月後にカードが発行されるという。同園で申請した市民には同園公式キャラクター「レッパーくん」のイラスト入りのカードケースを各日先着500人にプレゼントする。 市戸籍管理課によると、市のマイナンバーカード交付率は約45%という。同課の担当者は「休憩時間や帰りがけのちょっとした時間に立ち寄っても
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記者コラム「清流」 知らない市民が悪いのか
「市民の意見で私がよく遭遇するのは『知らない』」。静岡市の市民討議会の報告会で田辺信宏市長がした発言だ。清水区に建設予定の海洋文化施設について、12年前から関係者と協議を進めてきたが、「残念ながら市民は知らない」と。 討議会を通じて市民に市の事業をPRする機会を得られたことに対し、実行委に謝意を伝える意味での発言であったが、若干の違和感を覚えた。市の取り組みやその背景について、市民に理解してもらえるよう情報発信していくべきは行政側の役割ではないだろうか。 多くの市民が知らないうちに多額の税金を必要とする事業が進んでいてはその方が問題だ。批判の声を嘆くのではなく、知ってもらうために最善を尽
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児童虐待相談672件 静岡市、21年度 前年度比減も高水準
静岡市児童相談所は14日、2021年度に対応した虐待相談件数が672件だったと公表した。過去最多だった20年度からは27件減ったものの、依然として高水準が続いている。同児相は児童虐待に対する社会的な意識の高まりが増加の要因とみている。 子どもの目の前で家族に暴力を振るうなどの心理的虐待が391件で前年度を23件上回り、全体の6割近くを占めた。身体的虐待が144件(前年度比7件減)、ネグレクト129件(同31件減)、性的虐待8件(同12件減)と続いた。心理的虐待が多いのは警察から児相への通告が増加傾向にあることが要因と考えられるという。 被虐待児の年齢は未就学児が341人(同32人減)と半
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安倍川花火7月23日開催へ 5年ぶり、時短など感染対策
静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」について、7月23日の開催で準備が進められていることが10日、関係者への取材で分かった。台風や新型コロナウイルスの影響で2018年から中止が続いていて、開催すれば5年ぶりとなる。大会本部が近く役員会と総会を開き、正式に決定する。 安倍川花火大会は例年7月末に開催され、約1万5千発を打ち上げる市内最大級の花火大会。関係者によると、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、打ち上げ箇所を増やし、観覧エリアを広げるなどの対策を講じて実施する。打ち上げに合わせたコメント紹介などは省略し、例年の2時間から1時間に短縮する。悪天候の場合の予備日は設けないという。 安倍
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省エネ家電購入に補助金 静岡市 7月から最大3万円
物価高騰による市民生活の負担を軽減するため、静岡市は、省エネ性能に優れた家電の購入に補助金を支給する。7月1日から2023年1月31日までに購入した対象の家電について、最大で3万円を補助する。22年度一般会計6月補正予算案に1億6500万円を盛り込んだ。 対象は市内の店舗か事業者から購入した冷蔵庫(冷凍庫含む)、照明器具、テレビ、エアコンで、省エネ性能星四つ以上(冷蔵庫は星三つ以上)であることが条件。購入額5~10万円未満で1万円、同10~15万円未満で2万円、同15万円以上で3万円を補助する(いずれも税抜き)。対象機器を複数購入した場合は合計額が適用される。 市環境創造課によると、最新
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田代ダム取水抑制案 静岡市長「議論すべき」【大井川とリニア】
リニア中央新幹線工事に伴う大井川の減水対策として、JR東海が田代ダム(静岡市葵区)の取水を抑制する案を県に提示したことを受け、静岡市の田辺信宏市長は7日の定例記者会見で、「議論すべき案」と述べ、検討に値するとの認識を示した。 田代ダムの取水抑制案について、川勝平太知事が「トンネル工事とは別の話」との認識を示していることに対する受け止めを問われると、「トンネル工事と一体のものだと思っている」と強調した。 取水抑制に伴う発電量の低下により、市が受け取る電源交付金が減額する可能性があることに対しては、「もう少し議論を深めた上で、市の対応を考えていきたい」と述べるにとどめた。 市によると、電源
