茶の手もみ 丁寧に 愛鷹小児童 伝統の技術体験 沼津市
沼津茶手揉(もみ)保存会は18日、沼津市の愛鷹小で伝統製法の手もみ技術を指導した。3年生106人が小さな手を懸命に動かし、茶葉の水分を減らしながら針状に伸ばした。
県内有数の茶産地として知られる愛鷹山麓の小学校で開いている恒例行事。もみ台のほいろ6台と、蒸した地元産の沼津茶15キロを用意した。児童は茶葉を集めて左右に転がす「回転もみ」、細長い形に近づける「もみきり」といった昔ながらの作業をクラスごと順番に体験した。
保存会の会員は「力を入れすぎずに軽くもむ」「台の上にあるすべての茶葉を同じようにもむ」などと助言した。茶の生産方法やおいしい入れ方を紹介する講座も開いた。
辻村千颯君(8)は「手もみは初めて体験したけれど、面白かった。入れる時は茶葉や注ぐお湯の量、(急須に入れたまま)待つ時間に気をつけることが分かった」と感想を話した。