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大型事業停滞気味 静岡市、解決を模索 市議会、先行事例を視察
清水港の水族館(海洋文化施設)建設やJR清水駅前のサッカースタジアム新設構想など、大型ハード事業が続々と動きだしている静岡市だが、入札が思うように進まないなど事業の進捗(しんちょく)が停滞気味だ。そんな中、各会派の市議が各地の先行事例を相次いで視察し、課題解決策を模索している。 市議会最大会派の自民党市議団は5月中旬、民間資金活用による社会資本整備(PFI)で進める海洋文化施設の在り方を考えるため、全国6都市の7水族館を訪問した。丹沢卓久市議は「PFIは市と事業者間で話し合いが進められ、事業の内容が市民に見えにくい」と指摘。多額の公費を使う事業に対し、「市民の声を反映することも大切。そのた
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静岡市 4次総に市民の声を 討議会実行委が結果報告
市民目線で静岡市の施策について議論する「Voice of しずおか市民討議会」の実行委員会が6日、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、第4次総合計画(2023~30年度)策定に向けて今年3月に開かれた会の結果を報告した。 討議会では住民基本台帳から無作為に選ばれた10~80代の市民26人が、22年度が最終年度となる第3次総合計画の振り返りと市の今後のまちづくりに関する意見交換を行った。 花森崇行実行委員長(45)によると、観光地の魅力の効果的な発信や人口減対策、世代間交流の機会の創出を求める声が多く上がった。具体的には高速道路のインターチェンジ(IC)近くでの地場産品販売の実施、企業誘致
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砂浜で的狙いシュート 静岡・大浜ビーチフェスタ
海岸を舞台に自然に親しむイベント「大浜ビーチフェスタ2022浜ゆき」(同実行委主催)が5日、静岡市駿河区の大浜海岸で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催。市内外から多くの家族連れが訪れ、砂浜でのレクリエーションを楽しんだ。 約30の団体がブースを出店した。砂に埋まった玉を探し出す宝探しや防災をテーマにしたかるたなどを繰り広げた。ボールを蹴って的を狙う「キックターゲット」では、子どもたちがゴールを目がけて力いっぱいにシュートを放った。 流木を組み合わせ、ヘビと鹿が一体となった架空の生物の流木アートを作った藤枝市立青島東小5年の宮部杏さん(10)は「いろいろな木があって
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日本の教育、参考に マレーシアNGO、静岡市を視察
若者のボランティア活動や起業を支援するマレーシアのNGO団体「マイファンドアクション」の視察団が3日、静岡市を訪問し、青少年の育成に向けた相互協力に向けて市職員や市議と意見交換した。 一行は葵区の井宮小を訪れ、授業の様子や校内の施設を見学した。整った靴箱やきれいに掃除された校舎を見て、学校での教育方法に感心したという。同NGO創設者のモハマド・ヌールさんは「幼稚園なども運営しているので、日本のやり方を参考にしていきたい」と述べた。 同市では宗教的な理由で特定の食材を食べられない児童生徒に配慮した給食を試験的に提供するなど、学校現場での多文化共生に積極的に取り組んでいる。モハマドさんは「民
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静岡市 ごみ溶融スラグ肥料、本登録 全国初「究極の資源循環」
静岡市葵区の西ケ谷清掃工場のごみ処理過程で生成される砂状の廃棄物「溶融スラグ」由来の肥料が2日までに、農林水産省により全国で初めて農業用肥料に登録された。国の「お墨付き」の肥料として販路拡大を目指し、資源循環の新たなモデルとして国内外で活用を推進していく。 溶融スラグの活用に向けた研究は2012年に始まり、市と日鉄エンジニアリング、静岡大、JA静岡経済連が産官学連携で進めてきた。主にイネ科の作物の収穫量増などに有効性を示し、17年に仮登録された。品質の安全性が確認され、安定的な供給が見込めるとして22年3月25日に本登録された。 2日に市役所静岡庁舎で開かれた共同記者会見で、田辺信宏市長
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慢性疲労症候群の鈴木さん、団体設立 同病患者に経験伝え支援
激しい倦怠(けんたい)感などで日常生活が困難になる「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)」。1年前にそう診断された静岡市葵区の鈴木珠生(たまき)さん(51)が、同じ症状に悩む人の助けになればとこのほど、静岡県内初とされる患者団体を立ち上げた。鈴木さんは「自分の経験から、どうしたらいいか分からない人のナビゲーターになれれば」と話す。 鈴木さんが体調の異変を感じ始めたのは、保険外交員として自転車で営業をこなす活発な生活を送っていた2020年末ごろ。自宅の照明やテレビの音が過度にまぶしく、うるさく感じるようになった。春先には長引く微熱や異常な疲労感に襲われた。通い慣れた顧客の家までの道
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4回目接種券、静岡市は3回目済み全員に 新型コロナワクチン
静岡市は、新型コロナワクチンの3回目を打った18歳以上の市民全員に、接種時期に応じて4回目接種券を順次発送する。1月末までに3回目接種を終えた市民のうち、約5千人には27日に発送した。 接種対象(60歳以上か持病のある人ら)ではない市民への接種を防ぐため、市独自の対策として接種券の裏面に疾患のリストを掲載し、該当する疾患の申告やかかりつけ医の明記を求める。感染予防の観点から、59歳以下の医療従事者やエッセンシャルワーカーが接種を希望することも考えられるが、市の担当者は「国の方針として丁寧に説明していく」としている。
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7月プレオープン 静岡市歴史博物館のロゴ決定 家康花押モチーフ
静岡市は27日、葵区の旧青葉小跡地に建設中の市歴史博物館の公式ロゴマークが決定したと発表した。徳川家康の自筆のサイン「花押」をモチーフにしたデザインで、静岡市の頭文字「S」も取り入れた。 コンセプトカラーは青で、富士山や自然豊かな海や空をイメージした。マークに組み込まれた三つの丸は施設の役割に掲げた「歴史探究」「地域学習」「観光交流」を表現。直線と曲線で描き、シンプルながら博物館の価値や魅力を詰め込んだデザインとした。 マークは公募型プロポーザル方式で寄せられた3種のアイデアから選ばれた。 同博物館は7月23日にプレオープンする。9月末までは毎週土日に開館、10月からは休館日の月曜を除
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来庁者をおもてなし 静岡市職員26人「コンシェルジュ」に
静岡市は27日、市役所来庁者へのきめ細やかなサービスを提供する「おもてなし職員コンシェルジュ」の研修を受けた職員への名札の交付式を行った。職員26人が6月から、市役所静岡庁舎、同清水庁舎、駿河区役所で活動を始める。 同コンシェルジュは各庁舎の1階に立ち、困っている来庁者に声を掛けて窓口に案内するなどの役割を担う。これまでにおもてなしの心や接遇を学ぶ2回の研修を受講した。 職員は田辺信宏市長の前で「市民が気持ちよく市役所を利用できるようにしたい」「来庁者の心に寄り添った明るく温かい接遇をする」などと意気込みを語り、コンシェルジュの証しとなる金色の名札を受け取った。
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デフリンピック日本代表2選手 静岡市役所訪問 さらなる活躍誓う
今月1~15日にブラジルで開催された聴覚障害者の国際スポーツ大会「第24回夏季デフリンピック」の日本代表で、いずれも静岡市在住の安本真紀子選手(女子マラソン)と酒井藍莉選手(女子サッカー)が26日、市役所静岡庁舎を訪れ、大長義之副市長に結果を報告した。 日本選手団は新型コロナウイルスの影響で11日以降の競技への参加を辞退したため、安本選手は競技に出場できなかった。女子サッカーは5カ国による総当たり戦で、1戦を残して辞退となり1勝2敗で4位に終わった。 安本選手は「今回は出場がかなわなかったが、引き続き応援いただきたい」と前を向き、2度目の出場だった酒井選手は「メダルの可能性があると確信を
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静岡市産ワサビ、メニューに 提供飲食店を募集 需要喚起へ
静岡市産のワサビの需要を喚起するため、同市は31日まで、ワサビを使ったメニューを提供する市内の飲食店を募集している。6月11~19日の期間に各店舗で提供し、多くの人にワサビを食べてもらう機会を創出する。 県山葵(わさび)組合連合会が定める「わさびの日」(6月の第3日曜)に合わせた企画。メニューのジャンルは問わず、飲み物や薬味としての使用も可能。参加店には静岡産ワサビ取扱店をPRするステッカーが配られ、市のホームページなどでも紹介される。 同市は県内有数のワサビ産地でワサビ発祥の地として知られる。市農業政策課の担当者は「静岡産ワサビの地産地消につながれば」と期待する。 申し込みはメール、
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軽自動車税の納期周知ポスター 静大生がデザイン
静岡大の学生がこのほど、軽自動車税(種別割)の納期限と納付方法を周知するポスターと啓発品のデザインを考案した。ポスターは市が公共施設や自治会の掲示板など約1800カ所に掲示し、31日までの期限内の納付を呼び掛けている。 啓発品は静岡市産の緑茶パックで、市の税務関係の窓口やアピタ静岡店(駿河区)で配布する。デザインは6種あり、1種はポスターと啓発品の両方で使用する。併用するのは同大教育学部美術教育専修の靏田早希さんの作品。昭和レトロをイメージした色使いで、夜でも見やすい白い文字で納期限を示した。コンビニやスマートフォンアプリでの決済が可能なことも強調している。 軽自動車税は若者に身近な市税
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避難民に経済的支援を 葵区の建穂自治会 静岡市と市議会に要望
静岡市葵区の建穂自治会は18日、ロシアの侵攻を受けウクライナから同市に避難してきたウクライナ人に対する経済的支援を求める要望書を市と市議会に提出した。佐々木隆志会長が市役所静岡庁舎を訪れ、望月哲也観光交流文化局長と市議会の望月俊明議長に手渡した。 市は同日までに計5人のウクライナ人を受け入れた。このうち3人は市営住宅に入居、2人は市内在住のウクライナ人家族の自宅に身を寄せている。市は市営住宅の家賃を最長1年間無償とし、就学や就労に向けて支援を進めているが、生活費などの現金給付は行っていない。 同自治会は4月、自主的に募金活動を行い、集まった浄財55万円を避難民に手渡すなど独自に支援してい
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静岡市、危険な街路樹伐採へ 倒木の恐れある160本
静岡市は5月末から、市が維持管理する街路樹の伐採に着手する。約2万本のうち、腐朽や亀裂などで事故の危険があると判断された約160本を順次伐採し、道路利用者や道路沿いの住宅の安全確保につなげる。 市は事故を未然に防ぎ、良好な都市景観を守るための計画を2020年度に策定した。計画に基づき、21年度に調査を初めて実施。樹木の腐朽や亀裂、空洞の有無、傷みの進行状況を調べた。高さ3メートル、幹の周囲90センチを超える約6千本のうち約1600本を対象に行い、樹木医による診断で約160本が倒木などの恐れがあると判定された。 今後、残りの対象樹木約4400本も調査を進めるほか、21年度の調査で再点検が必
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コロナワクチン4回目接種券 静岡市、27日から発送
静岡市は17日、新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種券を27日から順次発送すると発表した。 接種対象者は60歳以上と、基礎疾患など重症化リスクのある18~59歳の市民。59歳以下については、医師が重症化リスクが高いと認める人以外は接種できないが、基礎疾患の有無は把握できないため、対象年齢の全市民に接種券を発送する。 新型コロナワクチンについて、5月中に使用期限を迎えるとしてモデルナ製約1万6千回分が廃棄される見込みであることも明らかにした。市によると、モデルナ製の使用期限は9カ月だが、国から市に配送された時には既に期限まで4カ月と迫っていた。3回目接種率の伸び悩みも影響した。今後の接
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落ち葉を堆肥に 登呂遺跡公園の水田、土壌改良に活用 静岡
大量の落ち葉を有効に使おう―。公共施設で発生する相当量の落ち葉を堆肥化し、再利用する動きが県内で広がっている。静岡市の登呂遺跡公園(駿河区)でも1年半前から落ち葉をため、約10カ月発酵させて出来上がった堆肥を、園内の「復元水田」の土壌改良に使い始めた。落ち葉の処分経費削減とともに、「SDGs(持続可能な開発目標)にもつながる」と定着を目指す。 同公園では毎年、秋から冬にかけてコナラやカシの葉が大量に落ち、年間約5千キロを超える。飛散すると近隣住民の迷惑や排水溝の目詰まりの原因になるため、これまでは数万円かけて焼却処分していた。 落ち葉の堆肥化は同公園に隣接する登呂博物館職員の梶山倫裕さ
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空手「型」全国で好成績 9人入賞、親子優勝も 静岡市葵区・長沢道場
4月に横浜市で開かれた極真空手「型」の全国大会で好成績を収めた静岡市の極真県長沢道場の選手10人が12日、市役所静岡庁舎を訪問し、田辺信宏市長に喜びを語った。 長沢道場では葵区本通の道場をメインに約200人が稽古に励んでいる。新型コロナウイルス感染が拡大したこの2年は、選手同士が接触する組手の練習を減らし、型の練習に多くの時間を割いたという。今大会は道場から19人が出場し、10人が決勝進出、9人が入賞を果たした。 市立川原小4年の白坂莉愛さん(9)と6年の兄愛斗さん(11)、父優雄さん(40)が、小学3・4年、小学5・6年、男子マスターズ(38歳以上)の各部門で優勝した。莉愛さんは「優勝
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静岡市長が不快感 桜ケ丘病院の移転経緯説明、JCHOと食い違い
JR清水駅東口公園への移転が決まっている桜ケ丘病院(静岡市清水区)の移転経緯について、病院を運営する地域医療機能推進機構(JCHO)と移転先を提示した市の間で、説明に食い違いが生じている。市が東口公園を優先候補地として示したとするJCHOに対し、市は優劣なく候補地4カ所を提示したと主張している。田辺信宏市長は13日の定例記者会見で「優先候補地という言葉には違和感がある」と不快感を口にした。 問題となっているのは、4月25日の参院決算委員会でJCHO山本修一理事長が行った答弁。共産党の武田良介議員が津波浸水想定区域への移転に疑問を呈し、移転経緯を問うと、山本理事長は「市から東口公園を優先候補
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B3静岡「来季こそ優勝、昇格」 静岡市役所でシーズン終了報告
静岡市を拠点にするバスケットボール男子Bリーグ3部(B3)ベルテックス静岡が12日、市役所静岡庁舎を訪れ、過去最高の3位で終えた2021~22シーズンの結果を田辺信宏市長に報告した。 西アフリカのベナン出身のムッサ・ダマ主将と加納誠也副主将、沼津市出身の大石慎之介選手らが訪問した。ダマ主将は「ベルテックススタイルを見せつけた」と今季の戦いを振り返り、加納副主将は「来季は必ず優勝してB2昇格したい」と飛躍を誓った。大石選手は最終戦の会場の盛り上がりに触れ、「チームを応援したいと思ってくれる市民が増えたと感じる」と手応えを語った。 ベルテックスはリーグ参戦3年目で、今季は35勝10敗(勝率7
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静岡市、プラモデル振興係創設 名前負けしない成果を【黒潮】
静岡市は2022年度、市産業振興課内に「プラモデル振興係」を創設した。模型メーカーと意見交換を重ねながら、プラモデルを中心としたホビー産業活性化に向けて新たな事業を展開していく方針だ。遊び心のあるユニークな魅力発信策だが、名称ばかりが独り歩きすることなく、確実に成果につながることを期待したい。 同市には模型メーカーが集積し、プラモデル出荷額は国内8割のシェアを誇る。市内のメーカーでつくる静岡模型教材協同組合によると、新型コロナウイルスの影響による巣ごもり需要の高まりで、プラモデルや関連商品の売り上げは伸び、品薄状態が続いている。今年は静岡ホビーショーの一般公開も3年ぶりに実施予定で、市内に
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日本平動物園「シャンティ」天国へ 人気のアジアゾウ、献花台設置
静岡市駿河区の日本平動物園は6日、雌のアジアゾウ「シャンティ」(53歳)が5日朝に死んだと発表した。死因は老衰。開園当初から同園の人気者として愛されてきたシャンティをしのび、献花台を7日から1カ月間程度設置する。 シャンティは1969年生まれで、70年にインドから同園にやってきた。50年以上ともに暮らした雌のダンボ(55歳)とは本当の姉妹のように仲が良く、2頭そろって水遊びするのが大好きだったという。子どものころは静岡まつりのパレードに参加したり、静岡浅間神社に初詣に出掛けたりした。 シャンティは半年ほど前から足が弱くなり始め、座りづらそうにすることが多くなった。5月3日までは通常通り人
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合宿サポートに感謝 台湾の陸上選手 6日まで静岡市滞在
静岡市内で合宿を行っている台湾の陸上代表選手らが5日、市役所静岡庁舎に田辺信宏市長を訪ね、合宿受け入れやサポートへの感謝を伝えた。 訪問したのは東京五輪に出場した400メートルハードルの陳傑、110メートルハードルの陳奎儒、100メートルの楊俊瀚の男子3選手。4~6日に市内に滞在し、8日に東京都で開かれる大会に向けて調整している。 選手はコロナ禍前に交流した同市葵区の大川小中の児童、生徒からの応援動画を鑑賞。生徒手作りのメッセージ入りTシャツを田辺市長から受け取り、「今度は静岡の人に台湾に来てもらいたい」「東京の大会では良い成績を残せるよう頑張りたい」などと話した。 台湾選手団は201
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スタバ出店へ思い届け 城北公園整備計画 静大生が署名活動
静岡市葵区の城北公園にカフェや駐車場を整備する計画で、核施設のスターバックスジャパンが出店を辞退したことを受け、静岡大人文社会科学学部4年の土屋宏斗さん(21)が出店を求めるオンラインでの署名運動を始めた。目標人数は1万人。土屋さんは「城北公園でスタバのラテを飲むのを楽しみにしていた。この思いを市やスタバに届けたい」と力を込める。 土屋さんは約1年前に新聞報道でスタバの出店を知り、城北公園でコーヒーを飲める日を心待ちにしていた。反対運動が起きていることは知っていたが、「まさか出店がなくなってしまうとは思わなかった」という。 スタバ出店断念を伝えるネット配信記事のコメント欄やツイッターに、
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工費追加、再発防止を 静岡市議会、歴史博物館建設で
静岡市葵区に建設中の歴史博物館で一部の壁や天井に防火材を使用せず、追加の工事費が発生した問題について、27日の市議会観光文化経済委員会で再発防止の徹底を求める意見や要望が相次いだ。 島直也氏(自民)は法令違反が相次いだ高橋雨水ポンプ場(清水区)など同市で不祥事が続いているとして「気の緩みが常態化しているのでは。責任の所在がいまだに明確でないのもどこか人ごとのような印象を受ける」と指摘。児嶋喜彦氏(志政会)は「人為ミスだと理解している。原因をしっかりと分析し、再発防止を徹底してほしい」と訴えた。 同館の当初の建築工事費は約20億円。防火材を使用しなくてはいけない壁や天井に準防火材を使用し、
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記者コラム「清流」 息抜きも必要だけど
静岡市民は全国の平均値と比べ菓子類の摂取量が多く、野菜摂取量は少ない。1日に6000歩以上歩く人は約4割で、これまた全国平均の約6割に及ばない。市が作成した高校生向けの食育漫画の中で示されたデータだ。 チョコレート、ポテトチップス、ドーナツ…。仕事机に目を向けるとたくさんの菓子が並び、自分も例外ではないと思い知る。移動は車がほとんどで、スマホに表示される歩数は多くて1日4000歩がいいところだ。 「今は若いからいいけれど」という言葉も通用しない年齢になった。この先の健康のため、できるだけ階段を使うなど、まずは職場でできることから始めようと思う。漫画の登場人物が言う「たまには
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静岡市「どうする家康」大河ドラマ館 名誉館長に春風亭昇太さん 協議会発足
徳川家康を主人公にした2023年放送予定の大河ドラマ「どうする家康」を契機とした地域活性化を目指す静岡市の官民連携の協議会が24日発足し、同市葵区の静岡商工会議所で設立総会が開かれた。放送に合わせて開設する大河ドラマ館の名誉館長に、同市清水区出身の落語家春風亭昇太さんが就任することを明らかにした。 組織名は大河ドラマ「どうする家康」活用推進協議会。市や商議所、久能山東照宮、市自治会連合会など10団体で構成する。会長には同商議所の酒井公夫会頭、副会長には田辺信宏市長が就く。 ドラマ館の開設期間は23年1月から12月までで、延長する場合もあるという。同区の浅間神社境内にある市文化財資料館内に
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静岡競輪場で熱海土石流募金 100円寄付で選手カード1枚
静岡市駿河区の静岡競輪場は、28~30日に同所で開かれる競輪界の最高峰レース「KEIRINグランプリシリーズ」に合わせ、大規模土石流が発生した熱海市を支援するチャリティー募金を実施する。100円の寄付につき、好きな選手のオリジナルカード1枚と交換できる。浄財は義援金として全額を同市に届ける。 被災者へのお見舞いの思いを込め、併せて競輪ファンの裾野を広げたいと初めて企画した。カードは同競輪場がJKAの協力で独自に作製し、各日のメインレースに出場予定の計25選手分を用意した。レース中の選手の写真を表面に、裏面にはプロフィルや選手のインタビュー動画が見られるQRコードなどを載せた。 100円の
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リニア開業後まちづくり中間報告 静岡駅に立地の優位性
静岡市は22日、リニア中央新幹線開業後のまちづくりの在り方を検討するため実施した調査研究の中間報告を示した。東京や名古屋への交通利便性をリニア停車駅とJR静岡駅とで比較したところ、東海道新幹線の停車本数の増加などを見込んだ場合、待ち時間などを含めると「静岡駅はリニアのどの中間駅と比べても相対的にアクセスが良い」とし、市の立地優位性を強調した。 中間報告は同日に静岡市内で開いたリニア開業による市の社会経済への影響を予測する調査研究委員会(委員長・村山顕人東京大大学院准教授)の第2回会合で示した。事務局の市と地方自治研究機構などは新型コロナウイルス感染拡大に伴う企業活動の変化、東海道新幹線静岡
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新型コロナワクチン接種 静岡市、3回目は着実かつ効率的に【解説・主張しずおか】
静岡市は、新型コロナウイルスワクチンの接種を希望する12歳以上の市民への2回の接種を11月上旬までに終了した。最終的には国の接種率を上回り、県にも追い付いた同市だが、長らく1回目の遅れを取り戻せず、同じ県内の政令市である浜松市にも大きく差を開けられた。原因の分析と反省を踏まえ、3回目接種は着実かつ効率的に実施してほしい。 静岡市は7月末までの完了を目指していた高齢者の接種完了が後ろにずれ込み、一般接種に影響を引きずった。7月中に全年代に一斉に接種券を発送したものの、49歳以下の予約が始まったのは約2カ月後。接種を待つ市民からは不満の声が多数上がった。 接種加速を図るため、モデルナ製の使用
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記者コラム「清流」 待ち遠しい「両立」
緊急事態宣言が解除されて1カ月が経過した。静岡市内の飲食店の店主に話を聞くと、宣言解除後も客足は戻らず、夜間の売り上げはコロナ前の3割程度だという。 県や市は感染対策と経済活動の両立を呼び掛けているが、売り上げ回復には結びついておらず、「まじめな県民はすぐには出てこない。知事や市長が率先して外に出るべきだ」と語気を強めた。「御社もまだ飲み会は積極的にしていないでしょう」とただされると、うなずくしかない。 ワクチン接種が遅れていた静岡市も接種率が国や県に追い付き、県内全体でも感染は落ち着いているが、第6波の到来を警戒しつつの日常生活を送っているのが現状だ。本当の意味での「両立」はいつになる
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記者コラム「清流」 コロナ対応先手の準備を
夏休み中に放課後児童クラブ2カ所で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が相次いで発生した静岡市。10日の市の対策本部会議で、今後クラブで感染者が判明した場合の対応方針の策定を進めていることが報告された。 放課後児童クラブでの対応方針を巡っては、2日の定例記者会見で田辺信宏市長が「早急に策定し、保護者に示す」と述べていた。最初のクラスターが発生して約10日。「早急に」とはどの程度のスピード感を指すのだろう。 8月に宣言が発令された時も、観光施設の休館の情報発信など後手に回った印象が強い。日々状況が変化する昨今。あらゆる事態を想定し、先手の準備を進めてほしい。